お気に入りに3人もの方がいれてくださいました。
これも読者の皆様のおかげです。
まあ、評価はいっこうにこn(ry
それではお楽しみください
あのあとは特に何もなく、途中休憩を挟みながら町に向けて歩き続けていた。
ただ頭に離れないことが一つ。始めて行った戦闘への悲しみのなさである。
人ではないとはいえ、人型の生き物を殺しておいてあまり悲しみがわかないとはどういうことだろうか。
そんな自分を否定したくて思考をめぐらせるが、空回りするばかり。
まるで蟻地獄の罠にはまってしまったような気分だ。
―――だが、そんな哀れな蟻に手を差し伸べるものがいた。
「先ほどのことで悩んでいるんですか?」
「うん・・・・。」
先ほどから考えている胸のうちをスノアに明かしていく。
そうすると、彼女はこう答えた。
「なんだ・・・・、そんなことですか・・・。」
「!そんなことって!?」
そんなことといわれてしまい、口を荒げてしまう。
だが、彼女の言葉には続きがあった。
「十分あなたは悩んでるじゃないですか―――。
自分の命を脅かす者の命について考えているじゃないですか。
それだけ考えてるんですから、自分を責めることないですよ。」
微笑みながら彼女の言ったその言葉を聞き、よくかみ締める。
心に明かりが宿ったような気持ちになった。
「その心を忘れないでくださいね。
これからもさまざまな命をとることになるかもしれません・・・・・。
けれど、それに慣れてはいけませんよ。
しっかりと命の重さを理解していてください。
ラグのことを信じていますからね。」
最初は神々しい顔つきで、しかし最後はやさしい顔でそういわれる。
「そっか・・・・。うん。そうだね。
ありがとう―――――。 スノア。」
「どういたしまして。」
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さきほどの会話から、しばらく歩き続け日がだんだんと暮れて、夕日になるころ、前のほうに大きい門が見えてきた。
「アレが町?」
「はい、そうです。」
「へえ~、思ったより大きそうだな~。」
遠くから見ても、十分見える大きい門でそう判断する。
「なんていう町なの?」
「ユニオンという町です。
グリードルの中でもっともギルドが大きいところなんです。
ですから、グリードルの世界のさまざまな冒険者がここに集まることにより、たくさんのクレジットができているんです。
そこから、別名、出会いの町とも言われているんですよ。」
「なるほど・・・・。
その分だけ出会いがあるから出会いの町か・・・・。
確かに僕もグリードルに着てから初めての町だし、あながち間違いじゃないかも。」
初めての町ということもあり、大きな期待を抱いてユニオンに歩いていく。
短い沈黙のあと、スノアがこれからについて話した。
「着いてからの話をしますね。
まず最初に、ギルドに二人で加入します。
その後、先ほど採ったこのゴブリンの素材(ゴブリンの歯)をギルドで換金します。
日も暮れてきていますので、今日はそのお金を使って宿に泊まりたいと思います。」
「分かったよ。
・・・・・あの、提案なんだけどさ。」
「? なんでしょうか。」
「――――せっかくだから、クレジットを作らない?」
この世界で生きていくうえで、やはりお金も必要であろう。
クエストをこなすにあたり、スノアと行動をともにするのだからクレジットを作るのも必要だと考えたのだ。
「いい考えですね! じゃあ、作りましょうか。
・・・と、その前に。」
「うん?」
何か不都合でもあるのかと思い、たずねる。
「名前を考えなければなりませんね・・・。」
「ああ、なるほどね~。」
確かにクレジットにそれぞれの名前がなければ、様々な場面で困るだろう。
早速、クレジットの名前を考える。
「う~ん・・・・・、よし! クレジットの名前が考え付いた!」
「はっ、早いですね・・・・。 自分の名前は考えられなかったのに・・・・。」
「うっ、うるさいなぁ~、それはそれ、これはこれなんだよ~。」
「はいはい。・・・・それで、なんて名前なんですか?」
必死に抵抗するが、軽くスルーされて軽く絶望する僕。
・・・・まあ、スノアの言うとおりなんだけどね。
「それは・・・・・、クレジットを作るときに言うよ。」
