さよならティターンズ   作:フォード2

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ハイザック 形式番号 RMS-106

ハイザックはザク譲りの高い操作性を誇っている。

ハイザックは、ビームライフルとビームサーベルを同時に使用できない問題を抱えていた。これはタキム社ジェネレータの相性がジオン系モビルスーツとは合わなかったからである。




第19話 アフリカ民族解放戦線

 ライアン小隊は、後方の基地からミデアに乗って出発した。小隊はアルジェリアの砂漠の中をハイザックで歩いている。

 

 マイクはハイザックのコックピットの中で「気温は20度、今日はいい天気だ」とつぶやいた。

 

 

 マイクは村まで歩く作戦をめんどくさいと感じていた。彼らはミデアを降りてから20分以上も砂漠の地面を歩いていた。

「隊長、敵の所まで輸送機で行きましょうよ」

 

「マイク お前は地対空ミサイルに撃墜されたいのか」

 

「いえ、そういう訳ではありません。めんどくさいと思いまして」

 

「作戦を成功させるためには歩くしかない。奇襲攻撃を成功させるためにはな」

 

 

 

 ライアン小隊はティターンズに所属する部隊と合流した。ルイス小隊との合流ポイントに着いたのだ。ルイス隊長はジムスナイパーⅡ、トムソン中尉とジョンソン中尉はジムキャノンⅡに搭乗している。

 

 マイクはモビルスーツを前に興奮していた。そう、彼はモビルスーツマニアなのだ。

「ジムスナイパーはかっこいいな。わくわくするよ」

 

「ジムキャノンは頑丈そうだ。頼れる味方だよ」

 

 

 

 ティターンズが掃討する目標は丘の下にあった。民族解放戦線以外は誰も住んでいない村だ。民間人を巻き込む心配や、余計な犠牲を出さないことを一切気にしなくてもよいターゲットだ。

 

 村の建物は日干しレンガで建造されている。中央に道路があり、両端には平屋の建物が建ち並んでいる村だ。ヤシの木の影にはジオン製のモビルスーツも見え隠れしている。

 

《作戦開始時刻だ。各自 時計会わせ》

 

《村に突撃する。敵モビルスーツはすべて破壊しろ》

 

《了解。有効射程に入った敵から攻撃します》

 

 

 

 村の方では急いでモビルスーツを立ちあげていた。デザートカラーのモビルスーツが5機以上ある事が視認できる。モビルスーツの無許可保有は犯罪だ。法律に違反する行為だ。

 

 チャーリーがロングライフルを構えている。中尉は突っ立ったまま動かないザクに照準を合わせた。戦場では止まった者から撃たれる。

 

「ターゲットのザクを確認。狙撃する」

 

「動くなよ。90mm弾が外れるからな」

 

 

 2機のドムがボバー走行をしながらティターンズの部隊に接近している。いずれも武装は90mmのMMP-80マシンガンだ。ドムは機動力を生かしながらティターンズの攻撃を避けつつ、クラッカーを投げた。

 

「閃光弾だ。何も見えないぞ」

 

「ホセ うろたえるな。センサーを使え」

 

「了解、サーモグラフで赤外線を探知します」

 

 

 やつらはティターンズを全く恐れていない。恐れるどころか、余裕がある動きを見せつけている。やつらは死というものを恐れていないのだろうか。

 

 2機のドムはボバー走行をしながら90mmのMMP-80マシンガンを連射していた。ホセは120mmのザクマシンガンで撃ち返しているがあまり威力がない。対モビルスーツ用には威力がないのだ。

 

 

 ドムのスパイクシールド打撃はホセ少尉の頭を大きく揺さぶった。ハイザックはオートバランサーによって転倒を免れたが、ホセの視界はふらふらと揺らいでいる。

 

「くそっ、コックピットがへこんだ」

 

「狙撃班、聞こえているか? ドムがジムキャノンの方に行ったぜ」

 

 

ルイス大尉は無線で即答した。

「こちらスナイパー、ドムを狙撃する」

 

 

(第22話に続く)


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