乗り鉄探偵南 達仁俊作集 Printemps北陸殺人旅行   作:新庄雄太郎

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矢澤にこちゃん誕生日おめでとう

今日は達仁とにこで能登半島へ旅行しました。






達仁とにこの能登半島殺人旅行

達仁は音ノ木坂学院の卒業生、にこを久しぶりに訪ねた後、能登半島に行かないかとむ誘われて京都駅で待っていた。

 

「おーい、にこ。」

 

「にっこにっこにー、達仁待ったにこ。」

 

「どうしてここに。」

 

「にこは、今ひとり旅してたにこ。」

 

「一人で旅を。」

 

「なら一緒に行こう♡、2人なら旅は道連れもんね。」

 

「で、にこはどこへ行こうと思っているの。」

 

「にこはね、恋路海岸へ行って次の日は輪島へ行こうかなと。」

 

「後、水族館と能登島の観光名所なんだって。」

 

「恋路海岸と輪島って言ったら、能登半島か。」

 

「うん、でもどうやって行くにこか。」

 

「京都から金沢までは北陸本線に乗って、金沢からは七尾線か急行「能登路」に乗ればいいのさ。」

 

「さすが、達仁。」

 

ホームに行くと、北陸へ行く人でいっぱいだ。達仁とにこは京都から北陸本線経由のL特急「雷鳥」又は特急「スーパー雷鳥」に乗って能登半島の旅をすることになった。

 

「次の北陸本線「雷鳥13号」は8時39分か、夏の旅行は鳥取や白浜が人気だからね。」

 

「あっ、達仁来たわよ。」

 

「おっ、上沼垂色の雷鳥だ。」

 

「この雷鳥はな、デラックス車両なんだ。」

 

「ねぇ、はやく乗ろう。」

 

プルルルルルルルルル

 

「まもなく、8時39分発特急「雷鳥13号」新潟行が発車します、お乗りの方はお急ぎください、お見送りの方は白線の内側に下がってお見送りください。」と、アナウンスが流れた。

 

ファーン、ピィーッ!

 

達仁とにこが乗ったL特急「雷鳥13号」は京都を発車して金沢へ向かう、達仁とにこが乗った「雷鳥13号」は

大阪を8時10分に発車し、新大阪、京都を出ると列車は湖西線に入る、窓の外に琵琶湖を眺めながら近江塩津を通過すると右手から北陸本線の線路が近づいて、やがて合体し雷鳥13号は湖西線から北陸本線に入る、終着新潟まで約6時間の旅である。

 

「金沢までは2時間で行けれるにこね。」

 

「金沢からは七尾線に乗ればいいのね。」

 

「うん。」

 

「見て、琵琶湖が見えるよ。」

 

「わぁ、本当だ。」

 

達仁とにこが乗ったL特急「雷鳥13号」は北陸本線に入ると敦賀、武生、福井、芦原温泉、加賀温泉、小松、金沢、石動、高岡、富山、滑川、魚津、糸魚川、直江津、長岡、終着新潟には14時49分である。

 

L特急「雷鳥」の車内

 

「達仁、食べる。」

 

「にこ、ありがとう。」

 

そこへ、車掌がやって来た。

 

「乗車券を拝見。」

 

「はい。」

 

パチン、パチン。

 

「はい。」

 

「ありがとう。」

 

北陸トンネルを抜けると、雷鳥は新潟まで走るのだ。

 

「かなざわー、かなざわー、ご乗車有難うございました、金沢です。」

 

11時03分、達仁とにこが乗ったL特急「雷鳥13号」は金沢に到着した。

 

「やっと、金沢ね。」

 

「そこから七尾線に乗るんだよ。」

 

「確か、4番乗り場だったわね。」

 

「あれがそうかな。」

 

「よしっ、急ごう。」

 

達仁とにこは七尾線に乗り、金沢を発車した。

 

「これで、能登に行けれるわね。」

 

「そうだな。」

 

達人とにこはL特急「雷鳥」と七尾線に乗り継いで能登半島へやってきました。

 

恋路海岸

 

「ここが、恋路海岸ね。にこを撮ってよ。」

 

「わかってるよ、にこ笑って。」

 

「にっこにっこにー。」

 

と写真を撮る。

 

「にこ、恋路物語だって。」

 

「まぁ。」

 

「達仁、ここも写真撮ってにこ。」

 

「はい、撮るよ。」

 

カシャッ!。

 

