超人少女   作:桂ヒナギク

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Episode 2

 聡美は透明な檻を壊そうと暴れている。

「諦めろ。その檻は頑丈だ」

 と、支部長は言う。

「開けなさい! 開けないと酷いわよ!?」

「どう酷いんだ?」

「くっ……」

 聡美は諦めたのか、暴れるのをやめた。

 支部長は部屋を出て行く。

 椅子に腰掛ける聡美。

 一時間、二時間と、時間がだけが過ぎて行く。

 尾崎が入ってきた。

「お願い、ここから出して!」

「それはできないわ」

 尾崎が隙間から食事を入れる。

「お腹が空いているでしょう? 食べなさい」

「女子高生にこんなことして赦されるとでも?」

「何とでも言いなさい」

 檻を叩く聡美。

「お願い、出して……」

 聡美は今にも泣きそうだ。

「あなたがD.E.Oに協力してくれるなら考えるわ」

「断るわ」

「その態度では無理そうね」

 尾崎が部屋を出て行く。

 食事によだれが出そうになった聡美はご飯を食べた。

 

 

 支部長がやってくる。

「我々に協力する気にはなったか?」

 聡美は檻を叩く。

「喚いても無駄だぞ」

「あなたたちはクリプトン人全員にこんなことしてるの?」

「いや? 言うことを聞かないやつにだけだ」

「わかったわ。協力するわ」

 支部長が入り口脇のパネルを操作すると、檻が解放された。

 聡美は目にも留まらぬ速度で支部長に接近した。

「ふん!」

 顔面を殴り飛ばす。

「うわ!」

 支部長は吹っ飛び、壁に激突して倒れた。

「くそ……!」

 意識を失う支部長。

 聡美は目にも留まらぬ速度で司令室を駆け抜け、D.E.Oを飛び出した。

「ただいまー」

 家に帰ってくる聡美。

「聡美、引っ越すぞ」

 父親は出迎えるなりそう言った。

「どこへ?」

「東京だ」

「県警はどうするの?」

「俺は国家公務員だからな。警視庁に移ることにした」

 聡美たちはその日の内に引っ越しをした。

 

 

 事態に気付いたD.E.Oの職員が対応に追われる。

「我々は吉崎 聡美を敵とみなす! 総力を挙げて確保しろ!」

 職員たちが動き出す。

 吉崎家へやってくるD.E.O。

「突入!」

 戦闘部隊は家に入り込むが、そこはすでに(もぬけ)(から)だった。

 

 

 東京に移り住んだ聡美。高校も転校し、都内の公立高校に通うことになった。

 教室で自己紹介をしている。

「それじゃあ、吉崎はそこだ」

 と、教師が席を差した。

 聡美は空いている席に着く。

 

 

 聡美は帰路に就いていた。

 通りがかった銀行から、目出し帽を被った男たちが出て来る。

 銀行強盗だ。

 聡美は男たちを叩きのめし、拘束して置き去りにする。

 通報を受けた警察が駆けつけ、男たちを逮捕したのは言うまでもない。

 状況を見届け、歩き出す聡美。

 無事に家へ帰り着く聡美。

「ただいま」

 父親が出迎える。

「おかえり。目立つ行動はしてないだろうね?」

「銀行強盗を捕まえたわ。マスコミには見つかってないけど」

「聡美は追われてるんだ。あまり目立つ行動は控えてくれ」

「そうだね」

 聡美は自室に入ると、ベッドに横たわった。

「普通の暮らしがしたいのに……」

 

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