皆さん、私の小説を閲覧していただき、誠にありがとうございます。
お陰様で、この作品のお気に入り登録も10件を突破し、作者はニヤニヤが止まりません。
これからも皆さんのご期待に添えるよう頑張って参りますので、どうぞよろしくお願い致します。
それでは本編へどうぞ。
Cクラス戦を数時間後に控えたAクラスは、担当教師の許可のもと、作戦会議を開いていた。
元々の持ち点に差がある上に、相手も初陣のため、召喚獣の操作にもそこまで大きな差は無い。
まだほとんど召喚獣を動かしていない田中を除けば、後は個人差のレベルであると考えられる事から、Aクラス代表は田中に非情な宣告を下した。
「………今回の戦争は、田中を含め、召喚獣の操作に不安がある人達に先陣を切ってもらう。田中には特攻隊長として周りを率いてほしい」
「いやいや、ちょいとお待ちよお嬢さん。皆経験ないだろうから部隊長に任命されるのは分かる。でもなんで操作に不慣れな奴らが先陣きるのさ?下手したら全滅して相手を勢いづけるだけですぜ?」
「………第二陣は久保、美穂を中心とした残りの人達による部隊。この部隊には第一陣のサポートと、敵部隊の押し込みを受け持ってもらう。隊長は久保、人数が多くなると思うから美穂と連携して指示、対応をお願い」
「了解した。佐藤さん、お互い慣れないとは思うけど上手く皆を動かせるように頑張ろう」
「ええ。よろしく、久保君。それと皆もよろしく」
「待って。お願い。無視しないで。割と本気で困ってるから。第一陣の皆さんもものすごい不安そうだから」
「………防衛部隊は大体10人くらい。二手に分けて扉の前に陣取ってもらう。1度に大勢の敵が入ってくる事は無いと思うから、確実に敵を潰していって。指揮は私と優子がとる。あと、田中。ちゃんと後で説明するから今は少し静かに」
「…あい。すいまえんでした」
「はいはい、落ち込まないの。何も負けるために作戦立ててる訳じゃないんだから。それよりも、防衛部隊のみんな、私達が抜かれたら代表が孤立するんだから油断しないでね。教室の地形を上手く使って、有利な状況で戦うこと。わかった?」
「ねぇ代表?ボクはどうすればいいのかな?」
「………愛子には伝令部隊を率いてもらう。主な仕事は各部隊間の伝令と、得意科目による強襲・遊撃。各部隊の状況を正確に把握しながら、場合によっては部隊から孤立した人達の救援や敵の陽動・撹乱も出来ると助かる。大変だと思うけど、情報は戦争の生命線だから。頑張って欲しい」
「これはまた責任重大な仕事だね。まっ、それだけ信頼してもらえてるって事なんだろうし、期待には応えなきゃね。伝令部隊のみんな、ヨロシクねっ‼︎」
「………それじゃ、特攻部隊の説明に移る。特攻部隊に操作が苦手な人を集めたのは、皆に経験を積んで欲しいから」
「経験?」
「………そう。特攻部隊は、Aクラスに入れる程の点数があっても、召喚獣が上手く操れずにいる人が殆ど。裏を返せば、上手く操作出来れば、Aクラスの大きな武器になる。それにCクラス相手なら、点数で劣ることは無いし、いい戦いが出来ると思う。苦労した経験は、楽に得た勝利よりもずっと価値がある」
「じゃあ、代表は俺たちに経験を積ませる為に敢えて俺たちを特攻部隊にーー」
「………それだけじゃない。あなた達特攻部隊がCクラスへの道を開ければ、続く第二陣が敵の陣地内で全力で暴れられる。あなた達の活躍はAクラスの原動力になるし、あなた達の自信にも繋がる」
「………これはAクラスの初陣。初めてだからこそ失敗することもあるし、間違えて当たり前。大事なのは油断、慢心を持たないこと。特攻部隊なら相手と全力でぶつかる事になる。油断や慢心を持つ余裕もないはず。必死な思いや姿勢は仲間に力を与えてくれる。だからーー」
