超次元ゲイムネプテューヌ 夢のヒーローを目指して 番外編 作:ホタチ丸
皆さんはイブをどうお過ごしでしょうか?
以前募集したクリスマス記念小説を今から明日の朝までに投稿していきますね。
それよりもまずは、
ケチャップの伝道師さま、断空我さま、トニックさま、ユウさま、ULTRA-7さま、省エネ主義者さま、まんぞくさま、ローハインさま、鉄の字さま、ナゴミ・カズさま、kirito879さま、天凛さま
アンケートにご協力いただきありがとうございます!
ご期待に添えるかどうかはわかりませんが、楽しんでもらえるとうれしいです。
まずは、アンケート第一位ネプギアです。
それでは、 サンタとトナカイ はじまります
サンタとトナカイ
俺はその言葉を聞いた時、自分の耳を疑ってしまった。
「……明日、お暇ですか?」
ネプギアが不安そうに両手で口元を隠しながら上目遣いで俺に尋ねてきた。
……明日。
12月25日はクリスマス。
所謂、リア充爆発しろ!! の祭典。
孤独な負け組が1人でクリスマスケーキに刺さるロウソクの火を眺めると言う悲しいイベントが多発する1年で最も男が涙する日。
そんな日の予定をネプギアが俺に尋ねてきた?
……これはもしかするとアレか?
アレなのか?
「もう予定があるんですか?」
よく見てみると、ネプギアの頬はかすかに赤く染まっていて瞳もうっすらとだが潤んで見える。
……もう決定ですかね?
こんな表情されてお願いされちゃ誰だってわかってしまいますよ。
「いやいや!! ないないない!! 予定がなさ過ぎて困ってたくらいなんだ!!」
「そうだったんですか? よかったです」
俺の返事を聞いて、ネプギアは嬉しそうに笑いながら喜んだ。
「実は夢人さんにお願いがあるんです。明日、私と一緒にハネダシティに行ってくれませんか?」
「もちろん!! オッケー!!」
俺は即答した。
だって、これはまさしくアレですよ?
ネプギアからデートに誘われたんですよ!!
俺のことを意識していなかったネプギアが自分から俺を誘ってくれたんですよ!!
しかも、ハネダシティと言えばショッピングモール全体がクリスマス1色に染まってクリスマスデートのスポットとしてテレビで紹介されていたんですよ!!
俺から誘おうと思ってリサーチしていたんだが、まさかネプギアから誘われるだなんて!!
……夢みたいだ。
今なら言える……俺、神様信じちゃう!!
* * *
翌日、ハネダシティに着いた俺とネプギア。
「はい、どうぞ」
「ありがとう!! 女神様!!」
目の前で子ども達にプレゼントを笑顔で子ども達に手渡すネプギアの姿を見て、俺は悟った。
……どうせ、こんな落ちだって思ってましたよ。
今日がクリスマスだってことで、女神の仕事として子ども達にプレゼントを手渡すイベントを開催している。
それってサンタや子どもの両親の仕事じゃない?
朝起きる時、枕元にそっとプレゼントが置いてあるのがいいんじゃない?
そう言う夢って大事だと思うんだ、俺。
「ぼくにもちょうだい!!」
「わたしにも!!」
「焦らないでね。皆の分はあるから、ちゃんと並んでてね」
『はーい!!』
ネプギア、それサンタじゃない。
どちらかと言うと、保育園とかの教師っぽいぞ。
「トナカイさんもプレゼントちょうだい!!」
「うん。どうぞ」
……うん、今のでわかると思うけど、俺今トナカイの格好しているんだ。
正確に言うならトナカイのキグルミの中に入ってるんだ。
これがまた熱いの臭いのなんのって。
ちゃんと消臭しといて欲しかったな。
それに引き換え、ネプギアはサンタクロースの恰好をしている。
顔には白いひげのマスクは付けておらず、女性版のサンタクロースと言った風であった。
ワンピース型で腰に太い黒の革のベルトが巻かれている。
袖は長いのにスカートの丈は短いと言う、ミニスカサンタ? って感じであった。
……本当なら、俺だけのサンタになって欲しかったなあ。
俺はキグルミの中で落ち込んでため息をついた。
せっかく2人っきりのクリスマスデートってことで昨日の夜、いろいろと調べておいたのになあ……
仕方ない。
ネプギアはまじめで責任感の強い女の子なんだ。
そのネプギアが自分の仕事を俺に手伝ってくれと頼ってくれたことを嬉しく思おう。
ちょっと期待し過ぎたけど、これはこれでいいんだ。
よし! 今日は子ども達にプレゼントと夢を届けよう!!
そして、来年は本当にデートできるように頑張ろう!!
* * *
私は子ども達にプレゼントを配りながら横目で夢人さんの様子を確認した。
……夢人さんには悪いことしちゃったな。
私が今日夢人さんを誘った理由は2つある。
1つは今日のイベントの手伝いをしてもらうためだ。
いーすんさんから今日のイベントのことを聞いた時、私はすぐに夢人さんに手伝って欲しいと思った。
本当だったら、アイエフさんやコンパさんが手伝ってくれるって言ってくれたのに、私は夢人さんに手伝って欲しいと思ったんだ。
そう言うと、アイエフさんは苦笑しながら「頑張んなさいよ?」って言ってくれた。
……何を頑張るんだろう?
コンパさんはただ笑って私の背中を押してくれた。
……お、押さないでください!? ま、まだ心の準備が!?
直接夢人さんにお願いする時は、恥ずかしくて口元を隠しながら言ってしまった。
……ううぅ、変に思われないかな?
