さよならティターンズ   作:フォード2

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第22話 サイド2まで出張だ

 UC.0086年7月、サイド2の21バンチでは激しいデモ活動が繰り広げられていた。警察署の周りをデモ隊が取り囲み、ティターンズの鎮圧部隊とにらみあっているという状態だ。

 

 デモ隊はスペースノイドの権利向上とティターンズの弾圧反対を叫びながら警察署まで行進した。警察署の入口にはバリケードを置かれており、署の屋上には狙撃手と観測手を配置していた。

 

 マイクとホセは、ライアン隊長の進めもあり、デモ隊を鎮圧する作戦に参加した。2人はバイザー付きヘルメットとホディーアーマーを身につけ、 ポンプ式のショットガンの銃口を下に構えていた。

 

 鎮圧作戦には、ハイザックとジムクゥエルを動員しているが、どちらのモビルスーツもケースレス弾を採用したジム・ライフルを持っている。これは薬莢で人々が怪我しないように人道的な配慮がされた結果らしい。

 

「マイク、隊長と中尉はジムクゥエルに乗っているんだな」

 

「サイド2には補給を受けに来ただけだったのにな。隊長のお人好しにはがっかりした」

 

「サイド2で休暇がもらえると思ったのに。正直退屈な任務だよ」

 

 マイクは「この経験が何の役に立つのだろうか」とつぶやいた。彼は、ティターンズがジオン掃討からスペースノイドの弾圧に主軸を移している事態に賛同していなかった。むしろ、批判的に見ていた。

 

 

 

 通信機から雑音混じりの無線が聞こえた。司令官から作戦を開始するとの指示があった。

 

『各員 準備はいいな。今から鎮圧作戦を実行する。これは注意事項だが頭や胴体に水平射撃をするなよ。後でマスコミやメディアに批判されるからな。以上』

 

 ティターンズの鎮圧部隊は一斉にデモ隊に突撃した。マイクとホセは、ショットガンを4連発しながら部隊の突撃を援護している。マイクはフォアエンドを後ろに引いてリロードし、チューブに催涙弾を3発装填した。

 

 

 だが、催涙弾はガスマスクとゴーグルで完全装備している一部のデモ隊に効き目は見られない。マイクは「なんて用意周到な人だ」とデモ隊の装備に驚嘆している。

 

 鎮圧部隊の司令官は、デモ隊を後退させるために放水を指示した。放水車から強力な放水が始まり、デモ隊はズルズルと後ろに追いやられている。まるで水に押し流されるように。

 

『放水開始。デモ隊を制圧しろ』

 

 デモ隊は、鉄パイプと黒い傘を持ってジュラルミン製の盾に突進した。鎮圧部隊はジュラルミン製の盾で地面をガツガツと叩いてデモ隊を威嚇している。そして、盾の角を斧のように降り下ろして、デモ隊の腹や足を殴りつけていた。

 

 デモ隊は、「ティターンズの横暴を許すな」「スペースノイドに対する弾圧を止めろ」と叫んでいる。しかし、多数に無勢といった状態でティターンズの鎮圧部隊囲まれてしまった。

 

 

 ティターンズはデモ隊の顔を警棒で殴り付け、頭を地面に押さえつけた。中にはデモ隊を足蹴りし、痛みつけている隊員もいる。ティターンズに抵抗し、逃げ遅れたデモ隊は黒いバンに連行された。これから取り調べを受けることになる。

 

 

 

 

 

 

 

 


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