特訓回の第47話です!
おつきみ山で暴れるボーマンダを、ニビジムリーダーである姫騎士ことエーデルと共に鎮めたツバキは、いわタイプを操る彼女とのジム戦に備えてスカーレットに特訓の相手を頼み、3番道路の脇に用意された公共バトルフィールドに立っていた。
タマゴを抱くイソラの隣で、ファイアローが同じようにタマゴを抱えている。ツバキがルイからもらったタマゴだ。
「…………弱点多い。いわタイプ。でも強い」
「みず、くさ、かくとう、じめん、はがねと弱点は5つもあるからな。その分、ほのお、こおり、ひこう、むしの4タイプに大打撃を与えてくる上、頑強でパワフルなポケモンが多い。ツバキのポケモンだと、ポポ、ケーン、シェルルは苦戦を強いられるだろうな」
「逆に有利に戦えるのはミスティとファンファンだけだね……うぅん……」
あまりの有効打の少なさに、ツバキが頭を抱える。
「ナオとルーシアは“エナジーボール”を覚えられる上、別段いわタイプに弱いわけではないから、この辺りも一考の余地はあるぞ」
「そっか、覚えさせる技でも補えるもんね」
とはいえ、ニビジムのバトル形式がわからないので、特定のポケモンに絞っての特訓は裏目に出る可能性もある。
となれば、手持ち6体を均等に鍛えるのが最も確実……というわけで、ツバキは引き続きケーンをボックスに預けた上で、イソラにタマゴを任せて手持ちを6体揃えてきたのだ。
「………………戦う。実際に。わかりやすい。……ギガイアス」
スカーレットの取り出したボールから、巨大な岩塊のようなポケモンが飛び出し、地響きと共に着地した。
こうあつポケモンの『ギガイアス』だ。
黒く重厚感あるボディから、オレンジ色の結晶が突き出た外観をしており、そこに存在しているだけで圧迫感・威圧感を放っている。
「む……あのギガイアス……さてはイッシュリーグで使った個体か」
そう、このギガイアスは、イソラとスカーレットがバトルしたイッシュリーグでスカーレットが使用し、ひこうタイプで固められたイソラのパーティを大いに苦しめた相手なのである。
「あいつの頑強さは頭一つ抜けている……物理的な攻撃はほぼ効かないと言って良いだろう」
「そう。硬い。この子。どんどんする。攻撃」
スカーレットの言葉を翻訳すると。
「このギガイアスはとても頑丈なので、ガンガン技を撃って練習せよ!」
……というような事らしい。
「え……い、良いんですか……?」
「攻撃受ける。磨かれる。この子の硬さ」
「(なるほど……あのギガイアスは、あえて技を受けさせる事を繰り返してあれだけの頑強さを鍛えたのか……存外スパルタだなスカーレットは……)」
一歩間違えば虐待とも取られかねない特訓法だが、そこまでに積み重ねた互いへの信頼があってこそ、ギガイアスはそれに耐える忍耐力を得られたとも考えられる。
この部分の線引きは難しく、トレーナー本人は良かれと思った行動が、周囲の人間や、当のポケモンからは悪行・愚行と思われる事も珍しくないのだ。
ツバキはナオとルーシアの頭に技マシンレコーダーをセットして“エナジーボール”を習得させ、スカーレット、そしてギガイアスと向かい合う。
「…………行くよ。ギガイアス」
囁くようなスカーレットの声に、ギガイアスが脚を持ち上げて地面を踏み鳴らし、攻撃を受ける態勢に入った。
「まず撃ってみる。攻撃技色々」
「じゃ……じゃあ、行きます! まずはポポくん! “でんこうせっか”!」
1番手のポポが急上昇し、見る見る速度を上げ、ギガイアスにぶつかっていく。
……が、ギガイアスは文字通り微動だにしない。
「次! “ブレイブバード”!」
先ほど同様に上昇したポポは角度を変えると翼を折り畳み、急降下の速度を上乗せして、空気を裂くオーラを纏って突進する。
……のだが、こちらもギガイアスは全然堪えない。