私が今日の予定を聞くと、夢人さんは大きな声で笑いながら暇だと言ってくれた。
……そんなに大きな声で言わなくても聞こえてますよ。
私はそんな夢人さんを見て、自然と笑みがこぼれてきた。
そして、私は今日一緒にハネダシティに来てほしいって言った時もすぐにオッケーって応えてくれた。
……よかった。一緒に来てくれるんだ。
夢人さんと別れて部屋に戻る途中、私はきっと頬が緩んでいたと思う。
自分でもわかる位に機嫌がよかった。
「明日、2人で出かけるんだよね?」
言葉にすると頬が熱くなるように感じた。
お、お仕事だってことはわかってるよ!?
でも、前に2人でいた時は私のせいで気まずい雰囲気だったし、今度は夢人さんともっといろんなことを話したい。
「……って、ああーっ!!」
わ、私、夢人さんにお仕事って言ってない!?
ど、ど、どうしよう!?
今の時間だと夢人さんの眠ってるよね!?
ど、どうしよう……
……まあ、それで結局、イベント会場に着く前の電車の中で話したんだけどね。
夢人さんはちょっと落ち込んでた。
……ごめんなさい。
私がちゃんと伝えておかなかったから。
「女神様?」
「へっ? って、ああ、ごめんね。はい、プレゼントだよ」
……っと、いけないいけない。
私は目の前の男の子にほほ笑みながらプレゼントを手渡した。
……後で、また謝ろう。
それで、誘ったもう1つの理由なんだけど……
……嫌だったんだ。
夢人さんが他の人とクリスマスを過ごすのが……
きっとナナハちゃんは夢人さんを誘う。
だって、ナナハちゃんは夢人さんが好きって告白しているから。
夢人さんがどんな返事をしたのか聞いていないけど、ナナハちゃんが変わらずに夢人さんに接しているのを見て、悪い返事じゃなかったんだと思う。
……ナナハちゃんが夢人さんに告白したって聞いた時も感じた胸の痛み。
夢人さんがどこか遠くに行ってしまうように感じるさびしさなのかな?
……やっぱり、まだ私は夢人さんをお姉ちゃんの代わりとして見ているのかな?
ダメだよね。ちゃんと夢人さんのことを知っていかなきゃいけないんだから。
そのためにも、今日は一緒にお仕事をして、まだ知らない夢人さんのことを知らなくちゃ。
……で、でも、この服は恥ずかしいなあ。
どうしてこんなにスカートの丈が短いんだろう。
屋内だから空調が効いていて寒くはないけど、恥ずかしいよぉ……
夢人さんに変に思われてないかなぁ……
* * *
イベントも終わり、私達は教会に変える前にショッピングモールを見て回っています。
夢人さんがせっかくだからと誘ってくれました。
ショッピングモールの中はクリスマスに合わせて、それぞれのお店にはリースの飾りや、サンタさんの格好をしてお店の前で商品を販売している人もいました。
ショッピングモールの中央には巨大なツリーが設置されており、周りにはいっぱい人がいました。
……で、でも、その人達は、その、カップルの人達が多くいました。
ここにいる私と夢人さんも周りから見ると、カップルに見られているんでしょうか。
……ゆ、夢人さんとカップル!?
そう考えると、私は頬がどんどん熱くなってきた。
だ、だ、ダメだよ!? わ、私なんかが夢人さんと恋人同士だなんて!?
私は恥ずかしくなって、見上げていたツリーから視線を外して俯いてしまった。
今の顔を誰にも見られたくなかった。
きっと、私の顔はリンゴのように赤くなっている。
「どうした? ネプギア?」
そんな私を心配して、夢人さんが私の顔を覗き込もうとしてくる。
……だ、ダメです!? 今の顔を見ないでください!?
私は慌てて両手で頬を隠しました。
夢人さんは心配そうにしていましたが、私が何でもないと首を振ると再びツリーを見上げました。
……よ、よかった。夢人さんに今の顔を見られなくて。
私は手の感覚で頬が緩んでいるのがわかった。
こんな顔を見られたら、ただにやけている変な子って思われちゃう。
頬の熱が冷め、緩んでいた筋肉が戻った時、夢人さんがツリーを見上げながら私に言う。
「なあ、ネプギア」
「なんですか?」
「今日、仕事の手伝いを頼んでくれてありがとうな」
「……えっ? ど、どうしてお礼を言うんですか?」
私はどうして夢人さんがお礼を言うのかわからなかった。
夢人さんは私の顔を見て苦笑しながら言う。
「ネプギアが俺を頼ってくれたことが嬉しかったんだ。前、ネプギアが言っていた様に、守るべき存在じゃなくて、一緒にいる存在として見てくれているだって思えたからさ」
まあ簡単な仕事だったけどな、と言って夢人さんは笑った。
……また頬に熱が戻ってきた。
「だから、これは俺からのクリスマスプレゼント」
夢人さんはそう言って、私に紙の袋を渡してくれた。
「今日1日頑張ったサンタさんへのトナカイからのプレゼントだ」
「……ありがとうございます」
私は夢人さんから手渡された紙の袋を強く胸に抱きしめた。
……今日のことは迷惑だと思っていたのに、嬉しいです。
「今日は付き合ってくれてありがとうございました」
私は言葉でしかお返しできませんが、だからこそ、私は私ができる最高の笑顔でお返ししますね。
「メリークリスマス、夢人さん」
という訳で、以上!
ご期待に添える形になりましたでしょうか?
一応、女神救出編前までの状態で話を作成しております。
あまり甘くはできなかったと思っているんですがね。
次はナナハ、最後にアイエフを今夜中に投稿しますね。
それでは、次をお楽しみに!