うざい提督とブラック鎮守府   作:あばずれ

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頭の悪い私が個人的な妄想と考察が行き過ぎた結果。
見やすくするため英数字使ってます、分かりずらかったらごめんなさい。
宇宙を背景にした猫の気分になるかもしれません。



154. 出る杭は打たれても壊れない

「とは言いましたが今日は座学です」

 

 『(シロガネ)』鹿島と『(ビョウコウ)』による模擬戦闘を終えた後に鹿島は艦娘達の訓練の為に講堂の多目的室へ集まらせていた。護神厄討艦隊の『(シロガネ)』鹿島によって全員が集められ、多目的室は一気に大所帯となる。全員を床に座らせた後に多目的室の奥にあるホワイトボードの前に鹿島が指揮棒を持って現れた。

 

「ある諺に”彼を知り己を知れば百戦(あや)うからず"というのがあります。孫子の一節に語られていた格言で、敵の実力と自分の実力を知れば百回戦っても敗ける事は無いという例えです。今日はその両方を勉強してもらいたくこうして座学を開きました」

 

 敵の事を知りつつ自分自身を知る。

 訓練をする前に必要不可欠な情報を教える為に鹿島は全員を集めた。集まった艦娘達の周辺には『(アオグロ)』蒼龍、『(レイ)』木曾、『(ビョウコウ)』金剛が囲うように立っており、何だか監視されている様に感じる。

 

「まず我々はどんな存在か、簡単にご説明しましょう」

 

 ホワイトボードにはプロジェクターに写された資料が見えた。艦娘という存在とその仕組みについて事細かに記されている。

 鹿島は指揮棒で書かれた内容を順に簡潔に教えていった。

 

「我々の艦娘の身体の中には核というエネルギー源によって全てを制御しています。艤装を腰や肩に背負い、海上や海中を自由に駆け抜け、深海棲艦に対抗出来うる唯一の兵器。その特殊な仕組みは今もそれほど解明されていません」

 

 深海棲艦に侵攻されていく中で突如現れた艦娘という存在は、まさに人類の希望となってくれた唯一無二の存在。

 様々の分野を持った専門家や科学者、軍関係者達が艦娘の構造を解明しようと研究に研究を重ねたが、誰も現代の科学力でその特殊な構造を解明する事は出来なかった。

 

 どの技術も現代の科学力では証明に辿り着かず、唯一艦娘の技術を知っていたのは艦娘と共にいた妖精という存在。

 

 発見当初は小人として把握されていたが、次々に見える人と見えない人で別れ始め、普通の生き物ではないと確認された。

 更には艦娘の技術を当然の様に扱う為、()()()()()から現れた事や艦娘達がそう呼んでいるからか妖精と呼ばれる様になる。

 妖精が見える者から伝言者となって徐々に艦娘の構造が判明し、その技術を扱えるように指定された国家資格を持った整備士が生まれ、各地の鎮守府に配備される。

 

「そもそも我々艦娘は食事を必要としません。身体の中にある『核』というエネルギー源が自ら無尽蔵のエネルギーを作り出し、我々の身体の中を循環しているんです。人間で例えるなら血液の様なモノですね」

 

 核から作られるエネルギーは艦娘の全てを司る液体の様な構造体で、核がある胸から頭や足の端まで毛細血管の様に隅々まで張り巡らせており、通称エネルギー脈と呼ばれている。

 艦娘の超人的な力や艤装の操作、被弾時の耐久など様々な役割を持っているが仕組みは未だに完璧に解明出来ていない。

 

「このエネルギー体は戦闘時において重要な役割を果たしています。特に被弾時ではそれがとても顕著に現れますね。例え銃弾や砲弾を受けたとしても身体は一切吹き飛ばず、無傷のままになったりする事は皆さんにもあるかと思います」

「でも逆に被弾が多過ぎると怪我を負う事はありますよね」

「そうです。元々そのエネルギーによって身体は守られている為、ちょっとやそっとの攻撃ではまともに傷付く事はありません。ですが、人間であれば即死に近い攻撃を受け続けるとエネルギーは徐々に減少し、装甲を失って()()()身体へ戻っていくんです。これが所謂『装甲』という性質ですね」

