モッピー知ってるよ 作:頭ハッピーセット
「「「織斑君クラス代表おめでとー!」」」
むしゃむしゃもぐもぐ
「……これは一体どういうことなんだろうか」
「織斑君がクラス代表で色々と話がまとまるよー。あ、新聞部呼んだからインタビューお願いねー。これで懐が少し潤う……」
「ここに不正極まりない行為が」
むしゃむしゃもぐもぐ
「皆でパーティー準備したから一杯楽しんでね!ああ、お礼は代表戦優勝のデザート券で大丈夫だから!」
「それ押し売りじゃないんですかねー?」
むしゃむしゃもぐもぐ
「モッピーはひたすら食べてるんじゃありません。食べてもいいけど甘いものばかりじゃなくてちゃんとバランスよく食べろよ」
「むー!むーーー!!!」
皿を取り上げるイッピー!許さん!食事ってのは誰にも邪魔されず至福のひとときじゃないと駄目なんだよ!
「むーじゃないよむーじゃ。のほほんさんちょっとこっちきて……ってこっちの方がヤバかった!」
のほほんさんの胃袋はブラックホールさイッピー。甘い食べ物は全て吸引して圧縮して胸に蓄えるトンデモワガママバディの持ち主なのだよ。
モッピー知ってるよ!甘い物食べてるときのかんちゃんの瞳はのほほんさんを射殺せるぐらいだって!
「あーーーー!!!おりむー何するのさー!」
「二人共お菓子は没収!せめて果物にしなさい!」
「「ぶーーーーー!!!!!」」
モッピー知ってるよ!イッピーは皆からママにされるって!
◇◇◇◇◇
「他クラス代表は専用機無し!」
「一人未完成で他無いから一夏君大勝利!」
「今レートは……よし、結構増えそうね」
「最後ちょっと待ったー。確実に賭け事だよね」
ぽりぽりもぐもぐ。皆イッピーに期待大。モッピー知ってるよ!人生そんな順風満帆じゃないって!
「その情報古いよ」
「ん、おー鈴、鈴じゃないか!変わってないなぁ!鈴は!」
イッピー大歓喜!鈴?鈴鈴?猫みたいな子だなぁ彼女。凄くマイペースそう。
むむむっ!これは下手に前に出ると発狂されるやつだ!かんちゃんにも発狂しそう!のほほんさんと退避!
「……それってどういうことよ!成長してないとでも言いたいわけ!?ちんちくりんてことなの!誰がちんちくりんよ!」
「いやそうじゃなくて……幼馴染の一人がもう別人になっててな……良かった……鈴が鈴のままで……」
「あ、そうなの。うー……そんなこと言われたら何を言ったらいいのよ、もう」
イッピー後で覚えてろよー!
天然ジゴロ全力で続けて包丁で刺されてしまえ!
///モッピー知ってるよ……モッピーは優しい子だって!
///……