「………………硬い。いわタイプ。こんな風に」
「た、確かにすごい硬さ……! なら、これです! “たつまき”!」
ポポの羽ばたきが空気の流れを乱し、3つの風の渦がギガイアスを襲う。
「…………ある。勢い。でもダメ」
ギガイアスは逆巻く3つの風の中央にあって、まったく動じていないようだ。
「足りない。ギガイアス動かすには。いわタイプ。重いポケモン多い。効きにくい。風の技」
「うぅ……そうみたいです…………次、ミスティ! “エナジーボール”!」
ポポと入れ替わりにギガイアスの前に出たミスティが、大きな緑色のエネルギー球を作り出し、ギガイアスへと発射して見事に着弾する。
「そう。こういうの。いわタイプに効く」
「よしっ……! 次、ファンファン! “ころがる”!」
続いて前に出たのはファンファン。
助走をつけて軽く跳びはね、身体を丸めると勢いよくギガイアスへと転がっていく。
さすがに重量のあるファンファンの回転しながらの突進は少しは堪えるらしく、その勢いでギガイアスがわずかながら後退した。
「…………良い。こういうのも。隙を作れる」
「タイプ相性と質量や慣性は別物だからな。仮に体重460kgのカビゴンの“のしかかり”を体長40cm体重20kgのイシツブテが受ければ、たとえ相性上ではいまひとつでも、実際にはタダではすまないだろう」
「か、考えてみればそうだよね……」
「大事。相性。でもそれだけじゃダメ。効きづらい技。使い道ある」
これがポケモンバトルの奥深い部分であり、トレーナーの腕の見せどころだ。
タイプ相性ばかりに思考を縛られていては、柔軟な発想をする相手に強烈な痛手を負わされる事もあるだろう。
ポケモンの様々な個性や特徴を活かす戦い方は、クチバジムの時からツバキが心がけている事だが、やはりそこはまだまだ経験不足……時に相手のペースに乗せられ、戦い方が雑になる事がたまにある。
「自分のポケモンはもちろんだが、出てきた相手のポケモンの体格や種としての特徴も素早く把握し、どのように立ち回れば最大限優位な状況を作り出せるか……それを冷静に考える事を怠らないようにな」
「うんっ……! スカーレットさん、続き、お願いします!」
「わかった。ギガイアス、まだ平気?」
ギガイアスはズシンズシンと両脚を動かし、まだまだ元気だとアピールする。
「ありがとう、ギガイアス! よーし……! ファンファン、“マグニチュード”!」
器用に後ろ脚で立ち上がったファンファンが、前脚を地面に叩き付けて周囲に震動を起こす。
ギガイアスは4本の太い脚でしっかりと地面に立つポケモンだが、それ故に地面の異常にはダイレクトに影響を受けてしまう。
「ぐらついた! ここで“じゃれつく”!」
ギガイアスが足元の震動に気を取られたところへ、ファンファンが鼻を振り回して突撃、大きくその身体を傾かせる事に成功した。
「…………良い感じ。きっと活躍する。そのパワーと体重」
「確かに。ファンファンのパワーは今のツバキのパーティでは随一だ。他のポケモンとは活躍の方向性は変わってくるだろうな」
「よぉし……! 次はナオ!」
「待って」
ふわりと浮遊したナオがファンファンと交代すると、スカーレットがストップをかけた。
「ナオから変える。趣向」
「趣向を……変える?」
ツバキが首を傾げると、スカーレットは右腕を振り上げ、ギガイアスへと指示を出す。
「“すなあらし”」
その指示と共にギガイアスが雄叫びを上げると、周囲の砂が巻き上げられ、風を伴って吹きすさび始めた。
「うぅ……!?」
「撃ってみて。“エナジーボール”」
「は、はいっ! ナオ、“エナジーボール”!」
ナオの全身から指先へとエネルギーが流れ、両手の間に強力なエネルギーの塊を形成する。
しかしミスティと比較すると、タイプが一致しないせいか生成がわずかに遅いようだ。
