うざい提督とブラック鎮守府   作:あばずれ

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※久々の胸糞注意警報発令※
レベル2から最大レベル5に引き上げました。



84. 過去、現在、未来でさえも

 会議から二日後、再び大本営を訪れた提督と灰色は元帥から時雨と夕立の処分を言い渡されていた。

 

「■■■鎮守府所属白露型駆逐艦二番艦、時雨。また白露型駆逐艦四番艦、夕立。二人の処分は……」

 

 

 

 

「旧式解体に処す」

 

 

 

 

「なお処分の日にちは一週間後の七月二日とする。白君と候補生は──」

 

 結果は分かり切っていた事だ。

 被害者であるはずの時雨本人に裏切られ、嘘の証言が世間で本当の事となってしまい、無実の罪を着せられてしまった。時雨と夕立は人間に仇なした反勢力的存在として語られ、大本営や荒くれ鎮守府の門前ではデモ隊が集まっている。この影響により各地の鎮守府に所属する時雨と夕立は反勢力のレッテルを貼られ、外出や出撃は一時不可能とされた。

 

 また被害者として伝えられている憲兵や整備士達五人は病院にて治療を受けた後に釈放。各地の鎮守府へ異動となっている。

 

 この事件は日本国民が持つ艦娘の考え方を根から変えてしまった。艦娘は兵器だと主張する者や人間だと主張する者。また時雨と夕立にだけ敵視する者や何かあったに違いないと弁護する者。その影響は政治家に及ぶまでに至った。

 

 時雨と夕立の処分、自分達の処分を告げられた提督と灰色は荒くれ鎮守府に帰還。元気が無い二人に艦娘達は駆け寄る。

 

「提督……時雨と夕立は……」

「……後で伝える。訓練は再開して構わない。その後は自由にしたまえ……迷惑を掛けたな、すまなかった」

 

 提督が無表情でその場を去った。灰色も軍帽で顔を隠し、提督の後を追う。二人の雰囲気に艦娘達は認めたくない事実を確信してしまった。

 

「集まったな」

 

 提督が食堂に艦娘達を集める。提督のいつものにやけ顔は見られず、真面目な表情をしていた。

 

「時雨と夕立は来週の七月二日に旧式解体処分となった。そして灰は危機管理不足として三ヶ月間の謹慎処分を受け、自宅にて謹慎する事になっている……質問は受け付けよう」

 

 艦娘達の言いたげな表情を確認した提督は質問の時間を与えた。艦娘達は手も挙げずに知りたい事をそのまま声にする。

 

「何で時雨と夕立が旧式解体なんて……何とか止められなかったんですか!?」

「提督さんだったら蹴散らすんじゃなかったの!?」

「司令官!! もう一度話してみては如何ですか!? これはあまりにもおかしいです!!」

「納得のいく説明が欲しいわ」

「貴方と私達はこれからどうするのですか?」

 

 艦娘達の怒涛の質問ラッシュに提督は指を鳴らして黙らせる。艦娘達は一斉に口を閉じ、提督を見つめた。

 

「順に答えよう。何故止められなかっのか、時雨本人が裏切ったからだ。時雨の証人尋問をするまでは普通に勝てていた。だが時雨本人が自ら暴行したと罪を認めたんだ、これ以上は庇いようがない。そしてもう一度話し合えないかだが、もう元帥が下した決定事項だ。何かあれば分からんが、変える事は出来ない。これから君達は何をするか、いつも通り訓練と遠征任務をこなしていればいい。他は?」

 

 聞こえた限りの質問に答える提督。今まで過去に起こった事を正直に話した。被害者であるはずの時雨が自ら計画したと発言した事、処分は既に決定された事。希望の光すら無い状況に艦娘達は絶望感に打ちひしがれた。

 

「……以上だ。訓練を始めて良しとする」

 

