BanG Dream! S.S. - 少女たちとの生活 -   作:津梨つな

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2020/02/16 誘惑編・全知のChuchu

 

隣町のちょっぴり複雑な構造の駅を出る。日曜の朝だってのにヤケに人間が少なく感じるのは時勢のせいかたまたまか…今日はあるエラーイお方との待ち合わせでここを訪れてきたんだが…

 

 

 

「ちょっと、遅いじゃないの。」

 

「そう言われても…走ってきたのは俺じゃなくて電車なんだよなぁ。」

 

「うっさい。降りてから改札迄歩いてきたんでしょ。」

 

「……走れと?」

 

「このチュチュ様が遊んであげるって言ってるんだから、それくらいして当然でしょう?」

 

 

 

お前はどこの独裁者だ。

そう、今日は例の歯医者の院長さんである"チュチュ様"こと珠手ちゆちゃんだ。少し抜けた感じの腰下まである赤髪は今日も元気に外ハネ気味…あれ、そういえばいつもの猫耳ヘッドホンが見当たらないが…?

 

 

 

「はいはいありがとうございますぅ。」

 

「むぅ、いけ好かない態度ね。」

 

「ところで院長、いつものヘッドホンは?…というか服の感じもいつもと違うような…」

 

 

 

いつも…といっても見かけるのは主に病院なのだが、数度あった飲み会ではヘッドホンは常時装着していたし服装ももっとシンプルなものだった。ワイシャツにネクタイ、それに黒のスラックス。

白衣関係なしに呑みの席でもその格好だったのでてっきり好んで纏っている服装だと思っていたが…今日はどうしたのだろう。

身体のラインが浮き出るような紺色で無地のワンピースに白いカーディガンを羽織っている。カーディガンは立体感のある編み込みの様なデザインの…エンボス編みという奴だろう。いつも背の小ささも相まってつい子ども扱いしてしまっていたが、成程こうして見ると女の子らしさと女性らしさが同居したような絶妙な人物に見える気がする。

 

 

 

「まっ、まぁ…ね。見飽きた服を見せるのも面白くないかと思ったのよ。」

 

「……院長、デートだと気合い入れ過ぎちゃうタイプ?」

 

「な、な、何を言ってるのかさっぱりねっ。」

 

「まぁでも似合ってると思うよ。大人っぽく見えるし、可愛い可愛い。」

 

「ぅ……それより、その「院長」ってのやめなさいよっ。」

 

 

 

はて。院長は院長だが。

凡そ照れ隠しのつもりだろうが、嫌がっているのなら代案を出そう。…とは言え他はあまりにも呼び慣れていない上、苗字に至っては呼んだことも無いぞ。

正確な年齢も不明な為、敬称についても難しい所だ。年下とは言っていた気がしたが、呼び捨てにして「子ども扱い」と拗ねられてしまってはあまりに惜しい。何せ一日を共に過ごすのだから。

 

 

 

「…どのような呼び方をご所望で?」

 

「………チュチュって呼ぶの、やめたの?」

 

「…あー……。」

 

 

 

そういえば前にそう呼べと言われていたような…。レイさんが「院長」って呼ぶからつい釣られちゃったんだっけ。スマホで入力する時も実際口に出す時も楽なんだよ、院長って。

チュチュ…チュチュかぁ…。

 

 

 

「本名よりニックネームがいいって変わってるよな。嫌いなの?自分の名前。」

 

「……そうじゃないわよ。」

 

「ふーん…。」

 

「ただ、私を本名で呼ぶ人間なんて居ないから…その……てっ、照れるのよ。」

 

「………ふーん?じゃあちゆちゃんって呼ぶかな。」

 

「なっ…!」

 

 

 

