不死者の王と最後の願い   作:剣神盾神

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すみません、二話の四獣天朱雀間違いでした。
四獣天朱雀でなく死獣天朱雀でした。


一つの可能性

【ナザリック玉座の間】

弐式炎雷「・・・これからどうするつもりなんですかぷにっと萌えさん」彼の疑問は当然だ。モモンガの事を知ってから皆気持ちは同じはずなのに何故彼は落ち着いている?。

ぷにっと萌え「取り敢えず確かめたい事があるので質問は後にして下さい。それより今動ける人は居ますか?」

ウルベルト「俺は行けますよ」最初に名乗り出たのはウルベルトだった。

ぶくぶく茶釜「私も」粘液を触手の様に使い彼女も手を上げた。そして彼女に続く様にタブラとやまいこそして武人武建御と弐式炎雷も無言で手を上げた。

やまいこ「何するつもりなんですか?」やまいこがぷにっと萌えに質問した。すると彼は衝撃の言葉を発した。

ぷにっと萌え「モモンガさんは生きてますよ」彼の言葉に全員が彼の顔を見た。するとペロロンチーノが彼の身体を掴み揺さぶり始めた。

ペロロン「どう言う事ですか!!!説明して下さい」

ぷにっと萌え「彼の手に着けている指輪を見てください。それが一つ目の根拠です」ぷにっと萌えの言葉でその場にいた全員がモモンガの指輪に視線を向けた。すると彼の指にあるアイテムがあった。

やまいこ「これって?シューティングスター!!」

ぷにっと萌え「そうです、シューティングスターです。彼の性格から考えて恐らく指輪を今まで使わなかったのでしょう。でもユグドラシル最終日となり最後に何かを願った可能性が高いです」

死獣天朱雀「ですが、その願いとモモンガさんの生存に何の関係があるんですか?」彼の疑問は当然だ。その願いと生存に何の関係があるのか自分達には分からない。

ぷにっと萌え「・・・二つの目の根拠はあるはずの場所にある物がなかったことです」ぷにっと萌えはそのままそのまま話を続けた。

ぷにっと萌え「私の部屋は円卓の間から近いんですよ。それでヘロヘロさんからログアウトする前に2人でその部屋に居た話を聞いていたので玉座の間に行く前に寄ってみたんですけどねモモンガさんも居なかったけどあれも無かったんですよ」ぷにっと萌えの勿体ぶる喋りにウルベルトが。

ウルベルト「いいからさっさと話して下さい」 ウルベルトは耐え切れなくなり怒鳴るように言った。

ぷにっと萌え「無かったんですよ・・・ギルド武器が、円卓の間にも玉座の間にもね」その言葉で全員がハッとなり同じ事を考えた。何故ならギルド武器はギルドの象徴であり、ギルド武器の消滅はギルドの崩壊を意味するからだ。

ぷにっと萌え「もし最後にモモンガさんがギルド武器を持ったままでいたならギルド武器はモモンガさんの所にある可能性が高いモモンガさんが亡くなっていたら持っていたギルド武器もモモンガさんのアバターも共に消滅しているはず、なのに見たところギルドには何の異常が無い一つを除いて」ぷにっと萌えの言葉に全員が同じ事を考えた。

タブラ「NPCですか?」

ぷにっと萌え「その通りです。そして今から動ける人で三つ目の根拠を確信に近づけたいと思います。もし今の私の考えが仮設でなかったらモモンガさんの生存の可能性は高いものになる」

弐式炎雷「その三つ目の根拠ってどんなものですが?」

ぷにっと「それは調べてから話します。取り敢えず動ける皆さんには第六階層の闘技場に向かってもらいアイテムや魔法、スキルの発動に問題が無いか確かめて下さい」ぷにっと萌えの言葉に従い動けるものは皆闘技場に向かった。そして数十分後にウルベルトからメッセージが届いた。

ウルベルト《ぷにっと萌えさん取り敢えずアイテムや魔法、スキルの発動に問題はありませんでした》

ぷにっと萌え「ありがとうございますウルベルトさん。セバスと階層守護者も集まっているのでこちらに戻って来て下さい」ウルベルト達はぷにっと萌えにメッセージを送ってからすぐに玉座の間に向かった。扉を開けると懐かしい姿が目に入った。ペロロンチーノの作ったNPCのシャルティアに武人武建御さんのコキュートスぶくぶく茶釜さんのアウラとマーラそしてウルベルト自身が作ったNPCデミウルゴス

だった。自分達が戻ったところでアルベドが喋り始めた。

アルベド「それでは皆のもの、至高の御方に忠誠の儀を」アルベドの言葉に続きシャルティアがは喋り始めた。

シャルティア「第一、第二、第三階層守護者、シャルティア・ブラッドフォールン」

コキュートス「第五階層守護者、コキュートス」

アウラ「第六階層守護者、アウラ・ベラ・フィオーラ」

マーレ「お、同じく、第六階層守護者、マーレ・ベロ・フィオーレ」

デミウルゴス「第七階層守護者、デミウルゴス」

アルベド「守護者統括アルベド至高の御方に我らの忠義全てを捧げます」

アルベド達の忠誠の儀を目にした彼らは同じ感想抱いた。

ギルメン((こいつら、本気だ))

 

【村の焼け跡】

???「また間に合わなかったか」男は怒りを抑えながら静かに呟いた。

「戦士長、一度王国に戻るべきです。明らかに戦士長をおびき寄せようとしています、一度王国に戻り装備を整えるべきです」この国での王族の派閥と貴族の派閥のやり取りは誰が見ても馬鹿に思うだろう。王が信頼を置く戦士長が任務に失敗すればいい攻撃材料になると考えているらしい。

???「安心しろ、まだ負け戦と決まった訳じゃ無い。それに万が一の保険もある」戦士長と呼ばれた男は薄っすらと笑いながら身に付けている指輪を見た。

「戦士長はあの男を随分と信頼しているのですね」部下の男は真剣な表情で戦士長に尋ねた。

???「ああ、彼と約束をしたからな。もし俺が死んだら王国に・・・王の味方になってくれると。最も王国の対応次第でだが」戦士長の言葉からどれだけ彼を信頼しているのか痛いほど伝わってくる。彼ならもしもの時自分の代わりに王国の為になってくれると本気で信じているいや確信している。この場の全ての兵士がそう感じた。

???「そろそろ出発するぞ」戦士長が馬に乗り部下に合図を出した。

「それでは行きましょう。ガゼフ・ストロノーフ様」部下も彼に続き馬に乗った。

ガゼフ「次は絶対に助けるぞ」

 

 


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