前回までのガルパ☆ピコの奇妙な冒険はッ!?
「くっ……吹雪が!」
「前が見えないわ!」
「大変! ミッシェルが! 息してない!」
「美咲ちゃん!?」
「(もともと着ぐるみだから息とかないんですけどこれスタンドだしなあ……)」
ハロハピ、雪山となった街を行く!
しかし彼女たちの道は険しい!
その旅路を踏破することはできるのか――!?
「つまりそういうことさ」
「どういうことよ……」
「ジブンの念写で日菜さんの位置を特定します!」
「マヤさんの手からコードが!」
「――わ、私の……私の『エゴサーチ』の意義は……ッ!?」
「(この状況はどこからどう突っ込めば良いのかしら」
Pastel*Palettesが向かうのは吹雪を展開した氷川日菜のもとへ!
彼女たちの音は少女を閉ざされた氷の牢獄から救うことができるのか――!
そしてッ!
「有咲の魂を賭ける!」
「じゃあ私は沙綾のパンを賭ける」
「なら私はりみりんのチョココロネかな?」
「お、おたえちゃんのウサギ……?」
「じゃあ、香澄のキラキラ」
『キラキラキラーーーッ!!』
「おのれPoppin‘Partyィーーーッ!?」
吹き飛んでいくまりな!
残すところあと二話となったガルパ☆ピコの奇妙な冒険!
物語は終わりへと収束していく――!
「ところで彩先輩はなんであんな悲しんでんだ……?」
「エゴサーチは自分の身を削る行為だからね。なにかを探る代償にファンがひとり減るんだって」
「なんだそりゃ」
☆★☆
「なッ、なにィ――ッ!? 「BanG Dream! FILM LIVE」プレミア先行上映イベントのライブ・ビューイングチケット受付が終了しただとッ!?」
「申し訳ございません……」
「失望しました彩ちゃんのファン辞めます」
☆★☆
「へ……減った……私の体の中でなにかが減った……決定的ななにかが……!」
「なにを言っているの彩ちゃん……」
「儚い……」
「あなたもなにを言っているの、薫……」
「み、見えましたっ! 日菜さんが!」
「こ、凍ってます……! あれは……サヨさん……!?」
「――急いでッ!」
ザリッ、と線を引くようにPoppin‘Partyが並び立つ。
境界線の向こう側は言うまでもなく、半ばピンボールとなったまりなだ。
ふらふらと覚束ない足取りで、彼女はゆっくりと立ち上がる。
「ここは私たちが食い止める……!」
「ま、悪くない役回りっつーか……いや、これツッコミどころか?」
「今度は堅焼きじゃ済みませんよ?」
「チョココロネは……飽きられない……!」
「ウサギと、私と、スナッパー……」
「くっ、ぅうッ……!」
果たしてその気迫は食い止めるというべきものか。
撃退というか、討伐というか、殺戮というか。
なんともやる気満々なあたり、本当に食い止めるのが目的なのか疑わしい。
「では、私たちは彼女を救いに行くとしよう……エスコートは必要かい? 千聖」
「その前にどうやって行くのかしら。この吹雪じゃ徒歩でも時間が……」
「大丈夫です、チサトさん!」
「え?」
スラリ、と構えられる日本刀。
見間違いではない。
羽織を着た幽霊が若宮イヴの後ろでたしかに剣を構える。
「――ブシドーッ!!!」
轟ッ! と風を切る鋭い刃。
氷を砕き、民家を裂き、その破壊痕が一直線に道をつくる。
かつて誰かはこう言った。
道とは、自分で切り開くものだと――
「吹雪も距離も関係ありません! これでヒナさんのところへ行けます!」
「は、走ればすぐです! ここからそう遠くないと――」
「み、みんな凄いなあ……」
「……やれやれだわ」
息をつく千聖の横で、瀬田薫は一言――儚いと溢した。
☆★☆
突如として浴びせられた凄まじい衝撃波に、美咲の体を覆っていた氷が剥がれた。
「! な、に――?」
ぶわりと跳び上がっていく体と、全身を包み込む浮遊感。
それに美咲は最悪の、わりと洒落にならないデジャブを覚えた。
「うおおおおおおおまた飛んでるッ!?」
「やったわ! ミッシェル!」
「薫くんがやったんだね!」
「いや言ってる場合じゃないッ! てか花音さんは――」
