さよならティターンズ   作:フォード2

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ジムクゥエル 形式番号 RGM-79QC


武装はEパック式ビームライフル『XBR-M84a』を装備している。本武装は取り回しのよいショートバレルタイプを採用しており、単発モードと連発モードの切り替えが可能。Eパック1つにつき発射可能な弾数は7発となっている。


第2章 グリプス戦役
第1話 ジムクゥエル改


 UC.0087年の3月下旬、ライアン小隊は近代化改修されたジムクゥエル受領のためにグリプスの2バンチ(サイド7)に降り立った。

 

 フォラス技師に案内されてやって来たモビルスーツの格納庫にはジムクゥエルが4機置かれていた。小隊が乗ってきたジムクゥエルはグリプスでパイロット訓練機に使われるようだ。

 

 ライアン大尉はチャーリー中尉の肩を叩いた。

「ジムクゥエルの近代化申請が通ってよかったな」

 

「はい。ライアン大尉の多大なる尽力に感謝します」

 

 

 グリプス工廠のフォラス技師はジムクゥエルの近代化改修について熱く語っている。マイク少尉は、技師が根っからのモビルスーツマニアなんだろうと考えた。

 

「ジムクゥエルのジェネレータをジム2規格に交換したことで出力は1420kWから1518kWに上昇しています。また、パックパックを新型の物に換装し、角形のビームサーベルを2基装備しました」

 

「さらに、コックピットには全天周囲モニターとリニアシートを設置しています。360度モニターは状況認識能力の向上を狙ったものです」

 

 ジムクゥエルはガンダムMk2と同型のパックパックを装着していた。この改修はクゥエルの機動力を飛躍的に上昇させるが、ピーキな操作性になる事が問題視されている。そこでOSの書き換えを行い、パイロットごとに再調整する方針が取られた。

 

 

 ライアン大尉は興味無さそうな表情をしていた。大尉はモビルスーツに執着したこだわりを持っていなかった。

「ほう。すごいじゃないか。ハイザックより強そうだな」

 

「それでジムクゥエルは今日引き取れるんだな」

 

「もちろんです。今日からでも戦闘任務に投入できますよ」

 

 

 

 そこにティターンズの大佐がやって来た。金髪で青い眼をしたゲルマン民族系の将校だ。大佐はホセとマイクに何やら重大な発表をすると発言した。

 

「今日、私は2人に重大発表をする。少し時間をもらえないか」

 

 ホセとマイクは挙手の敬礼の後に45度のお辞儀をして「結構です。大佐殿」と言った。

 

 大佐も挙手の敬礼を即座に返している。

「ホセ少尉、マイク少尉、君たちは本日づけで中尉に昇進だ。今後も精進しろよ」

 

「はっ 背一杯の努力をいたします」

 

 マイクは内心喜んだ。0082年に士官学校を卒業してから5年間も少尉のままだったからだ。彼はジオン残党のモビルスーツを5機撃墜した記録が昇進に影響したのだろうかと邪推した。

 

 ホセは給料を増えることを好ましく思った。欲しいものがあれもこれも買えると頭の中で高速計算した。俺は出世に一歩近づいたとほくそ笑みを浮かべている。

 

 

 

 ライアン隊長は最近話題のエゥーゴについて尋ねた。彼は、ティターンズの本部に勤務している将校なら反地球連邦組織にも詳しいだろうと考えたのだ。

 

「最近はエゥーゴという反連邦組織が力を伸ばしていると聞きますが」

 

 ティターンズの帽子を被った中年の大佐が言った。

 

「エゥーゴはスペースノイドの自治権拡大を求める運動だ。連邦軍の一部の左派と反体制派の外部勢力が中心にいると聞いている」

 

「私が見た資料には、連邦軍から持ち出したジム改やジムⅡを武装していると書いてあった。やつらが独自の軍事力を持っている事は確かだ」

 

 

 ライアン大尉は大佐に礼を言った。

「大佐、疑問に答えて頂き感謝します。Mk2の件は無念でした」

 

「エゥーゴごときにガンダムMk2が奪われるとは思いもしなかった。本当に残念だ」


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