それでもかなりのエネルギー量の球体が完成し、ナオは勢いよくギガイアスへ向けて発射した。
「……えっ……!?」
ツバキは目を見開く。
煙の向こうから姿を現したギガイアスは、特殊技が得意なナオから弱点技を受けたにもかかわらず平然としていたのだ。
「ど、どうして……?」
驚くツバキの疑問に、イソラが答えた。
「これがいわタイプの厄介であり頼もしい部分の1つだ。砂嵐の中のいわタイプは、十重二十重の砂のフィルターとコーティングで、特殊技に対して著しく強くなるんだ。加えていわ、じめん、はがね以外のタイプは、一部例外を除いて砂嵐でダメージを受け続けてしまう」
「…………だからある。砂嵐特化パーティ」
「ぶ、物理攻撃に元々強いのに、特殊攻撃にまで強くなられたら、どうやって勝てば……」
思わずあわあわするツバキの姿に顔が緩みそうになったイソラだったが、首を振ってどうにか真面目な表情を維持する。
「方法は色々ある。砂嵐を始め、技や特性によって変化した天候は、時間の経過と共に元に戻るのでそれを待つ」
「………………“あまごい”や“にほんばれ”。使うのもあり」
「あとは……お、そうだ。防御力などに依存せず、自分と相手の体力を均等に分け合う“いたみわけ”という技があるんだが、ルーシアがそろそろ覚える頃じゃないか?」
顎に手を当て考えていたイソラが、ルーシアを見て思い出したように言うと、ツバキはルーシアを抱き上げる。
「そうなの? ルーシア」
が、尋ねてみてもルーシアは首を傾げるばかりである。
「まぁ、大抵のポケモンは自分がいつ、どんな技を覚えるかなどは知らないし、考えもしないだろう。……ミスティは例外のようだがな」
「ミスティかぁ……どんな技を覚えるのを待ってるんだろう? ふふっ、楽しみだね♪」
ツバキに撫でられたミスティは、「楽しみにしてろ」とでも言いたそうに鼻を鳴らした。
「ミスティ……こいつは大物になるかもな……」
実際、ミスティは賢く頼りになるしっかり者であり、優れたバトルセンスからジム戦での活躍も多い。
以前にイソラが指示を出した事があったが、その際もいつもと違うトレーナーの指示に柔軟に対応していた辺り、バトル中における判断力もなかなかの物であると言えるだろう。
「……なかなかいない。あれだけのナゾノクサ」
「ああ。他のポケモン達もそれぞれに目を見張る能力を持っていて、それらが皆ツバキを慕っている。これも人徳と呼ぶべきかな」
しゃがんでポケモン達を順番に撫でるツバキを見ながら、イソラとスカーレットは彼女の人柄が優れた人材ならぬポケ材を引き寄せるのだろうと得心する。
「あっ、ご、ごめんなさいスカーレットさん、特訓中に……!」
「……気にしないで。再開。大丈夫?」
「はい! お願いします!」
元気に返事をするツバキに、スカーレットは静かに微笑んだ。
「…………好き。そういう素直なところ」
その瞬間、イソラがスカーレットの頭を両手で掴んでグリンッと自分の方へ向ける。
「手 を 出 す な よ ?」
「…………そういう意味。違う」
ツバキはそんなやり取りを首を傾げて見守り、相手の準備が整うのを待つ。
「………………お待たせ。する。再開」
「はいっ! ナオ! “サイコショック”!」
特殊技でありながらエネルギーを実体化させる事で相手の物理的防御力を参照する“サイコショック”は、相手の能力や鍛え方次第では普通の特殊技よりも大きなダメージを見込める変わった技だ。
一方それは欠点でもあり、大半のいわタイプのように極端に防御力の高い相手には効果が薄く、少なくとも眼前のギガイアスには軽く弾かれてしまった。
「…………面白い技。“サイコショック”。でも扱い難しい。大事。見極め」
「……みたいですね……相性だけ見て考え無しに使ったら逆効果かも……うん。それじゃ、次はシェルルの番!」
