超次元ゲイムネプテューヌ 夢のヒーローを目指して 番外編   作:ホタチ丸

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はい、皆さんこんばんわ!
ちょっと遅くなってしまいましたが、男同士の飲み会です!
今回は本編アフターを想像して書いてみました。
実際にこんなキャラになるかわかりませんが、楽しんでくださいね。
それでは、 飲んで騒いで叫んじゃおう はじまります


忘年会&正月記念
飲んで騒いで叫んじゃおう


「えー、では、この不肖御波夢人、今回の主催者として音頭を取らせていただきます」

 

 俺がそう言うと、集まってくれた全員がそれぞれ自分のカップを手に持って、俺の言葉を待っている。

 

「まずは今回はこの様な会に集まっていただき、誠にありがとうございます。今日は無礼講として思う存分楽しんでもらいたい」

 

 今日はこの1年の互いの苦労を労うための会。

 

「それじゃ、カンパーイ!!」

 

 そう、忘年会だ!!

 

 

*     *     *

 

 

「……それにしても何で急にこのメンバーで忘年会を開こうとしたんですか?」

 

 俺の隣でソフトドリンクを飲んでいるフェルが尋ねてきた。

 

 フェルは未成年だから飲酒はしていない。

 

 お酒は20歳からだからね!!

 

「そりゃ、このメンバーでなかなか集まることってないだろ?」

 

 いい機会だと思ったんだよね。

 

 ここに集まっているメンバーはそれぞれ事情があったりして、なかなか集まることができない。

 

 それで親睦も兼ねてこうして飲みましょうって感じかな?

 

「……てっきりギアお姉さん達、女の人に囲まれているのが疲れているのかと思いました」

 

 そんなわけないだろ?

 

 ネプギア達と一緒にいられるなら、少しの苦労でも買ってでてやるぜ。

 

「でも、何でこの人まで呼んでいるんですか?」

 

「……俺がいたらまずいのかよ?」

 

 フェルの隣でチビチビとソフトドリンクを飲んでいたレイヴィスが反眼になりながら反論してきた。

 

「いいじゃないか。レイビス1人を仲間はずれにするのはちょっとかわいそうだろ?」

 

「……レイビスじゃなくて、レイヴィスだ。間違えるな」

 

 細かいことはいいじゃないか。

 

「……まあ、それならいいんですけど」

 

 ムムッ、納得していないな。

 

 これはどう説明したらいいのか……

 

 俺がどうすれば、レイヴィスを受け入れてくれるのか考えて、ある1つのことを思い出した。

 

 そうだ! これを言えば、きっとフェルだってレイヴィスがここに居ても仕方ないと思ってくれるはずだ!

 

「だって、コイツ楽しみにし過ぎて、30分前からここにスタンバってたんだぜ?」

 

「それを言うなあああ!!」

 

 本当に驚いたよ。

 

 俺が主催者だから、30分前にはここに来たんだけど、レイヴィスったら腕組みして待ってたんだよな。

 

 しかも、開口一番【遅い! いつまで待たせるんだ!】だもんな。

 

 よっぽど、今回の忘年会を楽しみにしていてくれたに違いない。

 

 主催者として嬉しい限りだ。

 

「……そんなに早く来て何やってたんですか?」

 

「いやあ、腕組んでそわそわしてただけなんだけどさ。俺が来た時、なんて言ったと……」

 

「言うな! 言わないでくれ! 頼むから!!」

 

 俺はフェルにレイヴィスのこの忘年会に賭ける想いを伝えようとしたが、口を塞がれてしまった。

 

 せっかく俺がフォローして会話の中に入れてやろうとしたのに……

 

「なんとなくわかりました。なんとなく」

 

「察するな!!」

 

「大丈夫ですよ? きっと友達はできますから」

 

「人をボッチ認定するなあああああ!!」

 

 そう、何を隠そうレイヴィスはその容姿のせいで、周りの人達から敬遠されているんだ。

 

 本人はそれを気にして落ち込んでいるけどさ。

 

 でも、顔の赤い模様がなくなっただけいいじゃん。

 

「……俺だって好きでこんな容姿をしているわけじゃないんだ。『特典』とあの人の影響なのに……むぐっ!?」

 

 おおーっと!! ネタバレにつながる発言をするお口は塞いじゃうぞ。

 

 俺は危うくネタバレをしそうになったレイヴィスの口に持っていた飲み物を注ぎ込んだ。

 

 ふーっ、作品の危機は去ったぜ。

 

 おっと、メタな発言はここまでにしておこうかな?