 提督は無言で食堂を去る。艦娘達は認めたくない結果が現実になってしまい、頭の整理が追いついていない。時雨と夕立がいなくなる。大切な仲間が無実の罪で死んでしまうなど納得がいかなかった。

 が、提督からは時雨本人がその証言したという。そんな事など到底信じられるはずが無かった。それこそ二人の無実を証明した青葉は信じられずに床に座った。

 

「そんな……」

「もう無理なのかしら……」

「提督のあんな姿、初めて見た……」

 

 

 

 

 ──執務室

 

「三ヶ月間、静かになるな。■■中将……いや■■少佐」

「……まぁな」

 

 摩耶に話し掛けられ、提督は机に足を乗せる。天井を見つめ、軍帽で顔を隠した。一番最悪な結果を出してしまった提督は階級は中将から少佐に降格、何故か謹慎処分は受けなかった。それでも活気を失い、自信喪失。仕事をする気力も無かった。

 そしてつい先週まで騒がしかった執務室に静寂が訪れる。灰色がいた仮の机は放置され、椅子はガラ空きだ。

 

「今まで騒がしかったのが静かになって清々している。実に心地良い気分だ」

「そうだな」

 

 灰色は自身の部屋で荷造りを済ませ、司令本部を出ていった。鎮守府の門前にはデモ隊がいる為、通る事は出来ない。裏にある獣道を通る事にした。

 だが行く前に白露に止められる。白露の後ろには今まで慕っていた艦娘達もいた。

 

「ごめんね……皆。力不足で」

「本当に行っちゃうの?」

「これも決まりなんだ。三ヶ月の間は謹慎処分を受けているからね」

 

 艦娘達と握手と抱擁を交わし、別れの言葉を告げる。仕方の無い事だ、自分は力不足だった。二人の駆逐艦すら救えない駄目な男。ヒーローを目指すはずがその夢は折れかかっていた。

 

「申し訳ありません。行かれる前に渡しておきたい物が」

「何ですか?」

 

 憲兵隊隊長が手に持つ物を灰色に渡す。中身に気付いた灰色はその物を握った。

 

「また復帰されるのをお待ちしております」

「ありがとうございます。では」

 

 灰色は裏の獣道を通り、荒くれ鎮守府から身を消した。鎮守府はかつての姿に戻り、提督一人と大勢の艦娘達。憲兵や整備士達が懸命に働いている。艦娘達は訓練など出来るはずが無く、講堂で空気を重くしていた。

 

 初めて提督がしくじったこの件を受け、艦娘達はどう感じ取っただろうか。今まで全て成功していたはずが、時雨の裏切りにより失敗。毎日のデモ隊の喚声も普段は気に入らないはずがうるさく聞こえる。降り続ける雨は更に激しさを増していた。

 

「通常通りに戻れる訳ねぇだろ……」

 

 提督と同じく艦娘達も活気を失っていた。時雨と夕立の消失という到底受け入れ難い現実。報われるべきなのは二人のはずなのにそれすら運命は許してはくれない。例え訓練をしようとしても、あの二人の事で集中は出来ないだろう。

 

「どうぞー」

「失礼します」

 

 ドアをノックされ、入る事を許可する。執務室に白露が入ってきた。来た理由は大体察知している。恨まれても仕方ない事をした。どうしようもない事だ。

 

「どうした白露。俺を殺しに来たか?」

「いやそんなんじゃないよ。でも……もう一度話し合えないのかな……?」

 

 時雨と夕立の処分をどうにか止められないかと提案する白露。意外にも提督に向けての殺意は無かった。むしろ時雨と夕立を助けたい一心でいる。だが提督は非情にも目の前の現実を叩きつけた。

 

「無理だ。いい加減現実を見ろ、二人は戻ってこない」

「二度と……駄目なの……?」

「駄目だ。全てが潰された」

「もう時雨と夕立には会えないの……?」

 