 

 艦娘は艤装展開時に核から作られるエネルギーによって鉄壁の装甲が身につく。身体全体を包み込む着ぐるみの様な見えない膜が隙間無く付着し、常にエネルギーが流し込まれている。

 外からの物理的ダメージを受けるとその受けた部分にあった見えない膜は剥がれて消えるが、瞬時にエネルギーが新たな膜を生成し、次の攻撃に対して備える様に身体を護ってくれているのだ。

 

「元々装甲のエネルギーの供給速度は100%ですが、常に100%という訳ではありません。先程も説明したように度の過ぎた攻撃を受け続けるとエネルギーの供給速度は徐々に下がっていくんです。原因としては核から作られるエネルギーの供給が不足して間に合わない、他の性質へエネルギーを供給しなければならなく装甲に回す余裕が無いなどと様々な仮説があります」

 

 それぞれの性質は核から常に約100%のエネルギーを供給している。

 耐久や装甲、回避や火力など準備から攻撃までの全ての動作はエネルギーを消費して行われているのだ。

 

 核は性質からエネルギーが消費され次第、瞬時にエネルギーを供給させて戦わせている。

 どこか一つの性質がエネルギー不足に陥った場合、核は優先して不足したエネルギーを補おうとするが、代わりに他の性質のエネルギー供給速度を低下させ、エネルギー効率を一定にしようとするらしい。

 

「では何故護神厄討艦隊である私達は他の艦娘と比にならない程の戦闘能力を持っているのか。皆さんがお察しの通り、それは()()()()()()()()()()にあるのです」

「つまりエネルギーの供給速度が良ければ良い程、身につく戦闘能力は跳ね上がっていくという事か」

「流石ですね木曾さん。護神厄討艦隊である私達は、普段の貴女達とはかなりのエネルギーの供給速度の差があります」

 

 鹿島はホワイトボードをひっくり返し、貼られた図面に指さし棒で艦娘達に説明していく。

 

「正直エネルギーの供給速度って言うの面倒なので、これからは正式名称で『エネルギー効率』って呼びますね。ちゃんと覚えてくださいよ? 話は戻しますが、普段の艦娘は全ての性質のエネルギー効率を100%前後、それを限界値として定められています。ですが護神厄討艦隊である私達はそのエネルギー効率を()()2()0()0()()()()()()()()()()()定めて稼働させているのです」

「二倍しか差は無いように見えますがそれは……?」

「いい質問です古鷹さん。実は100%と200%では見違える程の遠い差が存在しています。例えるなら貴女達のエネルギー効率をレベル1だとして、私達のエネルギー効率はレベル50。近い様に見えてとても遠いんですよ、この差は」

 

 エネルギー効率の差は例え1%とでも大きな幅がある。

 それは身体に直接感じる要素が多く、以前より走るのが早くなった、以前より体力が身についている、などと身近な事だ。

 1%変動しただけでも艦娘の身体には目に見える変化が起きる。

 

「ごめんなさい悪いんですけど、分かりやすく言えば……1L(リットル)のジュースを核とエネルギー、コップを艦娘の性質と例えてた場合、三人分に分ける時、Aさんは小さいコップ三個でそれぞれ100mlずつで分けるけど……Bさんは大きいコップ三個でそれぞれ250mlずつ分けている、みたいな事ですよね?」

「説明ありがとうございます。少し分かりずらかったかもしれません、申し訳ないです」

「いえいえこちらこそ理解出来ずに申し訳ないです」

 

 いまいちエネルギー効率の事を理解出来なかった鳳翔は自身にとっては分かりやすい例えで鹿島に説明し、確認を取る。

 鹿島は元気よく笑顔で正解だと答え、上手く説明出来なかったのを反省した。

 