 

 俺はひと仕事終えた気分で額を腕で拭った。

 

「……レイヴィスさん、倒れちゃいましたよ」

 

 大丈夫、大丈夫。

 

 飲ませたのはお酒じゃないから。

 

 ちょっとパーティー用に造ったソフトドリンクミックスだから。

 

 ちょっと七色の世界を通り越して、黒色の世界に飛び込んだミックスジュースなだけだから。

 

「気にしなくていいならいいんですけど……そう言えば、どうしてここで忘年会を開いているんですか?」

 

 おっと、今更そんな質問が来るなんて思わなかったぞ。

 

 普通にここに来たもんだから、気にしてないと思っていたのに。

 

「だって、ブレイブやトリックが入る店なんてないだろ?」

 

 この忘年会、実は外で行ってるんだ。

 

 理由はブレイブとトリック。

 

 トリックはぎりぎり入る店が見つかりそうだったんだが、ブレイブはそうはいかない。

 

 かといって、ブレイブがいつも行っている店だと、今度は俺達にとって大きすぎる。

 

 そのために、今回の忘年会は外で開催している。

 

 しかも、周りの人達に迷惑をかけない、まさに忘年会にうってつけの場所でだ。

 

「そんなにここで忘年会をすることが不思議か?」

 

「当たり前じゃないですか。だってここは……」

 

 ……ギョウカイ墓場なんですから。

 

 

*     *     *

 

 

 ギョウカイ墓場。

 

 それはゲイムギョウ界とは別の次元に存在している場所である。

 

 ……って、そんな説明今更必要ないか。

 

 とにかく、俺は周りに迷惑をかけない場所と考えて、ギョウカイ墓場を選んだ。

 

 ここなら周りに住んでいる人達もいないし、思う存分楽しむことができるからな。

 

 ここに来るのには、ちょっと無理したけど、何とか全員無事にここに来れてよかったよ。

 

 さて、俺は主催者だし、集まってきたメンバーに一言ずつでも挨拶してくるか。

 

 ……えっと、まずはあっちから行くかな?

 

 俺は倒れてしまったレイヴィスをフェルに任せて、大きく胡坐をかいている存在がいる場所まで歩いて行った。

 

「楽しんでるか? ブレイブ」

 

「ああ、楽しませてもらっているよ」

 

 座っていると言っても、見上げなければいけない程の巨体の持ち主、ブレイブ・ザ・ハードは専用のジョッキを持って俺に返事をしてくれた。

 

「俺はなかなかこうして楽しむ機会がないからな」

 

 そりゃ、そのサイズなら誘われないですよね。

 

 そのジョッキだって、樽いくつ分くらいになるんだろう?

 

「そう言えば、教師の仕事はどうなんだよ?」

 

「なかなか新鮮だな。まさか、俺が教師として働くことになるだなんて夢にも思っていなかった」

 

 ブレイブは今では教師として、プラネテューヌのはずれの島、オオトリィ島で教師をしているんだ。

 

「子ども達はなついてくれるのだが、如何せんこの巨体だ。コミュニケーションを上手く取れていないのではないかと思ってしまう」

 

「……そんなことないと思うなあ」

 

 ブレイブならいい教師になれると思うんだけどな。

 

 子ども達のことを考えられるブレイブの天職のように思える。

 

〔そう悲観することはないさ〕

 

「ワンダー、そうは言うが、やはり不安だな。保護者の方々もこんな元犯罪組織の幹部が教師をしていると知れば、いろいろと言ってくるだろう」

 

 自動操縦で自分で動けるワンダーがブレイブに言うが、やはりブレイブは不安そうにしている。

 

 最近はそう言うの厳しいからな。

 

 子ども至上主義のモンスター達が多いし……

 

〔教師とは難しいものだからな。私は真似事しかしていなかったが、子ども達は本質を見抜く目を持っている〕

 

「……本質? それは俺のか?」

 

 そう言えば、ワンダーもハードブレイカーの時に、ラステイションで教師の真似事の経験があったんだよな。

 

〔子どもと言うのは純粋であるからこそ、私達大人の本質にいち早く気づくものだ。私達が本気で子ども達に接すれば、子ども達もその思いを受け取ってくれるだろう〕

 

「……そうだな。俺がしなければいけないことは子ども達と全力でぶつかることだけだ」

 

〔ふふ、懐かしいものだ。私もハードブレイカーであった時、同じように悩んだ。今ではそれを助言する立場にいると思うと感慨深い〕

 

「これからも教師の先達として、ご指導願えないか?」

 

〔私の様なものでよければ、いつでも相談してほしい。それに、あなたの考えは素晴らしい。私もあなたと子ども達の未来についてゆっくりと話しあいたい〕

 

 ……な、なんか真面目な教師の会話になってる。

 

 これってなんか忘年会じゃなくね?

