結城友奈は勇者である~勇者と大神と妖怪絵巻~ 作:バロックス(駄犬
この期間中に大幅に更新出来ればと思っています。
ついでに過去最高文字数14000文字に到達しました……助けて、書き始めると止まらない。
誤字報告いただきました!修正済みです、ありがとうございます。
――――樹海
「なんか、気味悪いわね……今回の樹海」
神樹の力によって形成された結界内を探索するように駆け抜ける者がいる。
三好夏凜だ。
部室にて待機していた勇者部は突如として耳に響く”樹海化警報”のアラームを聞いた。
だが敵がバーテックスなのか、妖怪なのかまだ分からない。
その為、現在は索敵をしている最中だ。
やけに静かな樹海だ、と夏凜は思う。
基本静寂を維持するのが樹海だが、今回のは異常だ。
そして樹木に巻き付いている”白い糸”が夏凜が感じている不気味さを一層強く演出させる。
「東郷、あんたの所から何かわかりそう?」
スマホを手に取り、遠距離で索敵を行っている美森へと通話を試みるも、
『ザー…ザー…』
「通信状況が悪い? ……今までこんなことなかったのに」
数十キロ以上の距離を開けているとはいえ、これまで仲間との端末間での通話が出来なかったことはない。
だが砂嵐のような音とともに樹海内のマップも壊れかけたテレビのように確認できないのが現状だ。
何もかもが想定外の事態が起きている。
そう考えた夏凜は脳裏に嫌な予感を浮かべたのだった。
「ま、こんな時こそ完成型勇者の出番よね……どんな敵が出て来ても私が殲滅してやるんだから!!」
現在勇者部は散り散りになって索敵している。
その中でも前回の戦いで傷を負った風はなるべく友奈と一緒に行動させるように仕向けさせた。
完治もまだしていない風の腕と足には未だに包帯が巻かれている。
ケガ人にはあまり無理はさせられない。
そう考えた夏凜の判断だった。
もちろん、真っ当な話し合いで風が夏凜のいう事聞くとは思えない。
当然、”部長なんだからアタシが前に出る”という風と。
”ケガ人は足でまといなんだから後ろに下がってなさい”という夏凜で意見の対立が生まれた。
そこは人間関係緩衝材、結城友奈の出番である。
彼女ならではの朗らかさでその場を収めた後、夏凜は友奈には風の近場を離れるなと告げておいた。
もちろん、風の監視役の意味である。
その時の友奈は笑顔で、
『夏凜ちゃんは優しいね♬』
と言ってきた。
夏凜の意図を早々に理解したのか、馬鹿ゆえの直感が行き着いた答えなのか。
どちらにしろ、照れ隠しの一環でそっけない態度で友奈から逃げるように離れた。
「……まったく、調子狂うよなぁ、ほんと」
頭を搔きながら夏凜は自身の頬が少しだけ赤くなっているのに気づいていなかった。
索敵から数分が経過する。
敵はまだ見つからない。どこかに隠れているのだろうか。
「……あれ? あんなところに、不自然な花が…?」
人間など簡単に超える巨大な花弁が夏凜の瞳に映る。
これまでの樹海化で一度も見ることなかった異質さに、夏凜が警戒のレベルを上げる。
おかしい、たしかにアレには何かがある。
そう思わせるほどであった。
だが、謎の電波状況の不調により部員全体に連絡を取ることが出来ない。
かといって、一人で攻撃など仕掛けるのは危険だ。
このまま手を出さず、部員が集まるのを待つしかない。
そう思っていた矢先だった。
樹が花弁の真上に着地した。
「おいぃぃぃぃい!!」
頭の中で思っていた言葉を迷わず叫んだ夏凜。
索敵範囲が若干被った樹がこちらまで飛んできたのだろう。
ましてや、ほかの樹海で出来た花だと勘違いしているのか疑いもすることなくその場で索敵を続けている。
「これって……まさか擬態?」
周りの樹木に紛れて、という言葉に夏凜が仮説を立てた。
あの花は獲物を捕らえるための擬態した姿なのではないかと。
世の中には頭部の発光体を利用して獲物を誘き寄せる深海魚や、粘膜に触れた瞬間その身を挟むように閉じる植物がいるという。
アレもその一種なのだとしたら。
夏凜が思わず息を呑んだ瞬間。
花がわずかに動いたのを彼女は見逃さなかった。
徐々に周りの花弁が閉じるべく持ち上がる。
だが一気にではなく、ゆっくりと動いているため真上に陣取っている樹は気づいていない。
「樹……!!」
叫んでも、今の樹には届かないだろう。
索敵に夢中だ。それでなくても、端末での連絡が不可能に近いため彼女に危機を知らせる術がない。
「こうなったら……!!」
花弁が再度動き出す。
今度は先ほどよりも早く、樹を飲み込むためにその花弁を閉じようとしていた。
それよりも早く、夏凜は駆けだす。
多少強引な手段になるが、そうでもしなければ樹にそれ以上の危害が及ぶ。
