ガンダムビルドファイターズifストーリー:東方学園ガンプラ部!! 作:蒼葉 桜木
第2話−夏瀬、ガンプラ部に立つ−
−夏瀬視点−
「それじゃ〜夏瀬君の席は、新藤君の隣だから。仲良くしてあげてね〜。」
「西行寺先生、小学校じゃないんですから……。」
どうやら、彼の反応を見るに−いや、話し方の時点でだいたい察しがつくが−僕の担任になる西行寺幽々子先生はかなりおっとりした感じの先生のようだ。
「あ〜、とりあえず、俺は新藤 康輝。これからよろしく。」
そう話しかけてきたのは、僕の隣の席になった新藤君だった。
「うん。よろしく。」
「そうだ、夏瀬。お前、部活って何か決めたか?」
露骨に話を変え、話題を振ってくる新藤君。
「いや、どんな部活があるのか分からないから。」
放課後何処か見に行こうと考えていたところだけど、どうしたんだろう。
「もしよかったら、今日俺の部活を見に来ないか?」
−放課後−
授業を終えた僕たちは、新藤君の部活のある文化部棟へと来ていた。
「ここだ。俺の入ってる部活。」
「東方学園……ガンプラ部……。」
「そう、ここが我等が東方学園ガンプラ部の部室。一応バトル設備もあるからバトルも出来る。」
ガンプラバトルは今や世界を巻き込んだ一大ブーム。それに乗じて学園の知名度を上げるって意味でもガンプラ系の部活は好都合なんだろう。
「まぁ、部員は俺と部長だけなんだがな……。」
「あれ?ガンプラ系の部活って人気あるんじゃないの?」
「それがなぁ、私立幻想学院ってトコあるだろ?」
「あるねぇ、幼馴染もそこに通ってるよ。」
世界大会に何度も出場し、去年は第2位まで上り詰めたらしい。
「そこのガンプラバトル部が実績あるわ設備が優秀だわでバトルするならそっちに行ったほうがいいってことでバトルしたい学生は皆そっちに行っちまうんだわ。」
「なる程、そういうことか。」
「とにかく、今回の大会に出るためには部員を早急に集めなくちゃなんねぇんだわ。とりあえず、入った入った!」
そう言いながら、新藤君はスライド式の扉を開ける。
「こんちはーっす。部長、新入部員候補連れてきましたよー。」
部室の中を覗くと、ガンプラバトルの筐体と長テーブル一つ、そしてパイプ椅子が数脚並んでいる。そのうちの一脚に、白い髪の女子が座っていた。そして、こちらを見て微笑みながら挨拶をかえす。
「新藤君!連れてきてくれたんですね!?」
「えぇ、朝から部長に何度も言われたんで。」
「転校生くん、ようこそ!我がガンプラ部へ……。」
ふと、言葉を途切れさせこちらをじっと見つめる部長。
そういえば、確かこの人と何処かで会ったような気が……。
「もしかして、君……あの時のストライクガンダム使いみょん!?」
「みょん……??もしかして、あの時の武者ガンプラの人ですか!?」
思い出した!不良とバトルしてて、僕が助けに入ったあの時のガンプラファイターの人だ!『みょん』って語尾が特徴的で覚えてたんだっけ!
「わ、私は魂魄 妖夢っていって、ここの部長をしてます。あのあの、あ、あの時はありがとうございました!!」
そう言って勢いよく部長がこちらへ頭を下げる。
「や、やめてください!僕が勝手にやったんですから!」
「でもでも、助けてもらったのはのは事実ですし……。」
いやいや、こちらが。いえいえ、こちらこそ。こんなやり取りを繰り返していると、新藤君が会話に入ってきた。
「あれ?お二人知り合いだったんですか?」
「はい!実は……。」
少女説明中……
「なる程なる程。前に話ししてたスゴく強いガンプラファイターってのは夏瀬のことだったんですか。」
「そうなんだみょん!操作技術もスゴかったけど、使ってた機体の作り込みもスゴかったんだみょん!」
「語尾が出るほどスゴかったんですね……。」
そこまでべた褒めされると何か照れくさいものがある……。「別にそこまで凄くはありませんよ。僕より強いガンプラファイターは何人もいますし。」
「へぇ。もっと強いねぇ……。」
そんな会話を続けていると、新藤君がこう問いかけてきた。
「なぁ、夏瀬。バトルしてみねぇ?俺たちで。」
「バトル……。急になんで?」
「なぁに、戦ってみたくなっただけさ。新入部員の実力は知っておきたいだろ?」
「なんか入部することになってる!?」
−なんだかんだで−
僕と新藤君はガンプラバトルの筐体を挟んで相対していた。
「夏瀬。このバトル、もし俺が勝ったらお前にはガンプラ部に入部してもらうぜ!」
なんて横暴な……。
「僕が勝ったら?」
「入部してもらうぜ!」
「選択肢ないじゃん!!」
「ハッハッハ。とりあえず、楽しもうぜ!」
GPベースを筐体にセットする。プラフスキー粒子が展開され、ガンプラに命が吹き込まれる。
「新藤 康輝、『ガンダムアストレア・エクリプス』!!」
「夏瀬 星英、『グリッドストライクガンダム』!!」
「「行きます!!」」
二人の操る機体は、システムによって決定された宇宙フィールドへと飛び立っていった。
はい、如何でしたか?長らくお待たせして申し訳ありません。もし、この小説がお気に召しましたら是非とも感想や評価をお願いいたします。それでは、次回か別作品でお会いしましょう。