超次元ゲイムネプテューヌ 夢のヒーローを目指して 番外編   作:ホタチ丸

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はい、皆さんこんばんわ!
今日は番外編、ホワイトデー記念を投稿しますよ!
それでは、 お返しは何がいい? はじまります


ホワイトデー記念
お返しは何がいい?


「うーん、どうするかな」

 

 俺はプラネテューヌの教会の自室で、1人で唸っていた。

 

 悩むくらいなら誰かに相談すればいいと思うのだが、こればかりは他人に聞くわけにはいかない。

 

 なにせ、これは俺だけの問題ではない。

 

「ホワイトデーのお返し、何を返せばいいんだよ」

 

 思わず頭を抱えてしまうほど、俺はホワイトデーのお返しを何にするか悩んでいた。

 

 バレンタインにチョコを貰ったのは、ネプギアとユニ、ロム、ラム、ナナハの5人だ。

 

 もちろん貰ったチョコはどれも美味しかった。

 

 だから、俺もホワイトデーに気合を入れてお返しを送ろうと決めていたのだが……

 

「財布の中身がすっからかんなんだよな」

 

 この間のアイエフとの買い物で、俺の財布の中身はほとんどなくなってしまった。

 

 あの時、アイエフの奴はいい笑顔でいろいろな店を回り、その度に俺が支払うと言うことを繰り返した。

 

 さすがに高価なものを買ったわけではないが、ちょこちょこケーキやらプリンやら小物やらを買ったので、地味に財布の中身を薄くされてしまった。

 

 確かにアイエフのへのお礼みたいなものだし、仕方なかったとも思うのだが、もう少し加減して欲しかった。

 

 あれからクエストをいくつかこなしてお金を少しは稼いだのだが、あまり足しにはならない。

 

 だが、それよりも根本的な問題が存在している。

 

 ……そもそも、ホワイトデーって何を返せばいいんだ?

 

 えっと、定番で言えばクッキーとかマシュマロとかキャンディーとかってのは聞いたことがある気がする。

 

 でも、それって本当なのか?

 

「よし、時間もないし、直接聞いてくるか」

 

 そう、これはただ単にホワイトデーに関するリサーチなのだ。

 

 返す物を自分で決めればいいのだし、予備知識をつけるてきな意味合いだから問題ないだろう。

 

 俺は準備を整えて、ホワイトデーに関して知っているだろう人物たちの所に向かうのだった。

 

 

*     *     *

 

 

「はあ? ホワイトデーのお返しだ?」

 

「これはまた、そんなことをわざわざ尋ねに来たのですか?」

 

「意外と暇なんだね、勇者くんって」

 

 俺の質問に対して、ユピテルの皆さんは本当に辛口に答えてくれましたよ。

 

 ってか、俺は暇じゃないぞ。

 

 これからホワイトデーのお返しを準備するから、どちらかと言えば忙しいんだよ。

 

「ああもう、そんなこと言いから知恵を貸してくれ!」

 

 俺は3人に頭を下げて願い出た。

 

 今やゲイムギョウ界中で有名になったユピテルだ。

 

 きっと女性ファンからバレンタインのチョコを貰っているに違いない。

 

 参考程度でも、どんなものを返すのかを知ることができれば……

 

「悪いんだけどよ、オレらは力になれないぞ」

 

「生憎なのですが、俺達はバレンタインのお返しに手をつけていないのですよ」

 

「……へ?」

 

 俺は口を開けてまま数秒固まってしまった。

 

 バレンタインのお返しに手をつけてないって、どう言う意味なんだ?