口を大きく開けて絶句。流石歯医者さんだけあって綺麗な歯並びだ。まぁ、彼女が治療をすることは一切無いのだが。

それはそうと呼び名だが、折角なら希少な人間になりたいじゃないか。呼ぶ人間が少ないのなら、それにより新鮮な反応が見られるなら、俺は迷わずそれを選ぶ。コミュニケーションの糸口にもなるし、何よりも拒絶程では無い今の状況から鑑みるにその方がより距離を詰められると思ったからだ。

 

 

 

「なっにゃ、にゃにを聞いていたの!?照れるって言ってるじゃ」

 

「じゃあ今日一日で慣れようぜ。…ほら、名前で呼び合う方が仲良くなれそうじゃん?」

 

「あぅ……」

 

「俺も羅須歯科ファミリーに入りたいんだよー。」

 

 

 

これは割と本気だ。

 

 

 

「何よそのファミリー……わかったわよ、でも、呼び過ぎはstrict prohibitionだからねっ!あぁっもうっ!I'm so embarrassed, my face is on fire!!」

 

「それと前から訊きたかったんだけど」

 

「なによぉ!」

 

「ちゆちゃんって帰国子女か何かなの?時たま英語が漏れてるよね。」

 

 

 

とは言え今の様な英文は初めてだったが。

…"ちゆちゃん"って、文章の中に含まれているだけでも恥ずかしさは反応するのか。真っ赤な顔が可愛らしい。

 

 

 

「あ、あぁ…そうね、数年前帰ってきたばかりなの。人生の半分以上は国外に居たからそのせいかもね。」

 

「へぇ。ルーじゃなかったんだ。」

 

「るー?」

 

「こっちの話。…それじゃあまずはどこ行くんだっけ?」

 

 

 

大柴的な奴かと思ってたよ。ごめんね、ちゆちゃん。

気を取り直して本日のデートプランを整理する。…といっても、内容はちゆちゃんの提案で、()()この街で俺が行った店や場所・行動をそのまま追体験するというものだ。

前々から予定自体は入っていたのだが内容について決まったのはつい三日前。つまり昨日の過ごし方についてはもう変更が効かない状態での提案だったわけで…。

 

 

 

「言ったでしょう?昨日のあなたを追うのよ。」

 

「やっぱそうか……」

 

「何よ、昨日もこの街に居たんでしょ?」

 

「居たには居たが…まぁ行こうか。」

 

「???」

 

 

 

種明かしは最後に取っておこう。今は昨日の俺を、忠実に再現するだけだ。

 

 

 

「それじゃあちゆちゃん、ちょっと前髪を失礼…」

 

「まえが……ひっ!?ひゃっ!?……あ、あなた、なにして……ッ!?」

 

 

 

サラサラの前髪をかき分けるようにして現れた然程広くない額にキス。昨日の再現というだけで、悪意や欲求は更々無い。要するに変態行為ではないと言う事を分かって欲しいのだ。

 

 

 

「なっ……なっなっなっ……にゃにを」

 

「何って昨日の通りに動いているんだけど…」

 

「こっ、行動は再現しなくていいのっ!…えっ何っ!?あなた駅前で人のオデコにキスする癖でもあるのっ!?」

 

 

 

そんな狂気めいた癖があってたまるか。

…なるほど、行動は再現しなくていいのか。

 

 

 

「ねえよ。……ごめん?」

 

「き、気を付けなさいよねっ…ドキドキするじゃないの…」

 

「すまん…じゃあ最初の場所だが…」

 

 

 

位置情報を追っていくだけなら簡単な上に気楽ってもんだ。スマホで昨日のGPS情報を辿りつつ、ちゆちゃんと共に歩き出すのであった。

 

 

 

**

 

 

 

「……ここは?」

 

「見て解らない?コンビニ。」

 

「それは分かるわよ。」

 

「入る?」

 

「いい。…昨日はここで何したの?」

 

「マスクと飲み物を買った。」

 

「それだけ?」

 

「それだけ。」

 

 

 

