超次元ゲイムネプテューヌ 夢のヒーローを目指して 番外編   作:ホタチ丸

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はい、2度目のこんばんわ!
遅くなりましたが、カップリング話の1話目が完成したので投稿していきますよ。
それでは、 休日の2人 はじまります


休日の2人

 こんにちは。

 私ネプギアは今、ユニちゃん達と一緒にショッピングモールに来ています。

 たまには女神候補生だけで遊びに行こうとユニちゃんが提案したからです。

 求職中の夢人さんやお仕事を頑張ってるお姉ちゃん達には悪いけど、ちょっとした息抜きは必要だもんね。

 お休みする分、今日1日みんなで楽しく過ごそうと思っていると……

 

「……はぐれたね」

 

「……うん、ユニちゃん達どこに行ったんだろう?」

 

 ――ナナハちゃんと2人っきりになってしまった。

 最初はラムちゃんとロムちゃんが駆けだして、それを追うように走っていくユニちゃんについていったはずなのに、いつの間にか3人ともいなくなってしまった。

 

 ど、どうしよう!?

 ユニちゃん達が迷子になっちゃったよ!?

 あれ、でもこの場合は私達の方が迷子!?

 

「はあ、ユニ達も仕方ないなあ。のんびり物色しながら、3人を探そうか」

 

「え、でも、いいのかな?」

 

「3人ともアレでしっかりしているし、何かあれば連絡してくるでしょ?」

 

「あ、そっか」

 

 ナナハちゃんのため息交じりの提案に、私は最初抵抗を感じた。

 でも、言われてみれば納得できるものだった。

 私はNギアを取り出して、着信があるかどうか確認する。

 

 別に連絡手段があるんだから慌てる必要もなかったんだね。

 迷子の呼び出しをされるかもとか考えちゃったよ。

 えっと、Nギアに着信は……ないみたいだね。

 だったら、多分大丈夫なのかな?

 

「そう言うこと。それじゃ、私達もどこか入ろうよ」

 

「うん、そうだね」

 

 軽くほほ笑むナナハちゃんと一緒にゆっくりとショッピングモールを歩きだす。

 

 ……でも、ナナハちゃんと2人っきりになるなんて珍しいなあ。

 ナナハちゃんは私よりもユニちゃんと仲がいいような気がするから余計だよね。

 こうして2人っきりになるのは初めてかもしれない。

 前に夢人さん絡みで喧嘩しちゃったけど、私はナナハちゃんともっと仲良くなりたいなあ。

 

 よーしっ! 今日はナナハちゃんともっと仲良くなるために頑張るぞ!

 仲良くなるためには、お互いをよく知らないと駄目だよね。

 だったら、まず私のお薦めのお店をナナハちゃんに紹介しようかな?

 

 

*     *     *

 

 

「……ねえ、ネプギア」

 

「うん? どうかしたの?」

 

 私が尋ねると、ネプギアはきょとんとした顔で首を傾げる。

 

 いやまあ、お薦めのお店を紹介してくれるって言うネプギアにホイホイとついてきた私もうかつだったけどね。

 だって、まさかこんなお店に来るとは思わなかったもの。

 

「あっ、見て見て! これラステイションで前に販売していたプレミアもの……」

 

「――いや、ごめん。全然わからない」

 

 私の反応が芳しくなかったせいなのか、ネプギアは棚から商品を指さす。

 無駄に瞳を輝かせながら説明しようとするネプギアの言葉を遮り、私は今の心境をはっきりと伝える。

 

 ――だって、私ロボットのことなんて全然わからないもん。

 

 ネプギアに連れて来られた店は、こじんまりとしたおもちゃ屋さんだった。

 入った途端に瞳を輝かせながらショーケースを眺めて興奮するネプギアに、私はついていけなかった。

 

 私はそんなに玩具について詳しいわけじゃないから、ネプギアがどうしてそこまで興奮しているのかわからない。

 そもそも最近までベール姉さんの好きなゲームですら関心がなかったし、正直へーって思うだけだ。

 ……と言うより、なんでこんな間抜けな顔をしているロボットの玩具が服や化粧品よりも高いの?

