リゾットが逝く!   作:ティハロック

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第6話 拷問とリゾット

第6話 拷問とリゾット

 

 

 リゾットが戻った後しばらくして他愛のない話をした後に、泊まらせてもらう部屋までアリアに案内してもらったタツミとリゾットは、寝る部屋が別々ではなく同じ部屋で寝ることになった。

 

 

※タツミ視点

 

「いやー、まさか同じ部屋で二人っきりで寝ることになるとは思わなったな」

 

タツミは気まずそうに頬をポリポリかきながらリゾットの方をちらりと覗きながら問い掛ける。

 

「タツミ、お前の言い分も分かるが、ベットが二つあるのだ、一つじゃあないだけまだ、いい方だろう、それとも、俺と一緒の部屋に二人っきりでいるのに不満でもあるのか?」

 

リゾットは至極まっとうなことを顔色を変えずにタツミの目を見ながら答える

 

「い、いや、別に嫌ってわけじゃ無いんだけどさ...」

 

なぜタツミが不満そうな態度を取っているのには理由がある。

 

(絶対、リゾット俺がうんこをネタにしたこと怒ってるよ! だってずっと顔色変えないでいるんだもの、そりゃさぁ、ネタにした俺も悪いとは思うよでも20分以上帰ってこなかったんだものそりゃぁ、突っ込まれてもしょうがないじゃないか)

 

タツミは笑いのネタにしたことに対しリゾットが怒っていると勘違いしていた、実際にはこの屋敷の住人達に対しての怒りであり、威圧感も若干あったためタツミが勘違いするのも致し方なかった。

 

「まあいい...タツミ」

 

「え、な、なに」

 

リゾットは少し汗を掻きながらタツミに問いかける

それに対しタツミも何を話すのか返事をした後黙る。

 

「.....いや...何でもない、今日はもう遅い、明日どこか安全な場所で二人っきりで話がしたい」

 

リゾットは何かを訴えるかのような口の開きをしたがすぐさま口を閉じ明日話すとタツミに言う。

 

「?...ああ、分かった、何か大事な話なのか?」

 

タツミは不思議そうにリゾットの問いに了承する。

 

「ああ、明日になれば分かる...すまないが疲れた...俺はもう寝る」

 

そう言ってリゾットはベットに毛布などは掛けず上向きになり目を閉じる。

 

「え、風呂はいいのか、」

 

「ああ、明日、起きたら入るから、問題はない...」

 

そういうとリゾットは疲れているからかすぐさま眠りについてしまった。

 

「もう寝てる、よっぽど疲れてたんだな」

 

そう言ってタツミはベットから立ち上がりリゾットの方をじっくり観察するかのように見る。

 

(外で会ったときは暗かったのもあって、気にならなかったけど、こうして見ると...すごい服着てるな?)

 

タツミは今まで見た事がないリゾットの奇抜な服装を観察する

 

(特にこの玉が何個か付いたフード見たいなのを付けながら寝てる、邪魔じゃないのか?まあ人それぞれ、ファッションセンスってものが有るよな...まぁいいか!)

 

タツミが些細なことに気づくも、深くは考えず、部屋を出て屋敷の大浴場を借り体を芯まで浸かった後、リゾットが眠る部屋に戻り電気を消してからベットに横たわり就寝する。

 

 

~朝~

 

 

「次はあの店に行くわ!!」

 

タツミは昨日リゾットが居ない時に約束をしていた、アリアの買い物の付き合いをしていた。

 

(く~、リゾットの奴、自分だけ風呂に入りたいからってアリアの買い物断りやがって)

 

その後、タツミはガウリという護衛の兵隊から、帝国の闇ナイトレイドという殺し屋集団の情報を得、アリアの荷物を運ぶ手伝いをする。

 

 

 

 

 

※リゾット視点

 

 

タツミとアリアが屋敷から出ていくのを確認するとリゾットは鉄分を身にまとい消えながら、屋敷の捜索をする。

 

すると護衛の兵隊たちの会話を盗み聞きすることに成功する

 

「はぁ」

 

「どうした、ため息なんかついて?」

 

「いや、昨日屋敷に来た二人組が明日か明後日には拷問されるんだなぁと思うと、ちょっとな...」

 

「しょうがないだろ、俺たちに止める権利はねぇし、もし逆らったら俺たちが拷問されるかもしれないんだぞ?」

 

一方は罪悪感があるのか死んだ目で話す標準サイズの男ともう何度も同じことを経験しているのか諦めている大柄の男が話していた。

 

(そうか、やはり、俺もタツミも、殺すつもりなんだな...それさえわかれば...やり方は出来ている...)

