ガルパ☆ピコの奇妙な冒険   作:4kibou

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ライブハウス「さーくる」


 

 ――時は、ガールズバンド戦国時代。

 数々のバンドが群雄割拠するここ――ライブハウス「さーくる」で!

 今日も嵐が!

 吹き荒れるゥ――――!

 

 

 

『ガルパ☆ピコの奇妙な冒険』

 

 

 

 暗闇のなかで、その門は叩かれた。

 

「いらっしゃーい」

 

 長年培ったライブハウススタッフとしての習性だろう。

 つい、と言った感じで歓迎した相手に、月島まりなは目を疑った。

 

「なッ、なにィ!?」

 

 そこに並ぶ五人の少女が、たしかに目に映る。

 

「あなたたちは――『Afterglow』ーーーーッ!!」

 

 〝反骨の赤メッシュ〟Gt & Vo 美竹蘭。

 〝ゴーマイウェイ〟Gt 青葉モカ。

 〝大いなる普通〟Key 羽沢つぐみ。

 〝豚骨しょうゆ姉御肌〟Dr 宇田川巴。

 〝不発の大号令〟Ba 上原ひまり。

 

「幼馴染み同士で結成した、王道ガールズロックバンドだぁーーーー!!」

「……空いてる?」

「――ちょっと待って」

「誰ッ!?」

 

 ばっ、とふり向く蘭。

 そこへ、新たな集団が足を踏み入れた。

 

「あぁーーーっと! 軽やかなステップで入店してきたのは――『Pastel*Palettes』ーーーッ!!」

 

 〝とびだせエゴサーチ〟Vo 丸山彩。

 〝荒れ狂う機材ヲタク〟Dr 大和麻弥。

 〝北欧から来たサムライ〟Key 若宮イヴ。

 〝となりの天才ちゃん〟Gt 氷川日菜。

 〝微笑みの鉄仮面〟Ba 白鷺千聖。

 

「可愛いだけと侮るなかれ! 今や実力は折り紙つきの、アイドルバンド五人組だぁーーーーっ!!」

「まんまるお山に彩りを!」

「――これじゃ暗くて練習にならないわ!」

 

 静まりかけた室内に、ドアを蹴破る音が響く。

 侵入経路はもちろん天井。

 自家用ヘリからの着地を行うコトなど彼女たちにしか不可能だ。

 

「なんとっ! 既にスタジオ入りしていたーーー!? 『ハロー、ハッピーワールド!』」

 

 〝笑顔の波状攻撃〟Vo 弦巻こころ。

 〝荒唐無稽の一人芝居〟Gt 瀬田薫。

 〝熊の中の常識人〟DJ ミッシェル。

 〝迷宮のジェリーフィッシュ〟Dr 松原花音。

 〝北沢印は元気印〟Ba 北沢はぐみ。

 

「弦巻こころ率いる異色ガールズバンドだぁーーー!!」

 

 だが、音はそれだけではない。

 コツコツと、階段を上る高い足音。

 

「あ……あなたたちは!?」

 

 それはゆっくりと、暗闇から五つの影を伸ばしていく。

 

「その姿……さながら召喚されし漆黒の邪神と言ったところかっ! 『Roselia』ーーーっ!!」

「どーん!」

 

 〝狂い咲く紫炎の薔薇〟Vo 湊友希那。

 〝不動のスキルマ〟Key 白金燐子。

 〝闇の波動がアレする黒っぽい堕天使〟Dr 宇田川あこ。

 〝慈愛の女神〟Ba 今井リサ。

 〝サッドネスメトロノーム〟Gt 氷川紗夜。

 

「ばーん!」

「その実力はプロも注目するほど! 本格派ガールズバンドだぁーーー!!」

 

 カッ、と光る稲妻。

 それに友希那は目を細めて――

 

「眩しいわね……っ!」

 

 窓ガラスに映り込んだ五つの影を、見逃すハズもなかった。

 

「あぁあーーーーーっ!!!!」

 

 パリィーン! とぶち破られる最後のガラス。

 合計五枚。

 修理費は電卓を叩いて出せる。

 まりなの給料から天引きだった。

 彼女は驚きながらもヤケクソで叫ぶ。

 

「闇を晴らすは五つの綺羅星! 今日も心は輝いているか!? 『Poppin‘Party』ーーーっ!!」

 

 〝兎追いし花薗〟Gt 花園たえ。

 〝これでいちコロネ〟Ba 牛込りみ。

 〝発酵少女〟Dr 山吹沙綾。

 〝甘辛パーソナリティ〟Key 市ヶ谷有咲。

 〝星のカリスマ〟Gt & Vo 戸山香澄。

 

「無限の可能性秘めた超新星! 期待の新生バンドだぁーーー!!」

 

 バンドに青春をささげた少女たちの熱き戦いが……

 今ッ!

