ティターンズがジブチ基地を奪還してから2日経った。ライアン小隊は引き継ぎの部隊が来るまでの間、基地の警備を任されていた。
基地の司令部に警報音が鳴り響く。所属不明の機体が接近する合図だ。レーダー観測員は司令に異常を報告した。
「司令。レーダーに反応。IFFは応答ありません」
「数は何機だ。ジオン残党か? それともカラバか」
「所属は不明。輸送機3機が北上してきます」
「ライアン小隊にスクランブル。アクアジムも出せ」
「了解。基地にレッドアラート発令。第1戦闘配備」
基地のハンガーに警報音が鳴り響く。ライアン小隊のパイロットはモビルスーツに向けて全力疾走で走った。彼らにはパイロットスーツを着る暇もない。
メカニックがモビルスーツに火を入れた。ジムクゥエルの熱核エンジンが始動。パイロットはシートベルトを締める。誘導棒を持ったメカニックがハンガーの入り口に立った。
ボバートラックや6輪ミサイルバギーといった戦闘車両が3分以内に出動。基地の守備隊50人は連邦軍の自動小銃と5.56mm機関銃、リジーナ対MS誘導弾を持って戦闘配置についた。
5分後、基地の上空にミデアが姿を表した。ミデアからは百式改が1機、ジムカスタムが2機、ネモが4機降下している。基地にはジムキャノンが配備されておらず、地対空ミサイルは1発も残っていなかったのだ。
基地の司令部はモニターに映し出された映像を見ながら「ネモ4機、ジムカスタム2機による敵襲。ライアン小隊は防衛行動に移れ」と指示を出している。
百式改のパイロットは対空砲火が一発も上がってこない事に不信感を抱いた。上空で敵の進行を止める水際作戦を行わない。ティターンズは敵を誘い込む作戦をとるのではないかと疑問に思った。
守備隊は6輪バギーから有線ミサイルを一斉射、敵モビルスーツの注意を引きつけた。だが、モビルスーツの反撃によってバギーは乗組員もろごと吹き飛ばされた。木っ端微塵だ。
ジムクゥエル改は降下したカラバのモビルスーツと交戦状態に突入。味方はアクアジム2機を含めても6機しかない。アクアジムはジムマシンガンを連射し、ライアン小隊を後方から援護する形をとった。
「スペックが違いすぎる。この旧型ジムタイプでは敵わない」とパイロットは悔しそうに呟いた。
マイクは緑色のジムカスタムの武装に驚いた。敵はハイパーバズーカを2本持ち、また、一方はジムライフルを両手に構えた2丁拳銃スタイルを取っていた。
ジムカスタムは左右交互にバズーカを放っている。マイクはモビルスーツの足を忙しく動かした。彼はシールドで攻撃を防ぎながら次の一手をどうするか考えていた。
マイクは覚悟を決めて接近攻撃を決めた。ジムカスタムとジムクゥエルはビームサーベルを抜いて激しくぶつかり合っている。
「なめるな。パワーが段違いなんだよ! 」
百式改とジムクゥエル改はビームライフルを撃ち合っている。百式改は派手なナリをしているが、その見た目通りに腕利きのパイロットが操縦していた。
チャーリーとホセは百式改を散々にけなした。チャーリー中尉が「なんだ? あの金ピカは」と言う。ホセも「趣味の悪い成金趣味だぜ」と同意した。