 

リゾットは再び歩き始める

 

(今夜、この屋敷の連中を始末する!)

 

そう覚悟し、まだ見ていなかった部屋に入るとそこには...

 

(こ、これはあいつらの!!)

 

 

 

 

 

 

~午後7時くらい~

 

 

 

すっかり辺りは暗くなり日が沈み始めたころ、大荷物を持ったタツミとアリアが帰って来る。

 

「こんな時間まで、買い物をしていたのか?」

 

リゾットがタツミに問いかけるとタツミは少しげっそりした顔でこう言った。

 

「お前が、屋敷の中でのんびりしてる間に俺がどれだけ大変だったか、分かるか?」

 

タツミはリゾットに恨みを込めて訴える。

 

「まぁ、そう怒るな、次は俺も手伝う...」

 

「そう、じゃあ、次はリゾットにも手伝ってもらうからね♡」

 

アリアがリゾットの方に近づき笑顔で答える。

 

(まあ、お前たちは、今夜一人残らず、暗殺するがな) ※タツミ以外

 

リゾットは悟られないように顔を変えずに頷き、心の中では憎きアリアたちを殺すことを考えていた。

 

「たく、次は頼むぜ、リゾットじゃあそろそろ、部屋に戻るか」

 

タツミはリゾットに部屋に戻る提案をする

 

「ああ、そうだな」

 

そう言って二人は部屋の方に戻る。

 

部屋に戻り二人っきりになり誰もいないことを確認しリゾットは本題に入ろうとする

 

「では、さっそく...タツミ大事な話がa」

 

「ちょっと、まった」

 

さっそく話をしようとしたとき、タツミが手をかざし中断する。

 

「悪いけど、今話をするような気分じゃないんだ、ふわぁ~」

 

タツミはあくびをし眠そうに理由を述べる

 

「な!?ふざけてんじゃあないぞ、俺がお前の帰りを何時間待っていたと思っているのだ!」

 

リゾットは大声を出すと他の誰かに聞かれるかもしれない為、少し小さめの声でタツミに怒りをぶつけるもタツミは睡眠力の方が勝っていたのか、動じる気配はない。

 

「悪いけど何時間か寝させてくれ、起きたら絶対に聞くから...zzzzzz」

 

そう伝えるとタツミは眠りの世界へと入ってしまった。

 

(こいつ...熟睡していやがるしかも鼻ちょうちん付きで、いくらヘビーな買い物に付き合わされ疲れていたとはいえ眠りにつくのが早い.........いや、これは逆に好都合かもしれないぞ、先に屋敷の連中を暗殺した後に、真相を話すか...今話して暴れられても状況が不利になる可能性の方が高いからな)

 

リゾットは優先順序を変えまずは屋敷の主を暗殺することにした。

 

「ならば、行く部屋は決まっている...」

 

そうつぶやくとリゾットは部屋を出てある部屋へと向かう

 

~アリアの父の部屋~

 

「ふぅ~、そろそろ頃合いかな」

 

(そろそろ、娘に頼んで、あのタツミっていうガキと白目のところが黒い気味の悪い変な服装の男を拷問するとするか、クックック、あいつらの泣き叫ぶ声、顔が目に浮かぶ)

 

アリアの父はタツミたちに見せたことのないゲス顔で馬のクソにも劣るゲスな考えをしていると後ろから唐突に声がした。

 

「何が、頃合いなんだ?」

 

「え!?」

 

振り向くとそこには腕を組み壁に寄り添っているリゾットの姿があった。

 

(こいつ、いつの間に!?)

 

突然姿を現したリゾットに戸惑いを隠せないアリアの父はリゾットにこう問いかける

 

「ああ、リゾット君ではないか、部屋を間違えて入ってきてしまったのかな?それとも何か用事でもあるのかい?」

 

アリアの父(※以下男)は笑顔でリゾットに問う

 

「.....いい加減、本性を表したらどうだ」

 

「と.........言うと?」

 

リゾットはが不審な発言をすると、男は笑顔から不自然なほどの真顔になりリゾットに問いかける。

 

「少し離れた、小屋の中を見たと言えば...分かるだろう」

 

リゾットは汗の一つもかかず真顔で答える

 

「......そうか...知ってしまったのか...非常に残念だよ、知らないままでいれば後一日ぐらいは生きられたかもしれないのになぁ」

 

目の前の男はニタリ顔をしながら、リゾットに向けてその本性を表す。

 

「で、私をどうするつもりかね?」

 

男は余裕の表情でリゾットをあおるように手をくいっとしながら問う。

 