 

「そ、それじゃ、俺は皆に挨拶して回るから……」

 

〔待て、夢人〕

 

 俺がこの空間の居心地の悪さから逃げ出そうとしたが、ワンダーに呼びとめられてしまった。

 

 い、いったい何なんですか?

 

〔オイルを給油してくれないか? 自分では入れられないから〕

 

 ……ですよねえ。

 

 

*     *     *

 

 

 さーて、ワンダーへの給油も終わって、俺は次の参加者に挨拶をしなくちゃな。

 

「おーい、勇者くーん! こっちこっち!」

 

「カケルか?」

 

 カケル、ユピテルのメンバーの内の1人でショタ担当。

 

 黄緑色の髪が特徴的で、ダンスが得意だ。

 

「……ねえ、なんかバカにされたような気がしたんだけど」

 

 気のせいだよ、きっと(棒)。

 

「まあ、いいか。暇なら僕達と一緒に飲まない?」

 

「いいぜ……っと、言いたいところなんだけど、まずは全員に挨拶をしないといけないんだ」

 

 今では人気アーティストになったユピテルと一緒に飲みたいと言う気持ちもあるが、ここは我慢だ。

 

 何気にシュンヤとは結構気が合うし、話しやすいんだよな、コイツら。

 

「ふーん、そっか。じゃあ、シュンヤ君とエースケ君のとこ行こっか」

 

 もちろん!

 

 俺とカケルがシュンヤとエースケの所に行くと、何か様子がおかしい。

 

 ……何でエースケ脱いでるの?

 

「ちょっと暑くなってしまいましてね」

 

「……だから、飲み過ぎに注意しろって言っただろうが、明日の大晦日には年越しライブがあるんだぞ?」

 

 え、そうだったのか?

 

「そうだよ。勇者くん達は教会の仕事で忙しいだろうから、テレビで僕達の活躍見といてね」

 

「画面の前の人達も、俺達の魅力で虜にして上げますよ」

 

 やっぱり、飲み過ぎだろ、エースケ。

 

 なんか言動が危ないぞ。

 

「あーあ、ダメだこりゃ。デビュー前に考えてたキャラになってやがる」

 

 デビュー前に考えてたキャラ?

 

 俺はその言葉の意味がわからず、首を傾げていると、カケルが笑いながら説明してくれた。

 

「最初はね、皆でエースケ君の様なキャラでいこうって話してたんだよ。例えば、【男の子も女の子も僕の魅力に夢中さ】とか、【僕ってセクシー】みたいな感じ?」

 

 な、なんか聞いてて俺にダメージが来たんですけど!?

 

「でも、シュンヤ君が猛反対してさ。結局、僕達はありのままでデビューすることになったんだけどね」

 

「あ、当たり前だろ!? そんな変態みたいな言動で人前に出て歌えるかよ!?」

 

 がふっ!?

 

 こ、心にダメージが……

 

 へ、変態か……

 

 似たような黒歴史を披露した俺も変態なんだよな……

 

「お、おい、どうした? な、なんか変な笑い方してるぞ?」

 

 ……こ、こんな変態のことなんて気にしないでいいんだよ?

 

 ちょっと気に食わないから、シュンヤの飲み物にこっそりタバスコ入れてやろ。

 

 これは変態って言われた仕返しなんかじゃない。

 

 ちょっとカメラに撮って素顔のユピテル的な感じの写真集出す時に載せてやる。

 

 ほら、ファンには堪らないだろ?

 

 

*     *     *

 

 

 さ、さて、心理的にダメージを受けたけど、誘ったメンバーで挨拶をしていないのは後2人だけだ。

 

 ……で、でも、近づきたくないなあ。

 

「……う、ううう」

 

「いい加減泣きやめ。鬱陶しい」

 

 なんか泣き崩れてるジャッジとそれを宥めているトリックがいるんですけど。

 

 こ、これは俺一人では無理だ。

 

 誰かに応援を頼まなければ……

 

「さっきはよくもやってくれたな! 夢人!!」

 

 き、来たーっ!

 

 助っ人来た!

 

 これで勝つる!!

 

「よく来てくれたレイヴィス!!」

 

「はへっ?」

 

 俺が喜びながら手を握ると、レイヴィスは間抜けな声を出して呆然としてしまった。

 

 ……ふふふ、これでスケープゴートは確保したぞ。

 

「さあ、逝くぞ」

 

「ど、どこにだ?」

 

 決まってるじゃないか?

