リゾットが逝く!   作:ティハロック

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第9話 ここにイルーゾォ

~ナイトレイドアジト~

 

ナイトレイドのアジトに無理やり連れ去られたタツミは、ナイトレイドが革命軍に所属していること、帝国の人々を苦しめる大臣やその大臣に肩入れし甘い蜜を吸う者たちを排除し皆が幸せに暮らしやすい世にする為に出来た組織と知ったタツミは同意の上ナイトレイドに所属することになる

 

こうしてタツミは無事、ナイトレイドに所属することになったが、一つだけ問題があった...

 

 

 

 

「それで、レオーネ大切な話があると先ほど言っていたがなんだ?」

 

そう口にしたのは片腕が義手で右目に眼帯を付けた女性ナイトレイドのボス ナジェンダ

 

レオーネは大事な話があるとナジェンダ、直接関係のあるアカメにある人物についての話をする為、とある一室に二人を連れてきた。

 

「...リゾットのことか」

 

アカメはレオーネの表情を見て誰についての話か察する

 

「さすがアカメだね♡...そうリゾットについてボスに話さなきゃと思ってたんだ、侵入者に邪魔されて言えなかったけど」

 

レオーネは早く報告できなかった為、申し訳なさそうに言う

 

「それでそのリゾットとは何者なんだ?」

 

ナジェンダは椅子に座りながら先ほどからリゾット、リゾットという人物の名前を呼び合う二人にどういう人物か聞く

 

「...昨日、ターゲットがいる屋敷に忍び込んだけど、ターゲットの内の一人が全身を切り刻まれて死んでたんだ...」

 

レオーネは真面目な顔をし昨夜の出来事を語りだす

 

「それで周りを良く見たんだ、そこには剃刀やハサミといった殺傷能力の強い物がばらまかれていたんだ」

 

「成程...剃刀にハサミか...ハサミはまだわかるとしてなぜそのリゾットと名乗る人物は使い勝手の悪い剃刀を暗殺に使用したんだ?」

 

ナジェンダは不思議そうに顎をさする

 

「私も最初はボスと同じふうに考えたよ、でも、死体の傷口に顔を近づけて見て謎が解けたんだ...」

 

レオーネはその死体の傷口の異様さを思い出し戦慄する

 

「剃刀やハサミは外から攻撃したんじゃない、体の内側から攻撃されてたんだ!」

 

「何!?」

 

「........」ッゾ!

 

ナジェンダは内側から攻撃できるはずがないと驚くも、レオーネの真剣な眼差しを見て現実に起こった事実であると察する、またアカメもそのことについては聴いていなかった為、もしかしたら自身もあの時、一歩間違えれば体の内部を破壊されていたのではないかとゾッっとする

 

「驚くのはそれだけじゃないよ、ボス...ねっアカメ」

 

レオーネはアカメ自ら昨夜のあの出来事を語らせる為、ウィンクをしながらアカメを見るそれを察したアカメは

 

「ああ、あの男...いやリゾットは村雨に斬られても死ななかった」

 

「なっ馬鹿な!?」

 

ナジェンダはこれ以上驚くことはないと内心では思っていたがアカメの言葉に耳を疑った

 

(村雨に斬られて生きているだと、そんなことはあり得ない生きている人間であれば必ず死に至らしめるはずだ)

 

ナジェンダは口に手を当て片方しかない目を見開き今までにないほどの驚きを見せる。

 

「ボス私も最初は目を疑った...だが間違いなく私は奴の...リゾットの右手首をほんの少しだが斬ったはずなんだ...」

 

「ま、まて、その男は本当に生きているのか?もしかしたら、八房のように操られた死体とかそんなオチじゃないだろうな」

 

ナジェンダは半信半疑になり自分でもおかしいとは思いつつもそうであってくれと、ありもしない可能性を言い始める

 

するとレオーネは

 

「いや、その可能性はないと思うよ、実際リゾットは言葉を話していたし、村雨についても能力が分からなかったら死んでいたとか言ってた、だから可能性があるとしたら...」

 

「奴は間違いなく帝具使いだ」

 

レオーネの推測から突然アカメが口を挟む

 

「まあ、アカメの言う通り私も帝具使いだと思ってる」

 

「そうか...ほかに目立ったことはあったか?」

 

ナジェンダはアカメとレオーネの言葉を信じリゾットについての詳細を詳しく聞いてきた

 

「他には急に姿を現したと思ったら突然消えたり...」

 

「私がタツミに攻撃しようとしたら空中にナイフが表れた...」

 

それぞれの体験をナジェンダに語る二人

 

「姿を消し物を浮かし体の内部から攻撃する帝具か...聞いたことも見たこともないなそんな帝具は...」

 

ナジェンダは頭を抱えるすると

 

「なぁ、ボス一つ提案があるんだけどいいかな?」

 

