三兄弟の系統樹   作:出来立て饅頭

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第二十話 ギデオンでの活動

  ◇  【風術師(ウィンドメイジ)】クロス・アクアバレー

 

 

ギデオンでの今後の方針を話し合った俺達は早速行動を開始。俺は【風術師】のカンストと魔法攻撃スキルのLv上げだな。あと、三人で狩りが出来ない時にでも装備を探そう。

 

ここギデオンはカルディナに近く、決闘に参加しているティアンや<マスター>目当てに武器を扱っている商人も数多い。

 

その為、質の高い武器が多く、中にはフリーマーケットの様なイベントで掘り出し物なんかも並ぶことがあると言う。

 

まぁ、そう言う露店売りする人たちの中には粗悪品を売り、金だけだまし取るような奴もいるらしいので《鑑定眼》スキルは必須との話だ。

 

俺達はそんなスキルを持っていないので、もっぱら商店での買い物だな。ゲイルが【冒険家】になれば《鑑定眼》スキルを覚えるが、今すぐは望めないしな。

 

俺が求める装備は、剣士系統をメインジョブにしている時に使う剣と防具。あとは魔術師系統をメインジョブにしている時用の杖と防具だ。

 

狩りをして所持金も増えたので探した結果、武器と防具は剣士用はいいのが手に入った。

 

 

【ミスティックソード】

  逸話級金属(ミスリル)に魔法付与を施し性能を上げた逸品。

  武器種としてはツーハンドソード。

 

 ・装備補正

 

  攻撃力+120

  防御力+30

 

 ・装備スキル

 

  《魔法威力増加》

  《MP消費軽減》

 

 ※ 装備制限:合計Lv130以上。

 

 

 

 【ガルムビーストシリーズ】 セット装備

  魔獣種のモンスターの素材をふんだんに使い作られた装備一式

 

 

 ・装備補正

 

  STR+10%(セットボーナス)

  AGI+10%(セットボーナス)

  防御力+180(全装備の合計)

 

 ・装備スキル

 

  《HP増加》Lv3

  《SP増加》Lv2

 

 ※ 装備制限:合計Lv130

 

 

これらの武具を今はメインで装備している。ミスティックソードは片刃の翠色が美しいツーハンドソードでガルムビーストシリーズは所々に毛皮や爪牙の飾りがある真っ黒な皮鎧一式だ。

 

装備スキルも申し分ない。武器の装備スキルは名前そのままの能力で、防具の《HP増加》Lv3はHP+400の効果。《SP増加》Lv2はSP+200の効果だ。

 

これらを手に入れて次の装備も手に入れようと探していたんだが、なかなかいい物がない。どうしたものかと考えていたら唐突に気付いたことがある。

 

別に魔術師用の装備は要らないのではないかという考えに。俺がメインジョブにと考えているのは【魔法剣士】だ。前衛攻撃職で攻撃魔法も使えるジョブ。

 

ならば、メインジョブを魔術師系統にしていても別に剣や鎧系の装備をしていてもいいのではないかと。無論、剣の攻撃力は専用スキルが使えないから落ちるし、剣士系統の攻撃スキルも使えないが。

 

しかし、デメリットと言えばそれくらいなのだ。装備したことでマイナス補正があると言うわけでもなく、何か致命的な欠陥があると言うわけでもない。

 

考えれば考えるほど、問題はないように思う。所持金も潤沢になるわけでもないし、しばらくはこの装備でやって行こう。

 

俺はいい装備が手に入ったが、他二人はどんな装備を買うのかね?

 

 

 

  ◇  【従魔師(テイマー)】ウッド・アクアバレー

 

 

ギデオンに活動拠点を移して、僕は仲間のモンスターと一緒に食事をしているところだ。グリフにグランとスオウ。彼らと一緒に街の外での食事。比較的門の近くでシートを広げているので問題はない。

 

街に入ろうとしている人たちが視線を向けてくるが、もう慣れちゃった。

 

「クル~」

 

グリフは嬉しそうに豪快に食べている。グランとスオウは行儀よく大人しく食べている。と言ってもグランは尻尾が大きく揺れているし、スオウも食べる合間に嬉しそうに鳴いている。

 

「今日は買い物する予定だから、ゆっくりできるよ」

「クル」

「UON」

「HOU」

 

今日は僕しかログインしてないので装備更新のために買い物をする予定だ。そろそろ手持ちの武具では物足りなくなってきたしね。

 

食事を終え街に戻り、今は商業区画で装備を見て回っている。さすがに人通りが多いのでグリフたちは紋章と【ジュエル】の中だけど。

 

目的の装備は弓に防具。それと矢筒だ。矢筒は特殊なアクセサリー扱いでアクセサリー枠では唯一装備制限がある。他のアクセサリーには装備制限はない。

 

何店か見て回り、ようやくいい装備を買うことができた。

 

 

  【エレメント・フォレスト】

   エレメンタル種の植物タイプモンスターの素材をふんだんに使った弓。

 

  ・装備補正

 

   攻撃力+130

 

  ・装備スキル

 

   《器用強化》Lv2

   《射程延長》Lv1

 

  ※ 装備制限: 合計Lv130

 

 

  【アーチェリー・レザーアーマー】 セット装備

   弓を扱う者のことを考えて作られた装備一式。

 

  ・装備補正

 

   DEX+10%(セットボーナス)

   防御力+160

 

  ・装備スキル

 

   《遠視》Lv2(セットボーナス)

   《SP増加》Lv1

 

