最近流行のラノベってタイトル長いよねっていうタイトルにしようそうしよう。   作:コックローチ黒狼

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目覚ましのアラーム音って慣れると不快になるから好きな音楽にしたくないんだよね。

イロドリノハナ。

彩の華。

サイカ。

彩華。

アヤカではなく、サイカ。

昔私がまだ四~五歳くらいの頃、この名前の読み方を教えた近所の年上のお姉さんに「中国の戦国時代のお姫様みたい」と言われたことがある。

当時は幼いながらも意味が何となく伝わって複雑な思いだったなぁ…。

別に中国に対して偏見も恨みも特にないのだが…なんかこう、嫌だった。

もちろんここは中国でもなければ戦国時代でもない。

私は生粋の日本人だし、名付け親も中国の血は通っていない。

と思う。

だが先祖代々辿っていけば行き着くところは地球上の人間は皆同じだという。

一概に中国人の先祖はいないなどとはいえないのだ。

アダムとイブだって本当は中国人を最初に産んだかもしれないじゃないか。

…アダムとイブの説について他に全く知識がないからそんな可能性があるなんて胸張って主張は出来ないが。

むしろ海外の人達に叩かれそうで怖い。

最もそれとこれとは話が別である。

私の先祖に中国人がいようがいなかろうが、名付け親である日本人両親のセンスがキラキラネーム思考なのは変わりがないのだから。

家に二匹いる猫の名前は母と父が片方ずつ名付けをした。

私の他にも二匹も被害者がいた。

わあびっくり。

母の名付けた猫は「アナスタシア」。

父の名付けた猫は「ゲリューピオン」。

どちらもキラキラネームを通り越して厨二病だ。

アナスタシアは餌を食べすぎて少し太ったプヨプヨの可愛い毛玉で、我が家での私の絶対の癒しだ。

アナスタシアはいいぞ。

みんなアナスタシアをすこれ…。

私がもふもふなでなでしたい時には自らその身を差し出してくれる子だ。

かわいい。

それに比べゲリューピアンは私に懐いていない。

朝私が起きた後手洗いに行った隙を狙い、布団に粗相をする。

おかしいな…いつ躾を間違えたんだろう……。

あれ、涙が…。

そんな自称キラキラネームの私と、毛玉二匹は今日も朝を迎える。

もう少し、あと一分ほどでスマホの目覚ましが鳴り響くだろうか。

あ、鳴った。

聞き慣れたアイポンのアラーム音。

起きる時間が来た証だ。

こうして私の恋路は引き裂かれる。

約七時間前にお布団様と二人寄り添い、幸せを誓い合ったのに。

引き剥がされる。

この目覚ましが鳴るせいで。

わかってる、わかってるんだ。

本当は目覚ましのせいじゃなくて時間が有限なのが悪いのだ。

でも。

やっぱり。

「……私、この音嫌い。」

寝起きスカスカの喉であいぽんをタッチする。

今日から新生活。

嗚呼、まだ寝ていたいのにこの世界は私に厳しすぎるのではないか?

ひきこもりたい。

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