さよならティターンズ   作:フォード2

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第4話 ジオン共和国軍

 宇宙世紀.0087年6月、ジオン共和国のムサイ改軽巡洋艦、チベ改重巡洋艦がコンペイトウ基地のルンガ沖で待機していた。

 

 

 チベ改級の艦長はコンペイトウ基地の領海に入ってからそわそわしている。艦長は感慨深そうに呟いた。

 

「ソロモン。今ではコンペイトウと呼んでいるが。ここには7年ぶりに来たよ」

 

「艦長はドズル中将の元で戦っていましたか」と女性オペレーターは尋ねた。

 

「ドズル中将は立派な武人だった。中将はソロモン戦の時、自らを殿に我々が撤退する時間を稼いでくれた」

 

 

 

 ジオン共和国軍のムサイ改、チベ改はティターンズのとのランデブーポイントにいた。共和国軍とティターンズが訓練を行う宙域でじっと待機していたのだ。

 

 異変に気付いた女性オペレーターが艦長に報告した。

 

「ミノフスキー粒子の濃度が急上昇。レーダーにモビルスーツの反応があります」

 

「モビルスーツの数は6機。いずれもジオン公国軍所属と断定」

 

「サトウ中隊長に連絡を。モビルスーツの発進用意」

 

 

 サトウ中隊長はブリッジからの現状報告を聞きつつ、艦内電話で指示を出している。サトウは予想外の事態に驚いていた。

 

「ジオンの残党が攻めてきたって。艦長、数は何機だ? 」と驚いた。

 

「6機もいるのか! そいつはちょっと数が多いな」

 

「ムサイからハイザックを出せ。こちらもモビルスーツを出すぞ」

 

 

 サトウ中隊長はザク F型とリック・ドムを見つめた。外見はジオン独立戦争時とあまり変わらない。だが、中身は別物でコックピットにリニアシートが設置されていた。

 

 ジオン共和国軍の主力はゲルググ、リック・ドム、ザク F型とザク F2型が大半を占めていた。87年からはティターンズからハイザックの提供が始まり、戦力の強化が図られている。

 

 

 ムサイ改から角つきを含むハイザック(MS-106)が発進している。チベ改からはリック・ドムが4機、ザク F型が3機緊急発進した。

 

 サトウ大尉とオハラ少尉は、牽制目的でリック・ドムからバズーカを放った。だが、3機のザク改は90mmマシンガンを放ちつつ、距離を狭めつつある。

 

 サトウ中隊長はザクやリック・ドムの性能では厳しいと感じながらも必死に抵抗を続けていた。なにしろ、ジオン残党のリック・ドムⅡとザク FZ型(ザク改)は共和国軍モビルスーツの性能を上回っていたからだ。

 

 

「敵はリック・ドムⅡ 2機、ザク改 3機、ゲルググもいるぞ。共和国軍のプライドを見せつけてやれ」とサトウ中隊長は仲間に激を飛ばした。

 

 

 

 

 

 サラミス改級『セイロン』のセンサーもジオン残党の存在を確認していた。ルーカス艦長は艦内の乗組員に戦闘状態に入ると宣言した。

 

「艦長、前方で熱源探知。ザンジバルとムサイを確認」

 

「総員、いきなり第一戦闘配備だ」

 

「本艦はジオン共和国軍の救援に向かう。急げよ」

 

《第一戦闘配備。乗組員はノーマルスーツを着用。パイロットはモビルスーツデッキへ》

 

 ルーカス艦長は「副長、合同訓練は中止だな」と言った。ソフィー副長は「艦長、当たり前です」とそっけなく答えている。

 

 

 メカニックのアレクサ軍曹は「モビルスーツに火を入れろ。武器庫からビームライフルの用意を」と叫んでいる。

 

 マイクはメカニックのハーベイン曹長に「出られるの? 」と聞いた、曹長は「いつでも出られる。整備は万全さ」と親指を立ててみせた。

 

 メカニックのグランスルが誘導を行っている。マイクはカタパルトに向けてジムクゥエル改の足を一歩ずつ進ませている。カタパルトに載った機体はサラミスの甲板に姿を表した。

 

 

「マイク、ジムクゥエル改行きます」

 

 

 


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