それでは、お楽しみください
――――――――― 「ここはいったい・・・?」
見回してみると、いつの間にか白い何もない空間にいた。
いきなり何言っているかわからないかもしれないけど、僕もわからない。
むしろ教えてもらいたいくらいだ。
「確か・・・・・・、僕は買い物の帰りの途中だったんだけど・・・・。」
「あっ、あの・・・・。」
「どうしてここに来たんだ・・・・?」
「すっ、すみません!」
「ごめん、今それどころじゃないんだ。 何でここに来たのか考えてるんだ・・・・・
って、え!?」
ふとわれに返ると、銀髪の美少女が目の前にいることに気づいた。
「うわぁ! ごめん! 気づかなかったよ!」
そういいながら、その少女から離れた。
改めてその少女を見る。
その少女は、一言でいうなら雪のようだった。
年は僕と同じくらいで、(15歳くらい)まるで雪の結晶がちりばめられたようなドレスをしており、その格好がさらに彼女を引き立てていた。
思わずその姿に見ほれてしまっていた。
そのことをごまかすように彼女に質問をする。
「きっ、君はいったい誰?」
「私はスノアです。まず最初に・・・・・
本当にごめんなさい!」
そういって、華麗な謝罪をきめるスノア。
一方そのころ僕はといえば・・・・
「は? え?」
完全に取り残されていた。
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「とりあえず、整理させてね・・・?」
そういって僕はスノアから聞いた話を整理する。
1.彼女はスノアという名で、「グロードル」という世界の女神である。
2.僕は彼女のミスで亡くなったらしい。(死因は心臓麻痺)
大まかにいうと、この二つだ。
いろいろありすぎて頭がパンクしそうだが、なんとか言葉にまとめ彼女に質問をする。
「一個聞いていいかな?」
「はい、何でもどうぞ・・・。」
「僕って、天国行くの? 地獄行くの?
・・・やっぱり地獄かな? 善行なんてしてなかったしね・・・。」
どんなことが善行に入るかは知らないけど、それにしてもあまりいいことはしてなかったしね。
精々親の手伝いをしたりとかぐらいしかしてないしな・・・・・。
こんなことならもっといいことをすればよかった・・・・、と後悔しながら今更なことだと思い至り、思考をとめる。
覚悟を決め、彼女から放たれるであろう言葉に耳を傾ける。
しかし、彼女から放たれた言葉は僕の予想と大きく違うものだった。
「いえ、あなたには私の管理する世界、「グロードル」に転生していただきたいと思います。
・・・こちらの不手際であなたを殺してしまったのに、地獄になんて送るわけないじゃない
ですか・・・。
面白い人ですね。」
スノアは、微笑みながらそう言った。
そしてスノアは顔を真剣なものに戻し、僕にこう告げる。
「ただ、こちらの不手際であなたを死なせてしまったのにもかかわらず、何もないというのは私が自分自身を許せません。ですのでグロードルに行くにあたり、あなたの欲しい能力を3つささげたいと思います。
ただし、あまりにもひどいものはやめてください。」
「例えばどんなもの?」
「そうですね・・・・。 パンチ一発で星を壊せるとか、現象をすべて書き換えられるとかですね。」
「ああ、なるほどね。」
確かに危ないし、スレアの世界の人を殺されてしまったら、彼女からしたらたまったものではないだろう。
・・・まあ、僕の精神もそんなことをしたらたまったものではないけどさ。
けど、とりあえずこれは聞かないとね。
「君の世界の特徴を教えてくれないかな? じゃないと、能力も決めようがないし・・・・。」
「ああ、ごめんなさい。 ちょっと長くなりますがよろしいですか?」
「うん。 かまわないよ。」
「では、まず最初にグロードルの三大国家について説明します。
一つ目の国が、ロンドエル王国です。この国はその名の通り、王が国を仕切っている国です。
現在は16代目のウィル=ロンドエルによって、国が指揮されています。
ここの国は騎士が国を守るようになっています。
