超人少女   作:桂ヒナギク

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Episode 10

 春、といえば進級の季節だ。

 聡美たち一年生は、二年生になり、クラス替えが行われた。

 クラスメイトになったのは、美穂、ジェイス、翔一の三人だ。

「吉崎さん、同じクラスですね」

「先生、今年度もよろしくお願いします」

「よろしくね」

 三人の言葉に、「うん? あー、よろしく」と元気なさそうに返す聡美。

「先生、どうされたんですか?」

「いやね、ちょっと疲れ気味で」

 聡美がジェイスの問いに答えると、美穂が口を開いた。

「それはよくないですね」

 そう言って得体の知れないドリンクを聡美に渡した。

「これは? なんか緑で独特な匂い放ってるけど」

「スムージーですよ。疲れた時はこれが効きます」

「スムージー?」

「騙されたと思って飲んでみて下さい」

「う、うん……」

 聡美はスムージーを飲んだ。

「うえ、なにこれ? まずい」

 キンコンカンコン、とチャイムが鳴り、新任の教師が入ってくる。

 クラスメイトたちは教師の指示で体育館に移動した。

 体育館で入学式と始業式が行われ、それが終わると放課後になった。

 聡美たちは学校を出て帰路に就く。

「ねえ、みんな。せっかくだし、お昼どこかで食べない?」

 三人とも、「いいよ」と答える。

 四人は食事ができるところを探した。

「あ、あそこにいきなりハンバーグあるよ」

「あっちは爆弾ステーキ」

 四人はどっちにするか迷った。

「ここは先生に任せましょう」

「いいわ」

「そうだね」

 三人が聡美を見る。

「え? えっと……」

 いきなりハンバーグを指差す聡美。

「あそこで」

 四人はいきなりハンバーグに入る。

「四名様でよろしいでしょうか?」

「はい」

「ご案内します」

 ウェイトレスが四人を席に案内した。

 四人分のお冷やをテーブルに置くウェイトレス。

「ご注文がお決まりでしたらそちらのボタンを押してお呼び下さい」

 そう言い残して去ってゆくウェイトレス。

 その時だ。

 レストランの屋根が爆音と共に吹っ飛んだ。

「……!?」

 聡美は上空を見上げた。

 その先に何者かが浮いているのが見える。

「見てきます!」

 ジェイスは高く飛び上がった。

「……!?」

 何者かに叩き落とされるジェイス。

「うわ!」

 ジェイスは机に叩きつけられた。

 聡美はゆっくりと浮揚を始めた。

 何者かと対面する聡美。

「レストランを破壊したのはあなた?」

 何者かは無言でエネルギー光球を放ってくる。

 聡美は光球をかわすと、目からビームを出す。

 何者かはビームを片手で受け止める。

 聡美は何者かの懐に潜り込み、叩き落とそうとするが、すんでのところでかわされ、反撃を受ける。

「うおえ!」

 何者かの拳が腹部に埋まり、聡美の体はくの字に曲がった。

「ぐ……!」

 腹を押さえて後退する聡美。

 何者かは追い討ちに聡美を叩き落とした。

「うわ!」

 路面に叩きつけられる聡美。

「「吉崎さん!」」

 翔一と美穂が聡美の元に駆けってくる。

「大丈夫ですか?」

「大丈夫だけど……それより、二人は逃げて」

「うん」

 翔一と美穂はその場を離れていく。

 

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