  ※ 装備制限: 合計Lv130

 

 

  【矢の止まり木】

   職人が使う人間のことを最大限に考えて作りだした矢筒。

 

  ・装備補正

 

   なし

 

  ・装備スキル

 

   《矢自動補填》

 

  ※ 装備制限: 合計Lv100

 

 

【エレメンタル・フォレスト】は複数の木材素材を使っていて、色合いもなかなか美しい弓だ。装備スキルも弓を使う僕にとってはありがたい物。

 

【アーチェリー・レザーアーマー】は革素材で作られた面当て、革鎧にズボンとベルト。革製グローブにブーツのセット装備。グローブなどは矢が引きやすいように革が比較的薄い。

 

【矢の止まり木】は実際に装備させてもらい矢を出し入れするのが一番やりやすい物を選んだ結果だ。装備スキルの《矢自動補填》は、アイテムボックスにある矢を自動で矢筒に入れるスキルだ。

 

中々いい買い物ができて、上機嫌でログアウトできた。兄貴たちも装備を整えるって言っていたし、いい買い物はできたかな?

 

 

 

  ◇  【盾騎士(シールドナイト)】ゲイル・アクアバレー

 

 

ギデオン周辺で狩りをしてしばらく経った頃、俺は装備を整えるために商業区画で買い物中だ。

 

求めているのは剣に全身鎧。それと戦棍(メイス)だ。剣は今使っているのが物足りなくなったため。全身鎧は【ボルックス】をガードナー運用する時に必要だし、その場合の防具としては上級職の【重厚騎士】に転職するためにも全身鎧一択なのだ。

 

戦棍に関しては、俺達のパーティで前衛が剣だけ持っているのはまずいのではないかと考えた結果だ。

 

兄貴は剣士系統をメインジョブに考えているから仕方がないので、俺くらいは予備武器に剣以外を持っておこうと思ってな。

 

なぜ戦棍なのかは、単純に俺の好みだ。もう一つ言えば戦棍の方が騎士が持っていても違和感ないかなっと考えた結果だな。

 

そうして探しているのだが、全身鎧がなかなか見つからん。剣と戦棍はいいのを見つけた。これだ。

 

 

  【ミスリル・ナイトソード】

   逸話級金属(ミスリル)で作られた片手剣。

   見た目の美しさと実用性の高さで熟練の【騎士】に人気の品。

 

  ・装備補正

 

   攻撃力+110

   防御力+20

 

  ・装備スキル

 

   《騎士道》

 

  ※ 装備制限: 合計Lv120以上

 

 

  【ミスリルメイス】

   逸話級金属(ミスリル)で作られた戦棍。

   【戦士】や【闘士】に人気の品。

 

  ・装備補正

 

   攻撃力+120

 

  ・装備スキル

 

   《ブレイク・アップ》

 

  ※ 装備制限: 合計Lv120以上

 

 

《騎士道》のスキルは騎士系統のアクティブスキルのの消費を軽減する効果が。《ブレイク・アップ》は破壊力微増とのこと。どちらも有効な効果だろう。

 

二つの武器を手に入れて別の店で全身鎧を見ているのだが、なかなかこれはと言う物が見つからん。

 

そもそも全身鎧はあまり人気が無いようなのだ。特にフルフェイスの兜がある全身鎧は。視界は狭まるし、重いのである程度のSTRは必要。さらに動くのに慣れが必要。

 

デメリットが無視できないので<マスター>のほとんどは皮鎧や軽装鎧を選ぶ。例外は俺の【ボルックス】のように<エンブリオ>が全身鎧である場合と<UBM>の特典武具。あとはドライフ皇国の機械式甲冑くらいだと言う。

 

俺も視界が狭まるのはごめんなので、フルフェイスの全身鎧は候補から外している。ただ、そのせいで選べる全身鎧が少なくなっている。ただでさえ人気が無くて商品が少ないのにだ。

 

俺の場合は就きたい上級職の転職条件でもあるので妥協はできない。次の店にでも行こうかと考え始めたが・・・

 

「ん?」

 

店の隅っこに飾られている全身鎧を見つけた。全体の色は白銀色だが艶消しでも施してあるのか輝きは目に優しく、ヘルムは頭にかぶるタイプで目を保護するバイザーがある。武骨な実戦用であるが所々に職人の拘りなのか装飾が施されていた。

 

目にした瞬間妙に気になり、性能を見てみると・・・

 

 

  【白銀式甲冑 シルベスタ】

   とある職人が作った全身鎧。全身鎧では軽く、使いやすい。

 

  ・装備補正

 

   防御力+460

 

  ・装備スキル

 

   《破損耐性》

   《重量軽減》

 

  ※ 装備制限: 合計Lv130

 

 

中々の性能だな。防御力は【ボルックス】より高いし、装備スキルも有用だ。性能を見てこれを買う決意を固めた俺は店員さんに伝えてこの装備を手に入れた。お値段は15万リルと少々安かった。

 

なぜかと聞いてみたら、この全身鎧は売れ残りでデンドロ内時間で3年もこの店に有ったと言う。装備スキルの《破損耐性》のおかげで壊れることはなかったが、そろそろ店主が処分も検討していたと言う。

 

もし買うお客が居るのなら安くてもいいから買い取ってもらえとも言っていたので、この値段だと言う。俺としてはある意味掘り出し物と言うわけだな。

 

気に入った装備を購入して気分よくログアウトできた。しばらくはこの防具を装備して慣れておく必要もあるな。

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