 こんなの誰にでも作れそうだし、お金をかける必要性が見当たらないんだけど……

 

「あ、ああ、ごめんね。私1人だけで楽しんじゃって――このロボットはBOKUMETSUくんって家庭用警備ロボットの限定500台モデルなんだけど、何よりこのシンプルなデザインでは考えられない機能がたくさん詰まってるんだよ。例えば、この頭部には超高感度カメラが内蔵されてて……」

 

「いや、別にそう言う説明もいらないから」

 

 嬉々としてロボットについて説明してくるネプギアを止め、私は額に手を当てた。

 ちょっと頭が痛くなってきたからだ。

 

 教えてくれようとする気持ちは嬉しいよ?

 でもさ、結局私はロボットに興味がわかないんだよね。

 撲滅君でも限定モデルでも、私にはただの間抜けな顔をしているロボットにしか見えないんだもの。

 

「ネプギアはさ、その……ロボットとかが好きなの?」

 

「うん、大好きだよ!! こう、見ているだけでワクワクしてくるよね!! 特にドリルとかキャタピラとかはロマンだと思うんだ!!」

 

「――それ、どっちもついてないけど?」

 

 恐る恐る尋ねると、ネプギアは待ってましたと言わんばかりの笑顔で答えてくれた。

 

 でも、残念ながら撲滅君にはネプギアの好きだと言っていたドリルもキャタピラもない。

 もしかして、ネプギアはロボットなら何でもいいのかもしれないね。

 でも、私はここであることに気付いてしまった。

 ――ネプギアって、もしかして女子力がかなり低いのかもしれないと。

 そう考えると、段々と苛立ってくる。

 こんなよくわからないロボットを見て喜んでいるネプギアに、私は女として負けていることになる。

 ちょっとそれは見逃せないかな。

 夢人のことは抜きにしても、女としてのプライドがネプギアに負けたくないと訴えてくる。

 そうと決まったら、次に行く場所は決まったね。

 

「ほら、ネプギア。次の店に行くよ」

 

「あっ、ちょっと待って!? BOKUMETSUくんを買ってくるから……」

 

「いいから、行くよっ!」

 

 そのままロボットを買おうとするネプギアを引っ張って、私は次の店へと向かった。

 

 ……そんなにあのロボットって価値があるものだったのかな?

 やっぱり、私にはネプギアの好みがまったくわからないよ。

 

 

*     *     *

 

 

 ……ううぅぅぅ、せっかく見つけたBOKUMETUくんは買っておきたかったなあ。

 何度かあの店には通っていたけど、初めて棚に並んでいたんだもん。

 次に行く時まで誰かに買われないで残っていてくれないかなあ……

 

「……ねえ、そう落ち込まれると私も困るんだけど――ほら、次はこれを試してみてよ」

 

「う、うん――これでどうかな?」

 

 呆れたように私を見つめてくるナナハちゃんが手渡してくれた物――花の髪飾りをつけた。

 

 ナナハちゃんが連れて来てくれたお店はアクセサリーなんかがいっぱい置いてあるお店だった。

 こう言うお店にはあまり来ないから、よくわからないんだよね。

 いつもはお姉ちゃんとお揃いの髪飾りしかつけないし、ちょっと新鮮かなとも思う。

 今だって花の髪飾りをつけた自分の顔を鏡で見てると恥ずかしいもん。

 

「うん、似合うよ。後はちょっと髪形を変えてみるのもいいかもしれないね。後ろ髪をまとめて、バレッタで止めてみてもいいかも……あ、ちょうどいいのがあるね。ちょっと試してみようよ」

 

「え、いいよ!? そこまでする必要なんて……」

 

「いいから。試すだけならタダなんだし、色々とやってみようよ」

 

 断わろうとする私の意見を無視して、ナナハちゃんは強引に後ろに回って来た。

 櫛で梳かされながら、私は熱くなった顔を周りに見られないようにするために俯く。

 

 ……こう言う風に誰かに髪の毛を弄られるのは初めてかもしれない。

 いつもなら私がお姉ちゃんにする立場だから、余計にそう感じるのかもしれない。

 何だかくすぐったくて、ちょっと照れてしまう。

 私がしている時のお姉ちゃんも同じ気持ちだったのかな?