そうなれば、姉の風が半ば発狂することになるだろう。
「樹ィ!」
「あ、夏凜さん……どうしてこっちに突っ込んで―――」
せめて、こちらの動きに気付けという意味で名前を呼んだ。
樹がこちらに顔を向けた刹那、夏凜は樹の体目掛け――――、
「ドラァッッ!!」
「にゃぁあ!?」
全体重を乗せたドロップキックをお見舞いした。
体重が軽い樹は紙のように蹴り飛ばされ、花弁から強制的に離脱させることに成功する。
精霊のバリアが樹を守り、地面を二転三転する。彼女が安全なのを確認したのも束の間。
花弁が完全に閉じ切った事で夏凜の視界は突然闇に包まれたのだった。
『ヤマタノオロチだってェ!? どういうことだィそいつはよォ!!』
過去すでに破壊された瀬戸大橋の前で、響く声がある。
イッスンは、信じられないことを耳にした。
彼のいた世界、ナカツクニでアマテラスとともに打倒した妖怪、ヤマタノオロチがこの四国で復活したのだと。
『アマ公がオイラとスサノオのオッサンでやっとの事で倒した奴が…なんでこの国で蘇ってんだァ!!』
ヤマタノオロチはナカツクニの北部の神木村の近辺、『十六夜の祠』と呼ばれる洞窟に住んでいた大妖怪である。
その強大な妖力と恐ろしい姿に村人たちは恐怖し、抵抗することもかなわなかった。
100年、神木村の近くに住み着いたヤマタノオロチはその村から毎年一人ずつ女の生贄を欲していた。
自身が神に成り上がるため。
いずれ神を超え、この世のすべてを支配する力を得るために。
畏れと恐怖による自身への信仰をヤマタノオロチは欲した。
自身の妖力を纏う髑髏を巻いた矢を放ち、その矢が刺さった家の者はヤマタノオロチに生贄を差し出さなければならない。
100年もの間、神木村の人たちは泣く泣く自身の娘をヤマタノオロチに差し出していった。
そうしなければ、村の者を全員皆殺しだと。
貴様らが育てた家畜や田畑を焼き尽くすぞと。
99人。
それが、神木村を生き延びさせるためにヤマタノオロチに捧げた村の女性の数だった。
村の人々を助けるために、生贄の女性は喜び、時には泣きながらヤマタノオロチに身を捧げる。
神木村はそういった悲しい風習を受け継いで生きながらえてきた悲しい村だった。
そして、100年目の晩。
その年も村一番の美女、イザナミが100人目の生贄として選別される。
それに業を煮やした、イザナミに想いを寄せるイザナギが一人でヤマタノオロチに戦いを挑んだ。
火を吐き、毒を吐き、闇と光、雷と水、土の自然の摂理を自由自在に操るヤマタノオロチにイザナギは悪戦苦闘する。
奇跡は起きた。
イザナギが死を覚悟したとき、村でオロチの使いと嫌われていた白い狼、
彼は共に戦い、力を合わせてヤマタノオロチを打倒した。
だが戦いの末、白野威はイザナギの代わりに受けた傷によって死んでしまった。
神木村を救った大英雄としてイザナギが称えられる。
そしてこれまで村人から嫌われた白野威は英雄の窮地を救った盟友として、村はずれに社と像を立てて祀られた。
100年間の悲しい歴史に終止符を打った『イザナギ伝説』が生まれた瞬間であった。
そして100年後、歴史は繰り返される。
ナカツクニに100年ぶりに蘇ったヤマタノオロチ。
その妖力の影響で邪気に穢されていくナカツクニ。
木精サクヤ姫の力で復活する白野威こと、アマテラス大神。
イザナギとイザナミの子孫であるスサノオとクシナダ。
まるで誰かが仕組んだかのような役者の中に紛れ込んだ旅絵師イッスンを加えて。
彼らの運命の物語が動きだす。
生贄を選別するヤマタノオロチの矢がクシナダの家の屋根に突き刺さる。
かつての歴史をなぞるかのようにアマテラスとスサノオがともに戦いを繰り広げる。
再現された神話の結末。
スサノオの金色に輝く剣が最後、ヤマタノオロチを両断した。
その戦いは100年前と違い、誰も死ななかった。
スサノオもクシナダもアマテラスもイッスンも、神木村の人々も。
犠牲の上に成り立っていた神木村に犠牲を出さずに平和を勝ち取った戦いだった。
誰もヤマタノオロチの名前に怯えることなく、楽しく、平和に暮らせる時代が来た―――そう思っていたはずなのに。
イッスンにとっても、アマテラスにとっても彼らの物語が始まるきっかけとなった最悪の大妖怪が蘇っている。
その現実を受け入れられずにいた。
「なんでって、言われてもねぇ……ミーが”この世界に来た時”はまだ居なかった筈なんだけど―――、気づいたらナカツクニの妖怪と一緒に現れたんだ」
『そ、ソレだァ! なんでこの国にナカツクニの妖怪が蔓延ってるんだィ!
オイラだってテメェらが居なくなってから3年間、ナカツクニ中を回って神への信仰心を説いて回ってたんだィ!
