平行世界とバイクパラドクス 作:トォメィトォ
俺はワープが終了し、ワープホールを抜ける。
斗真「っと、おいおい、ここって……」
ゼータ「はぁ、はぁ」
斗真「ん?」
俺が振り返るとゼータが息を切らしていた。
斗真「どうした?俺を見送ったら自由奔放な神に無理矢理送られて来たような顔して」
ゼータ「全くその通りだからな。さて、ここはどこなんだ?」
斗真「魔法国イスラエル。俺の前世の世界だ」
ゼータ「ほう、それはまた」
俺は都市の真ん中にある城を見る。
斗真「ここがあの日からどんくらい経ったかはわからないな……よし、歩くか」
ゼータ「それが得策だろう」
俺は都市の中を歩いてみることにした。するとこんな会話が聞こえた。
子供1「おじいちゃん!今日もあの話をして!」
老人「ホッホッホッ、よいぞよいぞ。これは三百年前、まだ二代目様が国王に就く前のお話じゃ」
斗真「!」
ゼータ「?」
俺の反応を怪しく思ったのか、ゼータが半目で見てくる。
ゼータ「その反応からするに三百年以上前だな」
斗真「そうだな」
子供2「でも、じいちゃん!その二代目様って医神様の奥さんでしょ!」
老人「少し違うの、あの御方は、『医神トーマ様』は二代目、魔法王ソロモン様の命の恩人であり、今でも愛されている御方じゃ」
子供1「それでそれで?」
老人「ソロモン様はあの方のご復活を毎年願われておっての……あの御方がいつ己の前に現れても言いように彼女は不老不死の薬を精製したのじゃ」
子供2「凄いね!」
老人「しかし、そのレシピも医神様が残されたものを辿っただけだそうじゃのぉ。儂も300年は生きておるからな、トーマ様に命を救われた一人なのじゃ」
斗真「………」
ゼータ「ほぉ?」
俺はおそらく沢山の汗をかいているだろう。
老人「トーマ様はアロハシャツにジーパンとやらの服にサングラスとかいう黒いメガネをかけておったな」
子供1「それって、あのお兄ちゃんみたいな?」
子供の一人が俺を指差す。
ゼータ「この世界で俺はともかくお前は浮くな」
斗真「だな」
老人「ホッホッホッ、そうそうそんなかん……じ……」
老人が俺を見た途端に目を大きく開き、驚いている。
老人「お主は……いや、あなたはトーマ様」
斗真「イエ、ヒトチガイジャナイデショウカ」
俺は否定するが、老人は怪しそうに眺めてくる。
老人「仁をなすのは」
斗真「己をなすため」
老人「恩と復讐、走るのならば」
斗真「恩に走れ」
老人「やはり、トーマ様かの!?」
斗真「しまった!?お前、まさかカー坊?」
老人「おぉ!儂を覚えていてくれたのですか!そうです!カルロンスでございます」
斗真「……お前、老けたな」
カル「そうかの?……そうだ!この事をソロモン様に」
斗真「まずい!ゼータ!逃げるぞ!」
俺はゼータを抱えて建物の屋根を超えて逃げる。
カル「まさか、ご復活なさるとは、彼ならばソロモン様の闇を取り払ってくれるやもしれぬな」
斗真「全く、困ったもんだな」
ゼータ「いいんじゃないか?そのソロモンとやらにあっても」
斗真「何言われるか、わかんねぇよ」
ゼータ「臆病なのだな」
斗真「るっさい、骨やるから黙っとけ」
ゼータ「……もらっておこう」
俺は手元にあった骨をゼータに渡し、黙らせておく。
斗真「……困ったな。つまりはアソコとも繋がってるのは確実か」
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〜エルキア城内 魔法王 自室〜
??「カー坊。それは、本当なの?」
カル「はい、儂はしかとこの目でトーマ様を見ました。彼はこの時代、あなたと儂しか知らない呼び名を口にしました。可能性はたかいかと」
??「そっか、そうなんだ……、フフッ。あの天使たちやあの騎士王よりも先に彼を捕まえないとね。もう、ゼッタイニハナサナイヨ?」
カル「ソロモン様、そろそろ」
ソロモン「そうね、ありがとうカー坊」
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斗真「-$*-16_gcshqy"2'62&vywfw!?!?!?」
ゼータ「ど、どうした?」
斗真「いや、悪寒と寒気が同時に襲って来ただけだ」
子供1「トーマ様…やっぱりアイツかな…?」
子供2「ほらほら、置いてくぞ〜!」
子供1「ごめん、用事が出来た。先帰ってて!」
子供1「急ぐとしますか…“斗真“の元に!」