 

 あそこで面倒くさそうに泣いてるジャッジ達がいる場所だよ。

 

 俺はレイヴィスを引きずってジャッジ達の所に歩いて行った。

 

「おう、トリック。ジャッジはどうしたんだ?」

 

「ん。なーに、こ奴にとって悲しい事件があっただけよ」

 

 うーん、ちょっと気になるかも。

 

 レイヴィスも聞きたそうにしているし、ここは突っ込んで聞いてみちゃおうかな?

 

「いったい何があったんだよ?」

 

「それはな……あ、アクククク、思いだしたら笑いが止まらん」

 

 トリックは話す途中で腹を抱えて笑ってしまった。

 

 そんなに笑えることなのかよ!?

 

「す、すまんな。まあ、簡単に言ってしまうと、こ奴はこの間リーンボックスで開かれた婚活パーティーで振られてしまったのよ」

 

「婚活パーティー……って、えええええええええ!?」

 

「ジャッジが、婚活って……プッ!?」

 

 お、驚いてしまった。

 

 ジャッジが婚活?

 

 え、マジで!?

 

 レイヴィスも驚きのあまり噴出しているし、俺もちょっとイメージに合わないかも。

 

「そう驚いたり、笑ったりするものではない」

 

 ま、まあ、男にとっても結婚って理想だとは思うけどさ。

 

 何故婚活パーティー?

 

「元々今の職場の上司の勧めだったらしいぞ。それで気乗りしないまま参加したら……」

 

「好みの女性がいたと?」

 

「そうなのだ」

 

 ……なるほど、運命感じちゃったってわけだ。

 

 俺がネプギアに運命を感じたように。

 

「それで途中までは会話もはずんでよい様子だったらしい」

 

 お? 好感触だったのに振られたのか?

 

「致命的だったのは、前職について話したことだった」

 

 ……ああ、ちょっと落ちがわかったかも。

 

「何でもその女性の断り文句は【ごめんなさい……私、頭の弱い方はちょっと……】だったらしくてな……あ、アククククク」

 

「「ブフッ!?」」

 

 そ、そりゃ致命的だ。

 

 だって、マジェコンヌにいた時のジャッジを知っていれば、皆して声を大きくして叫ぶもんな。

 

 ……ヒャッハーの人だって。

 

 そんな奴に頭のいいイメージなんてないもんな。

 

「オレは、オレは……オレの頭は弱くなんてねえええ!!」

 

 うおっ!?

 

 急にジャッジが起きて叫び出した。

 

「今のオレの仕事を考えれば、すぐにわかるだろうが!! あのバカ女あああ!!」

 

「お、落ちつけって!?」

 

「落ちつけるわけねえだろう!! 酒だ!! もっと酒をくれえええ!!」

 

 あーらら、こりゃダメだ。

 

 確かに、ジャッジの今の職業考えると、頭が弱いなんて思わないよな。

 

 今のジャッジはリーンボックスで技術開発職についている。

 

 この間だって体感型VRゲームの試作型とかいって俺達にモニターを頼んだぐらいだ。

 

 ……悲しい事件があったけどね。

 

 まあ、詳しくは本編後の番外編でやるかもしれないからよろしくね!

 

 と、またメタな発言しちゃったよ。

 

 反省、反省。

 

「もう放っておけ。男には泣かなければいけない時があるのだ」

 

 ……うん、泣いていい。

 

 俺もネプギアに振られたと思うと、こんな風に暴れてしまう。

 

 あ、やべっ、想像したら泣けてきた。

 

「所で、トリックは今何をしているんだ?」

 

 ここは話題を変えよう。

 

 トリックは確か俺と一緒で無職だったよな?

 

 勝手に1人だけ勝ち組になってないよな?

 

「うむ、吾輩は今、資格の勉強をしているのだ」

 

 ……資格か。

 

 俺も勉強しておこうかな?

 

 最近はクエストだけで稼ぐお金じゃ、デートにも誘えないだろうし。

 

「保育士になるための資……」

 

「「アウトーっ!!」」

 

 え、なに、トリックは今なんて言った?

 

 コイツが保育士になる?

 

 全幼女たちの危機じゃねえか!?

 

「お前が絶対になってはいけない職業だろ、それ!?」

 

「そうだ!? お前は捕まりたいのか!?」

 

「貴様らは吾輩をなんだと思っているのだ!?」

 

 決まってるじゃないか!?

 

 幼女しか愛せないロリコン紳士だろ!?

 

 そんなお前が幼女たちが通う保育園の保育士になるだなんて簡単にスルーできるわけないだろ!?