それでナリを潜めるくらいに、ナカツクニは平和な国に―――』
「この国はナカツクニじゃない。ミーたちが居た国どころか、まず世界そのものがまるで違うんだよゴムマリ君」
イッスンの言葉はウシワカによって遮られた。
「これだけはレクチャーしてあげるよ。
”この世界に、”大神アマテラスが顕現し、イザナギやその子孫とヤマタノオロチと大立ち回りを繰り広げたという歴史はそもそも存在しない”。
神の信仰心を説く天道太子もまた存在しない……。
言うなれば、この世界でナカツクニの妖怪や人、神がいること自体がイレギュラーなのさ」
髪を掻き上げて言うウシワカの言葉には説得力があった。
そもそも、この四国の歴史に自分たちが今までいたナカツクニが存在していないのであれば、夏凜やククノチが天道太子の存在を知らなかった事に納得がいく。
ならば、ヤマタノオロチやナカツクニの妖怪はどうしてこの世界にいたのか。
それを聞こうとしたイッスンの意図を読み、ウシワカが肩を竦める。
「ミーが語るのはここまで。
謎解きって言うのは一つずつ、パズルのピースを組み上げるように解いていくのが楽しみの一つだからね」
『た、楽しみだとォ!? て、テメェ! こんなオカシイのが分かりきってる世界でノンキに楽しむだの馬鹿言いやがってェ!
最初遭った時からうさんウサンクセェ奴だと思ってたが、その時よりも更にウサン臭さが増してやがらァ!!』
「フフフ……褒めてくれるのかい? センキューベリーマッチッ!!」
『褒めてねェ!!』
数年経ってもこのウザさは変わらないのだな。
そう思うイッスンは怒りに騒めく内心に安堵感に似たような感情を同居させた。
「ま、要約すれば”こんなに妖怪の脅威が蔓延ってる中で筆しらべ一つしか取り戻せていない神サマが太刀打ちできるの?”って話さ。
それで、どうなんだい? ミーのお願いを聞いてくれる気になったかな?」
話の本筋をもとに戻したウシワカ。
彼の表情にはどこか余裕が存在していた。
それはアマテラスやイッスンがこちらの提案に賛同してくれるという確信である。
いつものように煙に捲くように去っていくウシワカのやり方ではこれまでと同じようにイッスン達に不信感を抱かせる。
だから今回は真実を幾つか告げ、力の重要性を理解させなければ自身の提案に乗ってくれないと考えたのだ。
『チクショー、全部テメェの思惑通りってかィ! アマ公!』
イッスンの言葉を理解し、それに応じたアマテラスが折れた刀と割れた盾へと顔を近づける。
二つの壊れた業物を前にしたアマテラスはそれらに『画龍』の筆しらべで蘇神の力を注いだ。
アマテラスの瞳に映された刀と盾に塗りつぶした墨が弾け飛ぶ。
そこには折れる以前の刀と砕ける前の盾の本来の姿があった。
「……素直に聞いてくれるとは思わなかったよ、ゴムマリ君」
ウシワカは少し驚いたように口を開く。
彼がイッスンに対して抱いていたかつてのイメージはどちらかと言えば悪いほうしかないのだ。
絵描きとして技量を叔父に否定され続けて心が折れ、絵の世界から逃げ出した。
自身の意志で絵を書くことを辞め、それでいて絵師を名乗っている。
信仰伝道師としての使命を忘れ、世を遊び歩く。
面白おかしく生きれればそれでイイ。
まるで駄々を捏ねる子供のような矮小さ、心の弱さがその頃のイッスンにはあった。
だから今回のウシワカの提案も最終的にはアマテラスに権限を委ねるのだろうと思った。
彼はいつも、最後の決定はアマテラスに委ねていたから。
それを理由に仕方なく、乗り気でもないのに分かったようなフリをしていたから。
ましてや彼は自分のことが嫌いだから。理由はよくわからないけど。
でも今回は違った。
アマテラスに判断を委ねず、イッスン自ら折れていた。
以前のイッスンからは考えられないことだった。
その上で、イッスンは言うのである。
『ウルセェなァ! テメェが教えてくれねェから仕方なくだァ!
