聡美は透明な檻を壊そうと暴れている。
「諦めろ。その檻は頑丈だ」
と、支部長は言う。
「開けなさい! 開けないと酷いわよ!?」
「どう酷いんだ?」
「くっ……」
聡美は諦めたのか、暴れるのをやめた。
支部長は部屋を出て行く。
椅子に腰掛ける聡美。
一時間、二時間と、時間がだけが過ぎて行く。
尾崎が入ってきた。
「お願い、ここから出して!」
「それはできないわ」
尾崎が隙間から食事を入れる。
「お腹が空いているでしょう? 食べなさい」
「女子高生にこんなことして赦されるとでも?」
「何とでも言いなさい」
檻を叩く聡美。
「お願い、出して……」
聡美は今にも泣きそうだ。
「あなたがD.E.Oに協力してくれるなら考えるわ」
「断るわ」
「その態度では無理そうね」
尾崎が部屋を出て行く。
食事によだれが出そうになった聡美はご飯を食べた。
支部長がやってくる。
「我々に協力する気にはなったか?」
聡美は檻を叩く。
「喚いても無駄だぞ」
「あなたたちはクリプトン人全員にこんなことしてるの?」
「いや? 言うことを聞かないやつにだけだ」
「わかったわ。協力するわ」
支部長が入り口脇のパネルを操作すると、檻が解放された。
聡美は目にも留まらぬ速度で支部長に接近した。
「ふん!」
顔面を殴り飛ばす。
「うわ!」
支部長は吹っ飛び、壁に激突して倒れた。
「くそ……!」
意識を失う支部長。
聡美は目にも留まらぬ速度で司令室を駆け抜け、D.E.Oを飛び出した。
「ただいまー」
家に帰ってくる聡美。
「聡美、引っ越すぞ」
父親は出迎えるなりそう言った。
「どこへ?」
「東京だ」
「県警はどうするの?」
「俺は国家公務員だからな。警視庁に移ることにした」
聡美たちはその日の内に引っ越しをした。
事態に気付いたD.E.Oの職員が対応に追われる。
「我々は吉崎 聡美を敵とみなす! 総力を挙げて確保しろ!」
職員たちが動き出す。
吉崎家へやってくるD.E.O。
「突入!」
戦闘部隊は家に入り込むが、そこはすでに
東京に移り住んだ聡美。高校も転校し、都内の公立高校に通うことになった。
教室で自己紹介をしている。
「それじゃあ、吉崎はそこだ」
と、教師が席を差した。
聡美は空いている席に着く。
聡美は帰路に就いていた。
通りがかった銀行から、目出し帽を被った男たちが出て来る。
銀行強盗だ。
聡美は男たちを叩きのめし、拘束して置き去りにする。
通報を受けた警察が駆けつけ、男たちを逮捕したのは言うまでもない。
状況を見届け、歩き出す聡美。
無事に家へ帰り着く聡美。
「ただいま」
父親が出迎える。
「おかえり。目立つ行動はしてないだろうね?」
「銀行強盗を捕まえたわ。マスコミには見つかってないけど」
「聡美は追われてるんだ。あまり目立つ行動は控えてくれ」
「そうだね」
聡美は自室に入ると、ベッドに横たわった。
「普通の暮らしがしたいのに……」