やはり私は戦闘が苦手なようです。
・・・う~ん、難しい。
まあ、何はともあれ、頑張っていきたいと思います。
あっ、ちなみに新キャラ登場ですよ~
それではどうぞ
走る、走る、ひたすら走る。
魔法のおかげで軽くなった体をフルに活用し、悲鳴のした方向へ走っていく。
途中木や、草などにも足を取られながらも、気にせずに走っていく。
スノアも僕の後ろに続いて走っている。
懸命に走りつづけしばらくすると、戦闘をしているような音がする。
その方向まで走っていくと、ふと視界が澄んだ。
そこには、魔法を使い何とか魔物と戦っていて、怪我を負っている紅眼の黒いレースのついた、ドレスを着た少女がいた。
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「! ゴブリンキング!」
少女から目を離し、戦っている魔物の方を見ると、ギルドブックに載っていたゴブリンキングがその姿を現している。
周りにはゴブリンを十数匹引き連れており、今にも傷を負っている少女に襲いかかりそうだ。
「スノア! そこの少女を任せたよ!」
いうことだけ言い、僕に静止を促しているスノアを無視し、少女とゴブリンたちの間に入る。
ゴブリンは突然来た招かれざる来訪者の僕に敵意を表しており、目を見開いている。
「ここから先は通さないぞ!」
そんなゴブリンたちに一発お見舞いするべく、魔銃に魔力を込め、引き金に手を伸ばし、その技名を口にする。
「《五月雨》!」
次の瞬間、魔力の銃弾が宙を舞い、戦いのワルツ奏でながらゴブリンたちに次々に被弾していく。
しかし、この技は攻撃力は高くないからあまり効果はないみたいだ。
だけど、それでいい。
注意を引けたのだから。
「全く、・・・あまり無茶しないでください。」
後ろから呆れながらも僕の言うとおりに少女を治療してくれているスノアの声がする。
ふとスノアの治療している少女の方を見ると、体が眩い光に包まれており、その光の部分からどんどん傷が消えていく。ついには傷が完治し、スノアは立ち上がった。
「ラグ! よそ見をしないでください!
! きますよ!」
スノアから緊迫した声が聞こえ、目の前の敵に集中する。
戦闘の第二幕目のファンファーレがなり、幕を開いた。
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「ひとまず、相手の防御力を下げます! ・・・《ブレイカーガーディナル》!」
スノアがそう唱えると、ゴブリンたちの周りに禍々しい霧のようなものが一瞬姿を表し、ゴブリンたちの体の中にスッと入っていった。
どうやらゴブリンたちの防御力を下げてくれたらしい。
なら、そのチャンスを逃すわけにはいかない!
「ありがとう、スノア! 《五月雨》!」
彼女にお礼を言いつつ、先ほど使った技をもう一度放つ。
防御力が下がった今ならと思い使ったら、狙い通りほとんどのゴブリンを無力化することに成功する。
しかし、後ろの方にいたゴブリンたちにはほとんど攻撃があたっておらず、仲間の敵をとるためにこちらに急接近してくる。
手には棍棒を持ち、鋭い視線を放ちながら突進をするゴブリン。
ただし、それを黙ってみる訳が無く、着実に、そして正確に撃ち仕留めていく。
銃弾が空間を乱れ飛び、そして風をきる音をたなびかせてあたっていく様は、怖くもあり、そして美しくもある。
そんな戦いのレクイエムを奏でるこの魔銃は素晴らしいものなのだろう。
しかし、そんな曲に酔いしれていると、ある重大な事実に気づく。
ゴブリンは全滅させたのだが、やつが見当たらない。 そうゴブリンキングだ。
だが、すぐにどこにいるのか思い知ることになる。
「ラグ! 上です!!」
「えっ!?」
そう、ゴブリンキングはその巨体をいかし、空中から棍棒を全体重を載せるようにしてなぎ払うような一撃を放っていたのだ。
慌てて我に返り、すぐにかわそうとするが、
「がっ・・・・!」
当然戦闘初心者のぼくは避けきれず、棍棒の一部にあたり、宙をまっていく。
まるでジェットコースターにのった時の気持ち悪い浮遊感を、体全身に感じながら飛ばされ、風を切り、ついには木に激突する。
背中を強打し、痛いという感覚しか頭になくなり、さらに口にどろっとした液体がたまり、たまらず吐き出す。
「おえっ・・・・」
朦朧とする視界の中見えたのは、地面に染まる血と、こちらに走りながら何かを叫ぶスノア、そしてこちらに迫り来るゴブリンキング。
僕は、最後の力を振り絞り、スノアに
「逃・・・・げ・・・」
そんな言葉にできたかわからないようなかすれた声で言う。
そこで僕の意識は完全に途切れてしまった。
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SIDE ? ? ?