だったらオイラ達はよォ、”デキることからコツコツ”とやっていくしかねェ!』
今までも、これからもと付け加えて、イッスンは言い放った。
「……そういえばそうだったね」
ウシワカは思い出す。
どんなに絵が嫌いになって筆を振るのを辞めた怠け者でもアマテラスと共に旅をしている彼は違った。
むしろアマテラスを面倒くさがりながらもしっかりと支え、導いてさえもいた。
蘇ったばかりの右も左も分からないアマテラス。
左スティックの移動や各種ボタン操作、筆しらべの使い方をレクチャーすることも。
動物への餌づけや困っている人々へのお節介も。
賽の芽の復活による『大神おろし』も。
自身たちで出来ることを疎かにしないで取り組む姿をウシワカは思い出した。
『出来ることから、小さな事からコツコツと』。
綴られたその言葉は今思えばイッスンの座右の銘なのだろう。
その心を忘れないでいたからこそ、自身の使命を全うしようと覚悟を決めた彼だからこそ。
最後の戦いでアマテラスとウシワカの窮地を救う、あのどんでん返しを成し遂げることが出来たのではないかと。
イッスンの天道太子として成長した姿にウシワカは思わず微笑んだ。
「ファンタスティック!!ゴムマリ君の成長した姿が見られてミーはとても嬉しいよ!!」
『や、やめろォ!テメェなんかに褒められてもただ気持ち悪ィだけだィ! 美女を寄越せェ美女をよォ!』
この世で一番褒められたくない相手から褒められてしまったイッスンは自身の背中に怖気が走るの感じた。
どうせなら美森などの美少女から強烈なハグとともに褒められたいのが彼の正直な願いである。
「素直じゃないねぇ……」
ウシワカはその様子を楽しみながら小さく笑い、
「それじゃあ約束通り、
……アマテラス君!ゴムマリ君!レッツ・ルック・ザ・スカイ!」
要は空を見ろ。
そう言いたいのか、意気揚々と生太刀と呼ばれる刀で空を指すウシワカの言動を全スルー。
アマテラスとイッスンは雲一つない、四国の晴れ空を見上げる。
そこに広がっていたのは―――、
『お、オイ……こんな晴れ渡っている空に、なんで星座の光が……まさか!?』
青海の空の一部が夜のように黒く滲む。
黒い空に点々と青い星の光が輝いていた。
『アマ公!』
その意図をいち早く理解したイッスンはアマテラスへ合図を送る。
小さく頷き、漆黒の空に輝く星々を見据え――――、
新しく星を付け加え、『足りない星々の点と点を結んだ。』
その瞬間、夜空に輝く一つの星座が成った。
『う、ウオォォォォ!!き、キタぜェ!』
星座の光が弾けると同時に、アマテラスを取り巻く世界が変わる。
雲の上にいるかのような、白を基調とした異空間へ。
アマテラスや限られた者しか存在しないその場所を駆け抜ける者がいた。
鼠だ。しかし、ただの鼠ではない。
その身に不釣り合いなほどの偉く大きな剣を担いだ鼠だった。
『チュイッ チュイッ!』
しかしその鼠はよほどの力が無ければ持てもしないであろう大剣を口に咥えている。
そして器用に振るう。
力任せではない。
通り抜ける剣閃は風を斬り、空間を裂くような風圧を伝える。
洗練された一流の剣士の如き太刀筋がそこにあった。
『おお……我が慈母アマテラス大神』
そして例のごとく鼠は喋るのである。
『物の怪蔓延りつつある塵界でわが身を隠したるは――――、
古の英雄により振われたこの刀のみなりけり。
万象の神たる御許を助くる事こそわが勤めなれば――――、
退魔の剣を以って悪を祓う大役、この”
剣の柄にもたれ掛かる鼠は『断神』と名乗った。
言葉を言い終え、『断神』の体が弾けとび彼を現す一文字の『断』の文字が浮かび上がる。
その文字は光と共に、アマテラスの中へと吸い込まれるように消えていった。
『やったぜアマ公!』
視界が晴れ、彼らにとって当たり前となった四国の青空の下でイッスンが歓喜の声を上げた。
『”断神サマ”の筆しらべは、なんでも切り裂く絶技”
これでお前の失われた力がまた一つ戻ったなァ!』
彼らの旅で戦いの際に最も使われていた筆しらべ、『一閃』。
対象となる物体へ横一文字に筆の軌跡を描くことでその対象に両断の現象を実現させる。
アマテラスの戦いがこれである程度有利になるのは間違いないだろう。
『しっかしィ分かんねェ……筆しらべがどうしてこの刀に……、
”英雄に使われた刀”って言ってたなァ、この刀の持ち主はどこぞの英雄だったのかィ?』
新たな疑問の答えを探すイッスンは思い出すのである。
ナカツクニで一閃を見つけた時も、『断神』は英雄・イザナギ殿のイザナギ像に宿っていた。
鈍色に光を放つ、生太刀を見据える。
この業物を使う剣士が四国に居たのか。
平和な筈の四国の世界が、かつて戦いに晒されていた時代があったというのか。
情報が足りない。
今のイッスン達では到底この刀の真実に辿り着くことはできないだろう。
「友人の物だよ。その二つは」
ウシワカが小さく呟くのである。
彼は刀と盾を手に持ち、視線をやり、
「生太刀も神屋楯比売も……この世界に来たミーが出会った友人が持っていたんだ
……大切な友人が、ね」
そう付け加えたウシワカの瞳はいつもと違った。
そこにはどこか遠い昔のことを懐かしむような瞳をしていたのだ。
本来の姿を取り戻した二つの武器を見ては心の底から喜びの感情を表すように、優しい笑みを浮かべていた。
「改めて礼を言わせてもらうよ、アマテラス君!ゴムマリ君!
