さよならティターンズ   作:フォード2

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第2話 ガンダムMk2が奪われた日

 時は0087年3月2日にさかのぼる。エゥーゴがティターンズの拠点からガンダムMk2を奪った日だ。そして、ティターンズとエゥーゴの間で戦争が始まった日でもある。

 

 

 その日、休憩室にはメカニックからパイロットまで大勢の人が集まってテレビを見ていた。わいわい がやがやと話し合っている。

 

 休憩室に足を運んだマイクは、テレビの前に人だまりができた訳をメカニックの軍曹に聞いた。

 

「テレビで面白い映画でもやっているのか? 」

 

「エゥーゴがサイド7を攻めたってよ」

 

「エゥーゴが? 一体なぜ。なんのために」

 

 

 艦内のテレビはサイド1のコロニー群から放送される電波を拾っていた。民間放送のアナウンサーはBreaking Newsを繰り返し伝えている。

 

「サイド7内において戦闘が確認されました。ティターンズに対するエゥーゴのテロ行為だと見られておりますが、原因など詳細については、発表されておりません。繰り返します」

 

 テレビの画面には連邦軍のジムⅡが赤いモビルスーツと戦う戦闘シーンが流れていた。明らかにジムⅡはエゥーゴに押されている。

 

「赤いモビルスーツ、見たことない機体だな。ふいんきはリック・ドムに似ているが」

 

「だろ。あんなモビルスーツ始めてみたぜ」

 

「反政府組織め、わざわざケンカを売りに来たのか」

 

「ケンカじゃ済まないよ。エゥーゴと戦争になる」

 

 

 その時、艦内放送が繰り返し鳴った。

《今から緊急ブリーフィングを始める。士官は全員ブリーフィングルームに集まるように》

 

 ブリーフィングルームには、ルーカス艦長とソフィー副長を始め、主だった士官やパイロットが勢揃いしている。ルーカス艦長はマイクを取って長い演説を始めた。

 

「我々はエゥーゴと戦争状態に入った。今こそ、地球圏の平和を守るためにティターンズが立ち上がるべきだ。諸君、エゥーゴを恐れることはない。地球の平和と秩序のために戦うティターンズこそが正義だ」

 

「我々はエゥーゴに負けるわけにはいかない。テロリストを野放しにするわけにはいかんのだ。エゥーゴはジオン残党を取り込み、勢力を拡大している。我々はテロリストに譲歩しない。必ず殲滅してみせる」

 

 マイクはルーカス艦長の演説を黙って聞いていた。彼は正義がティターンズにあることを改めて再認識していた。

 

 

 マイクはエゥーゴがサイド7を攻撃した理由をホセに尋ねた。ホセは「ネットの噂だと新型ガンダムが奪われたらしいぜ」と答えた。

 

「ネットの噂。それは信頼できる情報なのか? 」

 

「新型ガンダムと言えば、TR-1 ヘイズルしか思い浮かないな」

 

「グリプスで全く新しいガンダムが開発されていたのか。知らなかったよ」

 

「グリプスの連中、エゥーゴにモビルスーツに奪われて情けない奴らだな」

 

 


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