何を期待されているのか分からないが、昨日はマスクを忘れたことに気付いてここに寄ったのだ。ついでに買った飲み物は完全に主旨と外れたものだし、場所自体に大した意味なんかない。

マスクも飲み物も、一人分だろうが二人分だろうが変わらないしな。

 

 

 

「…じゃあ次、どこ行ったのよ。」

 

「次はあれ。」

 

「………はぁ?」

 

 

 

指をさしたのは斜向かいにあるPCパーツショップ。自分の住んでいる街にはこういった店は無く、ジャンク漁りが趣味の俺はこの店を訪れる為だけに電車に乗ることもしばしば。…昨日は特に用があったわけじゃないが、どう言った場所か紹介を頼まれたために行ったのだ。

ちゆちゃんの表情から察するに興味はゼロであろう。そりゃそうだ、余程のモノ好きでないと基盤やらグラフィックボードのウィンドウショッピングを楽しもうなどとは思わない。

 

 

 

「…行きたい?」

 

「行きたくないっ!!…何よ!何でもうちょっとexcitingな場所に行かないのよっ!!」

 

「何よって言われてもなぁ…」

 

 

 

忠実に再現するとどうしてもこうなってしまう訳だが…ああそういえば、次はちゃんと楽しめるお店だった。

 

 

 

「ええと、次は確かお昼ご飯を食べに行ったんだよ。」

 

「昼っ…えぇ!?あなたどれだけあそこに居たのっ!?」

 

 

 

驚くのも無理はない。電車を降り駅を出たのは午前九時ごろ…コンビニの前に辿り着いた時点で九時半にもなっていなかった為、必然的に昼食の時間までをパーツショップで過ごすことになるのだから。

事実昨日は二時間強をあそこで過ごしたし、中々に有意義なイベントにも巡り合えた。ジャンクパーツに囲まれて幸せだったのもあるが。

 

 

 

「…まぁいいわ、お昼は何を食べたの?」

 

「行ったのは蕎麦屋さんだからね。鴨せいろ蕎麦を」

 

「おソバ!?いいわねぇ!!」

 

 

 

食いついた。

 

 

 

「お昼はそこにしましょう!!」

 

「え。」

 

「なによっ!不満なのっ!?」

 

「…いや、あの店日曜が定休なんだよ。」

 

 

 

蕎麦好きなら早く言ってくれたらよかったのに。行きつけの店、というやつなのだが、店主の都合で日曜を休みとしているその店は、メニューこそ少ないが非常に質のいいお店なのだ。

蕎麦も旨いが天麩羅も美味い、そんな印象だ。

 

 

 

「もぉぉぉぉ!!!あとはっ!?あと楽しめそうなところはないのっ!?」

 

 

 

あ、噴火した。

 

 

 

「まぁまぁ怒らないで…昨日行ってないところならいくつか心当たりはあるけど…」

 

「No way!!それじゃあ意味が無いのっ!」

 

「もー…拘りは強いんだから…」

 

「私は、あなたに興味を持ったからこう提案したのよっ!?あなたが私の事を考えてルートを決めたんじゃ意味がないじゃないのっ!」

 

 

 

この娘、中々に難しい事を言う。

俺が俺の為だけに構築した休日の行動プランなぞ、面白くないに決まっているだろうに。…だが、芯の通ったというか、プライドの高さは嫌いじゃない。

 

 

 

「わかったよ…でもほら、お昼のお店だけは考えさせてくれ。空腹のまま連れ回すのも気が引けるし、君の食事風景も見てみたい。」

 

「はぇっ!?べ、別に普通の食事風景よ…どんな性癖?」

 

「嫌な言い方すんな…俺も君に興味があるってだけさ。」

 

「ふうん…じゃあ、他は何処に行ったの?」

 

 

 

よし。…そういえば次は少し面白い場所かも知れない。

学生時代よく入り浸り、昼夜問わずに時間を過ごしたこともあるお気に入りの場所。昨日はそれ程長い時間を過ごした訳じゃないが、それでも楽しかったんだよなぁ。

 