それじゃあここでいつものように……”例のアレ”、いってみようか?」
『ま、まさか……』
例のアレ、とは。
首を傾げるアマテラスと、その意味を察した事で嫌な予感がしたイッスン。
「ミーの予言さ!」
『やっぱりそれかィ!!』
「二つもあるよ?」
『要らねェよォ! テメェのことだィ!どうせロクなことじゃねェんだろォ!?』
全力で否定の言葉を叫ぶイッスン。
ウシワカは旅先でアマテラスと出会う度に予言とは名ばかりの、よく分からない言葉を残していくのだが。
大抵ロクな目に合わない。
しかも彼の言葉が大抵その通りになってしまうのだから尚更タチが悪い。
この男の予言を受け取った直後。
巨大丸太に乗って激流を流されたり。
ナカツクニでサボってる犬を探す羽目になったり。
巨大蛇と戦う羽目になったり。
ネタが尽きかけたのか、『月が出た月が出た』としか言わなかったり。
とにかく、ロクなことが本当にないのだ。
「まず一つの予言を伝えるよ――――、
”勇者を乗せて、レッツゴー!!”」
『ネタの遣い回しじゃねェかァ!!』
「ノーノー。決していいネタが思いつかなかったとか、これでなんとか押し通せるかな。
なんて微塵も思っていないワケだよ……ドゥユゥアンダースタン?」
絶対嘘だ。イッスンはそう思った。
冷たいまなざしを受けながら、なおウシワカは続ける。
「二つ目は―――」
その時、これまでの陽気さが嘘だったかのようにウシワカの顔から笑みが消えた。
いつになく険しい表情である。
白い色の人差し指をアマテラス達へと向けながら、ウシワカは告げる。
「―――”樹海化”がもうすぐ起きる……今回はかなり大物の妖怪だ」
『ンなッ!?』
唐突に告げられた彼の予言にイッスンが顔を歪ませる。
ウシワカの予言は内容こそ適当だが、その大筋は大抵その通りになる。
彼が告げた予言が現実のものとなるということは。
これから近い内に”樹海化”が起きること確定させていた。
「ユーたちの事だから心配の必要はないと思うけど……
一応武運を祈るよアマテラス君、ゴムマリ君。それじゃあ、グッバイ・ベイビィ!」
『て、テメェこの野郎ォ! なんだってソレを
金切り声を上げるイッスンが言葉を言い終える前に。
四国の時間が止まり、世界は地鳴りと共に光によって包まれていった。
――――――
『なんだいコリャァ!?』
信じられない物を見た、というイッスンの声。
樹海化に巻き込まれたアマテラスとイッスンが目にした樹海の景色はいつもと違っていた。
先日目に焼き付けた樹海の情景に付け加えるように、樹木の上には白い糸が巻き付いていたのだった。
イッスンが触ると糸は粘着性があり、餅のように張り付いた。
『気持ち悪ィ糸だなァ。まるで”蜘蛛の糸”だぜェ?』
手に張り付いた粘着く糸を愛刀・電光丸で切り裂く。
イッスンの刀は特別製だ。
彼の剣捌きと業物の力が合わされば、この程度の糸を両断することなど造作もない。
その一方で、アマテラスは気づいた。
『……?』
視線の先、樹海の樹木を覆う白い糸の密度がやたらと多い場所。
まるで”何者かの巣”を表すように白い糸の牙城と化したその場所に大きな蕾がある。
『ん?なんだなんだァ? あのデケェ蕾はよォ!
あんな蕾、前の樹海に来たときは無かったはずだぜェ?
ウシワカの予言と同時に来た今回の樹海化といい、あの蕾といい――――、
今日はよくわかんねぇ事ばっかりが起きやがんなァ』
ふと、その時イッスンは疑問に思うのである。
果たして
白く粘着性を持つ糸はまるで掛かった獲物を逃がさないかのようだ。
その中央で聳え立つように存在している蕾のようなもの。
今もこうして微動だにしない姿はまるで獲物を待っているかのようだ。
イッスンはある一種の既視感を感じた。
かつて、ナカツクニでも同じようなものを見たような気がしたはず、と。
『おっ、あそこに風ちゃん達がいるぜェ。オイラ達も合流するかィ』
距離にして100メートルほどであろうか。
蕾の目の前に陣取るように樹木の上に佇む勇者たちの姿がある。
合流を果たそうと。イッスン達は樹海を駆け、その距離を縮めていったのだが―――、
勇者たちに近づくにつれて、何やらいつもとは違う異常な事態が起きていた。
「う…うっ……ひっく……ご、めん…なさい…」
犬吠崎 樹が泣いていた。
いつどこからか敵がやって来るか分からない樹海の中で膝を折り、顔を覆いながら。
樹を宥める様に姉である風が背中を擦っていた。
『風ちゃん! 一体ナニがあったってンだィ!!』
「アマテラス……イッスン……あんたたちも来てたのね……」
イッスンが声を掛けてようやく気付いたか、風が視線をこちらに向けた。
だが、その瞳には焦燥に駆られた様子が見て取れた。