 白露の瞼に涙が少しずつ溜まっていく。もう二人に会えないのが怖くて、そんな事など認めたくなかった。何であの二人が巻き込まれた、何であんな酷い目に合わなければいけないのか。過酷な運命に神を呪いたい程だった。だからといって自分にそんな力など無い。むしろ非力で脆弱な存在だ。

 だからこそ白露は──、

 

「……お願いします……! またもう一度……助けてください……!」

「白露……」

 

 上に立つ者に救う事を土下座して懇願するしか方法は無かった。たった一人の艦娘の行動で運命が変わる可能性は低い。しかし可能性は低くともその低い可能性に賭ける他は無い。精一杯の精神で提督に懇願した。

 

「時雨と夕立は今まで嫌な過去を背負って生きていました……それなのに今度は無実の罪を着せられて解体されちゃうなんて……いくらなんでも可哀想過ぎます……」

「そうだろうな」

 

 提督は淡白に言葉を返す。確かに時雨と夕立の過去と今回の事を合わせば二人の人生は凄惨以上の言葉は無い程だ。前任に操られ、深海棲艦と戦い、死を覚悟し続ける日々。大切な人を失い、男達に何十回も弄ばれた挙句、解放されたと思えば事件に巻き込まれ、無実の罪を着せられて解体され死亡。過去や今、未来でさえも二人を不幸の地獄から離すつもりは毛頭無いらしい。最早死んだ方がマシとも思えるだろう。

 

「お願いします……私をどうしたって構いません……時雨と夕立を助けてください……!」

「もう無理なんだ。いい加減諦めてくれ」

「お願いします……!!」

 

 何回断れようとも地べたに縋り付き、額を床に擦り付ける。瞼に溜まる涙が床に濡れた。

 

 とても愚かだ。

 

 無力な自分に出来る事が土下座し、嘆願する事のみ。でもそれ以外に方法は無かった。問題に巻き込まれた妹を持つ姉として、最後の神頼み。自分はどうなっても構わない。妹達の為なら死んでも構わない。そう思って提督に縋り付いた。

 

「……少し一人にさせてくれ。摩耶もすまないが白露を連れ出して何時間かここには入ってこないでほしい」

「分かった」

 

 提督に指示され、摩耶は土下座する白露を抱える。白露は摩耶の腕を振りほどこうとするも簡単には抜け出せなかった。

 

「提督!! 何でもしますから、お願いします!! 時雨と夕立にこれ以上悲しい目には会わせたくないんです!! だから、だからァ!!」

 

 ドアが閉まり、執務室に提督だけが残る。雨はより激しくなり、窓が濡れる程に降り続けた。ポト、ポト、と雨粒が窓に落ちる音が聞こえる。

 

「……どうしようと無理なんだ。肝心の本人達が、そう望んでんだから」

 

 提督は軍帽で顔を隠したまま、呟いた。

 

 

 

 

 

 ──大本営

 

「行かせてください!!」

「駄目だ!!」

 

 休憩室である男女が騒いでいた。ドアを出ようとする女性を男性が止めに入る。女性は興奮状態で怒りを燃やしていた。

 

「行かせてください先輩!! 私はあんなのを見て居ても立ってもいられません!!」

「だからといって計画も無しに勝手に行動するな!! 私だってこれを見過ごす事は出来ない! だがこれ以上触れればお前だって命が危ないんだぞ!!」

「そんな事などどうでもいいです!! 行かせてください!!」

「ッ!!」

 

 時雨と夕立の担当をしていた尋問官だ。どうしても落ち着かない後輩を先輩は両頬を叩き、一旦冷静にさせる。

 

「一回落ち着くんだ。私はまだ行くなとは言ってない」

「ですが……」

「もう一回確認しよう。それでお前がどうしても助けたいって言うんだったら、手を貸してやる」

「……分かりました」

 

 それは大本営所属憲兵隊隊長■■■■■大佐に渡された録音テープ。中身を聴いた後輩は激昴し、■■少尉を殴ろうとしていた。

 しかし中身が本当なのか先輩は疑問に思っている。そこでもう一度聞き確かめ、信じるに値するかを決める事にした。

 

