平行世界とバイクパラドクス 作:トォメィトォ
セバス「お久しぶりでございます。裕貴様」
裕貴「おぉ、セバス。世話かけたな、蒲公英も」
蒲公英「そんなことないよ〜」
セバス「はい、その通りでございます」
裕貴「ははっ♪さぁ、暴れようぜ!」
瞬間、三人は消えた。
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――……、……き!
――…さき!
グラ「綺咲!」
綺咲「うおっ!」
綺咲は目が覚めると、いるはずのないグラファイトがいた。
綺咲「グラファイト……つつ、ここは?」
グラ「隠れ家だ。明日音が力を取り戻したのはいいが、あちらとこちらでは時の流れが違くてな。アイツが元の世界に戻って一ヶ月は経った」
綺咲「はぁ!?マジてか!……他のみんなは?」
グラ「取り敢えずは分散して隠れている。明日音、若菜、綺咲。イレギュラー三人が揃わないと今回は難しいからな」
綺咲「そ、そうか」
グラ「外を見てみろ」
綺咲「は!?なんだこれ!?」
綺咲は外を見るとそれは焼け野原だった。
グラ「一応、見滝原だった場所だ」
綺咲「嘘だろ……見滝原が焼け野原に……」
外の景色に綺咲は絶句してしまう。
グラ「ギャグか?」
綺咲「お前な!……それで?明日音はどれくらいでくるんだ?」
グラ「おそらくこっちの時間帯でいって一週間」
綺咲「マジでか!?……それで?この一帯はどうやって収集をつけるんだ?」
グラ「今回の事で大事なのは工藤斗真と櫻井裕貴の二人を引き剥がす必要がある。さらに奴の従者は二人。セバスチャンと蒲公英。セバスチャンは『ウロボロス』と言う化け物が擬人化したもの。蒲公英は名の通り『花の妖精』だ」
綺咲「?そもそも、あの二人を引き剥がすんだったら若菜にやらせれば」
グラ「できたらやらせてる。どうやら、永年精神を共にしてたことにより、壁を作る隙間すらできてないんだ。下手すれば斗真が死ぬ」
綺咲「うそーん」
綺咲はグラファイトが言った事に軽い絶望をする。
グラ「正直、手詰まりというやつだ。だが、被害は見滝原で抑えられている」
綺咲「どうしてだ?」
グラ「斗真の知り合いの五大天使。そのうちの四人が見滝原を覆う巨大な結界を貼っている」
綺咲「残りの一人は?」
グラ「行方不明と言っておこう。言っておくが、五大天使はそれぞれ普段の明日音レベルで規格外な奴らだぞ?」
綺咲「そんな奴等が苦戦て、俺等になにができんの?」
グラ「はぁ、『イレギュラー』、貴様等にはかなりの強大な力があることを知れ」
綺咲「へ?」
グラ「貴様、色を奪う、もしくは消すことは?」
綺咲「できるけど」
グラ「なら言うが、世の中のものは殆ど、いや全てが『色』がなければ権現できないものなんだ。色がなければ魂だけの存在となる。なぜか、色はこの世の全てを司る程の必要不可欠な存在だからだ。さらに言えば、飛び道具、あれにも『色』は存在する。ビームがいい例だ。『色』がなければ存在できないものは色をなくせば消えてなくなる。透明なものだってそうさ、透明という『色』だからな。本物の『色』と言うのは本来『無』だけなんだ」
綺咲「えっと……一行でまとめると?」
グラ「お前は『色』さえ奪う、もしくは消せばあらゆる存在を消せる」
綺咲「マジで!?」
グラ「応用と言うものはあらゆる事に聞くものだからな。お前は付与しかしてないからな」
綺咲は自分の秘められた力に驚く。
グラ「さらに言えば、自分の書いた空想動物の絵に"立体"に『色』"与え"れば、その存在を権現させることだって可能だぞ?」
綺咲「なんか、凄いんだな」
グラ「さらに、お前や若菜は明日音の力を受け継いでいるんだ。自身を持て」
綺咲「おう」
すると、天井が砕け散る。
蒲公英「みぃつけた」
グラ「チッ。綺咲、貴様は逃げろ。時間は稼ぐ」
綺咲「おい!グラファイトは」
グラ「俺は死なん。伝えておく―――。それだけで充分なんだ。それにはお前たちが必要だ」
綺咲「……わかった」
綺咲は隠れ家から出ていく。
蒲公英「話は終わった〜?」
グラ「助かるよ、待っていてもらって」
蒲公英「いいよ、いいよ。どうせ、捕まえるし」
グラ「培養」
『GENOSIDE』
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綺咲「あれって……」
綺咲は先程のグラファイトの言葉を思い返していた。
グラ『斗真と櫻井裕貴を分離をするのに重要なのは時間稼ぎだ。それだけで充分なんだ。』