 

「多分勇者くんは、僕達が山のようにチョコレート貰って、それを全員に返していると思ってるんじゃないの?」

 

「あ、ああ。違うのか?」

 

「ああ言うのは、俺達の手に届く前に検閲にかかるんですよ」

 

「検閲って……ああ、そう言うことか」

 

 ファンから送られてきた物に悪意あるものがあるかもしれないから、1度調べる作業が必要なのか。

 

 特に、人気アーティストであるユピテルには、不特定多数のファンレターやら贈り物やらが送られてくるから、余計に審査が厳しいのかもな。

 

「わかったか? だから、オレらはホワイトデーにファン感謝祭でライブをするんだよ」

 

「チョコレートを送って来てくれた子達に優先してチケットを送ってあるから、それがお返しになるのかな?」

 

「ですから、俺達の話は参考にはなりませんよ」

 

「そ、そんな……」

 

 俺がもし、ユピテル達のように歌でネプギア達にお返しなんて真似してもお寒いだけだ。

 

 むしろ、ユニとラムに酷い目にあわされてしまうのではないか。

 

「じゃ、じゃあ、せめてホワイトデーのお返しで一般的な物を教えてくれないか?」

 

 別世界からゲイムギョウ界にやってきた俺とは違って、ユピテルの3人はこの世界出身だ。

 

 俺の世界とは違ったことがあるかもしれない。

 

 それさえ分かれば、後は自分で何とかしてみよう。

 

「一般的ね……クッキーとかビスケットじゃねえか?」

 

「焼き菓子がポピュラーですが、ホワイトデーに因んでマシュマロとかを送ったりもしますよ」

 

「えー、やっぱり飴じゃないかな?」

 

 おお、ゲイムギョウ界でもそこら辺が普通なんだな。

 

 よし、早速この意見を参考にして、買いに行かなくては……

 

「ああでも、気をつけた方がいいぞ。確か、国ごとに返す物によって意味が変わってくるからな」

 

「はい? 意味?」

 

「ご存じありませんか? 例えば、クッキーを返すとあなたが好きですとか、飴を返すとずっと友達でいましょう、みたいな意味で受け取られるんですよ」

 

「な、何だって!?」

 

 ほ、ホワイトデーにそんな風習があったのか!?

 

 マズイ!? これは下手な物を返すとネプギア達に失礼になってしまう!?

 

 特に、本命チョコだって言ってたナナハに、ずっと友達でいましょうなんて遠回しのお返しなんて絶対にできないぞ!?

 

「詳しく教えてくれ!?」

 

「慌てないでよ……確かプラネテューヌだと、クッキーが相手のことが好きって意味になるんじゃなかったかな?」

 

「違いますよ。それはラステイションです。プラネテューヌの相手への愛情を示すお返しは、マシュマロですよ」

 

「それも間違いだろ。マシュマロが好きって意味になるのはルウィーのはずだ。プラネテューヌはキャンディーだっての」

 

「シュンヤ君、それ絶対違うよ。キャンディーはリーンボックスだって。やっぱり、プラネテューヌはクッキーだよ」

 

「いいえ、クッキーはラステイションです。それだと、ずっと友達でいましょうって意味になってしまうはずですよ」

 

「馬鹿野郎! プラネテューヌのずっと友達でいましょうがマシュマロだろ! テメエら本当はバレンタインチョコ貰ったことないんじゃねえのか?」

 

「それをシュンヤ君が言うの? この中で1番貰ってなさそうなのにさ」

 

「まったく、憶測で物事を言うなど以ての外ですよ。しかも、妄想を織り交ぜるなんて……」

 

「喧嘩売ってんのか!! いいぜ、表出ろ!! 久々にキレちまったよ!!」

 

「……だああああああ!! 喧嘩すんじゃね!!」

 

 俺は慌てて3人の間に立って喧嘩を止めた。

 

 原因が俺にあるとはいえ、さすがにこんなことで喧嘩しないで欲しい。

 

 ってか、結局どこがどう言う意味なのかまったくわからないじゃないか!?