『やぁやぁ、荒くれ鎮守府の時雨君。私は駿河鎮守府の■■少尉だ』

『お前が……仕掛けたのか……?』

『ん、何を?』

『お前が……! 私達を貶めたのかって聞いてるんだ!!』

 

 時雨の声に怒りを感じている。自分の時に聞いた穏やかな口調とは程遠い。明らかに■■少尉の事を疑っている。時雨の供述はもしかして本当なのかもしれない。と思っていた突然、殴る音が聞こえた。

 

『黙れよ兵器如きが人間様に楯突いてんじゃねー!! お前は兵器なんかじゃない、人間様に暴行した鉄屑だ! 鉄屑は鉄屑らしく地べたを嘗めてりゃ良いんだよ!!』

 

 再度殴る音が聞こえ、椅子から転げ落ちる音が割れて響く。状況から察するに時雨は殴られて椅子から転落したのだろう。まるで尋問とは思えない。これではまるで拷問だ。

 

『ほら人間様が直々にやってあげてるんだ、ありがたく思え。鉄屑』

『黙れ……!! 僕達は──』『鉄屑なんだよ!! 人間様が! いないと! 何も! 出来ない! 鉄屑!! 分かる? 鉄屑なの!!』

 

 何回も踏みつけられ、床に叩きつけられる音が聞こえる。時々聞こえるグシャッという音が自身の身体を震わせた。しかも全く止めようともしない。

 

『お前は! 鉄屑だ!! 鉄屑は! 部屋の! 角で!! 無様に! いれば! いいんだよ!!』

 

 ようやく踏みつけが終わり、時雨を罵る■■少尉。残酷な拷問に思わず手を握りしめる。

 

『分かりましたか? 鉄屑君?』

『お前が……仕掛けた……んだ……!』

『まだ言うか』

 

 何回踏みつけられようとも時雨は挫けてはいなかった。必死な声で■■少尉に歯向かう。だが喋るのがやっとのように聞こえた。

 

『聞いたんだ……! 憲兵の一人が……少尉って言ってたんだよ!!』

『……チッ。少尉なんてどこら辺にもいるだろ。俺が襲わせたなんて証拠は無いんだバーカ』

『僕はまだ……襲われたなんて一言も、言ってない!!』

『ッ!? っ……こっのクソガキがぁー!!!』

 

 苛立った■■少尉は時雨を息が続く限り暴行し続けている。時々聞こえる怯み声など気にせずに殴る蹴るの暴行をしているように聞こえた。

 

『■■少尉、それ以上はどうかと』

『はぁ……はぁ……後で傷を手当しておけ。あとさっきの事は黙っとけよ、お前もあの白とかいうクソ野郎みたいに落としてもいいんだからな……! それにまだ言わなきゃいけない事があるんだッ!』

『う……あ……ぁ……あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!』

 

 時雨が初めて叫んだ。

 何かされたのか喚声が割れて響く。

 

『聞こえてるかー? 鉄屑くーん?』

『ッ……グ……ッ……!!』

『証人尋問の時にお前達が計画したと言え。もし言えばお前だけは死んだ事にしてこっちで預かってやる』

『ッ……!?』

『どうだ?』

 

 ■■少尉は夕立を生贄にして時雨を助けようと交換条件を言い出した。鼻からこれが狙いなのかもしれない。

 

『……嫌だッ……!! 夕立を置いて……お前の所に、行くぐらいなら……!! 死んでやる!!』

『……まぁまだ時間はある。たっぷり可愛がってやろうじゃないかッ!!』

 

 録音はここで終了し、この事件の真相の片鱗を知ってしまった。後輩は既に感情を抑え切れずにいる。

 

「……先輩……!」

「分かってる……だが冷静を保つんだ」

「ですが……っ!?」

 