夏と言えば、恋路海岸では海水浴のシーズンである、達仁とにこは見附島に行く事にした。

 

「穂乃果と海未とことりと花陽ちゃんも来ればいいのに。」

 

「そうよね、」

 

「でも、達仁君が来てくれたから楽しくなるし。」

 

「うん。」

 

達仁とにこは、恋路海岸の見附島にやって来た。

 

見附島

 

「ねぇ達仁、あれ見て。」

 

「にこ、人が死んでるぞ。」

 

「やだ、ナニコレ。」

 

能登半島へ旅行していたら、殺人事件に遭遇してしまったのだ、まもなく、石川県警捜査一課のパトカーが到着した。

 

「えーと、あなたが死体の発見者ですね。」

 

「はい。」

 

「あの、あなたの名前は。」

 

「東京の音ノ木坂学院の南 達仁と言います。」

 

「南って、あの高校生探偵の。」

 

「ええ。」

 

「ああっ、うわさは聞いています、私は七尾署の佐須田と言います。」

 

「同じく根本です。」

 

「石川県警・捜査一課警部の小沢です。」

 

「それで、被害者の身元は?。」

 

「ええ、免許証から東京在住の大野 覚さん、30歳です。」

 

「死因は、転落死と考えられます。」

 

根本刑事は、大野の死体を調べて見ると何かのメモを見つけた。

 

「警部、遺体にこんなメモが。」

 

「何、何だこれは。」

 

「これは、ダイニングメッセージだ。」

 

「達仁、なんて書いてある。」

 

そのメモに書いていたものは。      お前を殺す、地獄へ行け

 

「にこ、これはダイニングメッセージだ。」

 

「犯人は、夜の能登に現れるのね。」

 

「そうだ、この事件は俺とにこで解決するんだ。」

 

「ええ、私が穂乃果の代わりに事件の謎を解くのね。」

 

夜になると、達仁とにこは見附島で犯人らしき人物を発見した。

 

「あなたが犯人だな、佐伯 融さん。」

 

「どうして、それを。」

 

「あなたは、被害者の大野さんを殺害した。」

 

「てめっ、誰なんだ。」

 

「南 達仁、探偵さ。」

 

「たっ、探偵。」

 

「もう、警察が来るわよ、逃げられないわ。」

 

「く、くく、くそー。」

 

数分後、石川県警の小沢警部か駆け付け佐伯は逮捕された。

 

次の日、達仁とにこは輪島朝市を見物する事にした。

 

輪島市

 

朝市の活気がみえる。

 

「うわっ、海の臭いがするね。」

 

「ホントだ。」

 

「こうてくだーっ!」

 

と威勢のいい声がしました、ここは輪島の商店街、輪島といえば輪島朝市。

 

「結構大繁盛してるんだね。」

 

「朝市は、輪島の他にもね北海道の函館や千葉の勝浦や岐阜の宮川で行っているんだよ。」

 

「あっ、ねぇ魚屋さんがあるよ。」

 

「ちょっと、見ていこうか。」

 

海産物の試食をする達仁。

 

「えっ、塩辛ッ。」

 

「アハハ、にこは辛い物は苦手なんだよな。」

 

「おっ、干物もある。」

 

金沢駅

 

帰りは達仁とにこは輪島から金沢までは急行「能登路」に乗り、スーパー特急「かがやき7号」が金沢を12時43分発長岡に乗り、長岡から新幹線に乗り次いで東京へ帰った。

 

「達仁、駅弁買ってきたよ。」

 

「おう、ありがとう。」

 

「なぁ、はやく乗ろう。」

 

「ああ、長岡行か。」

 

特急「かがやき」の車内

 

「行きは雷鳥で帰りはかがやきか。」

 

「うん、今度は穂乃果と花陽ちゃんも誘っていこうかな。」

 

「見て、海が見えるわよ。」

 

「うん、糸魚川は海岸の車窓が絶景何だって。」

 

「ほー。」

 

そこへ、車内販売のワゴンがやってきた。

 

「すいませーん。」

 

にこは車内販売の店員に声をかけた。

 

「このお菓子とこのジュースを。」

 

「はい。」

 

ガタン、ガタン、

 

「達仁、のど乾いたでしょ。」

 

「ありがとう、にこちゃん。」

 

達仁は、北陸本線の駅弁を食べながら車窓を眺めていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




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劇中のL特急「雷鳥」と特急「かがやき7号」は平成3年のダイヤを使用しています

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