 

「まったく失礼な奴等め、吾輩は真の愛の道を見つけた求道者だぞ? 以前までの吾輩と同じと思ってもらっては困る」

 

 いやいや、お前は幼女を見かけたら、興奮してペロペロしてしまいそうになるほど変態じゃないか。

 

「吾輩もブレイブやワンダーのように、純粋に心を開けば、きっと幼女たちも心を開いてくれる。吾輩はそう信じておるのだ」

 

 ……いやいやいやいやいや!!

 

 それはアイツ等だから子どもも心を開くのであって、お前のように下心がある奴に心を開くわけないだろ!?

 

「心を開いて仲良くなった暁には、す、少しだけ、ペロペロさせてもらえないかな? っとも思っているが、これは吾輩の純粋な気持ちゆえ、仕方がない」

 

「仕方なくないから!? それ全然仕方なくないからな!?」

 

 レイヴィスの言う通りだ。

 

 コイツが保育士になったら、幼女たちが危ない。

 

 な、何とかしなければ……

 

 

*     *     *

 

 

「ふうーっ、何とか全員に挨拶を終えたな」

 

 俺は集まってくれた全員に挨拶を終え、一息ついて飲み物を飲んだ。

 

 俺は主催者だからなるべく酔わないように、ソフトドリンクだ。

 

 本当はビールや酎杯とか飲みたかったけど、我慢我慢。

 

「おい、少しいいか?」

 

「なんだよ、レイヴィス?」

 

 俺と一緒にジャッジ達の所から移動したレイヴィスが声を掛けてきた。

 

 ……お手洗いならアッチだぞ?

 

「まあ、何だ。お前も主催者として大変だっただろう?」

 

「そんなんでもないさ。皆が楽しんでくれてよかったよ」

 

 ……まあ、一部は暴走しちゃってたけどね。

 

 それもまた飲み会の楽しみ方の1つでしょ?

 

「そ、そう言うわけだから、ほら!」

 

「えっと、何でワイン?」

 

 俺は急にワインを渡されて困った。

 

 俺、ワインってあんまり飲んだことなかったんだけどな。

 

「ここは俺とお前の因縁の戦いの場だ……魔王な俺と勇者なお前が乾杯するに相応しいな」

 

 レイヴィスが自分もグラスを持って薄く笑って言ってきた。

 

「……今更かっこつけられても」

 

「い、いいから!? 合わせろ!?」

 

 レイヴィスは慌てて言うが、やっぱりもうそのキャラやめない?

 

 なんか俺にもダメージ来るんだよ。

 

 こう黒歴史的にさ。

 

「今日は無礼講だって言っただろ? だから、素直に乾杯でいいんだよ」

 

「う、なんか納得いかない」

 

 レイヴィスは納得いかなそうな顔をするが、俺がグラスを近づけると、渋々とグラスを近づけてきた。

 

「「乾杯」」

 

 静かにグラスがぶつかる音が響く中、俺達は互いに宴会場を見ながらワインを飲み始めた。

 

 ……皆と会えて、本当に俺は幸せだな。

 

 俺はそんなことを考えながら宴会場を見渡した。

 

 ブレイブとワンダーはフェルも加えてまた話しているな。

 

 エースケの奴は完全につぶれたみたいで、シュンヤとカケルが介抱しているし。

 

 ジャッジは……あんなに飲んで大丈夫なのか?

 

 いくらなんでも樽一気飲みって……

 

 まあ、トリックの頑張りに期待しよう。

 

 隣にいるレイヴィスは……って、よく見たらお前のワインじゃなくて葡萄ジュース?

 

「……まあ、未成年だからな」

 

 かっこつけてたわけね、その気持ちはなんとなくわかるよ。

 

「……うるさい」

 

 まあ、とにかく、いろいろあったけど、楽しかったな。

 

 来年もいい年になるといいなあ……

 

 俺はギョウカイ墓場の空を見上げながら今年1年のことを考えて少しだけ口元が緩んだ。

 

 ……こんな騒がしくも楽しい連中とまた来年も一緒に過ごせますように。




という訳で、今回は以上!
いやあ、これ書いてる時の本編が本編だから、レイヴィスのキャラが全然違う。
何とか本編でワンダー出した後に書きたかったから、本編も急いで書いてたけど、もうちょっと絡ませてもよかったかな?
あんまり書かないキャラと絡ませたかったんだけど、上手く出来なかったですね。
そして、番外編は次は正月記念で初詣話かな?
それとも、正月記念のパーティーでもいいかも……
まあ、どちらにせよ、正月記念も書いていきますので、お楽しみに!
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