「話を進めていきますね……要はそのエネルギー効率を如何に上げていくか、そこが課題になります。では皆さんにクイズを出しますね!」

「クイズ……?」

「はい! 普段の皆さんは全ての性質のエネルギー効率を100%前後、護神厄討艦隊である私達は200%前後を限界値として大きな差があります。特に『(ビョウコウ)』さんは耐久と装甲、感覚が特化しているのですが、何故全ての性質のエネルギー効率が200%前後の限界値で全て特化しているハズなのに、その三つの性質だけ()()()()()()特化しているのでしょ~か?」

 

 鹿島は『(ビョウコウ)』金剛を例に見立ててあるクイズを出した。

 クイズを出された艦娘達は手に顎を乗せたり、上を向いたりと考え込む仕草をして答えを導き出そうとする。

 

 クイズの内容は普段艦娘の全ての性質へ流れるエネルギー効率は100%前後、護神厄討艦隊の艦娘は200%前後を限界値として定められている。普段の艦娘達からすれば200%まで限界値が突破しているのなら、それは全ての性質が特化しているのではと疑問に思うだろう。

 

 だが『(ビョウコウ)』金剛は耐久と装甲、感覚だけが特化しており、それ以外のエネルギー効率は変わらないという。何故全ての性質が、ではなく一部の性質だけ特化していると言っていのか、矛盾が出来ているのだ。

 

「……なるほど分かったぞ……! お前らは常に200%のエネルギー効率で動いているけど、その三つの性質だけ200%以上のエネルギー効率で動いているのか!!?」

 

 考え込んだ天龍が閃いたと手をポンと叩き、鹿島にクイズの答えをハッキリと言った。

 

「正解です天龍さん、お見事です。最初私達は貴女達より200%前後のエネルギー効率で動いていると言いました……もう一度、『(ビョウコウ)』さんで話してみましょう」

 

 ホワイトボードの前に『(ビョウコウ)』金剛が仁王立ちして現れた。

 見本として鹿島の説明がしやすくなる様に静かに立ったまま堂々とした表情で黙り続けている。

 

「『(ビョウコウ)』金剛さんは耐久と装甲、感覚という性質が特化した艦娘です。いくら砲撃の嵐を浴びようが、殴る蹴るの暴行を受けようが、ダイヤモンドより遥かに堅い装甲とどんな傷でも再生する耐久を持ち、オマケに感覚が特化し過ぎて痛覚を遮断するような超能力まで得てしまいました」

「痛覚を遮断……? 凄まじいな……それ」

「天龍さんの言う通り、私達はそれぞれの性質を200%を限界値として稼働していますが『(ビョウコウ)』さんは耐久や装甲、感覚の性質が200%以上限界値を超えて突破し、それぞれ耐久が約250%、装甲が約300%、感覚が約350%と有り得ない限界値を持っているんです。例えるなら耐久はレベル75、装甲はレベル100、感覚がレベル150の様なモノですね。ハッキリ言ってマジでバケモ──」「失礼ネー!!」

 

 『(ビョウコウ)』金剛は失礼な事を言われてイラッときたのか鹿島を叩き殴った。

 殴られた鹿島は床を突き破って杭のように嵌ってしまう。あまりの衝撃に思わず艦娘達は身を守る様に腕を前に出した。

 多目的室内が地震のように揺れ、宙吊りの照明器具が動き出す。

 数十秒後かして鹿島は何事も無く嵌った床から抜け出し、肩や帽子に乗った埃を手で払った。

 

「と、これだけ言ってもあまり理解は出来ないかと思います。ここからは性質の仕組みについてお話しましょう」

「「「……」」」

 

 

 

 

 【耐久】

 身体を再生する自然治癒力。

 装甲を突き抜けた外からの物理攻撃によって出来た傷や怪我を再生する。

 エネルギー効率が良ければ良いほど再生速度は早くなり、瞬時に治癒する事が出来る。

 

 

 【装甲】

 身体全体を覆う見えない膜。

 外からの物理攻撃をある程度相殺する。

 エネルギー効率が良ければ良いほど装甲を貫くダメージは減少し、見えない膜の再生速度が向上する。

 

 