「提案...なんだ?」

 

「リゾットもナイトレイドに引き入れないか?」

 

「!?」

 

「ほう...その根拠は?」

 

アカメはレオーネの言葉に驚き、ナジェンダは真剣な表情に変え問う

 

「そうだな、まず、リゾットに敵意が無かったのが一番の理由だな、もし敵意があれば私たちの内の誰かはやられてたと思うんだ、それに」

 

「それに?」

 

「あいつマジでタツミのこと心配してたよ、拷問されて亡くなる寸前のタツミの仲間がリゾットに礼を言ってた時も悲しそうな表情をしてたし多分、私の勘だけどリゾットは情に厚い奴だと思う。」

 

レオーネは笑顔でリゾットをナイトレイドに入れるべき根拠を説明する

 

「...フっ レオーネにそこまで言わすとはな......アカメはどう思う?」

 

ナジェンダがレオーネの言葉に少し微笑むと今度はアカメに問う

するとアカメは自身の村雨を見つめながら話す

 

「......村雨で奴の手首を斬ったとき、奴は自身の身の安全よりもタツミの無事な姿を見て一瞬だがほっとしたようなやさしい顔を見せた、あれは演技で見せるようなそういった人を騙すような顔じゃなかった、タツミの無事な姿を見て心から安心したような顔だった、奴は村雨の呪毒で死ぬかも知れないのに...それが奴を信用できるっていう理由にはならないが少なくともレオーネが言うように敵意がなかったというのは確かだ」

 

そう言い終えるとアカメはナジェンダの方を真剣な眼差しで見つめ、今度はレオーネが口を開く

 

「それにリゾットには私やアカメ以外にも手配書に乗ってないラバやマインも見られてたんだ、どっちにしろ始末するか、仲間にするかの二択だ...だからこそ始末するよりも仲間にしたいと考えたんだがボスはどう思う?」

 

レオーネは本心ではリゾットを仲間にしたいと考えていたが最終的な判断はナジェンダにある為、ナジェンダの答えを待つ

 

「...はぁ、分かったそこまで言うんだ、リゾットは見つけ次第殺さずナイトレイドに勧誘しよう」

 

「いいのか! ボス」

 

「...」

 

喜ぶレオーネと正反対に静かなアカメ

 

「ああ、私もそのリゾットという人物に興味が出た、それにアカメの村雨が効かなかったんだ...相当の手練れだと考えていいだろう、正しナイトレイドに入ることを拒んだらその時は...分かってるな」

 

「ああ、その時はリゾットを始末するよ」

 

「この手で葬る」

 

ナジェンダの条件をのむレオーネとアカメ

 

「よし、ではこの話は終わりだ、リゾットを見つけ次第、勧誘しろ」

 

 

 

 

 

 

※リゾット視点

 

一方その頃リゾットは帝都を少し離れたトイレにいた

 

(さてこれから...どうするか)

 

リゾットは悩んでいた、イエヤスとの約束で守ると誓ったタツミはナイトレイドにいる、だがリゾットはナイトレイドに所属するつもりはない

 

(今の俺には、暗殺をするための理由も、仲間も、復讐するべき相手もいない...)

 

リゾットは顔をうつ向きながら考えたそもそもリゾットが暗殺者としてパッショーネに所属していたのはいとこを殺した運転手をこの手で復讐し殺したためであり、その為、裏の社会に生きることになった

 だが今、彼がいるこの世界は別の世界であり、彼が暗殺者として生きる理由はないのである。

 

(とりあえず、ここから出るか)

 

そう考え終えトイレの個室から出て手を洗うために洗面台に立つすると突然

 

 

 

 

「まさか...リゾットお前までこの世界に来てるとは...思わなかったぜ」

 

 

 

 

 

後ろから声がした

 

リゾットは声のする方向へ顔を向けるが誰もいない

 

(気のせいか...だが何か聞き覚えのあるような...懐かしいような声質だった...ぞ)

 

再びリゾットは鏡の方へ顔を向けるすると鏡にある男性が映っていた

 

「!? 馬鹿な、まさか」

 

リゾットは鏡に映る人物を見て驚く

 

「俺は今まで自分だけが異世界に来たとばかり思っていた!だが、今、目の前にいるお前は、見覚えのあるその6本のおさげは!!」

 

 

 

 

 

 

 

キーーーーーーーーーーーーーン

 

 

 

 

 

 

 

 

「マン・イン・ザ・ミラー、リゾットを鏡の世界に入ることを許可しろぉ!」

 

おさげの男は嬉しそうにだが少し悲しそうにリゾットの方を見て淡々と話す

 

「久しぶりだな...リゾット」

 

 

「まさか...お前もこの世界にいるとはな...」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

 

 

 

 

 

 

 

「イルーゾォ」

 

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