リゾットが逝く!   作:ティハロック

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 遅くなってすみませんただいま実習を行っており中々家に帰ることが出来ない状態なのでしばらくは投稿が遅くなるかもしれません
それでも投稿をやめるということは絶対にしませんのでこれからも応援よろしくお願いします。


第12話 あの森で待ってる①

今までのあらすじ

 

 

 

【挿絵表示】

 

 

 

~夜0時 帝都中央付近~

 

(確か情報ではこの辺りにいるはずだが...見つけたぞ)

 

 リゾットは鬼のオーガがこの時間帯に護衛をつけずに歩いているという情報を得ていた。

 

そしてついにオーガを見つけたリゾットは念のために鉄分を身にまとい透明化している

するとオーガに近づくフードを被った少年の姿を見てあることに気がつく

 

「...あのう、オーガ様」

 

(ん...この声.....まさか!?)

 

ロングコートにフードを深くかぶっているが聞いたことのある声にリゾットはすぐさま相手がだれか理解した

 

(なぜタツミがここに! しかも人当たりの少ない路地裏の方へ入っていったぞ)

 

 

~路地裏~

 

(とりあえず...しばらくの間は見ておくか)

 

リゾットが透明化を保ちながらタツミとオーガのやり取りを見守る

するとタツミが動く

 

「お願いします!! 俺を帝都警備隊に入れてください」ガ  バ

 

土下座をするタツミとそれをただ見つめるだけのオーガ

 

(...タツミのあの行動、何か意味があるな、それにあの声色から本当に入りたいなど微塵も思っていないようだ...そう考えると答えは一つだな)

 

「お金を稼いで田舎に送らなきゃならないんです」

 

「ハァ...んな事だろうとは思ったぜ」

 

泣きながら懇願するタツミと呆れて頭をぼりぼりかくオーガ

 

「正規の手順を踏んでこいボケ!」

 

そう言い放つとオーガは後ろを向く

 

「...ですが、この不景気では倍率が高すぎます」チャキ

 

(ほう、このタイミングで剣を抜くか、しかし相手に気づかれているぞ...タツミ)

 

「仕方ねぇだろ、お前が力不足ってこったな」

 

リゾットの推測通りタツミを怪しく思ったオーガは剣に手をかける

 

ド           ン

 

オーガが振り向いた瞬間、タツミはオーガの胸元を掻っ切る

 

(早い...私が思っていた以上にタツミには才能があるようだ...だがまだ甘いな)

 

リゾットはオーガを倒し切ったと油断しているタツミにまだ甘さがあると見抜く

 その通りで切られたはずのオーガは後ろを向いているタツミに斬りかかろうとしていた

 

(しょうがない...助けてやるか...メタr)

 

クル…シュバ  ガッゴオォ

 

(!?)

 

リゾットがメタリカを発動する直前にタツミはすぐさま振り返り剣を使ってオーガの渾身の一振りを受け止める

 

(あの状態で受け止めるとはな、やるじゃあないか)

 

リゾットはタツミへの考えを少しだけ改める

 

「俺が...このオーガ様が...てめぇみてぇなクソガキに殺られるかよ...弱者が何うめこうが関係ねぇ…強者がこの街じゃ絶対なんだ...」

 

まるで子供が駄々をこねるように人間のそれではない顔で怒鳴り始めるオーガに若干引き気味のタツミとリゾット

 

「俺が人を裁くんだよ!! おれが裁かれてたまるかあ!!!」

 

「勝手なこと言うんじゃねぇ」バッ

 

自分勝手なことを言い放つオーガに切れたタツミはオーガめがけてジャンプし剣を振りかざす

 

しかし...

 

「噴!!!」 ボ  ゴォ

 

力ではオーガの方が圧倒的に強いその為タツミは剣で受け止めることは出来たものの地面に足が叩きつけられる

 

「そうかぁ...さてはお前ナイトレイドの一味だな?」ニタァ

 

「一体誰の依頼だ?心当たりは山ほどあるが...最近だとこの間殺った奴の婚約者か?」

 

「!?」

 

オーガの推測が当たっていた為、思わず顔に出るタツミ

 

「当たりかぁ...やっぱあの女もあん時殺っときゃ良かったなぁ…いや...今からでも遅くはないか!」

 

「まずはあの女を探し出し女の親兄弟を重罪人に仕立て上げて女の前で皆殺しにしてやる...! てめぇを殺った後になぁ...!!」

 

歪んだ顔で依頼者の女とそのかかわりのある物を殺すと宣言するオーガにタツミは怒りでリミッターが外れる

 

瞬間

 

ズボァ

 

「...なっ」

 

オーガの両腕がタツミの剣で斬られ宙に浮く

 

タツミもまた宙に浮き体をねじりながら着地と同時にオーガを

 

ゾクッ

 

切り刻む!!!