 恥ずかしいけど、何だかすごく嬉しくなってくる。

 

「手入れはちゃんとしているみたいだね。正直、ちょっと傷んでると思っていたよ」

 

「当たり前だよ。私だって女の子だもん」

 

「――でも、その割には着たきり雀だよね。会う度に同じ服ばっかりだもん」

 

「そ、そんなことないよ!? た、偶々同じ服だっただけで、ちゃんと違う服も着てるよ!?」

 

「冗談だってば、そんな慌てなくてもわかってるから大丈夫だよ」

 

 苦笑しながら髪をまとめてくれるナナハちゃんに顔を見られないように、私はさっきと違う理由で俯く。

 

 ――実は持っている服のほとんどが今着ている服と同じ物だって言えないよ。

 お姉ちゃんの服に似てるなって理由で着始めたら私も気に入っちゃって、気がついたらいつも似たような服を買ってたんだよね。

 ちゃ、ちゃんと色のバリエーションは考えてるよ!?

 全体が白いのは変わらないけど、ちょっとお洒落をしようと思ってスカーフの部分を黄色から水色や赤色に変えたりしてるんだよ!?

 

「そうだね。せっかくだし、今日はネプギアをコーディネートしてあげるよ――まずは今の髪型に合うようにアイビーシャツとジーパンかな? それとも、ちょっと袖の長いパーカーを合わせても面白いかもね」

 

「べ、別にいいよ!? それよりも、そろそろユニちゃん達を探しに……」

 

「逃げない逃げない。せっかくだから、ユニ達にもお洒落したネプギアを見てもらおうよ」

 

 慌てて逃げようとする私の肩をガシッと掴んで、ナナハちゃんはいい笑顔を浮かべていた。

 その笑顔は私をからかうように楽しげである。

 すると、ナナハちゃんは私の耳にそっとささやく。

 

「夢人にも見せてあげよう――きっと喜ぶからさ」

 

「っ!?」

 

 ささやかれた言葉の意味を理解すると、私は頬の熱が上がったような気がした。

 

 ユニちゃん達だけじゃなくて、夢人さんにも見られると思うと、それだけで恥ずかしくて死んでしまいそうになる。

 でも、見せたくないわけじゃなくて……えっと、その……見て欲しいって気持ちもあって、夢人さんがどんな反応をしてくれるのか気になる――って、自分の気持ちなのに訳がわからないよ!?

 ナナハちゃんにコーディネートしてもらった私を見て欲しくないのに見て欲しいなんて、ただのわがままと一緒だよ!?

 

「ふふ、ちゃんと可愛くしてあげるから安心してよ」

 

「……うん、ありがとう」

 

 ……結局、私はナナハちゃんにコーディネートを頼むことにしました。

 私もナナハちゃんがどんな風にコーディネートしてくれるのか楽しみだし、せっかくの厚意に甘えちゃってもいいよね?

 これも仲良くなれた証だもんね。

 ――まだまだ知らないことは多いけど、こんな風に少しずつ仲良くなれていったらいいなあ。

 夢人さんのことがあってナナハちゃんとはぎくしゃくしたこともあったけど、みんなで仲良くできるのが1番だもんね。

 ナナハちゃんも私の大事な――とても大事な友達なんだから。

 

「それじゃ、私もナナハちゃんをコーディネートしてあげるね」

 

「え、ネプギアのセンスはちょっと……」

 

 ……さすがにそれは酷いと思うだけどなあ。




という訳で、今回は以上!
さて残るネプギア×フィーナですけど、今日ちょっと昼間に用事があるので投稿は夕方になると思います。
遅くなってしまい、申し訳ございません。
その分、できたら本編の方も投稿できたらと思いますので、お楽しみに!
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