 【回避】

 通常は身体全体に張り巡らせたエネルギー脈が危機を察知して身体を動かす様に命令する。

 エネルギー効率が良ければ良いほど危機を察知する範囲が広くなり、身体を中心としたドーム状の見えない空間の様に広がる。

 

 

 【火力】

 基本的な砲撃や射撃の威力、殴る蹴るの腕力や脚力を含めた総合的な攻撃力。

 一つ一つの攻撃や砲撃にエネルギーを消費又は放出する為、エネルギー効率が良ければ良いほど威力は上がる。

 装備によって変動しやすい。

 

 

 【雷装】

 基本的な水上艦に対しての魚雷の威力。

 火力と同じくエネルギーを消費又は放出する為、エネルギー効率が良ければ良いほど威力は上がる。

 装備によって変動しやすく、元々エネルギー効率が回っていない艦娘もいる。

 

 

 【対空】

 空からの攻撃に対する防空能力と迎撃能力。

 エネルギー効率が良ければ良いほど対空砲火の威力や命中率、敵航空機の撃墜率や味方航空機の被撃墜率、被弾時のダメージ軽減率が上がっていく。

 装備によって変動しやすい。

 

 

 【対潜】

 潜水艦などによる海中からの攻撃に対する防衛力と攻撃力。

 エネルギー効率が良ければ良いほど水面下の敵に対して威力や命中率は高くなるが装備によって変動が激しく、元々対潜にエネルギー効率が回っていない艦娘もいる。

 

 

 【索敵】

 相手の情報を分析する洞察力。

 身体を中心とした円筒状の見えない空間が展開されており、その範囲内から相手の身体の中に流れるエネルギーを感知して、位置などを特定する。妖精や装備の協力で索敵範囲内を拡大する事も出来る。

 エネルギー効率が良ければ良いほど索敵の範囲を拡張し、相手の情報を分析する時間が早くなる。また相手の弱点や攻撃手段なども分析しやすくなる。

 艦種によっては元々エネルギー効率が回っていない艦娘もいる。

 

 

 【速力】

 海上での航行速度。

 腰や肩の艤装の中の一部に艦本式タービンや技本式タービン、蒸気タービンに似た構造が仕組まれていた。外部からのエネルギーである燃料で蒸気を発生させ、高速の蒸気流で生まれた回転エネルギーを脚全体のエネルギー脈に通し、足の艤装から推進力を得て航行しているという仮説が有力とされている。

 光の速さの如く高速で航行出来る理由として、高速の蒸気流によって生まれた回転エネルギーを核から作られたエネルギーと融合し、爆発的な速度を生むエネルギーに変換して高速戦闘を可能にしているらしい。

 エネルギー効率が良ければ良いほど爆発的な速度を生むエネルギーの量産は素早くなり、持続的に加速出来る。

 

 

 【持力】

 長時間での運動を続けられる持久力、言わばスタミナ。

 戦闘時では身体を動かす事が殆どなので、エネルギー効率が良ければ良い程身体的疲労を長時間受けずに済む事が出来る。

 

 

 【感覚】

 体性感覚や特殊感覚などの、言わば五感や第六感の事を指す。

 全体に流れるエネルギー脈に流れるエネルギーで敏感になり、視覚や聴覚などの感覚が向上する。どの感覚が向上するのかは艦娘それぞれで、向上する感覚は一つだけとなっている為、他の感覚が向上する事は一切無く常に一定を保っている。

 

 またエネルギー効率を良くしたとしても向上する感覚は()()()()である。

 

 全艦娘に共通している事は砲撃時に聴覚をわざと下げられたり、砲撃の反動や被弾時の衝撃を和らげるなどがある。

 性質の中で最も他の性質に影響を与えやすく、そして受ける影響も一番。索敵や命中率、持力などに深く関係している。

 

 

 

 

「以上が性質の仕組みになります。まぁ色々と抽象的ですがそこはご愛嬌。効率が上がるとどうなるか、想像したらワクワクしませんか?」

 

