宇宙世紀0087年1月18日、ジャミトフ・ハイマン(ティターンズ)とハマーン・カーン(アクシズ)の間で行われた交渉は完全に決裂した。ティターンズはエゥーゴ・アクシズ両方を相手にしなければならない。
サラミス改級『セイロン』はゼダンの門の直衛任務についていた。一ヶ月前、ティターンズはサイド2に毒ガス作戦を実行。ルーカス艦長はこの作戦に不参加を表明し、上層部から目をつけられる結果となった。
「艦長、グワダンがじわじわと後退。アーガマを筆頭としたエゥーゴの部隊来ます」
「よし、モビルスーツ発進。エゥーゴを叩く」
「エゥーゴがミサイル一斉射。ゼダンの門に直撃」
ティターンズはバイアランを筆頭にグワダンを攻撃している。特にバイアランはアクシズのガザCを2機撃墜する活躍を見せた。ライアン小隊はダミー隕石を爆破しつつ、グワダンに接近した。
「エゥーゴがグワダンの護衛に着いた。Zガンダムは決して相手にするなよ。バイアランに任せろ」
「了解。Zガンダムとは出来るだけ距離をとる。死にたくないからな」
サラミス級『セイロン』にエルガー中尉が指揮する部隊が迫る。リックディアスに乗るエルガーは復讐のために戦っている。今日もエルガーは散っていった同志の無念をはらすために戦う。
「前方から接近するモビルスーツがあります」
「機種特定急げ。弾幕を張って接近させるな」
「機種データ照合。ネモが3機、リックディアスが1機」
黒いリック・ディアスが頭部から55mm機関砲を放つ。次に背中のブースター・バインダーをブーメランのように投げつけ、ラックに設置したビームピストルでバインダーを誘爆させた。
バーザムはシールドとビームライフルを一気に失った。リック・ディアスに近づけばビームピストル、遠ざかればバズーカ攻撃に曝される。残る武器はビームサーベルが2本のみ。マイクは己の腕と度胸しか頼れるものがなくなった。
マイクは両腕からビームサーベルを抜刀した。これで勝負をつけてやると言わんばかりに。リックディアスもビームサーベルを展開する。両者のビームサーベルが激しく交差した。
「ティターンズの意地を見せてやる。その目に焼きつけろ」
サラミス改級『セイロン』は参謀本部から電文を受け取った。艦長は一瞬顔を青ざめたが、すぐに気を取り直して指揮を続けた。
「電文です。『アクシズ要塞が移動を開始。ゼダンの門との衝突の可能性大。速やかに離脱せよ』と言ってます」
「艦長、エゥーゴから一斉射攻撃。モビルスーツが後退を始めました」
「ゼダンの門から距離を置け。ライアン達にも急いで通達しろ」と艦長は力なく言う。
ライアンはリック・ディアスとバーザムの間にビームを撃ち込んだ。リック・ディアスは取っ組み合いを辞め、バーザムを払い除けた。エルガー中尉はクレイバズーカを2発~3発ヘイズルに向けて発射している。
ライアンはマイクに接触回線で話しかけた。バーザムはビームライフルを失ってはいるが、まだ戦える状態だ。ヘイズルはビームライフルの銃口を下げた。
「ゼダンの門にアクシズ要塞がぶつかる。急いで現場宙域を離れろ」
「ゼダンの門にアクシズ要塞がぶつかる? ティターンズは宇宙の拠点を失うのか」
「そういう事だ。サラミスまで後退するぞ」