指名されたシェルルは一瞬ビクッとしたが、少し迷った後に意を決してギガイアスの前へと飛び出した。
「大丈夫だよシェルル! ギガイアスはわたし達の技の練習に付き合ってくれてる良い人……良いポケモンだよ! 胸を借りるつもりで行こう! さぁ、“むしのていこう”だよ!」
ツバキからの励ましでやる気を出したシェルルが、身体のエネルギーを一点に集中し、勢いよく口から射出した。
……が、いかんせん相手はいわタイプ……むしタイプの技はあまり効いていないようだ。
「シェルル元気出して! 次は“アクアジェット”!」
まったく通用せずに落ち込むシェルルだが、頭を振って気持ちを切り替え、水流を纏って高速で突進していく。
……少なくとも“むしのていこう”よりは効いたようで、ギガイアスは当たった場所をじっと見ている。
「………………悪くない。スピード。スピードは大事。咄嗟の回避にも便利」
「“でんこうせっか”とかと同じ感覚って事ですね……それじゃあ次は……出番だよ、ルーシ……ひやあぁぁぁーーーーっっっ!?」
ツバキが振り向くと、“おどろかす”の時のような顔のルーシアが目の前におり、ツバキは思わず尻餅をついてしまった。
「もうっ! イタズラはほどほどに、だよ! ほら、“いたみわけ”覚えるのを目指して!」
が、ルーシアは聞いているのかいないのか、ケタケタ笑いながらふわふわと気ままに飛び回っている。
「「………………ルーシア」」
しかし、イソラとスカーレットが揃って低い声で呼びかけると、大人しくフィールドに降りてきた。
「…………鍛える。ルーシア。ここからは……バトル」
「はいっ! もしかしたら、今回がジム戦デビューになるかもしれないよ! 頑張ろうね、ルーシア!」
イソラ達に凄まれたのが堪えたのか、珍しくやる気のありそうな表情を見せるルーシア。
「では、ここからはギガイアス対ルーシアのバトルだな? 審判は私が務めよう。両者準備は?」
「ん」
「良いよ……!」
「では、バトル……スタート!」
「ルーシア、“エナジーボール”!」
「“すなあらし”」
ルーシアが身体の前でエネルギーを圧縮する一方で、ギガイアスが砂嵐を巻き起こし、飛び交う砂利が徐々にルーシアの体力を削る。
それに耐えて“エナジーボール”を射出するが、ナオの時と同様に砂嵐下のギガイアスには大きなダメージは入っていないようだ。
「それならこっちは“あやしいかぜ”です!」
砂嵐の音に紛れ、すすり泣くような音を出しながらギガイアスの周りを不自然な風の刃が舞う。
しかしこれもイマイチ効いていない。
「…………効かない。ギガイアスには」
「効果が薄いのはわかってます! “あやしいひかり”!」
砂嵐と風に紛れて肉薄したルーシアがギガイアスの目の前に飛び出し、瞳から不気味な光を放つ。
それを見たギガイアスは正常な判断力を失い、まったくデタラメにフィールドを動き回る。
「(ふむ……混乱させて砂嵐が収まるまでの時間を稼ぎ、消えた瞬間に“エナジーボール”での追撃を行う、というところか)」
「今の内にダメージを稼ぐ……! “あやしいかぜ”!」
再びおどろおどろしい空気を伴った風がギガイアスを囲い、旋風がその身にわずかずつだがダメージを蓄積させていく。
と、いきなり“あやしいかぜ”の勢いが、先ほどよりも増してきた。
「わぁっ! な、何!?」
「む……なるほど、“あやしいかぜ”の追加効果で、ルーシアの全能力が一時的に強化されたか」
この追加効果発動はルーシアに大きな追い風となったが、ギガイアスもようやく正気に戻る。
「“ストーンエッジ”」
我に返ったギガイアスが大きな脚で地面を叩くと、いくつかの鋭く尖った岩塊が現れ、切っ先をルーシアに向けて一斉に飛んできた。
「ルーシアよけて!」