『樹ちゃん! ナニがどうしたってんだ! 教えてくれェ!!』
「い、イッスン……いま樹は…」
状況を早く知るためのイッスンの言葉は風によって遮られる。
とても樹が喋られるような精神状態じゃないのか、そう思った時。
「か、夏凜さんが……」
ぽつり、と。
引き絞るように樹が声を漏らした。
『あ、あのニボシ娘が!? たしかにアイツだけ見当たらねぇが……』
イッスンが確認できるだけでも勇者は3人。
友奈と風と樹。
美森は遠距離担当なのでこの場から確認できないのは仕方がない。
しかし、夏凜はどうだ。
あの近接二刀流でこの樹海では嫌というほど自身を誇示する赤の勇者服を身に纏う少女の姿が見当たらない。
「わ、私を庇って……あの中に……!!」
震える指で示したのは、目の前に聳え立つ巨大な蕾。
その中に夏凜がいるのだという。
『あ、あの蕾の中ァ~!?』
「……迂闊だった」
風が言葉を漏らす。
「私が…部長の私がしっかり前に出て状況を把握していれば……夏凜の言葉に素直に従わないでアイツの前に出ていれば……」
事の始まりを風は語り始める。
樹海化が始まって、周囲の索敵を続けていたときに樹が着地した場所があの蕾の真上だった。
その時の”蕾はまだ開いたままで”周囲の樹木と同化した、樹海の一部と勘違いした樹がその場で索敵を続けていた。
樹が気づいたときには、横から飛んできた夏凜に体ごと蹴り飛ばされていたという。
地面を転がった樹が最後に見たのは花弁が閉じ、蕾の内側に飲み込まれる夏凜の姿だった。
「端末に呼び掛けても応答がないの……それどころか、電波が酷く悪くて遠くにいる東郷にも連絡がつかなくて……」
風が自身の端末を見せる。
といつもなら鮮明な映像を見せる端末の画面に視界を遮るような砂嵐が起きていた。
「……返せ」
『ゆ、友奈ちゃん!?』
静かに呟かれる一言をイッスンは耳にする。
ただ一人、友奈だけがジッと閉じた蕾を見つめていた。
普段の彼女から考えられないような怒りの色をその顔に浮かばせながら。
「夏凜ちゃんを……返せぇぇぇえッッ!!!」
次の瞬間、友奈が蕾目指して飛び上がった。
奪われた友人を取り戻そうと。
右腕を振りかざして、全身全霊の一撃を振るう。
「勇者ァ――――パァァァンチッッ!!」
これまで幾度となくバーテックスを砕いてきた友奈の拳が巨大蕾に炸裂する。
拳が表面に突き刺さる時、確かな手ごたえを感じた。
だが次の瞬間、友奈の拳が弾かれ風達がいる場所まで吹き飛ばされたのである。
拳を当てた箇所には赤黒い文字で『無駄』と示され、その表面には傷一つすら見当たらない。
「な、なんで…ッ!?」
『まるでそこに攻撃しても意味なんて無い見てェな弾かれ方だァ……オイオイ、コイツァもしかして――――』
イッスンの言葉が言いきられる前に地鳴りが起きる。
それは蕾の周囲から発生していた。
同時に、天へと突き抜ける様に伸びあがる”何か”がある。
巨大な蕾を中心にして伸びた”何か”は全部で八つ。
しならせ、蠢くそれは生物の”首”にも見えるし”腕にも見える。
空へと伸びる何かが地面を轟音と共に叩きつけられる音を勇者たちは聞く。
彼女たちが目にしたのは”腕”だった。
無機質な白い骨のような腕がその数だけ地面を穿ち、樹海の地面を削り取る。
『我ラガ主君ノ黄泉帰リシ
メデタキ折二―――、トヤカクヤト嗅ギ回ル
ウットウシイ勇者ト犬トハ オマエタチノ事カエ?』
くぐもった声が耳に届く。女性のような声だ。
その声と共に、八つの腕は地面に力を加えるとその巨大な蕾の自重をものともしない軽快さで”飛び上がる”
空中で蕾を勇者たちから反転させ、蕾を後ろに着地した姿を現す。
その正体は巨大な蜘蛛であった。
「ひっ……!?」
恐怖による樹の声。
蕾が後ろに向き、代わりに勇者たちの前に現れたのは女の顔だ。
艶のある黒髪。
しかしその顔には目という器官がなく。
あるのは鋭い牙を生やした口だけである。
『じょ、女郎蜘蛛だとォォォ!?』
イッスンが驚愕の声を上げる。
『またナカツクニの妖怪が出てきやがったぜェ!』
その姿はイッスン達がいたナカツクニ、ツタ巻遺跡に住み着いていた大妖怪・女郎蜘蛛と同一の物であった。
「夏凜ちゃんを……夏凜ちゃんを返してッッ!!」
奇妙に腕を動かし、恐怖を煽る女郎蜘蛛に物怖じすることなく友奈が叫ぶ。
『カリン……アァ、無様二罠に掛カッタ女ノ事カエ?』
女郎蜘蛛はその巨躯を揺らし、嗤う。
『オマエタチヲ葬ッタ後デ最初二頂ク ゴチソウダカラネェ……”アタシ好ミノ味二仕上ゲテル最中ナノサ”』
「……ッッ!? か、夏凜ちゃんになにを……何をしてるの!!」
『クカカカカッッ!! 知リタキャアタシヲ倒スンダネェ。
