さよならティターンズ(2部完結)   作:フォード2

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8話から10話まで


第8話 アッシマー飛行隊

 宇宙世紀.0087年8月下旬、カラバは地球での勢力圏を広げつつあった。7月にはティターンズのニューギニア基地が陥落。ティターンズは太平洋の制海権を一部失うことになった。

 

 3日前、ジブチ基地がカラバに占領された。攻撃にはジオン残党のユーコン潜水艦から発射された対地ミサイルも使われたようだ。基地の守備隊はジブチ基地から一時的に撤退し、応援を要請した。

 

 その頃、ライアン小隊はジムクゥエル改の地上テストのためにアフリカに降下していた。彼らはデータ収集を目的に奪還作戦への参加を志願した。

 

 

 ティターンズは海側から基地への侵攻を開始した。2機のミデアは対空砲火をさけるために低空飛行を行っている。ミデアからベースジャバーが2台飛び立った。

 ジブチ基地に強行着陸したミデアからは守備隊の面々が続々と降りている。銃を構えた守備隊が司令塔に突撃した。

 

「ゴルフ1から各機へ。敵はジムⅡとネモの混成部隊だ。数は8機程だから余裕だろう」

 

 

 司令塔の屋上でチャーリー中尉機は狙撃用ビームライフルを構えた。中尉はスコープターゲットに捉えたジムⅡを一撃で破壊した。

 

「オレが援護する。マイクとホセは敵を誘い込んでくれ」

 

 マイクは「あれが新型のネモか」と始めて見るモビルスーツを観察していた。彼はネモに向けてビームを撃ちまくった。誘いに乗ったネモはジムクゥエル改を追いかけている。

 

「よし。いい子だ。誘いに乗ってくれた」

 

 司令塔の影に隠れたマイクは、待ち伏せ攻撃作戦を実行した。彼はジムⅡ用のビームライフルをネモに撃った。彼は狙いを定めて「そこっ」と叫んだ。

 

 1機のジムⅡがアクアジムの残骸にうっかり足を滑らせた。ホセはジムⅡ撃墜のチャンスを逃さない。即座にビームライフルを速射し、これを撃墜した。

 

 

 

 3機のアッシマーはミデアの護衛任務についていた。彼らは基地にミデアが強行着陸した事を見届けてからジブチ基地奪還作戦に加わった。

 

「隊長から各機へ。アッシマーの実力をカラバに見せてやれ」

 

「了解です隊長。目に焼きつけてやりましょう」

 

 地上のジムⅡはアッシマーの1番機にビームを浴びせている。アッシマーはバレルロール機動で地上のビーム攻撃を全弾回避。パイロットはGに耐えながら操縦棹を引いてジムⅡの目の前に姿を表した。

 

 ジムⅡのパイロットは「モビルスーツが変形しただと」とびっくりしている。アッシマーのデカさに圧倒されてその場に立ちすくんでしまったのだ。ジムⅡのパイロットは戦場で迷いを見せるという失態をやらかして死んだ。

 

「戦場で迷いを見せるとは。あいつは素人か」

 

 敵の背後に回ったアッシマーの2番機は一撃でジムⅡを撃墜。ジムⅡの死角を見事について見せたのだ。アッシマーは揃いも揃ってベテランが操縦していると敵味方に見せつける格好になった。

 

 3機のアッシマーは地上のジムⅡに向けて執拗にビームを浴びせている。ジムⅡの攻撃はアッシマーにはまったく当たっていない。ジムⅡは狭い基地内を動き回っているがまた1機がアッシマーに撃墜された。

 

「攻撃は続くぞ。どこまで逃げ回れるかな」

 

 アッシマーは最後に残ったジムⅡに体当たりした。ジムⅡはコンクリートを削りながら数cm引きずられている。3番機は「固いのを喰らわせてやった」と自信満々に言った。

 

 

 カラバの構成員はジープとトラック5台を使ってジブチ基地から逃走を図っている。トラックの荷台には人が我先にと群がり、もみくちゃにもまれている状態だ。トラックは基地の正面ゲートを突破し、砂煙を上げながら走り去った

 

 

 

 

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