「え~、いいじゃないですか~。教えてくださいよ~。」
頬を膨らませ、私怒ってますよというアピールをしているスノア。
・・・こんな顔もするんだな、と考えつつ、彼女に言葉をかえす。
「いいじゃん、楽しみがあってさ。・・・・変な名前にはしないからさ。」
「・・・はぁ、分かりました。」
と、そんなことを話していたらだいぶ歩いていたらしく、ついに門の前まできた。
すると、門番らしき人物がこちらに来ていう。
「見ない顔だな・・・・。旅人か?」
「はい。こちらのギルドに加入したくて来ました。」
そうスレアは答える。
そうすると顔をほころばせ、門番は言う。
「おお、そうかそうか。 君らを歓迎するよ。
これから頑張ってくれ。」
そして門番は改まってこういった。
「ようこそ、ユニオンへ!」
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門を潜り抜けると、そこにはたくさんの露店が開かれており、たくさんの人がその周りへ群がっていた。
人のほかにも、犬のような人や、猫のような人、中には耳がとんがっている人や、背丈が極端に小さい人がいたりと、とにかく様々な種族がいる。
まるでお祭りの時のような大きな声が辺りを包んでおり、大きな町にきたことをなお実感させていた。
「ラグ? いきますよ?」
「ああ、ごめん。」
どうやら、動きが止まっていたらしい。
はぐれないようにスノアの後を着いて行く。
しばらくたつと、周りよりもだいぶ大きな建物の前にやってきた。
「ここがギルド?」
「ええ、そうです。 さっそく入りましょう。」
大きな扉を開け、中に入っていく。
ギルドは、さきほどと同じように、たくさんの種類の人が集まっていた。
剣を持っている人や、弓を持っている人など、武器の種類も様々なようだ。
ギルドの受付の人は忙しなく働いている。
「さて、それじゃあ並びましょうか。」
「うん、そうだね。」
僕たちは数ある列の一つに並び、順番が来るのを待つ。
しばらくすると順番が回ってきた。
「ようこそ、ギルドへ。 本日の用件は何でしょうか?」
「えっと・・・・、ギルドへの加入と、クレジットの登録をお願いします。」
「かしこまりました。 それではいくつか質問に答えていただいてもよろしいでしょうか?」
「はい、どうぞ。」
断る理由もないので、そう答える。
質問は簡単なもので、名前や、武器は何を使うかなどを問うものだった。
「ありがとうございました。 ・・・では続いてクレジットの登録に入らせていただきます。
クレジットにはいるのは、ラグ様とスノア様のお二人でよろしいでしょうか?」
「「はい。」」
「かしこまりました。・・・・では、クレジットの名前はいかがなさいますか?」
そう問われると、スノアがどんな名前にするのか、といわんばかりの目で僕のほうを見る。
僕は軽くうなずき、こう答えた。
「運命の星で、お願いします。」
「かしこまりました。」
スノアのほうをちらっとみる。
・・・どうやら気に入ったみたいだ。
「では、こちらがギルドカードになります。
お二人ともFランクからのスタートになります。
・・・それと、こちらがギルドに関することを書いてあるギルドブックです。
後ほどお読みください。
用件は以上でしょうか?」
「あっ、すみません。 こちらの換金をお願いしてもいいですか?」
そういって、スノアはゴブリンの歯を取り出す。
「拝見させていただきます。・・・・ゴブリンの歯ですね。
少々お待ちください。」
そうすると少したってから受付の人が、袋を持ってきた。
「ゴブリンの歯の換金ということなので、6000キルとなります。
どうぞお受け取りください。」
そういって、ジャラジャラと音が鳴る袋を渡してきた。
それを受け取った所で、
「ほかに用件はありませんか?」
と問われる。
もう用件はないので、首を横に振りながら、「ありません。」と答える
「そうですか。 ありがとうございました。」
その言葉とともに、今日泊まる宿を探すべく、ギルドをあとにした。
いかがでしたか?
ちなみにクレジット名の運命の星(さだめのほし)というのは、ラグがこの世界のことを考えてつけたものという設定です。
無駄な裏話をするっていうw