心配シナクテモ オマエタチモ同ジクナルンダカラ―――
ソレトモウ一ツ……遠ク二居ル オ友達ハ今頃ドウシテルカネェ?』
怪しく嗤う女郎蜘蛛の一言に友奈の表情から血の気が引いた。
「東、郷さん……?」
『て、テメェ! 美森ちゃんに何しやがったァ!!』
『カカカカカッ!』
イッスンに対しても女郎蜘蛛はただただ嗤うだけであった。
遠くで援護しているはずの美森の存在を、この妖怪は知っている。
嫌な予感は重なっていた。
通信状況の悪い勇者の端末。
遠距離で一人残っている美森。
こちらに気を惹かせるために捕えられた夏凜とそれに乗じて現れた女郎蜘蛛。
イッスンは気付く。
『……美森ちゃんが危ねェ!!』
敵の狙いは、勇者である東郷美森だった。
残りの勇者たちと分断できるように距離を離して、一人になっている彼女を襲うつもりだ。
「東郷さん!」
一番の友人の身を案じた友奈は即座に動こうとする。
しかし、目の前の捕えられた夏凜を放っておくことも出来なかった。
こうしている間にも美森の身に何かが起こっているかもしれない。
美森か、夏凜か。
二つの内、一つを選ぶという選択を友奈は迫れらていた。
『ラァッッ!!』
その動きが鈍っている獲物の隙を女郎蜘蛛は見逃さない。
呆然と佇む友奈目掛け、骨のような腕が伸び、捕えようとする。
「友奈ッッ!!」
直後、友奈を目指した女郎蜘蛛の腕が風の大剣の一振りで弾かれた。
友奈の前に出た風は大剣を構え、前方で弾かれた腕を振る女郎蜘蛛を見据え、叫ぶ。
「行きなさいッ 東郷のところに行きなさい!!」
「風先輩!? でも、夏凜ちゃんが!!」
「夏凜はアタシと樹で助け出すから! アンタは急いで東郷のところに駆けつけなさいッ
何かあってからじゃ遅いわよ!?」
語気を強める風の言い方は、この場に留まる友奈を一刻でも早く離れさせようとする意図があった。
だが目の前の敵はバーテックスとは違い、この前の犬神のような妖怪よりも遥かに大きい。
樹とだけでは苦戦は免れない。
「風先輩……」
「ふふ、心配しなさんなってッ
アタシの溢れんばかりの女子力でこんな奴らぶっ潰してやるからッ!!」
風の身を案じる細い友奈の声を跳ね除け、
彼女の背中を押すような快活な風の声。
「風先輩、……無理はしないでください!!」
風の一言に友奈は決断する。
迷いを吹っ切り、仲間に託し、美森のいる方角へ飛び上がった。
姿が見えなくなったのを確認し、風は再度敵と向き合う。
「どうしたもんかなぁ……ほんと」
とほほ、と肩を落とす。
そんな悪態突く風の横を通り過ぎる様に、白い犬が前へと躍り出た。
『まったくよォ……オイラ達のことも忘れてもらっちゃ困るぜェ風ちゃんよォ!!』
『ワウッ』
「アマテラス、イッスン…!!」
アマテラスは既に身を引くくして、小さく唸っている。
戦闘準備万端といったところだろう。
イッスンは横で未だ自身の責任感から泣いている樹を見ると、
『樹ちゃんもいつまで泣いてんだィ!』
「でも、私のせいで…夏凜さんが……」
『安心しろィ!妖怪に食われたワケじゃねェし、義輝が中でちゃんと守ってらァ!
アイツがそう簡単にくたばるタマかよォ!
早いところあのバケ蜘蛛からニボシ娘を引きずりだして――――、
ちゃんとニボシ娘に謝ろうぜェ!』
「う……うんっ!!」
厳しそうでどこか優しさに溢れているイッスンの言葉。
それを聞き、樹は涙を拭うと自身の頬を掌でぱちんと叩く。
叩いた後、顔をぶんぶんと振った樹の顔から悲壮さが消え、夏凜を救うという闘志が満ち溢れていた。
『フワォウ……』
意気を取り戻した勇者たちがそれぞれ構える一方で、アマテラスは女郎蜘蛛を前にちょこんと座ると大きく欠伸を放った。
それを機に食わないと思ったのか、女郎蜘蛛が口を開く。
『……フザケタ真似ヲスル犬ダヨ
遺言クライハ聞イテヤロウト言ウノニ生意気ナ態度ダネェ……!!』
女郎蜘蛛が八本の腕を動かす。
その巨体を揺らすたびに樹海の地面が揺れ、近くの樹木を物ともせずへし折っていった。
やがて能面に牙の生えた顔をアマテラスへと近づけて、口をカチカチと鳴らす。
威嚇のつもりだったのだろうか。
だが、アマテラスは怯むどころか座ったまま微動だにせず、
『アウ…アウ……』
『何ダッテ?
……コノ期ニ及ンデ ソンナ”悪タレ”口ヲ!!』
ヒトならざる者同士、通じ合える言葉があるのだろう。
アマテラスが口にした言葉に女郎蜘蛛は酷く怒っているようだった。
『犬ヲ食ラウ趣味ハナイケド
アタシノ腹ノ中デ 溶カシテヤロウカイ?』
女郎蜘蛛が大きく口を開け、奇声を上げる。
まるで聞いた者が魂を凍り付かせるような奇声だ。
『何言ってやがんだィ
腹ン中にニボシ娘を咥え込んでよォ!