翼などで飛行する鳥ポケモンと違い、まったく不規則に浮遊するゴーストポケモンに狙って攻撃を当てるのは難しい。
「散って」
だが、スカーレットが指を鳴らすと、飛んでいた“ストーンエッジ”が1つ辺り6個の欠片に分散し、多弾頭ミサイルのような面制圧攻撃へと早変わりした。
完全に不意を打たれたルーシアはこれに対処しきれず、2発3発と被弾して地面に落下してしまった。
「ルーシアっ!」
欠片になっていたため、本来よりもダメージは小さいが、お世辞にも打たれ強いとは言い難いルーシアにはかなりの痛手だ。
恐らく分散前に直撃していれば1発で倒されていただろう。
「ルーシア……! ……ルーシア、まだ行ける……?」
不安げに尋ねるツバキの声に反応したルーシアは、目を開けて再び浮遊すると、甲高い鳴き声を上げる。
それはツバキへの肯定の意思。
ルーシアが大声を上げたその時、ルーシアの身体から禍々しいオーラが湧き上がり、見る見るギガイアスへと伸びて両者を結んだ。
すると、途端にギガイアスが苦しみ出し、ルーシアは逆に少し元気を取り戻す。
「っ! “いたみわけ”だ! 覚えたか!」
「こ、これが“いたみわけ”……!?」
「そうだ。お互いの体力をきっちり均等に分ける都合上、自分の体力が少なく、相手の体力が多い時ほど効果は大きい」
このタイミングでの“いたみわけ”習得は大きく、まさにこの技が有効な状況にマッチしている。
ツバキはここで決めるしかないと考え、それを後押しするかのように砂嵐が晴れていく。
「来たっ……! ルーシア! 近づいて“エナジーボール”!」
再び砂嵐を張られる前に至近距離から叩き込む……能力差から考えても、それが最も勝てる見込みのある方法だ。
まして相手はギリギリまで体力の減っていたルーシアと体力を分け合ったのだから、渾身の一撃を当てれば行けるはずだ。
「近づけない。“ストーンエッジ”」
再度出現した岩が、ルーシアの行く手を阻むかのように降り注ぐ。
「受け流して!」
無理によけて他の岩に直撃するくらいならば、常に前を見据え、身体をわずかに動かして大ダメージだけを予防する。
結果、身体の表面を複数の岩が掠めたが、1発の直撃も無くギガイアスへの接近に成功する。
「(取った……!)」
「“ヘビーボンバー”」
「えっ」
ルーシアがエネルギー弾を完成させる直前、ギガイアスが高くはないものの飛び上がり、その身体をルーシア目掛け落下させてきた。
目の前で鈍重そうな物体が異様に機敏な動きを見せた事で思考の固まったルーシアは回避が遅れ、その下敷きになってしまった。
「ル、ルーシア!」
ギガイアスが身体を起こして移動すると、下から目を回したルーシアが現れた。
「ルーシア戦闘不能! ギガイアスの勝ち!」
「…………危なかった。ご苦労様。ギガイアス」
スカーレットはギガイアスをボールに戻し、ルーシアを抱き上げると駆け寄ってきたツバキに手渡した。
「……はい。頑張った。ルーシアも」
「はい……うぅぅ……意外と速く動ける上に飛び跳ねるとは思いませんでした……ごめんねルーシア、すぐにポケモンセンターに連れていくからボールの中で休んでて……」
ツバキもルーシアをボールに戻すと、スカーレットに右手を差し出した。
「……スカーレットさん、ありがとうございます。負けちゃいましたけど……技の使い方がよくわかりました!」
「…………飲み込み早い。ツバキ。あとはひたすら実践。積む。経験」
「はいっ!」
スカーレットとの特訓でポケモンの技に一層理解を深めたツバキは、スカーレットと握手を交わす。
特訓を経た彼女は、頑強ないわタイプを操るであろうニビジムリーダー・エーデルにどのように立ち向かうのであろうか……。
つづく
今回は投稿が遅れて本当に申し訳ありませんでした!
スマホを機種変したら勝手が違いすぎて四苦八苦してる内に……。