 

ドスン

 

今度こそオーガは息絶えタツミは剣を鞘に納め依頼達成をアジトに報告するために帰ろうとしたその時

 

「油断大敵...」

 

「!?」

 

タツミは唐突に声を発した方へと振り返る...が誰もいない

 

「誰だ!?...いや...この声は...確か聞き覚えが」

 

「とはいえ、後ろから体を真っ二つにされそうになった時のあの反射神経、絶望的不利な状態でのあの身のこなし、生まれついての才能だけではない、今までの努力のたわものと言ったところか」

 

そういうとリゾットは鉄分を身にまとうのをやめタツミの前に姿を現す

 

「数日ぶりだな、無事で何よりだ...タツミ」

 

「その姿は...リゾット!?」

 

タツミは不意に現れたリゾットに警戒し剣に手を掛けようとする

 

「落ちつけタツミ、別にお前に何かするためにここに来たんじゃあない、だが暗殺者としては今の行動は正解に近いがな...オーガを暗殺したってことはナイトレイドに所属したというわけか...」サスサス

 

そう言いながらリゾットはオーガの死体に手を掛けポケットにつっこみ自身が渡していたお金が入った小包をとる

 

「私はこのお金を返してもらうため来た、だからお前と会ったのは偶然だ」

 

そういってリゾットは小包を自身の懐にしまう

 

「それと、もしお前か、ナイトレイドの誰かに接触したら伝えておこうと思っていたことがある」

 

リゾットはタツミに指をさしながら言い放つ

 

「奇遇だな、俺もボスからアンタにもしあったら伝えてほしいことがあると言われてる」

 

「そうか、それでナイトレイドのボスとやらは何を言っていたのだ?」

 

「ああ、会って話がしたいと言っていた」

 

「そうか、いいだろう、明日そのボスとやらは居るのか?」

 

「ああ、明日は居るぜ」

 

「ならば、明日の昼3時から6時までの間に帝都から離れたここからまっすぐ行ったところの森の中で待っているとそのボスとやらに伝えてくれ」

 

「な!」

 

リゾットの思いもよらない言葉に驚くタツミ

 

「いいのか?」

 

「ああ正しボス以外に来るものは二人計三人までだ、もし破ればこの話はなかったことにする、場合によってはこちらから攻撃を仕掛ける」

 

リゾットは目を鋭くさせタツミに言う

 

「...分かった、ボスに伝えるよ」

 

タツミもリゾットの言葉に嘘はないと感じたのかその条件に承諾する

 

「そうか」カキカキ

 

リゾットは紙に場所の指定を印タツミに渡す

 

「では、明日あの森で待っている」 スゥ

 

「消えた!?」

 

リゾットはタツミの前から姿を消した

 

 

 

 

※タツミ視点

 

~数時間後 ナイトレイドアジト

 

「どーだアカメ!報告終えて任務終了何とか無傷でやり遂げたぜ、さあ俺を認めろ...」

 

スタスタスタ

 

 

そう言い終えるとアカメはタツミの方へ足を運ぶ

 

「っあ、それとボス暗殺の後リz」

 

リゾットに接触したことをボスに報告しようとしたその時

 

バッ

 

タツミはアカメに服を脱がされる

 

「なっ...なんだ!何すんだ!」

 

「レオーネ、ボスおさえて!」

 

「分かった」

 

「お!なんだかおもしろそうだな」

 

そういうとボスとレオーネはタツミの方へ駆けよりおさえる

 

「いやああああああああ!!」

 

パンツ以外ほぼ全裸になったタツミは胸のあたりをおさえ叫ぶ

 

「よかった」

 

そのタツミの姿を見てアカメは初めてタツミの方へ笑顔を向けた、その笑顔は暗殺者とは思えない純粋無垢な笑顔であった為、タツミも顔を真っ赤にして驚く

 

「強がって傷を報告せずに死んだ仲間を見たことがある、ダメージがなくて何よりだ」

 

アカメはタツミに右手を差し出し握手をする

 

「初めての任務は死亡率が高い...よく乗り越えた!」

 

「あ...ああ」

 

余りの変わりっぷりにタツミはあからさまに困惑する

 

「アカメはお前に死んでほしくないから厳しく当たってたんだよ」

 

「料理は仲間とのコミュニケーション、難しい狩りで暗殺を学ぶ...どれもお前にとってプラスな日々だと気づいていたか?」

 

アカメへの誤解を解くために行動の一つ一つの意味を唱えるレオーネとボス

 

「え...あ...そうなの? ゴメン、アカメ...俺...誤解してた」

 

やはり気づいていなかったタツミは素直にアカメに謝る

 

「いいさ、これからも生還してくれタツミ」

 