私の名前は、エリー。 昔は、ライト・オブ・エマルアリー・クレメンテという名前があったけど、今はもうなくなってしまった。
私は、高い位の貴族のクレメンテ家から生まれた少女だった。
クレメンテ家は、代々聖なる魔法を司る家で、優秀な魔法使いも多く輩出していた。
私には、一人の優しい少し年の離れた兄と仕事が忙しくてなかなか話せないながらもしっかりと私たちを愛してくれている両親がいた。
私は幸せだった。 あの日がくるまでは。
毎日家のためを思い、勉強をしていて、休憩のときは兄と一緒に蝶を追いかけたり、花を積んでいたりしていた。
そう、あの日がくるまでは。
事は、魔法が始まりだった。
クレメンテ家は、15歳になった時に魔法を教えるといいという、古いしきたりのようなものがあった。
そのしきたりに習い、私も15歳のときに魔法を教えてもらうことになった。
今でもあの瞬間を忘れることができない。
兄や両親に見守られながら私は初めて魔法を使った。
しかし兄の時は、眩い光が手に点っていたのに対し、私の魔法は、漆黒のすべてを飲み込まんとするような、そんな自分でみていて恐ろしいような、そんな厳かで禍々しい色を放っていた。
私は絶望した。 こんな事態はクレメンテ家始まって以来のことだった。
しかし、両親と兄は私を捨てないで、優しく見守ってくれた。 捨てられるはずだと思っていたのに。
だが、そんな生活もすぐに終わった。 マズウェル家の手によって。
どこから情報が漏れたか知らないが、私が聖なる家から生まれたものにかかわらず、闇の魔法を使ったことをマズウェル家が王国に密告したのだ。 自らの地位を手に入れるため。
伝統を重んじる王国は、すぐに私を差し出すことを命じてきた。
しかし、両親は断った。 私が大切な娘だからといって。
だが、そのせいで両親は、マズウェル家から来た衛兵に殺されてしまった。 私と兄の目の前で。私をかばうために。
私と兄は必死で逃げた。 しかし、ついには追いつかれてしまった。 もうダメかと思ったとき、兄は覚悟を決めたような目で剣をとりだし、
「僕と両親の分まで生きろ。 これからは、お前の世界を作るんだ。」
そういって、果敢で、そして無謀にも飛び出していった。
そのあとのことは覚えていない。 兄が生きているのか、それとも死んでいるのかすらわからない。
それからユニオンに逃げ延びていた私は、両親、そして兄のためにも必死で生き残るためにギルドに加入し、クエストを受けていた。 とは言っても、内気でひ弱な私は簡単なものばかりで、薬草探しを主流に行っていた。 こんなところで勉強の成果が出るとは皮肉なものだ。
今日も今日とて、同じように薬草探しをしていた。 だが、いつもと同じようにはいかなかった。
ゴブリンキングがでたのだ。
私は、恐怖で体が硬直してしまい、反撃する間も与えられず、やられてしまい、情けない悲鳴をあげることしかできなかった。 そんな私を助けてくれる人がいた。
だがその人は今、ゴブリンキングの重い一撃を受け、倒れてしまっている。 私を治療していた人がすぐに助けに向かっていたが、ゴブリンキングがその巨体を揺らしながら近づき、今にもトドメをさそうとしている。
これでいいのか。 私はこれでいいのか?
いいわけがない。
兄と両親はこの姿をみてどう思う。
しかし体は、恐怖で未だにうごかない。
やっぱりダメなのかな・・・・。
いや。 だからどうした、私には力があるじゃないか。
いくら兄や両親が認めてくれても、許せなかったあの力が。
けど、それが今は役に立つ。
お兄さん、そしてお父様、お母様。
私に力をください。
その瞬間、小さな勇気が湧いてきた。
そして私は懇親の力をこめて、命の恩人を救うべく、
「ブ、《ブラッディータガー》!」
少しかすれながらも、しっかりと魔法を唱え、禍々しい闇の短剣をキングゴブリンに放った。
その瞬間、私は心を何か暖かい小さな光のようなものが照らすような感覚に駆られた。
いかがでしたでしょうか?
噛ませ犬な主人公には触れないでくださいw
何分主人公は、2回目の戦闘なのd(ry
それに、この作品は戦闘より、心や、いろんな面でのキャラクターの成長を描きたいというコンセプトの上で書いております故に
あと、新しいキャラがでてきましたね。
(元)貴族のエリーという少女でございます。
この子は魔法のせいで内気な性格になってしまった少女です。
ですが、貴族は何のためにあるのかはしっかりとわかっています。
詳しいことはまた単語帳に載せていきたいと思います。
それでは、また次回お会いすることを楽しみにしております。