BanG Dream! S.S. - 少女たちとの生活 -   作:津梨つな

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【牛込りみ】僕とりみ、小さなセカイで。【完結】
2019/09/30 僕とりみのカンケイ


 

 

「〇〇くんは女の子の気持ち全っ然わかってへん!」

 

「…えぇ?」

 

 

 

学校が早く終わったから、とウチを訪ねてきた少女。さっきまでのんびりお喋りしてた筈なのに、どうして急にお説教なんか…。

彼女の名前は"りみ"。牛込(うしごめ)りみという。一見大人しそうな顔つきの彼女だが、関西出身らしく感情が昂ると結構キツイ関西弁が出るんだこれが。

 

 

 

「えっと……怒ってる?よね?」

 

「うん。」

 

「因みに一応…一応何だけどね?どこにお怒りのポイントがあったかっていうのは…」

 

「…わからんの?」

 

「全く。」

 

 

 

背も低いしガタイがいいわけでもない、雰囲気だってふわふわして可愛らしい感じなのに何なんだこの威圧感は。

あ、どうでもいい発見かもしれないけど、怒ると髪の毛があちこちハネ出すらしい。普段両サイドの一部が外ハネ気味なだけなのだが、今はまるで運動でもしたかのような有様になっている。

…発熱するのかな?

 

 

 

「もっかい整理、してみたら?」

 

「ええと……」

 

 

 

りみが訪ねてきて、午前授業だったことを聞いて、お菓子はロー〇ーエースか〇マンドかどっちがいいか訊いて…

 

 

 

「あ、ル〇ンドの方が良かった?」

 

「お菓子ちゃうわっ」

 

「そ、そっか…」

 

 

 

飲み物はお茶がいいかジュースがいいか訊いて、何故かブラックコーヒーは苦手って話になって…。

…次はなんだったかな。しょーもなさすぎる雑談ってホント覚えてられないよね。

 

 

 

「何なん?」

 

「え」

 

「〇〇くんにとって、私とのお喋りってその程度なん?」

 

「そういうわけじゃないけどさ。…今までだっていっぱいお喋りしてきたでしょ?」

 

「うん。」

 

「だからほら、思い出が多すぎる?的な?」

 

「ふーん…。」

 

 

 

スムーズに出てこなかったせいで余計怒らせたみたいだ。

…あ、そうだ。確か次は夢の話になって、りみがチョココロネに潰されて死ぬ幸せな夢を見たって言うから僕の夢の話をして…。

ここ数日連続で彩ちゃんが夢に出てくるんだよなぁって…因みに彩ちゃんって言うのは僕の憧れているアイドルの事なんだけどね。

その次は彩ちゃんのグッズを買ったって話になって、彩ちゃんの……

 

 

 

「すとっぷ!」

 

「ん。今の部分だった?」

 

「もー……何でわからへんの?」

 

「?ご、ごめん。」

 

 

 

どこに怒っているんだろうか。自分の話をし過ぎたとか?アイドルとか嫌いなのかな?

 

 

 

「私、もね?女の子なんやよ?」

 

「知ってるよ。こんなに可愛いんだし。」

 

「ッ!……女の子とお話しする時に、他の女の子の話ばっかりして…」

 

「……あー、話題が悪かったのか。それは本当ごめん。」

 

「ま、まあ、夢のお話し始めたのは私だし、気にし過ぎなのかも、やけど…。」

 

 

 

なるほどね。女の子と喋る時に他の女の子の話はしないほうがいい、と…。また一つ賢くなった気がするぞ。

心のメモ帳に記しておこう。

 

 

 

「〇〇くんが楽しそうに他の子の話ばっかりしてると……妬いちゃうもん…。」

 

「……焼く?何を?」

 

「き、気にしないで!」

 

「…あ。りみってさ、僕のこと好きなの?」

 

「ぇうっ…!?」

 

 

 

あ、すごい面白い顔してる。図星ってやつだね。

あうあう言ってる姿も可愛らしい。

 

 

 

「ごめんね。ただの勘だったんだけど…。」

 

「えうえぅ、ぅゎぇあぅうぇうあ…」

 

「はははっ、ちゃんと喋れてないよ??顎外れちゃったのかな?」

 

「…すぐそうやって、揶揄うやん……。でも、笑ってる顔も、かわいい……っ。」

 

「かわいい?僕が?」

 

 

 

拗ねたような顔で、こくんと頷く。弄りが過ぎたか、顔も真っ赤だ。可愛いけど。

 

 

 

「りみの方がよっぽど可愛いよ。僕はほら、男だから、可愛いとかはなんか違うでしょ?」

 

「かわっ………!!」

 

「そうそう、さっきの話だけど、りみが僕の事好きかどうかは置いといて、僕はりみが好きだよっ。」

 

「すっ!?……あわゃぁぁぁぁ///」

 

 

 

凄いや。煙が出そうなくらい真っ赤だ。

心なしか「シュゥゥゥ」って音も聞こえてくるし、サウナの焼き石みたいな感じだね。

 

 

 

「な、何なん…?す、すすすっ、好きとか、か、かか、可愛いとか…

 色んな人に言うてんのっ?」

 

「??んーん。僕、女の子の友達なんてりみしかいないもん。学校も行ってないし。」

 

「あ、そ、そうだった…ね。」

 

「だから、僕が好きなのはりみだけだし、可愛いっていうのもりみだけだよっ。」

 

「あうぅ…///」

 

 

 

あんまり可愛いとか言い過ぎても気持ち悪く思われちゃうかな。でも他に言葉が見当たらないんだよなぁ。

学校も行ってない上にちゃんと働いてもいない僕と仲良くしてくれるなんて、りみしかいない訳だしね。

 

 

 

「嫌だった…?」

 

「そ、そんなこと、ない、けど。」

 

「そっかー。…ええと、まだ、怒ってる?」

 

「……別に、もう、いいけど。」

 

「ほんと??…よかった、嫌われたらどうしようって心配だったよ。」

 

 

 

折角できた友達だし、嫌われるのはやっぱり嫌だよね。

もう怒ってないって言ってるし、あとは好かれるように頑張らないと。

 

 

 

「嫌いになんかならない…もん。私、〇〇くんのこと、めっちゃ好きやし。」

 

「ほんと!?…やったぁ!!」

 

「!?」

 

「じゃあ、これからも一緒に居られるってことだよね!」

 

「う、うん……。〇〇くんが、嫌じゃないなら…やけど。」

 

 

 

りみも僕のこと好きだって!

最初はお説教が始まって、このまま嫌われて最悪な日になるのかなーって思ってたけど、逆だ。

最高の日になりそう!!

 

 

 

「嫌なわけないよ!りみは大事な、僕のたった一人の友達だもん!」

 

「うん………うん?」

 

「その友達がずっと一緒に居てくれるって、僕何だか夢でも見てるみたいだよ!

 これからもよろしくね!りみ!!………りみ?」

 

「……から。………そやから…。」

 

「りみ??」

 

「やっぱり〇〇くんは、女の子の気持ち、全然わかってへんっ!!」

 

 

 

…………あれえ?

 

 

 




新シリーズ。りみりんです。
シリーズ増えてきましたね…。




<今回の設定>

〇〇:高校2年生。訳あって学校には行っていない。
   一日を大体ベッドでダラダラして過ごすタイプ。
   無邪気で馬鹿。

りみ:かわいい。怒ると髪がびょんびょんハネ出す。
   高校1年生。
   感情が昂ったり超絶上機嫌の時は関西弁が出る。
   可愛くて可愛いのでとても可愛い。
   主人公大好き。
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