 

 

「ここからそう遠くはない。あっちの……あのタワーの方に歩いて行ってだなぁ。」

 

「ん。あのタワーに上るの?」

 

「いや、そこまでは行かない。」

 

「上る様なタワーじゃないって事ね。」

 

「あいや、上ることは可能だが、俺が上りたくないんだ。」

 

「どうして。」

 

「高いとこ駄目なんだよ、俺。」

 

「……………へぇ。」

 

「おい、意地悪い顔するんじゃないよ。何を企んでるんだ。」

 

「べっつにぃ。」

 

「言わなきゃよかったな。」

 

「…ふふ、いいじゃない苦手な物の一つや二つ。可愛いと思うけど?」

 

「よせやい。」

 

 

 

苦手な物を上げればキリがない…が、こいつにだけは言わない方がいいのかもしれない。弄りが怖い上に面倒臭そうだ。

バカ話を繰り広げつつ幾つかの横断歩道を渡れば、昨日も訪れた公園に辿り着く。まだ幾分か雪が残っているように見えるが、辛うじて座ることができるベンチには寝転がる人や談笑する人々、ぼーっと空を見上げる人など様々な模様を映している。

その中でも噴水を越えた先、地下歩行空間への入り口付近にあるベンチが空いていた為、ちゆちゃんの手を引きつつ座る。………うん、今日も空気が心地よい。

 

 

 

「休憩なの?」

 

「いや?昨日もここでこうやってな…他の人や空を見ながら、行き交う車の音に耳を澄ませたりしてたんだ。」

 

「……強烈な休日の過ごし方ね。」

 

「昨日は特に有意義だったぞ。昼寝もしたし。」

 

「…ここで?」

 

「あぁ。素敵な時間だった。」

 

「私はしないわよ?」

 

「別に強制はしないさ。ただこうしてボーっとしていると眠気が……ふあぁ…ふ。」

 

 

 

離している最中にも欠伸が漏れてしまった。いかんなぁ、こりゃまた寝ちゃいそうだぞ。

どうも昔からこのまったりした空間が好きで、特に暖かい陽光が射すなんかにゃ一層強化された睡魔と対峙しなきゃいけなくなる。それはそれは恐ろしい、抗いようの無い睡魔と。

 

 

 

「……何だったら今も少し寝てく?」

 

「えぇ…?昼飯食えなくなるぞ。」

 

「それくらいになったら起こすし。」

 

「ふーん?」

 

 

 

ちゆちゃんも疲れちゃったのだろうか。何処にも入らず歩き通しとなると、確かに疲労は溜まる。ましてやちゆちゃんにとってみたら何か楽しいことを期待していただろうに何もないまま、お洒落も無駄にしてしまったようで申し訳ない。

 

 

 

「…いいならほんの少しだけ…」

 

「……そう。膝、貸したげよっか。」

 

「はい!?膝!?」

 

「膝枕……日本の恋人たちは皆やるもんなんでしょ。」

 

「いいのかちゆちゃん…俺、恋人じゃないけど。」

 

「いいじゃないそれくらい。膝は減るもんじゃないし。」

 

 

 

不覚にもドキドキする。視線を下ろしてみれば、張りのある生足がワンピースを盛り上がらせるようにして二振りの枕アピールをしている。確かに、あの控えめでありながら程よく付いた肉に頭部を埋めることが出来たら、それは最高な夢が見られるのかもしれない。

いいのか?いやしかし。でもちゆちゃんはいいって言うし。ううむ…。

 

 

 

「早くしないとご飯の時間になっちゃうわよ。」

 

「あ、あぁ…じゃあ失礼して…」

 

「はいはい、どーぞー。」

 

 

 