 

「……ああ、悪い。ちっと頭に血が上り過ぎたぜ」

 

「ふぅ、俺も少し冷静じゃありませんでしたね」

 

「元はと言えば、シュンヤ君が妄想の話をしたことが原因なのに……」

 

「煽るな、カケル……これじゃ、結局何を返せばいいかわからないじゃないか」

 

 本当に俺は何を返せばいいんだよ。

 

 下手な物を返して、ネプギア達を傷つけるわけにはいかないし、かと言って何も返さないわけにもいかない。

 

「それなら、アクセサリーならいいんじゃねえか?」

 

「そうですね。女性への贈り物には、小物もお薦めしますよ」

 

「……食べ物以外だと、それがベストか」

 

「食べ物にこだわる必要ないんじゃないの? せっかくなんだし、女の子と一緒にショッピングとかしてきたら?」

 

 ふむ、確かに曰くがある食べ物関係よりも、アクセサリーや小物みたいに物で返した方がいいのかもしれない。

 

 後、カケルの意見は却下だな。

 

 相手が1人ならそれでもいいのかもしれないけど、5人だとそうはいかない。

 

「ありがとうな、参考になったよ」

 

「あんま役に立ってない気もするけどな、精々頑張れよ」

 

「レディ達を泣かせたりしたら、許しませんよ」

 

「まあ、頑張ってね」

 

「おう。それじゃ、俺もう行くな」

 

 ユピテル達の意見を参考に、俺はホワイトデーのお返しを買いに出かけた。

 

 あまり高いものは買えないけど、皆喜んでくれるといいな。

 

 

*     *     *

 

 

 そして、来るべき3月14日。

 

 ホワイトデー当日である。

 

 俺はこの日のために用意したお返しを手に、ネプギア達に早速会おうとしたその時だった。

 

「ん? メールが来てる?」

 

 着替え終わり、簡単にだが身だしなみを整えていると、Nギアにメールの着信が来たのだ。

 

 ……何となく、先月のデジャヴを感じる。

 

 もしかして、またユニ達からの呼び出しメールなのか?

 

「ネプテューヌから? アイツ、何でわざわざメールなんて真似するんだよ」

 

 メールの送り主はネプテューヌだった。

 

 同じプラネテューヌの教会にいるのだから、直接言いに来ればいいのに、どうしてこんな回りくどい真似をするのだろうか。

 

 とりあえず、メールの内容を見てみよう。

 

【おっはよー! 今日もいい天気だよね! さてさて、ゆっくん! 今日が何の日だからわかってる? 今日はホワイトデーだよ! 皆へのお返しはちゃんと用意できてるかな?】

 

 無駄にテンションが高い文面だが、それが何故かネプテューヌらしく思えてくる。

 

 わざわざそんなこと当日にメールされなくても、ちゃんと用意しているっての。

 

 だけど、ちょっとだけ気持ちが和んだのは事実だ。

 

 ……しかし、次の文章を読むことで、和んだ気持ちは全て吹き飛んでしまった。

 

【そんなゆっくんに指令があります! 今日はチョコを貰った相手1人にしか会ってはいけません!】

 

「はあああああああ!? どう言う意味だ、それ!?」

 

 チョコを貰った相手1人にしか会っちゃいけないって、それじゃお返しができないだろ!?

 

 いったい何考えてるんだよ!?

 

【今日はゆっくんが1番美味しいと思ったチョコを作った人にだけ会ってね! これはネプギア達も皆了承しているから拒否権はありません! それじゃ、ハッピーホワイトデー!】

 

「ネプギア達も了承してるって……1番美味しかったチョコを選べってことだよな」

 

 ネプテューヌが何を考えているのかはわからないけど、ネプギア達が了承しているのなら、俺には拒否権がない。

 

 ってか、どうしてこうなった?

 

 つまり、1日選んだ相手と一緒にいるってことだよな?

 

 まあ、お返しに用意した物は食べ物じゃないから、後で返しても問題ないけど、ここは真剣に選ばないと駄目だよな。

 

 皆のチョコは本当に美味しかった。

 

 その中で1番を決めるのなら、俺は……




という訳で、今回はここまで!
読んでもらった通り、これからそれぞれの4パターン書かせていただきます。
幸い明日は土曜日、明日の朝までに全員分を書きあげることができるはずですからね。
……実はバレンタインの時に自分的には渡すシーンに物足りなさを感じた結果、それなら1人ずつにした方がいいんじゃないかって思っただけです、はい。
シチュエーションはすでに決まっていますので、後は私が書きあげるだけです。
それでは、さっそく次の話を書いてきますので、楽しみにしていてくださいね!
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