超人少女   作:桂ヒナギク

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Episode 7

 聡美と翔一が登校している。

 話しながら歩いていると、聡美は路上に倒れる美穂を見つけた。

「美穂?」

 美穂は怪我をしていた。

「吉崎さん……、この間のやつが……」

「吉田って子?」

「はい……」

「何があったの?」

「報復されたんです」

(めんどい)

 だが、放っておくわけにもいくまい。

 聡美は翔一に美穂を任せ、吉田を捜しに飛んだ。

 現場から少し離れたところに、走って逃げる吉田の姿を見つけた。

 聡美は吉田の背後に回る。

「……!?」

 吉田が振り返る。

「美穂に報復したんだって?」

「お前は!」

 吉田が距離を取る。

 聡美は指をポキポキ鳴らす。

「あんたもさ、こういうのやめな?」

「うるさい!」

 吉田が聡美に殴りかかった。

「ぐ!」

 吉田の拳に痛みが走った。

「くそ!」

 吉田はカッターナイフを取り出し、斬りつけようとするが、刃先が折れてしまった。

「なんだおめえ! 化け物か!?」

 聡美は吉田を殴り飛ばした。

「うわああああ!」

 地球を一周し、聡美の背後に戻ってきた吉田。

「うちの学校の生徒に手出さないでちょうだい」

「うるせえ!」

 吉田は逃げて行った。

 聡美は翔一と美穂の元に戻った。

「吉田は?」

「地球一周の旅に」

「え?」

「いや、ぶん殴った。それより怪我の方は?」

「大丈夫です、かすり傷なんで」

 聡美はX線で美穂を透視した。

「骨は大丈夫そうね」

 三人は学校に行き、保健室に入った。

 美穂の手当てをする保健医。

「いったいなにがあってこんな怪我を?」

「け——」

「転んだらしいですよ」

 美穂が言いかけたところで、聡美が遮って言葉を放った。

「え? ああ、そう。転んだんです」

「そう。先生、てっきりまた喧嘩かと」

(そっちでは有名なのね)

 聡美はそう思った。

「手当は終わったわ。桜井さん、ちゃんと授業に出るのよ?」

「出ないと吉崎さんに殴られるだけじゃすみませんので」

「おい」

 と、聡美。

 保健医は首を傾げて疑問符を浮かべた。

 

 

 お昼休みのことだ。

 校庭にバイクに乗ったガラの悪い連中が入ってくる。

「おい、桜井 美穂! 出てこい!」

 美穂が教室から校庭を見る。

「あいつらは?」

 と、聡美。

「吉田たちと連んでる連中ですよ」

「私が出る。美穂はここにいな」

 聡美は窓から外へ飛び出した。

「吉崎さん、ここ三階!」

 美穂が窓の下を覗くと、着地して駆け出す聡美が見えた。

「なんだてめえは?」

 ガラの悪い連中の真ん中に突っ込んだ聡美にガンを飛ばす彼ら。

「あなたたち、速く出ていかないとただじゃおかないわよ」

「なんだとコラァ!?」

 連中の一人が金属バットを振り回す。

「そんなおもちゃで私を倒せると思うの?」

「死ぬかてめえ!?」

 男が振るった金属バットが、聡美の頭部にぶつかる。

 ぐにゃりと金属バットが曲がった。

「なんだこいつ!? 石頭か!?」

「次は私の番ね」

 聡美が男にデコピンを放つ。

「うわああああ!」

 男は五十メートルほど後方に吹っ飛んだ。

「ば、化け物だ!」

 ガラの悪い連中がビクビク怯え始める。

「ねえ、あなたたち?」

「「「ひい!?」」」

「私の言うこと聞いて速く出ていってくれるなら見逃すよ?」

「「「し、失礼しましたあ!」」」

 吹っ飛んだ男を置いて逃げていく彼ら。

 取り残された男は起き上がり、「おい、てめえ」と、聡美に向かって歩いてきた。

「あなたじゃ私には勝てないわ」

「バットがダメならこれはどうだ!?」

 男は懐から拳銃を取り出した。

「銃刀法違反だよ?」

 それを無視して発砲する男。

 放たれた弾丸は聡美の体に当たると勢いを失って落下した。

「なんなんだてめえ!?」

 男は拳銃を連射するが、耐久性のよい聡美の体には傷一つつけることはできなかった。

「くそ!」

 弾倉が空になる。

「これなら!」

 懐から取り出したナイフで聡美を刺そうとする男だが、強靭な肉体には刃が通らなかった。

「拳銃でダメなのわからないの?」

 聡美は男を蹴り飛ばした。

「うわああああ!」

 男は悲鳴をあげながら、遥か彼方へ飛んで行った。

「忘れ物!」

 聡美はバイクを持ち上げ、砲丸投げのように投擲(とうてき)した。

 聡美の手から離れたバイクは男を追いかけて飛んでいった。

「ふう」

 聡美は両手をパンパンとはたき、教室へと戻っていった。

 

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