リゾットが逝く!   作:ティハロック

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大変お待たせいたしました。
実習の方がひと段落着いたでやっと出せる!
では過去編、始まります。


第14話 ヒットマンは一度死んで蘇る①

 

 

時はリゾットがイルーゾォと再会した時期に遡る

 

 

 

 

イルーゾォはリゾットが異世界に召喚、すなわちここに来る前に何が起こったのかを話し始めた。

 

「これを聞けばお前もナイトレイドに所属しろと言った俺の言葉の意味を理解するだろうぜ...実はな...」

 

 

~リゾットが異世界に来る2ヵ月半くらい前~

 

そうこれは俺がこの世界に来る前に遡る...

 

(やっ.........やっやったーーーツ、止めたぞっ!このままこの腕をこの破片につっこんでやれーー!)

 

この世界に来る前、俺はフーゴのスタンド、パープルヘイズに首を掴まれ右の拳に付着している3つの殺人ウィルスが入ったカプセルを叩きこまれそうになっていた。

 

この時の俺は新入りのジョルノジョバーナって名前の、ものおおじのしねえやけに冷静なガキの策にまんまとハマり右手を失っちまった。

 

それでも俺のスタンド、マン・イン・ザ・ミラーで何とかフーゴのスタンドの右腕を止めることが出来たんだ。

 

俺はすぐさまパープルヘイズの右こぶしを鏡の世界に送ろうとしたが思いもしねぇ誤算が生まれた。

 

  ポロ ポロ

 

バッシ! 

 

「え?」

 

ピキ

 

ピキ ピキ

 

 

ピキ ピキピキ

 

「なっ」

 

 

ピン! ピン! ピン!

 

「なあああああああああああんだってエエエエエエエエエエえええええ!」

 

プッシャアアアアアアアアアアア

 

殺人ウィルスの入ったカプセルだけが拳から俺が押し付けられていた、壁の方に発射されその影響か表面が割れ、ウィルスが噴出したんだ。

 

その後は30秒もたたないうちに体がドロドロに溶けていった。こんな体験後にも先にももうないだろうな

 

「ウッバッシャアアアアアああああ」ドスドスドスドスドスドス

 

さすがの俺も死を覚悟したぜ、次に目が開いたら地獄にいるだろうと確信した。

 

だが............

 

「うわああああああああっは!」

 

次に目を開けると人通りの多い街並みにいた。

 

「なんだーあの兄ちゃん、急に大きな声上げたぞ?」ヒソヒソ

 

「かわいそーに、帝都の生活に耐えられなくなって狂っちまったか?」ヒソヒソ

 

近くで見ていた人々は危ない奴と思ったのか関わらないようにと距離を離しながら歩行している。

 

(なっ何だってんだ~、どこなんだよ、ここは、ポンペイじゃあねえ...それになくなったはずの右手も、ドロドロになっちまった体も、何事もなかったかのように正常だ!)

 

イルーゾォは驚いていた、何せついさっき彼は右手を失い体が、ドロドロになって死んだのだ、それなのに目を再び開けたら五体満足で知らない土地に、突っ立っているこの状況に驚きと同時に困惑していた。

イルーゾォは過呼吸になり体の穴という穴から大量の汗を流す、モコモコのダウンジャケットを着ているせいもあってか尚苦しそうに見える、それも無理はない体が解けたときの感覚がいまだに残っている、奇妙だが先ほどまで体がドロドロに溶けていたとは思えないほど、彼の体は人の形を保っている。

 

だが、それ以上に驚くことが起ころうとは今のイルーゾォは思いもしないだろう...

 

なぜなら

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「は~、しょうがね〜なぁ〜」

 

聞き覚えのある、声がイルーゾォの後方から聞こえた。

 

イルーゾォはゆっくりと後ろへ振り返るするとそこには

 

「...おい、嘘だろ、何でおめぇが、死んだはずじゃあねえか!」

 

「ナランチャのヤローにしんどくなるって念を押したってのにさっそく、俺以外の死人がでちまったみてぇだな~」

 

目を見開いて驚いたイルーゾォの目の前に立ちながら嫌味なふうに口を開いている男は自分が死ぬわずか数時間前にナランチャに殺されたはずの...

 

「よう、イルーゾォ」

 

「ホ、ホルマジオ!」

 

ホルマジオの姿であった。

 

「生きてたのか!いや、お前のさっきの言い回しだと...俺もお前も死んじまってるってことになるが」

 

イルーゾォはホルマジオに近づき指さしながら続ける。

 

「俺もお前も死んじまってるか...そうだな、俺もお前も死んださ、まあ一度な」

 

「...一度?」

 

ホルマジオはこの状況この状態に慣れてしまっているのか汗をかき動悸が止まらないイルーゾォとは対照的に冷静に余裕の表情で続ける

 

「まぁ、飛ばされて早々でわりぃがよお~」 シュッ

 

そうゆうとホルマジオは帝都の中央から離れたあたりに指さしこう続ける

 

「ちょっと、俺たちの拠点までついてきてもらうぜ」

 

イルーゾォは拠点の場所についていく途中に、ホルマジオに今いる場所がイタリアではなく帝国という大都市であり、前にいた世界とは別の異世界であると知らされる。

そのホルマジオの言葉に半信半疑であった、イルーゾォであったがその真剣で真っ直ぐな目を見て冗談ではないと確信する。

 

それから数分後

 

「クク、あっはっははは、イルーゾォそんなくだらねぇ理由で死んじまったのか?あんだけ俺の能力を侮辱してたやつが自身の能力に慢心して死んじまうたぁ、傑作だぜ!」

 

ホルマジオは腹を抱えて大笑いしている、それを見たイルーゾォは

 

「うるせー、第一、一番最初に死んじまった奴にいわれたかあねぇぜ」

 

と右拳を握りしめながらキレる

 

「それでも、てめぇよりはましだったぜ?」

 

普段自身のスタンド能力を馬鹿にされているのもありイルーゾォのあっけない最後をこれでもかというぐらい馬鹿にするホルマジオ

 

「テェンメ~」

 

さすがに堪忍袋の緒が切れたのかホルマジオに殴り掛かりそうになったその瞬間

 

「着いたぜ、ここが俺たちのアジトだ」

 

ホルマジオが立っている1メートル先には可もなく不可もなくこれと言ってぼろくも立派でもない普通よりは少し小さめの家が建っていた。

だがその家のことよりもイルーゾォはホルマジオのある言葉に疑問を持っていた。

 

「あ?俺たち?ここ来る前も言ってたがよ~俺たちってお前以外に誰がいるってんだよ?」

 

「...まぁ、入れば分かるぜ」

 

そうホルマジオが口にすると玄関をくぐりドアに手を掛け開く

 

「帰ったぜぇ」

 

両手を広げ進む

 

「!?」

 

「...来たか、今日はやけに早かったなって、これはとんだサプライズだな」

 

「...へぇ~、今度はイルーゾォまでこっちに来たんだね」

 

そう口にしたのは2人組で他にもソファーがあるというのに1人用のソファーに2人で隙間なくべったりとくっつき今にもキスをしてしまいそうな距離感の成人男性の2人組であった。

 

「おいおいおいおいおい、嘘だろ!こいつはますますホルマジオの一度死んで生き返ったって仮説に信憑性がでてきたじゃあねえか」

 

そう言って何かを懐かしむようなもう会えないと思っていた二人を見てこう続ける

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「2年ぶりじゃあねえか、ソルベ、ジェラート」

 

 

 

 

 

 

 





ソルベとジェラートの話し方は完全に私のイメージです。

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