 はじまるッ!

 

「とでも思ったかァーーーッ!!」

『キラァッ!!』

「ぐふえぇーーーーっ!?」

 

 誰よりも速く反応したランダムスターの拳がまりなに刺さる。

 

「ぐ、ぅうッ……! おのれ――」

「――That」

 

 ガツン、と動きを止める一瞬の打撃。

 緋色の幻影が、蘭の意志を力に変える。

 

「Is!」

「うぐおッ!?」

「How I Roll!」

「ぐわぁーーーッ!!」

 

 吹き飛ぶまりなの背後に一瞬で回った〝黒〟が構える。

 

「叫ぶわ! 『ブラック――」

「ぐっ!?」

「――シャウト』!」

「あばーーーッ!?」

 

 ふわりと空中に浮き上がるまりな。

 無論、ソレを見逃す彼女ではない。

 

「ハッピー!」

「ぐぬっ!?」

「ラッキー?」

「ぐががっ!」

「スマイル――」

 

 ぐっ、と溜められた拳。

 避けられるハズもなく、見切れるものでもない。

 引き攣ったまりなの顔に、その衝撃が走り抜ける――!

 

「イェーイ!!」

「うぁあッ……!!」

 

 吹き飛ばされた先には最後に待ち受ける少女の姿。

 丸山彩は静かに佇んで、キッとまりなを強く睨みつける。

 

「まんまるお山に……!」

「く、ぅう……!」

「彩りをッ!!」

 

 穿った拳はさらにまりなを弾き飛ばす。

 さーくる店内でくり広げられた戦闘の余波に建物が揺れる。

 ――だが、そんなことなどお構いなしに。

 仕上げとばかりに、戸山香澄とランダムスターが腕を引き絞る。

 

「これで! まりなさん!」

「おのれ……おのれぇーーー!」

『――キラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラァーーーッ!!!!』

 

 連続する拳の衝撃。

 それはいとも容易くまりなを撃ち砕き、

 経年劣化の酷い『さーくる』を震わせ、

 とてつもない威力と共にまりなを叩き付けた。

 

「うぐあぁーーーーッ!?」

「……まりなさん。あなたの敗因はたったひとつ……たったひとつの単純な答えです……」

 

 戸山香澄が、いつか見た学帽を被りながら言う。

 

「――『てめーはおれを怒らせた』……ってやつです」

 

 月島まりな……『サークル』

 

 ――――完全敗北……気絶。

 

「……お、おい。なんか揺れてねえか?」

「ま、まずいよ香澄っ!」

「さーや?」

「さーくるが壊れる!!」

「な……!」

 

 〝なんだって――――!?〟

 

 ライブハウス……『さーくる』

 

 ――――完全崩壊……死亡。

 

 

 

 ☆★☆

 

 

 

 そして時代は過ぎ……

 いま! 新たなる流れが、嵐を巻き起こす――!

 

「大……ガールズバンド時代……!」

 

 その渦の中心に立つ少女の名はッ!

 

「いや二期とかねえから」

「!?」

 

 さらばガールズバンド!

 さらば遙かなる旅路!

 最後に集うはただひとつ!

 合言葉は――

 

『ガルパ☆ピコ!』

 

 

 

 ~完~ 




>さーくる崩壊
これがやりたかっただけ(真顔)

>みんなどこから入ってきたの?
アフグロ→そのまま
パスパレ→そのまま
ハロハピ→ヘリからダイブ
ロゼリア→あこちゃんの闇移動
ポピパ→まりなさんを追って入場

>最後の娘は変態ギタリストですか?
いいえ超人ロッカーです。

>二期とか
もういいだろ!!(G4を撃ちながら)















>あとがき
はい(冷静)というわけでここまで付き合ってくれた方はありがとうございました。途中から自分でもなに書いてるのか分かんなくなったので「酒ッ! 飲まずにはいられないッ!」しながら書いたらもっとワケ分かんなくなりました。うーんこれはアルコールの暴力。

ちなみに完走した感想はとにかく書いてて楽しかったです。なんか色々と難しいこと考えずにフィールで筆を走らせる快感を覚えました。うん。今度はもうすこし真面目にしよう。頭空っぽにして書ける作品って良いなあ……(遠い目)

そんなこんなで4kibou先生の次回作にご期待ください! 次は割烹通り百合を書こう。


あと正直この二次小説書き始めた瞬間に「実家がなくなるでー」って言われたのはマジでなんかの呪いだと思う(震え)
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