さよならティターンズ   作:フォード2

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第3話 銃撃戦 銃撃戦だ

 宇宙世紀.0087年4月初旬、サラミス改級『セイロン』はサイド7を後にし、サイド1とサイド4がある周回軌道を回っていた。宇宙海賊が数多く出没するサイド4の宙域を通過している時に事件は起こった。

 

 見張りについている乗組員が急を知らせた。黒い旗を掲げた宇宙海賊がサラミスに近づいていたからだ。

 

「ルーカス艦長、宇宙海賊が本艦に急速接近。このままでは乗り移られる危険性があります」

 

「よし、エンジン始動。臨界まで回せ」

 

「サラミスの進路変更。対空機銃で警告射撃」

 

 ブリッジにいる副長が宇宙用キュイの爆散を報告した。

「艦長、宇宙用キュイの破壊に成功。ですが、Eブロックに宇宙海賊が侵入しました」

 

「まるでコバンザメじゃないか。あの宇宙海賊は」

 

「艦長、さっさと海賊の接近を拒むべきでしたね」

 

「そうだな副長。宙賊の侵入をあっさりと許してしまったよ」

 

 

 ルーカス艦長は艦内に通達。武器を持って宇宙海賊と戦うように命令を下した。艦内の乗組員は急ぎ足で武器庫に向かっていった。

 

《総員、白兵戦の用意。拳銃とライフルを取れ》

 

《乗組員はエコーへ。丁重におもてなしをしてやれ》

 

 

 

 拳銃を受け取ったマイクはあきれた顔で「軍艦を襲うバカがいるか」と言った。武器庫にやって来た同僚も「目の前にいるんだよな。それが」とつぶやいている。

 

 マイクは連邦軍正式採用の『M71A1』拳銃にマガジンを挿入、セーフティを解除した後にスライドを引いた。これでいつでも引き金が引ける状態になった。

 

 

 宇宙海賊はジオン製のサブマシンガンを持ってEブロックに乗り込んきた。その数およそ12人、全員がジオン製のサブマガジンで武装している。

 サラミスの乗組員は、パイロットとメカニックなど職種を問わずにライフルやハンドガンを握って抵抗した。

 

 海賊は宇宙服を着ているが、乗組員は着ていない。一目で敵味方の区別がつく状況だ。サラミスの乗組員と海賊の間で激しい銃撃戦が始まっている。

 

 チャーリー中尉は「撃て! 撃て! 撃ちまくれ」と叫んでいる。撃たれた海賊は「ぐふっ」と声を上げた。

チャーリーはマイクを援護しながらライフルを連射している。マイクも負けじと廊下の角から拳銃を5発撃った。

 

 女性メカニックのアレキサンドリア軍曹(アレクサ)がマイクに『M72』ブルパップ式ライフルとマガジンを渡した。マイクは壁に背を向けながら廊下の角から離れた。

 

「拳銃が何の役に立つの。ライフルを持ちなさい」

 

「助かるよ。アレクサ軍曹」

 

 マイク中尉は防弾チョッキから30発装填のマガジンを取りだしライフルに挿入、チャージンクハンドルを引き、セーフティのレバーをセミオートに切り替えている。

 

 マイク中尉は士官学校で習った通りに海賊の胸に2発、頭に1発を放った。海賊はもがき苦しみながら廊下に倒れた。さらに彼は『M72』ライフルをフルオートに切り替えて海賊を2人なぎ倒した。

 

 

マイクは「くそっ、ジャムった」と叫んだ。すかさず後ろからチャーリー中尉とホセ中尉が援護射撃を加えた。マイクはライフルのスリングを右肩に着け、両手に構えた『M72A1』拳銃を連射した。

 

 

宇宙海賊はサブマガジンを連射しながらじりじりと後退している。「作戦は失敗した」と叫ぶやつもいる。


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