前回の閑話から次は早くても二週間位かかるかと思っていたのですが、気付いたら話が出来てたので投稿します。
結構無意識のうちに書いてしまったので、もしかしたら誤字脱字や話の矛盾があるかも知れません。もしそんなところがありましたら、ご指摘頂けると有難いです。
それでは、本編へどうぞ。
「………皆、ちゃんといる?」
「うん、全員ちゃんといるようだね。代表、こちらも準備出来ているから始めてくれて構わないよ」
「………分かった。じゃあ、これから清涼祭についての話し合いを始める。記録は久保、書記は美穂に任せる。まずはAクラスの出し物から」
「はいはーい、定番だけど喫茶店がいいと思いまーす」
「………愛子にしてはまとも。案を認める」
「ただの喫茶店じゃあインパクトが足りなさそうだ。意表を突いて祭り屋台とかどうだ?」
「………複数の屋台を出すには機材が必要。機材のコストも考えると流石に厳しい。発想はいいけど却下」
「じゃあお化け屋敷とかどう?」
「………今じゃないと私のゴーストが囁いてる。残念だけど諦めて」
「輪投げとか射的とかの娯楽施設とかいいんじゃないか?工夫次第で機材コストも抑えられるし予算も景品代くらいでおさまるだろ?」
「………悪くない案。認める」
「…この案は…いや、だが…やはり…」
「………田中、何か思いついた?」
「うん?いや、思いついたには思いついたがまだインパクトが足りなくてな。それにあんまりいい案じゃないし」
「………思いついたならとりあえず教えて。田中の発想力はこういう時に役立つ」
「褒め言葉として受け取っておこう。さっき考えたのはメイド喫茶だがこれだけだと何か足りない気がしてな。もう一押し欲しい」
「………メイド服の調達は?」
「パーティーグッズの一環だからな。ちょっと探せば安くで仕入れられる。綺麗どころも多いしただの喫茶店よりかはるかに集客できるだろう。価格設定を多少高めても売り上げが落ちる事は無いだろう」
「うーん、でも女子だけがメイド服で男子が制服じゃちょっと見栄えしないんじゃないかな?どうせなら男子も衣装揃えた方が雰囲気出ると思うよ」
「それもそうだな。じゃあ男子はネクタイとベスト着用のボーイ仕様でどうだ?個人でも揃えられるし見栄えも悪くないだろう?」
「………じゃあ喫茶店はメイド&ボーイ喫茶に変更する」
「どうせならコスプレ喫茶とかも楽しそうだけどね〜」
「コスプレ…っ‼︎代表、俺はネコ耳メイド喫茶を提案するぞっ‼︎」
『‼︎‼︎‼︎』
田中の提案でAクラス男子に激震が走った。
彼らの脳内に様々なネコ耳メイドの姿が映る。
黒髪ロングでクールなネコ耳メイド。
茶髪ショートのツンデレネコ耳メイド。
緑髪ベリーショートのボクっ娘ネコ耳メイド。
黒髪セミショートのメガネっ娘ネコ耳メイド。
ただのメイド服でも十分な破壊力を持った彼女達は、頭にネコ耳をつける事でその破壊力を数十倍に膨れ上がらせ、彼らに共通の意思を抱かせる。
《理想郷はここにあった》
「………ネコ耳くらいなら問題ない。女子がネコ耳なら男子はイヌ耳?」
「どうだろうな。獣耳は可愛い女子だからこそ映えると思うし男がつけてもそこまで需要は無さそうだがな。男の場合はオプション制にして要望があればということでどうだ?」
「………妥当なところ。でも女子にもネコ耳を恥ずかしがる子もいると思うから、耳は男女共通でオプション制にする。」
「俺も無理強いはしたくない。それがいいだろう。ところでだが…Aクラスの出し物は喫茶店で構わないか?」
『異議無しっ‼︎』
こうしてAクラスの出し物はメイド&ボーイ喫茶となったのだった。ちなみにその後の流れから、主な役職は
店長:霧島翔子(ホール・厨房兼任)
副店長1:木下優子(ホール担当)
副店長2:田中哉太(ホール・厨房兼任)
ホール主任1:工藤愛子
ホール主任2:久保利光
厨房主任:佐藤美穂
となった。ここまで順調に話し合いが進んだAクラスだったが、ここで思わぬ足止めを食らうことになる。
「………じゃあ最後に、喫茶店の名前を決める。何か案はある?」
「これはAクラスらしく落ち着いた名前がいいんじゃない?