「ーー全力で相手にぶつかってくること。それがあなた達特攻部隊の使命。」
「?哉太君?」
翔子の話を聞き終えると、田中が不意に席をたち、教室の前方ーー壇上にのぼる。
「おう、お前ら。俺が特攻部隊隊長の田中哉太だ。俺はまだ転校してきたばっかりで召喚獣の操作もロクに出来ないし、まともに指示飛ばす余裕なんかない。だから、お前らは俺についてこい。」
彼には珍しく、真面目に語る。普段の若干残念な空気が嘘のようだ。
「お前らが自分に自信を持てなかったら俺が自信持って先陣きってやる。俺はお前らを信じて、お前らに背中を預けるから。お前らは俺を信じてついて来い‼︎」
Aクラスに力が漲る。
たかが転校生ごときが、自分たちより召喚獣の操作が不安であろう男がーー
ーーこんなにも熱く、心を揺さぶってくる。
もう、言葉は必要なかった。
ここ数日でいろんな姿をAクラスメンバーに刻み込んできた男は、また新たな姿を彼らの心に刻み込んだのだった。
戦争はAクラスの完勝と言えた。
第一陣は、不慣れながらも田中を中心にひたすら前に突き進み、我武者羅に、手当たり次第に相手にぶつかっては道を作っていく。
そうしてできた道を、久保率いる第二陣が通過して行く。第一陣の猛進をすり抜けたCクラスメンバーの殆どは、この第二陣に押し潰されていった。
部隊の後背を突くかたちでAクラスに攻め込もうとしたCクラスの少数精鋭部隊は、愛子率いる伝令部隊にその存在を察知され、優子率いる防衛部隊の待ち伏せにあい、全滅の憂き目にあった。
そして、今ーー
「田中君、お疲れ様。特攻部隊、見事な活躍だったじゃないか」
「おう、久保君か。お互いお疲れ様だな。最後はボロボロで第二陣がいなかったらやられてただろうけどね。なんとか助かったよ」
「君達が道を作ってくれたから余力を持って侵攻出来たんだ。この勝利は君達がもぎ取ったものさ。特攻部隊のみんなは胸を張っていいと思うよ」
「ありがとな。そう言われると頑張った甲斐があるよ。さて、代表も来たようだし、戦後対談はじめようか」
戦争終結の報告を受け、翔子、優子、愛子らAクラスに残っていた部隊がCクラスに訪れる。これから戦後処理に移る訳だが、その前に確認しなければならない事がある。
「小山さん、宣戦布告の時に言ってたことなんだけど、私は本当に何の心当たりもないの。だから、何があったのか詳しく教えてくれない?」
「この後に及んでまだしらばっくれるって言うの⁉︎…いいわ、話してあげる。私達が受けた屈辱をね‼︎」
そう言うと友香は今朝、優子が突然Cクラスを訪れ、Cクラスを侮辱して去って行った事を語ったのだった。
はい、以上Cクラス戦でした。
あの、何といいますか…とりあえず申し訳ありません。
読んで下さった方々には、やっと召喚獣バトルか、とか田中君の活躍を期待してくださっていた方もいらっしゃったかと思います。
なのにこの体たらく。
翔子が盛り上げて田中君が格好つけたと思ったら戦闘描写全カット。
許してください、作者が具体的な戦闘を思いつかなかったのです。
戦闘描写となると、何かしら擬音が入ることが多くなると思うのですが、作者が文章に擬音を入れようとしたところ、どうしても納得のいく文章が作れなかったのです。
擬音を上手く利用した表現や敢えて擬音を使わずに戦闘を表現出来れば良いのですが、作者にはいい案が浮かびませんでした。
完全に作者の力量不足です、本当にすいませんでした。
そんな訳で、作者がスキルアップするまで戦闘描写は控えめになるかと思いますが、それでも構わんよという方はこれからもよろしくお願いします。
それではこれにて失礼致します。
追記
8/14 段落付け、細かい部分の改稿を行いました。