それにこちとら犬じゃねぇやィ!これでも立派な大神サマだィ!』
勇者も怯む邪気に充てられながらも怯まないものがいる。
イッスンだった。
アマテラスと同じ、肝っ玉があるのか、ただの馬鹿なのか。
その相棒である彼もまた、一向に怯んでいる様子は見られなかった。
すると女郎蜘蛛は怒りを孕んだ口調を一転させ驚いたように、
『アレ! 人間ノ言葉モ話セルトハ驚イタヨ』
珍しいものを見たように視線をアマテラスへと注ぐ。
女郎蜘蛛からはアマテラスが人の言葉を喋る犬に見えたらしい。
「あれ、イッスン…あんた存在気づかれていないわよ」
『嘘だろオィ!!』
風の指摘にイッスンが叫んだ。
頭を抱え怒りによる湯気を飛ばす一方で、風があることに疑問を持つ。
「ねぇイッスン。 さっきアマテラスがあのクモに向けた”悪タレ”ってのが気になるんだけど……なんて言ってたの?」
『あぁアレかィ? アレはだな――――』
イッスンは風の疑問に答えてみせた。
アマテラスが女郎蜘蛛に向けた言葉とは――――、
『―――”なんだ化け物、筋肉以外にもちゃんと中身は詰まってんのか?”って言ってたんだィ』
「えぇ……神様もそんな悪口吐くのね…知らなかったわ」
普段はポアッっとしているアマテラス。
人々に崇められる神様でも、そういった言葉を使うのだなと、風はちょっとだけ神への認識を改めた。
『……デハ勇者ト大神ヤラ
死出ノ山路ヘノイソギハ良イカエ?
楽ニ逝カセテヤルカラ ソコヲ動クンジャナイヨ!』
女郎蜘蛛の口から勢い良く糸が吐き出される。
この樹海にまき散らしたのも、女郎蜘蛛なのだろう。
吐き出された糸を飛び上がって躱したアマテラスと勇者は粘着質の糸が影響していない地面に降り立つ。
風と樹はそれぞれが武器を構え今にも襲い掛かってきそうな女郎蜘蛛を見据えた。
『ガルルル……』
そしてアマテラスも。
自身の前足で口元を拭うと目の前で殺意を露にする異形に物怖じすることなく向かっていったのだった。
夏季休暇のため、どしどし投稿頻度が上がるかもしれません(多分)
一応二話完結をめどに執筆しているわけですがそのせいで文字数がえぐいことになっている……。読みにくかったスミマセン……
ウシワカが持ってきたのは生太刀と神屋楯比売でした。
若葉ブレードは多分皆さん想像できたと思いますが、タマッちシールドはみんな分からなかったかもしれない……。
というわけで初ボス戦、女郎蜘蛛さんの登場です。
東郷さんを捕まえると言っておきながら、ついで夏凜ちゃんをgetしちゃう女郎蜘蛛さん。
久しぶりの人間の肉が食べられるとテンションが上がっているので現在夏凜ちゃんを味付け中。丸呑みされた夏凜ちゃんが何されてるかは皆さんのご想像次第でございます(恍惚)
蔦の花神がないけどどうやって女郎蜘蛛倒すの?
その答えは次回にて。
ゲーム大神でアマテラスの女郎蜘蛛に向けた悪タレの元ネタはデビルメイクライ1のシーンらしいです。
いつもの、解説
筆しらべ
・一閃(いっせん)
アマテラスの失われた力の一つ。対象に横一線に筆を走らせることで文字通り切断の現象を発生させる。
通常の攻撃が通らない妖怪や、イベント時に木を切り落とす際にも使用させる。
戦闘とイベント、どちらも多用することが多い筆しらべ。
とりあえず登場人物や、家、オブジェクトに一閃を食らわせたプレイヤーは多いはず。
一閃の強化状態に一閃弐式、参式がある。
境界線上のホライゾンでいえば、神格武装・蜻蛉斬の割断現象に似ていると思ったのは多分私だけ。
妖怪
・女郎蜘蛛(じょろうぐも)
ゲーム大神にて、アマテラスが戦う最初のボス。
その不気味な登場の仕方と黒髪、のっぺら顔に牙というヤベェ姿は多くの初見プレイヤーにトラウマを与えた。
八本の腕から毒の爆弾を投げつけるが、一閃で打ち返すことが可能。
また女郎蜘蛛の尻の蕾には鉤爪がついているので、蔦の花神の筆しらべで開かせることで弱点である目玉を露出させることが出来る。逆に蔦の花神がないとか勝てないし、目玉以外の場所は絶対にダメージを負わない。
伝承
・女郎蜘蛛の伝承は諸説存在する。
ある時は人間を天井裏まで引き寄せて食い殺したりする美女だったり。
嫁入りが約束された美女が前日の男の心変わりで捨てられ、深い深い憎しみから姿を変えた女が女郎蜘蛛になったとされる。(徳島県出自)
共通するのは美女という点。
ホラー映画に『呪怨』という作品があるが、それに登場する女の幽霊・伽耶子も呪いのほかに男を天井裏まで引き摺って殺す方法を用いている。
もしかしたら伽耶子のモデルは女郎蜘蛛かもしれない(作者の勝手な考察)
次回、東郷さんピンチ。
感想や意見、いつでもお待ちしています。
アマテラスの家庭訪問。誰の家にいく?
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結城さん家
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東郷さん家
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犬吠埼さん家
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三好さん家の花凛
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乃木さん家(病院)