喫茶『M&B』なんてどうかな?」
「M(メイド)&B(ボーイ)か?何か平凡だな。悪くないけどさ、どうせなら客の目を引くような名前にしようぜ。メイド喫茶『見味美』なんてどうよ?」
「それなら女子ホール纏め役3人の頭文字をとって『KKK』はどうだ?」
「いやそれはないだろjk。もっとAクラスってのを前面に押し出して『AAA(アタシとアナタとAクラス)』の方がマシだろjk」
「アスキーアートは掲示板に帰れ」
メイド喫茶でテンションが上がったAクラス男子から様々な意見が飛び出す。各々が勝手に案を出してはそれを否定し合い、一向に話が進まない。
「はいはい、皆落ち着いて。皆が勝手に喋ってたら話が進まないでしょ」
「そうだよ。皆が勝手に話すから久保君も美穂ちゃんも困ってるじゃん」
優子と愛子の言葉で落ち着きを取り戻すAクラス。場が静まったのを確認して翔子が口を開く。
「………さっきまでの皆の意見を纏めると、Aクラスらしく、かつインパクトのある名前が望ましい。それを踏まえて一つ考えた名前がある。」
その言葉にAクラス生徒がどよめく。
「………まず、Aクラスといえば、学年のトップ。トップだからこそ、常に上を目指し、他クラスの模範とならなければならない。次にインパクト。これは、今までのAクラスにおいて、皆の心に強く印象付けられている物が望ましい」
ここまで話すと、翔子はちらりと田中に視線をおくり、一息入れる。
視線を向けられた田中の背筋に、謎の悪寒が走る。
「………これらの情報を繋ぎ合わせると見えてくる、Aクラス独特の、インパクトある名前ーーー」
田中の背筋の悪寒が強まる。何かイヤな予感しかしない。なんで俺はこんなに冷や汗をかいてるんだ?
「………Aクラスの出し物の名前は、メイド喫茶『田中の野望〜ネコ耳編〜』にしようと思う。どう?」
「確かにAクラスで騒動の中心といえば田中だな」
「そう言えば店のアイデアを提案したのも田中だな」
「それだけじゃない。ネコ耳も田中の提案だ。」
「全部田中の思い通りに進んでいる?まっ、まさか俺のこの思考さえも田中の考えの一部に過ぎないというのか?」
『田中、恐ろしい子っ‼︎』
「いやいやいや、待て待て。もっと他に色々あるだろう?例えばほら、メイド喫茶『御主人様とお呼び‼︎』とかさ。それと最後の方考えすぎだからね、人の思考操るとかそんなこと出来ないからね?」
「………田中以外に反対意見は無さそう。喫茶店の名前はこれに決定していい?」
『異議なしっ‼︎』
「…どうしてこうなったし」
「なんていうか、頑張ってね?それとお母さんが晩ご飯食べに来るように言ってたわよ。今日バイト?」
「優子のおかげで元気でた。今日はシフト入ってないから一旦帰ってからお邪魔するよ。いつもありがとうな」
Aクラスのトラブルメーカーに認定されたが、まあいいやで済ませて木下家の食事のお誘いに応じる田中だった。満場一致の決定事項にいつまでも異論を唱えるほど田中は子供ではない。彼もまた日々の生活の中で大人への階段を登っているのであった。
はい、という事で清涼祭の導入話でした。やはり原作があると話の書きやすさが桁違いですね。
話しを書きながら、裏ではFクラスがまだ野球やってるんだろうな〜などと漠然と考えていました。
原作で大筋が建てられているので難産だと苦労せずに済んでるんでしょうね。この調子でどんどん書けると良いのですが、これからは時間的な余裕が無くなるので、今度こそ投稿が遅くなると思われます。
投稿ペースを定めたいと思う今日この頃です。
それではまたお会いしましょう。
失礼致します。
追記:2014/08/22段落付け、加筆修正を行いました。