BanG Dream! S.S. - 少女たちとの生活 -   作:津梨つな

249 / 278
2019/07/09 幼馴染その4 -三者三様-

 

 

「流石にあれだけ食ったらキツイな…。」

 

「はっはは!〇〇、欲張り過ぎなんだよ!」

 

「折角の巴の奢りだからさ、トッピング全部いってやろうと思って…」

 

「なんだお前、ガキかよ!はははは!」

 

 

 

放課後、以前あこの勉強を見た件の礼として巴とラーメン屋に行った。

何でも好きなものを食ってくれ、と言われたので巴おススメのガッツリ系ラーメンに載せられるだけのトッピングを合わせ注文したのだ。

結局、数分後目の前に現れたのは山のように積み上げられた"トッピング丼"。店主も苦笑いだったが、成程麺が見えてくるまでにかなりの胃の容量を持っていかれた。

勿論残すような真似はせず、少々時間をかけ完食。巴は隣でずっと茶化していた。

 

今は満腹状態の腹を抱え、羽沢珈琲店で休憩がてらつぐみを目で追っている。

 

 

 

「うるせえな…一度はやってみたいってもんだろうが…」

 

「まぁな。あれはなかなかに面白い光景だったよ。

 見ろこの写真フォルダ!!ラーメン・トッピング・〇〇・ラーメン・トッピング・〇〇…」

 

 

 

先程撮りまくっていたであろう写真をひたすらスワイプしつつ見せてくる。

その食い合わせ最悪な三角食べみたいな言い方やめろ。

 

 

 

「ごちだったわ巴。」

 

「いいっていいって!それよりも、また今度あこと遊んでやってくれないか?」

 

「えぇ…?」

 

「そんな露骨に嫌そうな顔しなさんな!あこはどうやら、〇〇がお気に入りみたいだからさ~」

 

 

 

勘弁してくれ…。

どれだけの疲労を覚えたか説明してやろうと、あの日の事をまた思い浮かべていると

 

 

 

「やっとお客さん引いてきたよぉ~。

 …二人ともごめんね?せっかく来てくれたのにあまり話せなくて…。」

 

 

 

天使(つぐみ)が降臨なさった。

エプロンにお盆を持ち、申し訳なさそうに眉をハの字にしている彼女は、どこからどう見ても可愛い。異論は許さない。

 

 

 

「大丈夫大丈夫、この時間帯が混むのはいつもの事だもんなー。

 〇〇も、働くつぐが見られて幸せだったってさ。な?〇〇。」

 

「あぁ。最高に目と心の癒しになった。

 ありがとうつぐみ。結婚してくれ。」

 

「も、もう!またそんな揶揄っちゃって…。」

 

 

 

真っ赤になり、わたわたしながらも受け流される。

割と本気なんだけどな。

 

 

 

「そ、そうだ!今日は閉店まで居る?」

 

「んー。俺はどっちでもいいんだけど…巴は?」

 

「アタシは……や、今日はもうちょいしたら帰るかな。」

 

「そっかぁ。〇〇くん、どうする?」

 

「あまり遅くまで居て迷惑なら帰るけど…。」

 

「あっ、違うの!迷惑とかじゃなくて、夜、ちょっと相談が…。」

 

「おぉ、つぐみの相談なら全然乗るぞ?」

 

 

 

相談を口実に一緒に居られるなら最高の役得だと言える。

この機を逃すわけにはいかない。

 

 

 

「あ、違うの!えっとね、夜、蘭ちゃんが曲の事で相談に来ることになってて…。

 よかったら〇〇くんも一緒に聞いてほしいなって思って…。」

 

「なんだ蘭の相談か…。」

 

「おいおい、エラく露骨に沈んだな!

 蘭もあれで色々大変なんだし、どうせ暇なら乗ってやってくれよー。」

 

「巴…他人事だと思って言ってんな?」

 

「はははは!頼られるのも面倒見がいい証拠だ!

 よかったじゃんか~。」

 

「そうかよ…。

 …あー、いいよ、つぐみ。閉まるまでここで休ませてもらう。」

 

「ほんと??…ありがと!

 蘭ちゃんもきっと喜ぶよ!」

 

 

 

そうは思わないけど。

 

 

 

「よしっ!じゃあ任せたぞ〇〇。アタシは帰る。」

 

「あ、うん!またね、巴ちゃん。」

 

「……またな。」

 

 

 

**

 

 

 

その後蘭に、来て早々に若干嫌そうな顔をされたが、蘭もまた遊びに来ていたわけではないためそのまま話し合いとなった。

…うん、やっぱり巴も居たほうがよかったな。いまいち話にも入れないし暇だ。

まぁ、スペースの関係上すぐ隣につぐみが座っていたのは良かった。触れている右肩が局所的な幸福感に包まれていたよ。だが、それだけだ。

 

 

 

「結局、〇〇は何でいたの。」

 

 

 

帰り道、蘭を送るために家とは違う方向へ歩いている。

…そんな辛辣な質問はないじゃねえかよ。

 

 

 

「つぐみに、一緒に話聞いてほしいって言われたんだよ。」

 

「ふーん…。つぐみには、優しいんだ…。」

 

「まぁ、つぐみだしな。つーか別に他の奴らと差は付けてねえよ。」

 

「…そう?ひまりにはだいぶ冷たい印象だけど。」

 

「冷たくしてるつもりはないさ。幼馴染の中で一番近い関係の奴だし、あーもなるだろうよ。」

 

「…あたしには?」

 

「蘭は…。うーん…。」

 

「…苦手?」

 

「そんなことはない…けど。」

 

「けど?」

 

「蘭って、あんまり喋らないし感情表に出さないだろ。

 Afterglowのメンバーにはわからんけど、俺に対しては特に。」

 

「……………。だって」

 

「だって?」

 

「…恥ずかしいんだもん。」

 

「今更何言ってんだ。」

 

「はぁ……。そういうトコだよ、〇〇。」

 

「何が?」

 

「…なんでも。」

 

「言えよ。」

 

「…別に。そういうのもある意味いつも通りかって思っただけ。」

 

「はぁ?」

 

 

 

俺の幼馴染はまだまだ謎が多い。

 

 

 




つぐみメインの回はまだまだ先になりそうですねぇ。




<今回の設定更新>

〇〇:巴とはやっぱり絡みやすい。蘭はその真逆。
   黒目がつぐみを追ってしまう病に罹っている。

巴:御礼の時はとことん尽くす。いい姉御。

つぐみ:天使。照れてる姿が最高に可愛い。

蘭:まだツン。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。