二つ目が・・・「ちょっと待って、スノアさん!」何ですか・・・?」
話がさえぎられ、少し不機嫌になっている彼女にわけを話す。
「いきなり、そんな話をされても頭に入らないよ・・・・。
こう、日本との違いとかを教えてくれないかな?」
「日本との違いですか・・・・。」
「そうそう。 そこから僕に足りなさそうなのを能力としてもらいたいからさ。」
「・・・なるほど。 一番の違いは、魔法があることです。」
「魔法があるの!?」
すでに中二病を卒業しているとはいえ、やはり興奮するものがある。
「へえ~、そうなんだ。 RPGみたいな感じなの?・・・って、ゲーム分からないよね?」
「いえ、分かりますよ? テイ〇ズとか、ファイ〇ルファ〇タジーとかですよね?」
「しっ、知ってるんだ・・・。」
女神が意外とゲームに詳しいことに驚きつつ、能力を決めるために、更なる質問をする。
「じゃあ、ギルドとかもあるの? LVという概念もあるの?」
「はい。ギルドもありますし、LVもあります。
ギルドにはいると、ギルドカードというものをもらえます。
クエストをクリアしていくとギルドカードのレベルが上がっていくんですよ。
ギルドカードはFランクからSSSランクまであり、Fランクは薬草とりなどの雑用が主な仕事です。
ランクが上がっていくと徐々に魔物を討伐する仕事が増えたりします。
ちなみに、ギルドに入るときにクレジットというものを作れます。」
「クレジットって何かな?」
「クレジットとは、クエストをともに行う・・・いわば仲間ですね。
クレジットに加入するには、そのクレジットを作ったクレジットマスターが承認しなければクレジットには入れません。
ちなみにクレジットは複数加入することはできませんよ。」
「なるほど・・・・。」
「さきほどいい忘れたLVの話をしますね。
LVには上限はなく、いくらでも伸ばせます。
しかし、あがるごとにLVはあがりにくくなっていきます。
今までの人の最高記録が1265LVです。
ちなみに、1LV上がるごとに、5SP手に入ります。
SPとはスキルを習得するために必要なポイントで、たくさん消費するほど強い技が手に入ります。」
「分かったよ。 いろいろ教えてくれてありがとう。
・・・・のど大丈夫?」
あれだけ長いこと説明していたんだから、のどが渇いているはずだ。
「いえ、大丈夫です。」
そういってから、スノアは両手を掲げた。
そうすると少しの光を放ち、気づいたときには両手にコップが握られていた。
「! すごいね。 これが魔法?」
「はい。 戦闘以外にもこういう風に使えるんですよ。
よかったら飲みませんか?」
「ありがとう。」
そういってスノアからコップを受け取り、コップの中に入っている純白の液体を飲む。
どうやら水のようだ。
ひんやりしていておいしく、しばしの間その味を楽しむ。
落ち着いたところで話を切り出す。
「能力について一個だけ決まったんだけど・・・・。残り二つが思いつかないんだ。
だから後で使うときにその二つを願うっていうことでもいいかな?」
「ええ、かまいませんよ。 それで、一個目はなんですか?」
「その・・・・無理かもしれないんだけど・・・。」
「とりあえず言ってみてくださいよ。 それから判断します。」
「・・・・分かった。」
こちらの重い雰囲気にのまれているのか、スノアは静かに僕の次の言葉を待つ。
「じゃあ、いうよ・・・・。」
「はい。」
「―――僕と一緒にその世界にくるってできないかな?」
「できますよ?」
「・・・だよね~。 そりゃあ、これないよね~。だって女神だもんね・・・・・
って、え? もう一回言ってくれないかな? 耳が悪くなったみたいで・・・・。」
「だから、一緒に行けますよ?」
「・・・・えっ!? 君って女神だよね!? できるの!? 世界とか平気なの!?」
「ええ、私にはこういう技がありますからね。」
そういってスノアは、おもむろにぶつぶつと何かを唱えはじめた。
そして・・・、ふと気がつくと・・・・
「え・・・・?」
――――スノアは二人になっていた
いかがでしたか?
暇なときに書くので更新はめちゃくちゃ遅いです