……遠く地上に、上手いこと自身のスタンドで地面にしがみつく花音が見えた。
やっぱりクラゲは便利だなあ、と改めて思いながら、あれほど便利ならまあ愛着も沸くだろうとわりと壊れかけた思考回路の美咲だった。
「こころ、分かったよ」
「……? どうしたの、ミッシェル」
「今……こころを理解できたと体で感じる……」
「大変よはぐみ! ミッシェルの脈がまたないわ!」
「そんな! ミッシェルはやくこのコロッケを食べて!」
「うぐぉーーーッ!?」
ドゴドゴドゴ、と叩き込まれるコロッケ。
それこそが北沢はぐみの精神力からなる生命エネルギーの結晶だ。
つまり頭のネジが飛んだ美咲ぐらいならなんとか治せる。
「はっ……私は……いったい……?」
しかし地上ではその比で無いカオスが巻き起こっていた。
「みんな……」
「ヒナさん!」
「大丈夫だよ、日菜ちゃん」
「まあ、この状況は大丈夫じゃないけれど……」
「ぶ、無事で良かったです……」
「ああ、なんと素晴らしい……これが、そう……少女たちの奇跡……!」
次第に吹雪がおさまっていく。
氷付けになった街が元に戻っていく。
なんだかんだあってPastel*Palettesの声が通じた結果。
氷川日菜は正気を取り戻したのである。
「ぽ、ポテ……」
「おねーちゃん!」
「日菜……それに……あなたたちは……」
目覚めた紗夜が日菜の抱擁を受け止める。
ああ、真に尊きは姉妹愛。
このようにして事態は終わりを迎えたのである。
――端的に言おう。
「――着地!」
「はぐみも!」
「そしてミッシェルもですよー」
振動を響かせて地面に落ちる三人。
半ばツッコミ役が諦め気味なのが悲しさに拍車をかけていた。
「それじゃあ向かうわ!」
「……? あの、こころちゃん……向かうって、どこに……?」
「もちろん『さーくる』によ! 彩!」
こうして、すべてのバンドガールたちがその場所に集う――!
☆★☆
はじめから予感はあった。
たしかな手応えだった。
鉛筆を持てば文字が書けるように、
水道の蛇口を捻って水が出るように、
当たり前みたいにある感覚だった。
だからこそ、それはまさに天運である。
月島まりなと『さーくる』は、運命的な輪のなかでこそ引かれ合う――!
「撃ってきなさい……」
「!」
「戸山香澄……その『ランダムスター』で……撃ってきなさい……ここがどこか! あなたが分かっているというのならッ!」
「っ! ま、まずいぞ香澄っ! ここは――」
『キラァ!』
「聞けーーーっ!!」
撃ち抜かれてドバァーっと吹き飛んでいくまりな。
彼女たちにはその通りに見覚えがあった。
なにせいつも使う通りだ。
――そう、バンドガールたちが『さーくる』へと赴くための道である。
「かかったな阿呆がァー! これでッ! 私の――勝利よォ!! 『サークル』!!」
がっしゃあああん、と窓ガラスをぶち破ってまりなはダイナミックに出勤した。
時刻はすでに昼の十二時。
見れば外の天気は吹雪から大嵐に変わっている。
時折落ちる雷が、暗闇の店内を薄く照らしていた――
「……ふ、はは」
そんな中、まりなは声をあげて笑う。
「フハハハハハハハ――! 私の『スタンド』こそが最強ッ! 無敵ッ! 月島まりなの『サークル』こそがばらまいたスタンド能力の頂点に立つのよッ!」
「――開いてる?」
「――な、に?」
だが、そんな慢心を許さない。
世界が。
音楽が。
なによりガールズバンドが。
「あなた、たちは――!」
「偶然……いや、運命なのかな……まりなさん。いまたしかに――」
「そんな……! どうしてここに……ッ!」
「
次回ッ!
最終章ッ!!
SEARCH BATTLE ROUND
探し続けた最後の戦いが、ここのはじまる――
>次回最終回
うn
>なにが起こっているんだ
なにかが起きてるんだよ……
>姉妹愛
ストーリー解放してみんなもさよひなをすこれ
>アフグロ
ラストはやっぱりあの〆方かなって……
>エゴサーチ
ツイッターのフォロワーがひとり減るみたいなもんだからへーきへーき(無知)
>エンディング
泣けるならその感性を分けてほしい(真顔)