BanG Dream! S.S. - 少女たちとの生活 - 作:津梨つな
2019/06/13 幼馴染その1 -ひまりと過ごす夜-
「なぁ、いつまで居んの?」
「はははは!…えぇ?
…まだ20時だよ?いーじゃんいーじゃん、隣なんだし。」
隣で動画を見ながらアホ面で笑っている幼馴染に話しかけるが軽くいなされる。
いくら隣に住んでるからって、こんな時間まで居座んなよ…。
「ひまり……よだれよだれ。」
「えー??あ、ほんとだ。あははは!!えい。」
「きったねぇな!人で拭くなバカ!」
親同士も幼馴染らしく、まさに生まれた時からの付き合いなのだが。
如何せん奔放すぎる。
何やらバンド活動なんかもやっているらしいが、楽器はおろかまともに活動できているのすら謎だ。
手料理を振舞うと言い出したかと思えば徐に駐車場から雑草を毟り取ってくるような奴だ。
イカレてやがる。
「いーじゃーんいーじゃーん。JKのヨダレだよー?
有り難く受けとんなよー。」
「JKだろうが何だろうがお前のはいらん!
…つぐみのとかだったらまぁ…。」
つぐみ――挙げた名前は、同じく幼馴染の羽沢つぐみのことだ。
つぐみは何というか、かわいい。
「はいはーい。○○はつぐ大好きだもんねー。
ふーんだ。」
「なんだよ。別にいいだろ、好みなんか人それぞれなんだから。」
「そーですかー。
……ねえ、○○?」
急にトーンを変えてくる。
暫く見つめて来て沈黙が続いたあと。
「もしここにいるのが、私じゃなくてつぐだったら…
帰れとか言わないでずっと一緒にいたの…?」
あまりの態度の変わりように思わず息を飲んでしまう。
上目遣いの潤んだ目、不安そうな表情。
普段見てもいなかったハリのある唇に、無駄に豊かに育ったその肢体に
俺の視線はあちらこちらと彷徨ってしまう。
「え、えっと…ひまり?
おまえ、何言って……」
「答えて。」
「俺は…俺、は……。」
普段なら即答だっただろう。勿論だと。
でも今は…。
「どう、かな…。」
「どう、とは…?」
「別に、お前だから帰れって言ったわけじゃなくて…その…。
お、女の子なんだから、例え一瞬しか外に出ないとしても危ないから…っていうか…」
「……………。ぷふっ。」
「あ?」
「あははははははははははははははは!」
この感じ。覚えがある。
「…なんだよ。」
「だって!だって…!あははははは!!!
凄い真面目な顔しちゃってさ!!真剣に考えちゃってさ!!はははは!」
「うるせえな…。
そういうとこだぞお前。少しはつぐみを見習えよ…。」
「ドキドキした?ドキドキしたでしょ!?」
「したよ。」
反撃だ。
「ドキドキした。…お前、急にすげえ可愛いし、襲いそうだった。」
「えっ、えっ。嘘?ほんと…?」
さっきやられた雰囲気を思い出しながら、急に空気を引き締めていく。
「ほんとだよ…。ひまりは…ごめん、急にこんな態度気持ち悪いよな?」
「えっえっえぇ!?…○○、急にどうしたの?本当に私のこと、好きになった?」
一言も言ってねえのにどうしてそうなる。
「好き、かも…。」
「つぐより?」
「…だったらどうする?」
「……。ちゅーして。」
「ぶっ!…ふふっ!」
「……!!!
もー!!○○!バカ!しらない!!」
こうして弄って遊べるって考えると、ひまりみたいな幼馴染も悪くないかもと思う。
おーおー、真っ赤になっちゃって。そんなに照れたのかよ。
「バカ!また来るから!!」
叫び声とドアの悲鳴を残して、ピンクの幼馴染は帰っていった。
その後つぐみにちょっと怒られたのはまた別の話。
今日は脳死で書いてます。
<今回の設定>
○○:主人公。
高校2年生。
ひまりやひまりの所属するバンドグループ"Afterglow"の面々とは幼馴染。
ただ中学時代に女子5人がバンドを結成してからは交流に差が出来てしまった。
幼馴染の羽沢つぐみが好みどストライクらしく、もう好意を隠してすらいない。
ひまり:幼馴染衆唯一のクレイジー担当。
Afterglowに忙しい他4人が主人公との接点を減らしている中、
家が隣同士ということもあり頻繁に主人公のもとを訪ねてくる。
というかほぼ居る。
実は何度も主人公に告白紛いの行動を取っているが、冗談だと流され続けている。
最近ネットで調べて色仕掛けを学んでいる。