 先輩に物言いしようとしたがある物を差し出された。それは早退届と有給届の書類。

 

「私から訳は言っておく。お前はこのテープを■■■鎮守府の白中将に渡すんだ」

「先輩……!!」

「これ限りだぞ。手を尽くすのは」

「……ありがとうございます!!」

 

 書類と録音テープを持って、後輩は急いで休憩室を出ていく。休憩室に残された先輩は隣の喫煙室に向かい、煙草を吸った。長年尋問官を務めていた先輩は思う。

 

「……私も、同罪だな。なら……」

 

 煙草の吸殻を潰し、箱ごとゴミ箱に捨て去る。先輩が向かったのは艦娘専用の留置所。多くの憲兵によって厳重に警備されている。一度憲兵に持ち物検査をされ、誓約書を書かされた。

 するとあの録音テープを回した■■■■■大佐と相見える。

 

「むむ、尋問官の方でしたか。これは失礼しました」

「いえいえ大丈夫ですよ。少し時雨と夕立の様子を見に来ただけです」

「むむむ、そうですか。では護衛は……必要ありませんでしたな」

「はい。お願いします」

 

 牢屋に挟まれた廊下に靴音が響き渡る。留置所に入って手前の右側の牢屋に時雨と夕立は収容されていた。噂で聞けば深海棲艦のスパイとされた榛名は更に奥にいるらしい。

 

「……」

「……」

「時雨と……夕立だね?」

 

 二人は声を掛けられても、先輩の事を見向きもせずに床を見つめている。まるで電力を失ったロボットのように静止し続けていた。先輩は無視した二人に気にせず話し掛ける。

 

「君達は自身の事をどう思っているんだい?」

「「鉄屑」」

 

 あの■■少尉にどんな目に合わされたかはよく分からない。

 だが洗脳のように自身が鉄屑だと思う事を刷り込まれたようだ。二人は息を合わせるように話を続ける。

 

「私達はどうしようもない鉄屑です」

「僕達は解体されるべき存在なんです」

「……そっか……でもどこかで生きていたい、とか思ったりしてないかい?」

 

 先輩は俯く二人に気楽に話し掛ける。二人が自身の事をどう思うとも個人の勝手。だが先輩はそれでも知りたい事がいくつかあった。

 

「無いです。鉄屑は生きるのではなく使われる為にいます」

「だから使えなくなったら解体されるのが当然なのです」

「でも痛いでしょ?」

「「っ……」」

 

 言葉が詰まり、身体を跳ねらせる。時雨と夕立の身体はかなりボロボロで包帯で傷は隠されており、見るにも堪えない痛ましい姿になっていた。

 

「鉄屑なのに痛覚があるっておかしくないかい?」

「何を言っているのか分からない」

「言葉の意味が理解できない」

「今そうやって分からない事だと思ってるのもおかしくないかい? 君達は……本当に鉄屑なのかな?」

 

 もし二人が自身を鉄屑だというなら何かを考えようとするは存在しない。所詮は詭弁でしかない事だ。先輩にとってはこれ以上何も言う事は無い。

 

「私達は……」

「僕達は……」

 

 

 

「「一体何?」」

 

 

 

「……私には分からないな。それは一番、君達が分かってる事なんじゃないかな。あ、でも私は人間だと思ってるよ。私達のように感情や心があるからね。それに……とっても可愛いじゃないか」

 

 時雨と夕立を見て、先輩は二人を褒める。これ程可愛げがあり、愛らしく思える鉄屑がいるだろうか。こんなにも可愛げな少女が深海棲艦と戦い、日本を守ってくれている。非力な人間として申し訳ない気持ちだった。過去に日本を守ってくれた英雄達が、今ではどうしようもない人間達に上手く良い様に操られる奴隷にしか見えない。

 

「……ごめんね。どうしてもサボりたくてここに来ちゃった。君達の穏やかな来世を祈るよ」

 




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