さよならティターンズ(2部完結)   作:フォード2

42 / 47
第14話 さらばコンペイ島

 宇宙世紀0087年11月16日、コンペイトウ基地のテレビでは、連邦議会の中継が放送されていた。議会が閉会されようとした時、壇上に1人の金髪の男が立ち上がった。

 エゥーゴのクワトロ大佐はティターンズを批判する演説を繰り広げた。シャアはダカール演説で地球の環境を守れと言っている。

 

「ティターンズは地球に魂を引かれた人々の集まりだと。かってに決めつけやがってむかつくぜ」

 

「議会を武力で占領したくせに。何を言っている」

 

 マイクはエゥーゴにジオンの赤い彗星が所属していた事にひどく驚いた。彼はティターンズのイメージが大幅に悪化するだろうし、地球の支持を得られなくなると心配した。

 

 

 11月の中頃、『アスワン』ではコンペイトウに所属する全ての小隊長が集まって会議が開かれた。ライアン隊長もアレキサンドリア級に出張し、エゥーゴのコンペイトウ攻撃に対抗する防衛計画を話し合った。

 

 数日後、エゥーゴがコンペイトウ基地に襲来。ティターンズからはアレキサンドリア級『アスワン』とサラミス級改『イズミール』を中心とした部隊が出撃する。

 

 ルーカス艦長はエゥーゴの攻撃に備えて艦を前進させた。エゥーゴはすでに3回にも渡る波状攻撃を仕掛けてきている。

 

「対空砲火及びミサイル接近」

 

「こちらも正面の主砲発射。味方に当てるなよ」

 

「ミサイル一斉射。その隙にモビルスーツを発進させる」

 

 マイクはカタパルトから勢いをつけて発進した。ジムクゥエルはもはや旧式と敵味方からも見なされている。

 そこでマイクは乗り慣れないマラサイを軍から支給された。

「マイク中尉、マラサイで行きます」

 

「加速はいいな。アナハイムが作っただけある」

 

 

 ネモが放ったビームがシールドを直撃。マラサイは体勢を一瞬崩すもすぐに立て直した。ムーバブルフレームは姿勢制御の回復がジムクゥエルよりも早い。マイクは即座にネモの頭を撃ち抜いた。

 

「ネモが6機も。さすがに多すぎる」

 

 

 コンペイトウ基地内部で連邦軍将校による反乱が起こった。シャアのダカール演説がトリガーを引くきっかけになったのだ。反乱兵は通信室と管制を占拠し、ライフルで武装しているとの続報が入った。

 

 コンペイトウ基地内部では反乱兵と鎮圧部隊による戦闘が繰り広げられていた。反乱兵のリーダーはオルトヴァンと名乗っている。反乱が失敗すれば死刑は免れないだろう。

 

 

 

 ティターンズ参謀本部はコンペイトウ基地の放棄を決定した。参謀本部から突然降って出た命令に人々は戸惑いを見せる。

 

「これはティターンズ参謀本部の正式決定である。ティターンズはコンペイ島基地を放棄する。基地に所属する将兵は直ちにゼタンの門に移動せよ」

 

 ルーカス艦長は部下に進路を指示した。第2戦速のまま移動を開始しろと艦内放送で広く伝えた。

「本艦は進路をセダンの門に向ける。昔で言うア・バオア・クーだ」

 

 ざわつくブリッジにルーカス艦長が言った。

 参謀本部直々の命令だ。皆も辛いだろうが俺も辛い。コンペイトウはエゥーゴに占拠される。だが、ティターンズはエゥーゴごときに負ける組織ではない。我々にはきっと勝機が訪れる。

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。