インフィニット・ストラトス 黒と白の騎士 リメイク 作:オラクリオン
インフィニット・ストラトス 黒と白の騎士のリメイク作品始まります。
寒い寒い肌に突き刺さるような12月の気温。
しかも時間は夜10時30分。
雪が降っているのがさらに寒さを増長させる。
周りを見ればいちゃつくカップルどもがそこらへんに見て取れる。
その数は普段より多い様の思える。
それもそのはず、なんたって今日は12月24日。
つまりはまぁ俗に言うクリスマス・イブって奴だ。
そんな中を俺は一人でふらふらしている。
高校生の俺がこの時間まで一人で歩くのはふつうかもしれない。
こんな時間まで歩くのはガラが悪い奴かもしれないけど。
俺はどっちかっていうと平々凡々な人間だ。
だからこそ俺はここにいる。
突然だが、俺はこの世界が嫌いだ。
別に厨二病なわけじゃない。
もちろんちゃんとした理由?がある。
俺には兄さんがいる。
容姿端麗、頭脳明晰、運動神経抜群、おまけに性格もいいときた。
いわば、完璧完全超人だ。
それに比べて俺はさっきも言った通り平凡だ。
そんな二人の兄弟がいたら人はどちらをかわいがり、尊敬するだろうか?
答えはたぶん、兄のほうだろう。
少なくとも、俺の周りの人間はそうだ。
両親ですら、俺のことをまるで”出来損ない”でも見るかのように、出涸らしのように見る。
同級生と教師は、口をそろえてこう言う。
「お兄さんはできるのに何で君はできないの?」
正直もう聞き飽きた。
生まれてから何度聞いただろう?
何度、いじめられただろう。
でも、そのおかげで喧嘩とか強くなったんだけどな。
・・・・・・・・話がずれたな。
両親のせいで、家にいても本を読むかゲームやるか寝るかしかない。
ほぼひきこもりも同然だ。
だから、朝学校に行ってから夜遅くまでずっと外にいることが多い。
そんないつも通りのおんなじことを続けている。
だから、こんな世界嫌いだ。
でも、嫌いだなんだといっても何も変わらない。
俺みたいな一学生に世界は変えられない。
いくら勉強しても兄さんには追いつけないし、運動神経もよくはない、性格も・・・良いとは・・・言い難い。
何度、ほかの世界に行けたらと思っただろう。
こんなツマラナイ世界とおさらばしたかった。
ズッ…
不意に背中に違和感が生まれる。
何かで刺されたようなそんな感じが。
体に力が入らない。
ばたりと地面に倒れると真っ赤な刀身のナイフを持つ青年がいた。
少しして、ぬるっとした赤い液体にが体に触れた。
青年が持つナイフもおなじも液体だと思った。
「そうか…」
これは・・・俺の血だとなんとなく分かった。
青年の口元が動いた。
違う、と。
よく見ると青年は大学生くらいだ、かなりやつれてる。
なるほど、こいつはきっと兄さんに嫉妬して殺そうとしたんだろう、自分が落ちた大学に兄さんが受かったんだろう。
だんだん意識が遠のく、周りの悲鳴も聞こえなくなってきた。
結局最後まで兄さんと比べられたのかよ。
「ついてねぇ…」
そんな最後の言葉で目の前が暗くなる。
ここで、俺の人生は幕を閉じた。
そんなわけでプロローグでした。
次回は神様とあって転生するところまで行きます。
次回「プロローグ~はじまり~」