 エネルギー効率が良ければ良いほど戦闘を有利にする事が出来る。

 今まで苦労していた敵や格上の相手に立ち向かえると分かって艦娘達は静かに興奮を抑えた。

 

「ですが皆さん、もう一つ疑問に思いませんか?」

「えぇそうね。そのエネルギー効率と関係はあるのか知らないけど、私達には練度があるわ。戦闘における強さの指数としてね。そこの所ってどうなのかしら」

「いい着眼点です五十鈴さん。そうです、戦闘における強さの指数として私達には練度があります」

 

 海軍内で艦娘の戦闘能力の指数として練度が設けられている。

 建造された時から練度数は0と定められ、訓練や演習、戦闘を行う事で練度数が徐々に上がっていく様に設計されているのだ。

 例えるならゲームの経験値の様なモノで、戦闘に関する物事をする度にそれらを経験値として、艦娘は成長していくらしい。これらは全て妖精が見極めたモノであり、海軍はその妖精の能力を採用して決められていた。

 

「しかし妖精さんが見極めて練度が上がり成長したとしても、エネルギー効率については全く成長していないんです。元から100%前後に設計されているので例外を除いてそもそも見る必要が無いんですよね」

 

 妖精が見ているのは艦娘の戦闘能力で、建造された当初からエネルギー効率は100%として設計されている為に目視される事は無かった。

 だが著しく戦闘能力が凄まじい艦娘が現れ、原因を調査した結果ではエネルギー効率が100%の限界値を超えていた事が判明。

 海軍はこれらを極秘情報として取り扱い、戦闘能力が凄まじい艦娘を招集して特殊艦隊を編成した。

 現在は艦娘のエネルギー効率についても調査が進められている。

 

「こうして言われると今までやってきたのはなんだと疑問に思うかもしれませんがそれは違います。練度自体も戦闘において必須ですし、身体的や精神的にも皆さんは確かに成長しています。今まで続けた事には意味があるのです、決して無駄では無いんですよ」

 

 エネルギー効率はゲームで例えるなら裏ステータスのようなもの。

 圧倒的な戦闘能力を持つ艦娘が現れるまで誰も気付く事は無かった。

 それまでは演習や戦闘などをすれば艦娘はその経験を学んで次に活かし、身体的にも精神的にも成長していく。頭の中で様々な戦術や経験を記憶して、地道に艦娘は強くなっていくからだ。

 エネルギー効率があったからと言ってそれまでの経験が無駄であったとは限らない。エネルギー効率を高める上で訓練をするのであれば、練度とその経験は必要不可欠だ。

 

「皆さんは身体的にも精神的にも成長はしています。ですが身体の中にある核は、成長していません。エネルギー効率を高めたいのなら、まず核を成長させましょう!」

「核を、成長させる……?」

 

 鹿島は人差し指を立てて前に突き出し、高らかにエネルギー効率を高める要点を伝えた。

 その要点とは身体の中にある核自体を成長させるという通常であれば疑問に思いかねないモノ。

 あまり理解出来なかった暁は思わず言葉を漏らした。

 

「はいそうです! 身体と精神を成長させたのなら、今度は核を成長させましょう! 皆さんが私達に近付きたいと仰るのなら、私達から見れば皆さんの核はまだまだヒヨっ子です。理解出来ない方もいると思うので簡単に言うのなら、核に学習させ、経験し、記憶させる。この三つのメカニズムを通して訓練を行います」

「でも、どんな訓練を?」

「それはですね~……」

 

 指揮棒を両手で曲げてわざわざ勿体ぶる鹿島に艦娘達は固唾を呑んで待ち構える。

 核を成長させるその訓練とは一体どういうモノなのか。皆が興味津々に鹿島へ注目した。

 

 が──、

 

 

 

「後で教えます」

 

 

 

 鹿島の予想外な答えに艦娘達は足を踏み外して転がった。

 

 

 




実際は考える方がおかしいというか無粋というか、野暮すぎたなって思いました。
あと矛盾とかあったらごめんなさい。
次はこれから待ち受ける敵のお話です。
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