「当然、息の根を止める」

 

「そうか、丸腰で出来るかな?」パチン

 

そういうと男は指を鳴らす、すると男の背後にあった扉から3人の兵隊が出てくる

 

「少し痛めつけとけ、正し殺すなよ、後でこの私が痛めつけるのだからなぁ」

 

「了解しました。」

 

「これも仕事だ、悪く思うなよ」

 

「じゃあ、頼んだよ」

 

男は後ろを向き棚の方に置いてあったワインに手をかけようとしたその時、

 

「「「...........................」」」

 

ブシャーーーーーーーーーーー

 

「えっ?」

 

突然、血が噴き出るような音がしたため、手に取ったワインと共に振り返るとそこには、首をかき切られ血が噴き出て倒れている三人の護衛の兵隊どもの姿であった。

 

パリーン

 

男は目の前の光景に驚き極上のワインを落とし割る

 

「貴様、な、なにをしt!?」

 

(な、なんだ急にしゃべれなくなったぞ、しかも喉の方が痛い)

 

男は喋れなくなった喉を泣きながら必死に抑える

 

「お前は今、突然話せなくなって、困惑している状態と言ったところか」

 

男は何をしたと目で必死に訴えかける。

 

「なあに、声帯を切り刻んだだけだ。内側から...死にはしない、まあ、死ぬほど痛いがな」

 

(声帯を!? そうか倒れているこの使えんゴミどもが声を出さずに急に倒れたのは私同様声帯を!?)

 

「そう、貴様が考えている通りだ。」

 

リゾットは顔色を変えずに淡々と答える。

 

「そういえば、おまえは拷問が趣味らしいな」

 

そう言いながらリゾットは手元にある本を開きながらしゃべれなくなった男に見せるように話す。

 

(それは! 私の日記!? いつの間に)

 

「その表情を見るに、やはりこれは貴様の日記らしいな...悪趣味な奴だ...そんな貴様に今からこの俺が拷問する、まずは...」

 

「っっっっっっ!!?!!???!」

 

リゾットが言い終えると、男の顔から無数の針が勢いよく噴き出る、恐ろしく痛いのに声帯を切られているため、叫ぶことが出来ずにただ、声にならない声で叫ぶしかなかった。

 

「次は、左目だ...」

 

左目から+ドライバーの先端が出てくるその鈍い痛みに必死に堪える男

 

男は喋れないので土下座をし頭を地面に擦り付けもうやめてくれと体で訴えかける。

それに対してリゾットは

 

「やめてほしいか...助かりたいか...いいだろう...ただし条件がある」

 

男は助かるかもしれないと、希望に満ちた表情をしリゾットの顔の方を見上げる。

 

「一言やめてくださいと言葉を発したら、拷問は終えると約束しよう。」

 

リゾットは口元を少しニヤリとする。

 

その条件を聞き男は希望からどん底の絶望へと落とされたかのような顔をする。

 

(こいつ、あ、あくまだ、私の声帯をなぜかは分からないが内部から切っておいて謝れば許すだとぉ)

 

「どうした、一言やめてくださいというだけだぞ、それも言えないのか、しょうがない」

 

男は恐怖と絶望のあまり震えることしかできなかった。

 

「では、拷問を続ける メタリカ」

 

(うわあああああああああああああああああ)

 

 

 

 

 

 

~40分後~

 

 

 

 

 

 

 

「つい、我を忘れてしまっていた…」

 

リゾットは人を拷問し殺したというのに凛々しい表情であった。

 

拷問を終えた男の体の周りは剃刀や針又はドライバーなどの殺傷能力の高い物が散らばっていた、男の体から出ている血も、赤色ではなく、おぞましい黄色であった。

 

「では、次は母親の方に行くか...!?」

 

リゾットが次の場所へ移動しようとしたとき、知らない人の気配や殺気を肌で感じ取る

 

(なんだ、この殺気は、このピリつくような殺気は...)

 

リゾットは体と気配を消しながら、殺気のする方向へと向かう

 

するとそこには...

 

胴体を二つに切断され死亡した、アリアの母親と

その血を浴びて薄紫色のチャイナドレスが汚れている、紫色の長髪に黒い眼鏡をかけ手元には帝具と思われる血が滴り落ちるデカい鋏を持った女が立っていた

 

「スミマセン」ペコリ

 

その女は、自分が切断したと思われる死体に向かって頭を下げ謝った。

 

(間違いない、こいつのもつ帝具、ナイトレイドの一員だ)

 

リゾットはこの世界に来て初めてのピンチに会うのであった。

 

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