超人少女   作:桂ヒナギク

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今回はあの作品のパロディです。
楽しんでいただければ幸いです。


Episode 9

 聡美のクラスに編入生がやってきた。

「ジェイス・ビンヤードです。アメリカからやってきました」

 ジェイスは黄金色に輝く長髪で端正な顔立ちをした女の子だ。その彼女が、聡美の方を見る。

「ビンヤード、お前は吉崎の隣だ」

 教師が聡美の横を差す。

 ジェイスは聡美の横に座った。

「えっと、吉崎さん? よろしくね」

「うん」

「あ、そうだ。お昼に屋上に来てくれるかな?」

「いいけど」

「じゃあ決まりね」

 ホームルームが終了し、教師が出て行く。

 ……。

 …………。

 ………………。

 お昼休み。

 ジェイスに呼び出された聡美は屋上にやってきた。

「待ってたわよ。早速で悪いんだけど、私と組手してくれない?」

 ……………………。

「え?」

 一種の沈黙のあと、聡美は疑問符を浮かべた。

「あなたを負かして、私がこの学校を牛耳るつもりよ」

「いやいや、牛耳ってないし!」

「問答無用!」

 ジェイスが聡美に攻撃を仕掛ける。

「ぶわ!」

 ジェイスの拳が聡美の顔面に決まり、その体が後方に吹っ飛んだ。

(……!?)

 その腕力に気づいた聡美は驚き戸惑う。

「あんた何者?」

「私に勝ったら教えてあげる」

 聡美は態勢を立て直し、ジェイスの懐に潜り込む。

「ふ!」

 アッパーが炸裂し、ジェイスの体は上空に舞い上がった。

「うりゃ!」

 飛び上がり、ジェイスの体を屋上に叩き落とすが、墜落の瞬間に彼女は態勢を整えて着地した。

 聡美はジェイスの体を透視した。

 ジェイスは金属の塊だった。

「なるほどね! あなたなら本気を出しても大丈夫そうね!」

 聡美は着地し、素早く蹴りを繰り出した。

 メガトン級のキックでジェイスは吹っ飛ぶが、数メートル先で立ち上がった。

「私の攻撃をものともしないなんて、あなた人間?」

「人間よ? クリプトンのね」

「クリプトン?」

 ジェイスは自らのデータベースに瞬時にアクセスし、クリプトンという単語を調べた。

「あなた、スーパーマン?……には見えないわね」

「その同胞なのよ」

 聡美は目にも留まらぬ速度でジェイスの背後に回る。

「……!?」

 背中を取られ、戸惑うジェイス。

 聡美はジェイスの首にチョップを当てた。

「ぐっ!?」

 ジェイスは脱力して倒れた。

「少し焦ったわ。まさかサイボーグだなんて」

 ジェイスは体を起こし、聡美の方を向いて(ひざまず)いた。

「私を弟子にして下さい」

「いや、弟子なんて取ってないから」

「これからは先生と呼ばさせていただきます」

(なんで私の周りって変なやつがまとわりつくんだろう?)

「それで、先生! 運動後の食事なんですが……」

「あー、そういうのはいいから」

「そうですか?」

(めんどいやつだ)

 聡美は内心そう思いながら、食堂へ向かうのであった。

 

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