あまり体重をかけても折れてしまうんじゃないかとそっと頭を乗せてみる…が、すぐにバレて手で押さえつけられてしまった。硬くも無く柔らかすぎず、程よい弾力と柑橘系の香りが顔の右半分を包み込むと同時に忍び寄っていた睡魔が全力疾走を始めた感覚を覚えた。

少しでも長くこの幸福を楽しんでいようと、必死に抵抗を続けていると頭上から彼女の声が降ってくる。

 

 

 

「……あの子は、どんな気分でこの景色を見ていたのかしらね。」

 

「……え。」

 

「知られてないと思ってた?」

 

「…………どっちの可能性もあるとは思ってたけど。」

 

「甘いわね。羅須の団結力を嘗めるんじゃない。」

 

「うむう。」

 

 

 

そうか、知っていてこれか。

休日の昼前、ベンチで膝枕をする男女。端から見れば、これはカップルの蜜月にでも見えるのだろうか。そういえば昨日れおなちゃんも言っていたっけか。

 

 

 

「私達って…」

 

「見えるかもね。」

 

「まだ何も言ってないじゃないの。」

 

「どうせそれも聞いてるんだろ?」

 

「……………私は、そう見られてもいいと思うわ。」

 

「それってどういう…」

 

「はいはい、もう寝なさい。このあとは映画館に連れて行ってくれるんでしょう?」

 

 

 

左の頬を撫でられる。年下で子供っぽくて…背徳に似た感情さえ持ってしまうのは、今膝を借りている彼女が昨日のあの子よりも低い目線を持っているからだろうか。

どこまでの話を聞いているのか分かったもんじゃないが、スケジュールについては全て聞いているんだろう。であれば、最後に行き着く城についても聞いている可能性はあるし、何処で何をしたのかだって――

 

 

 

「見たい映画でもあんのかい?」

 

「別に?…ただ、暗闇でキスをするならあなたがいいと思っただけよ。」

 

「あの子には内緒って概念が無いのか。」

 

「期待するだけ無駄よ。…あーあ、私も冷たいお蕎麦が食べたいなー。」

 

「…膝枕って体のいい尋問じゃねえか。」

 

「幸せでしょ?」

 

「すっげえいいにおいする。」

 

「二股の香りねぇ。」

 

「優柔不断なんだよ悪かったな。」

 

 

 

撫でる手はどこまでも優しく、時たま吹くまだ冷たい風は高くなりすぎてしまいそうな二人の熱を丁度良く冷ましてくれていた。

 

 

 

「………どうでもいいんだけど、Hotelを本丸っていうのは辞めた方がいいと思う。」

 

「…お城って言うじゃん…ってれおなちゃんにも言ったと思うけど?」

 

「今日も4番のお部屋なの?」

 

「れおなちゃんのバカ…ッ!」

 

「昨日は私の事を考えて休憩だけだったみたいだけど、明日は誰とデートするのかしら??」

 

「うるさいうるさい、もう寝させて」

 

「寝かさないって言ってたのはあなたでしょう?…あぁ、これは昨日の話だけど」

 

 

 

羅須歯科の団結力、おそるべし。

…結局昼食は少し離れた別の店でそばを啜る羽目になったが…悪戯っぽい笑顔と八重歯が見れたので良しとしよう。その後については、ちゆちゃんの提案する()()()()()だった。

 

 

 




絆が深いグループの一人とは迂闊に行動できないというお話。




<今回の設定更新>

○○:気が多いらしいが身を固める気は無いという。
   それを許容する周りも問題だが、結局のところ唯の患者じゃない。
   飽く迄も本命はパレオ。

チュチュ:あざとすぎない大人っぽい服装に挑戦する為、前日はレイと
     ショッピングに出ていた。その途中でパレオから実況を聞いて
     いたらしいが…。
     好意は持つものじゃなく感じるものだそう。
     心は大人です。

パレオ:「チュチュ様には全部筒抜けなんですよぉ」
    後でチュチュに全てを聞かされてちょっと拗ねた。
    飴を舐めたら忘れたらしい。

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