アカメは右手を差し伸べる

 

(生還...そういえばあの日アカメに斬られそうになったらリゾットが助けてくれたんだよな...今回も俺がやられそうになったら助けてくれようとしてたんじゃないのか?...それなのに俺はリゾットに刀を向けようとしたのか)

 

「タツミ?」

 

急に目を細め考え込むタツミを観て心配そうにするアカメ

 

「っは! いやわりぃオーガ倒した後のこと考えててよ! これからもよろしくなアカメ!」

 

タツミはアカメと握手するそれを見たレオーネは

 

「服も着ないで何をヨロシクするつもりなんだよ」プッ

 

左手を口元に添えながら笑いだす

 

「お前らが脱がしたんだろうが!」

 

タツミは怒りながら至極まっとうなことを言い放つ

 

「ん?...そういえばタツミオーガを倒した後のことを考えたと言っていたが何かあったのか」

 

ナジェンダは先ほどの言葉が気になったのかタツミに問いただす

 

「ああ、実は、暗殺を終了した後、リゾットに接触したんだ」

 

「「「!?」」」

 

思いがけない言葉に三人は目を見開いて驚く

 

「な、なぜそれを早く報告しない」ドン

 

ナジェンダは立ち上がり机を両手でたたきつけタツミを怒る

 

「いや、言おうとしたさ、そしたらアカメに服脱がされたから言えなかったんだよ」ビク

 

急に怒り出したナジェンダに若干ビビりながら言えなかった理由を言い放つタツミ

 

「そうだったのか、すまない、タツミ」

 

その言葉を聞いて素直に謝るアカメ

 

「い、いやアカメが悪いってわけじゃ無いんだけどさ」

 

素直に謝るアカメの姿に罪悪感が芽生えたのかあたふたするタツミ

 

「それで、リゾットは何て言ってたんだ?」

 

少し冷静になったレオーネが本題に入る

 

「ああ、ボスが話がしたいって伝えたら『そうか、いいだろう』って言ってたぜ」

 

「そんなあっさり!!」

 

一度は姿を消したリゾットがOKを出したと聞いて驚くレオーネ

 

「それで場所の指定もリゾットが決めたんだけどさ、明日の昼3時から6時までの間に帝都から離れた森の中で待ってるって言ってたよ、その場所がこの紙に記されてる」

 

そう言ってタツミはボスにリゾットに渡された紙を渡す

 

「分かった明日の昼3時から6時までだなタツミ」

 

「うん後、条件があるって言ってたよ」

 

「条件?」

 

「護衛は二人までってさ」

 

「ほう...一人でこいではなく、3人までならいいとは、余程自身の能力に自信があるのか、又は3人でなければならない理由があるのか...」

 

そう言って考え込むボス

 

「よし、護衛の件だがタツミお前は来なくていい」

 

「え、何で、俺が言った方が話がまとまるんじゃないか?」

 

自分はきっと行くんだろうなぁと思っていたタツミは理由を聞く

 

「理由か、それはだな、リゾットはなぜかは知らないがお前を守ろうとしたとレオーネから聞いた、もしリゾットにとって気に入らないことがあれば一緒に来たお前を連れて逃げ出す可能性もあるそう思ったからだ」

 

「成程、可能性はなくはないね」

 

「...」

 

「ぐっ、分かったよ...ボス」

 

ボスの推測に納得するレオーネとアカメ 若干の不満はあるもののボスの指示に従うタツミ

 

「だから護衛にはリゾットに一度会っているアカメとレオーネについてきてもらう」

 

「よし、任せてよボス、必ずリゾットも仲間にしてみせるよ」

 

「任務とあらば全力で行く」

 

レオーネとアカメは行くことを決意する

 

「そういうことだ、では今日は解散!もう行っていいぞ」

 

「分かったよ、あ~眠くなってきた先に失礼するぜ」

 

そう言ってタツミは部屋から出て行った

タツミが出て行ったことを見届けるとレオーネは口を開く

 

「なあボスさっきの理由なんだけどさ、タツミには言えない理由もあるんだよね」

 

レオーネはボスに問うするとボスは口角をあげ口に出す

 

「ッフ さすがレオーネだな、そうだタツミが来れない理由がもう一つあるそれは...」

 

「リゾットが勧誘を断ったときにタツミが居たら始末するのを阻止するかもしれないからか」

 

ボスが言おうとしたらアカメが口をはさむ

 

「...さ、さすがはアカメだなレオーネもアカメも気づいていたというわけか」

 

「ああ、だから、タツミは留守番だ、リゾットを始末するかどうかはまず、本人に会って確かめてからだ、今度こそ終了だ明日に備え準備を整えるように」

 

「「了解」」

 

そう言い終えると二人は自分たちの部屋へと戻っていった。

 

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