リゾットが逝く!   作:ティハロック

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本当は過去編の続きを投稿しようと思っていたんですが、書いているうちに、この小説のネタバレになってしまうと判断した為、又次の機会に過去編を書こうと思います。


第15話 ナイトレイドのリゾット・ネエロ

 

 

 

 

~帝都を離れた森の中央付近~

 

「と言っても私がそのことを知ったのは二人が息絶えた3~4週ごろ、ちょうどナイトレイド、即ち、アカメやレオーネに出会った後だがな」

 

「そうか、だから、あの時、所属する動機がないから姿を消したのか」

 

レオーネはなるほどねと腕を組みながらうんうんと首を縦に振る

 

「2年だ........」

 

「「「...」」」

 

唐突に顔をうつ伏せに向くリゾットが声色を変え発した為、アカメたちは口を閉じ次に出てくる言葉を待つ。

 

「俺はまた仲間を殺された」

 

 

「ソルベとジェラートを拷問し、切り刻み、それだけでは飽き足らず皆の前で晒し上げたゲス野郎が帝国に所属しているという情報を私達は掴んだのだ!」

 

リゾットは殺された仲間の名前を発したとたん急に立ち上がり感情のままに言い放った。

 

 

 

今まで溜まっていた感情が爆発したのだ。

 

 

 

 

 

リゾットは迫真の表情で両腕を広げ、拳を握りしめながらナジェンダ達に顔を向け所属にいたった理由を話した。

 

アカメやレオーネがリゾットと出会ったのはつい最近であり、接した時間も今を含めて40分もない、ナジェンダにとっては今日初めて会い15分経ったか経ってないかである。

 

それでも彼女達はリゾットが感情を顔に出さないタイプであるとタツミに聞いておりアカメやレオーネも出会った時からそうなのだと思っていた。

 

現にリゾットは村雨の能力が一撃死と知っていたにも関わらず、アカメの一撃を受けてなお、平然とすました顔をしていたし(汗は掻いていたが...)あのサディスト一家の拷問部屋を見ても表情一つ変えずにいた。

 しかしタツミが無事だと分かったときは口角を少し上げ微笑んでいたり、イエヤスの最後の言葉に顔をうつ向き、背を向け顔を見られないようにし、イエヤスの言葉に優しく同意した。

 

だからこそ表情や声色を変えず淡々と話していた彼が、大切に思っていた仲間が殺されたと目を見開き、額には血管が浮き、口を大きく広げ、大声で話す様は嘘偽りがなく、本当に心の底から仲間の死を嘆いているようにナジェンダ達は感じた。

 

 

 

自分を見るナジェンダ達の表情を見て我に返ったのか、リゾットは再び丸太に座り、両手を口の前で組んだ

 

「...すまない、つい、感情的になってしまった。」

 

冷静さを取り戻したリゾットは目の前にいる3名に謝罪する。

 

「いや、謝ることはない、私の方こそつらい経験を話させてしまってすまない。」

 

ナジェンダはそう口にすると頭を下げる。

 

それを見たアカメとレオーネも頭を下げる。

 

「でも、これでリゾットの疑いも晴れたし仲間にするってことで無事、解決したってことでいいんだよね!ボス」

 

レオーネはサムズアップをしながらナジェンダに問いかける

それに対しナジェンダは

 

「ああ、リゾットへの所属理由への疑いも晴れたことだ、これで正式にナイトレイドのメンバーn」

 

「すまない、ボス、一つだけ疑問に思うことがあるのだが、いいか?」

 

ナジェンダの言葉を遮り右手を上げ疑問をぶつけたのは、リゾットをいまだに警戒しているアカメだった

 

「アカメが話の途中で遮るなんて珍しいな?」

 

それに続きレオーネが不思議そうに首をかしげる。

 

「ああ、構わないぞ、どうしたアカメ?」

 

ナジェンダがアカメの発言を許可する

 

「話を聞く限り、リゾットは仲間になる為に来たんだろ?なら条件を受け入れる必要はなかったんじゃないか?」

 

「「あ!」」

 

その言葉にナジェンダとレオーネが同時に口を開く

それに対してリゾットは

「......まあ確かに、俺はお前たちに攻撃されない限り、初めから所属しようと考えていたからな、だが、俺はあの時、一度お前たちから姿を眩ませている、それなのに、いきなり仲間にしてくださいって頼むのは怪しまれるし虫が良すぎるんじゃあないかと考えた、だからこそ反抗的な態度を示した後、条件を提示した。」

 

「始めっからねぇ、なら条件をなかったことにしても良いってことだよな」

 

レオーネは閃いたという表情と態度でリゾットの方に人差し指を向ける

 

「いや、初めから所属するつもりだったとしても約束は約束、【俺の過去を探らない】【俺が納得のいく報酬】【ボスをナジェンダと呼ぶ】の3つはこれから先も守ってもらう」

 

「実質2つじゃん!?」

 

レオーネが突っ込む

 

「ふっ...そこまで考えていたとは...リゾットお前の方が一枚上手だったというわけだな...分かった今でもその条件は有効だ、ただし.......」

 

「ただし?」

 

ナジェンダの目が突然鋭くなったのをリゾットは見逃さない

 

「裏切りは絶対に許さない、もし裏切ればどこへ逃げようと必ず追い詰めて息の根を止めてやる...肝に銘じておけ」

 

ゾッッ

 

(声色、鋭い目、顔の表情、仕草、全部に嘘偽りがない!さすがは元帝国の将軍だった女だ、こいつには、いや...こいつ等にはやると言ったら殺る、凄みがある!!)

 

ナジェンダの言葉に後ろにいた2人の顔も覚悟を決めた暗殺者の顔になっていた。

リゾットは自身への命の危険を感じたもののそれ以上に心強いと思った。

 

「言ったはずだ、お前たちが裏切らない限り私は裏切らないと」

 

リゾットもまたナジェンダの目をまっすぐに見据える

 

「...ふっ、そうだったな、では、これで正式にお前はナイトレイドの一員になったということでいいか?」

 

ナジェンダが納得したように微笑みリゾットに義手ではない方の手(左手)差し出す。

 

「ああ、これからよろしく頼むナジェンダ」

 

そう言ってリゾットは左手を差し出しナジェンダと握手を交わす。

 

 

 

 

「ああ、期待しているぞ、ナイトレイドのリゾット・ネエロ」

 

 

 

 

 

こうしてリゾットは無事ナイトレイドに所属したのである。

 

 

 

 




次回は敵サイドの話をしたいと思います。
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