(やはり...手配書と同じ顔、ナイトレイドのシェーレという女だ)
リゾットはシェーレという手配書と同じ顔を見てナイトレイドの一員と確信しする。
(一人で来たのか?...いや屋敷にいた人物は俺が暗殺したあの男とこいつが殺した母親を含め後1名(アリア)それに、中には護衛の連中がいる、俺が確認しただけでも数十名はいたはず...ならば、最低でも2~3人は一緒に来てるはずだが...)
そう考えリゾットはシェーレという女を視界から外し、窓の方を見るするとリゾットの予想を超える光景が目の前に広がっていた。
(う、浮いている!?)
窓の外では、個性の強い、5人の男女が宙に浮いていた。
(あの刀を持っている女には見覚えがある...確か手配書で見たアカメという女だ、他の4人は手配書にない顔だが?)
リゾットがアカメやほかの4人との関係性を考察する、すると
「誰か、いるんですか?」
「!?」
突然、シェーレが姿を消しているリゾットの方に首を傾けながら問い掛ける。
(まさか、この女俺の存在に気づいたのか?気配は確実に消していたはず、念のため、メタリカの射程外まで離れているんだぞ)
シェーレは見えるはずのないリゾットの方を目を細くしてみる
「............」ジーーーーーー
(ま、まずいぞこのままでは)
リゾットは自分から近づきメタリカで先手を打つしかないと、覚悟すると
「あ!」
シェーレは突然何かに気づいたのか声を発し掛けていた眼鏡を取りレンズを見る
「あ~、レンズに付着した血を人と勘違いしてしまいました。」
(......は?)
その間違えようのない言葉にリゾットは口をポカーンとする(姿は消しているため見えない)
そう言うとシェーレは誰もいないのに(正確には姿を消したリゾットは居るのだが)顔を赤く染めてから、レンズに付着した血をハンカチで拭き取ってから、リゾットとは別の方向へ走り去っていった。
(......なんだったのだ、あの女はどこかズレているというか、変わってるというか...)
リゾットが先ほどまでいたシェーレという女に対し呆れているとあることを思い出す
(ハ!?...そうだタツミ、あいつは眠っているはず...だが)
リゾットがタツミのことを思い出し無事かどうかを心配しながらナイトレイドがいる窓の外を見るとそこには、必死になってナイトレイドから逃げるアリアとその護衛の後を追うタツミの姿であった。
「タ、タツミ!? あいつ、正義感の強い奴だとは思っていたが、まさか敵がいる方へ無策に突っ込んで行くとは...こうなったら、俺も行くしかないか...」
リゾットはタツミの予想外の行動に、ため息をつくも無理やり自分に納得させつつ、タツミの後を追うように、外を出る。
※レオーネ視点
「なん...だ、これ...」
そう、口に出し、目を見開き驚いているのはナイトレイドのメンバーの一員レオーネと言う魅力的で大胆それでいて、野性的でもある女性であった。
レオーネはターゲットである屋敷の主人を暗殺しようとしていたのだ
だがターゲットがいる部屋に入るもそこには、レオーネが予想にもしていなかった光景が広がっていた。
レオーネの足元には、屋敷の護衛と思われる3人の男が喉を何か鋭利なもので掻っ切られた死体と体全体が傷だらけで顔は元の原型を保っていないくぐちゃぐちゃの死体が転がっていた。
中でもレオーネが不気味に思ったのはその死体は外から破壊したような傷跡ではなく中から攻撃されたかのような傷、そして血の色は赤ではなく黄色に変色していた。
「まさか、いくら拷問が趣味のサディズム一家でも家族を殺害するわけないよな、それにこの傷口は外からというよりも、中から傷がついている...こんな攻撃ができるのは...」
レオーネは自身の大きい胸の下で腕くみをしさらに強調しながら考える、そして出た結論は
「私達が来るよりも先に帝具使いが屋敷に潜入しているのか!」
レオーネはその事実を屋敷にいるシェーレや外にいるアカメたちに伝える為、部屋を出てシェーレがいる方向へ走り去った。
~数分前~
※タツミ視点
「待ちやがれ!」
タツミが叫ぶ方向には腰が抜け尻もちをついた涙目のアリアとロングヘアーで透きとおるような美しい赤い目をした女がアリアに刀を振るおうとしていた
そうはさせまいと間にタツミが割込み赤い目の女に向かって短剣を振りかざす
しかし赤い目の女は余裕の表情で後ろ方向にジャンプしかわす
赤い目の女は無表情でタツミに向かってこう言い放った
「お前は標的ではない...斬る必要はない」
「でもこの子を斬るつもりなんだろ!?」
タツミはアリアを素早く自身の後ろに隠し赤い目の女に問う
「うん」コク
「うん!?」
赤い目の女はタツミの問いに素直に返し頷くとタツミも平然とアリアを斬ると頷く姿を見て驚く
「邪魔すると斬るが?」
「だからって逃げられるか!!」
「そうか......」
そう答えると目の前の女は何を考えているのか分からない表情から一変、鋭い目をした暗殺者としての顔に変貌する
「では葬る」
ゾクッッッッッッッ
そのあまりの変わりっぷりと暗殺者としての威圧感にタツミは恐怖し汗を流す
(少なくとも...今の俺に勝てる相手じゃない...けど...そんなこと気にしてられない!!そもそも女の子ひとり救えない奴が)
タツミと赤い目の女は間合いを詰めお互いを斬る為に駆け寄る
(村を救える訳がない!!)
赤目の女はジャンプしタツミに斬りかかる、それをタツミは短剣で受け止める
赤目の女が着地した瞬間に足を斬りこもうとするも赤目の女は瞬時にジャンプし空中でタツミの左肩を蹴る
「ヤベッ」
タツミが足を崩し倒れそうになると赤目の女は刃をタツミの胸に突き刺そうとした
(く、すまねぇサヨ、イエヤス、アリア...それにリゾット...)
タツミが死を覚悟した
その時
ポ ン
タツミは何者かに横から押される感覚を味わう
「!?」
「な!? お前は...」
赤目の女は突然目の前に現れた男に驚き瞬時に後ろにジャンプし距離をとる。
タツミも同様、驚いた表情をし少し安心したかのような表情でこう叫んだ
「リゾットオオ」
そこには右手首を左手で押さえ、タツミと赤目の女の間に立つリゾットの姿であった
だが...
「誰かは分からないが、お前はもう、終わりだ...」
赤目の女は表情を変えずにリゾットに問いかける
「確かに...まずいな」
リゾットは冷や汗をかく
赤目の女が見る先には村雨がかすったのか指先から血が滴り落ちるリゾットの姿であった