不定期になるかもだけど、そこはよろしくお願いします
「帰ってきたんだなぁ」
目を腐らせながら船から降りてきた少年、比企谷八幡はそう呟く。天気は快晴かもめの元気な鳴き声が島中に鳴り響いている。
「お兄ちゃんなにしてんの?」
「久々の島に懐かしくてな」
「ふ〜ん」
妹の小町が島を見渡すも何も覚えて無いといった表情でこちらを見てくる
「まぁお前は覚えて無いだろうけどな、まだ3歳とかだったし。」
「そうなんだぁ〜あっ!お兄ちゃん!そろそろ引っ越しセンターの人達が来る時間!」
千葉に居る両親よなぜこんなキツキツな時間に引っ越しセンターを時間を設定したんだ…
「お父さんが1時間間違ったんだって」
「あの野郎…」
やっぱあのダメ親父だったか…あの遺伝子も洗練されて俺の中に…やだ、考えたくもない。
「行くよ!」
「おう」
走り出した小町に置いていかれない様に俺も走り出した。
「わぁ…広い」
着いたのはそこそこ広い家だった。そしてここは母さんのかなり親しい親戚の家となっている。それ故俺達が産まれて少しの間は母さんの『子供には澄んでいる空気を吸わせてあげたい』と言う希望から数年ここに住んでいたと言うわけだ。
と、言う訳で勿論あいつがいる訳なのだが…
いつの間にか小町がチャイムを鳴らしインターホンから声がが出てくる
「あ〜い」
「比企谷です」
「おお!上がって上がって」
そしてガチャッと鍵が開き
出てきたのは黒髪に紫色のきれいな目を持った女性。
「おお!小町ちゃんじゃん!めっちゃ可愛くなってる!」
手を頭に乗せてうりうり〜と撫で回す。よの突然の行動に小町は困惑している
「おい、小町が困ってる」
「ん?」
やっとこちらに気付いたのか手を止めこちらを見ると目を輝かせた。
「ハチ……だよね?」
不満と困惑に満ちた顔
「なんだ何か文句あるのか?」
「いや〜その…何?」
「目、腐ったね」
殴ろうと思った。いや今まで何回も言われてきたから慣れてるはずなのに、こいつに言われるとなんかとても腹が立った。
オラオラと近づくと小町が
「お〜まわ〜さ〜ん、強姦で〜す!」
と外へ向かって叫んでいた
やだ小町ちゃん何してるの?ほら偶々見回ってたおまわりさんがこっちに来ちゃったじゃない……
え…どうしよう
「酷い目にあった…」
本当こっちに来てからなんかあまり良いことが起きていない気がする。もはや島が俺を嫌ってるかも。とうとう人外にも嫌われる様になったとは、そろそろ神に挑戦していいかもな。遊戯の神とか破壊の神とか…
「お兄ちゃん、ごめんって。だから戻ってきて」
「ん…?何かあったか?」
「いや…遠い目どころか違う次元を見てるような目してたから、その今までの数十倍は目腐ってたよ」
なにそれDHAの量あの某青魚さん超えちゃってるじゃん。
俺食えれば超健康じゃん。
「で俺達の荷物は?みさき」
この話題に持ってくるのに何分かかってんだよ
「あ〜あの部屋に置いといた」
「ありがとよ。行くぞ小町」
「それでは!また後で伺いますね!」
「あいよ〜」
そう言い俺はこの家の裏の方にある小さな家に行く、小屋ではない、離れと言うやつだ
まぁ中に入れば詰め込めば家族一つ収まる位の広さはある。1階建てトイレ風呂あり3ルームだ。二人で住むなら広すぎるまでである。
「んじゃ軽く片付けするか」
「だね」
家族全員の移動では無いためそこまで荷物は無い、服と各自持ってきたかった物くらいだ。
食器等の小物は全て揃ってるため持ってくる必要は無かった。
片付けは1時間掛からずして終えた。
ちなみにリビングから右側が俺の部屋で左が小町の部屋だ、残りの一部屋は取り敢えず物置と言う事になった。物無いけど
「小町、みさきの所行くぞ」
「あ〜い」
一段落したのでみさきの家族への挨拶に行こうとし玄関のドアを開けると
「お?」
「あ?」
みさきが居た。
「どうかしたか?」
「いやそろそろ終わった頃だろうなぁと思って。上がっていい?」
それだと挨拶出来ないんだよな…
「安心しなっておばあちゃんしか居ないから」
「ならいいか」
結局そのまま家へカムバック!おいて行かれると急いで居た小町もそのままリビングで座らせる。
「ねぇねぇハチ?なんでこっちに戻ってきたの?」
「……」
ここに来てようやくちゃんとした会話かと思ったらそれかよ。でもあまり思い出したくねぇな。でもこいつならいいか適当に聞き流して明日には忘れてるだろう
「えっとな…」
高校1年の頃の事をすべて話した。
奉仕部のこと、文化祭のこと、そして修学旅行のことを修学旅行の後は1度も奉仕部にも行ってないし、何なら俺の転校は誰も知らない。平塚先生に頼み誰かが質問しない限り俺の事は誰にも言わない、居なくなった事を気づかないような態度をとってくださいと言ってきた。
平塚先生は優しい先生だからとても悲しそうにしてたがしょうが無い、俺はあの学校の居てもいなくても変わらない存在から、居てはいけない存在になってしまったから。
「でこっちに来たと」
「そう言うことだ」
ここにいる全員がしゅんと暗くなる。そりゃそうだ聞いてきて気分の良い話ではないからな。
小町はあっちにいても良かったのに
『お兄ちゃんの事何もわかってない人達だね。お兄ちゃん一人にしたら干からびそうだし小町も転校するね』
とこっちに来たのだ。
「あんたも大変だったね」
「同情なら結構だ」
はいはいと受け流されて、伸びてきた2つの手が俺の頭をしっかりと掴みみさきと強制的に目が合う様になる「私はハチをそんな目には合わせない。」
「みさき…?」
「そいつらが理解出来なかったハチを私は理解してあげる。私が作ってあげる八戸求める本物を」
それは去年俺が思っていたこと。
本物が欲しい。偽物なんて要らないと。
一瞬こいつならと思ってしまったが、所詮気の所為と割り切り
「何熱くなってんだよ」
「ご、ごめん」
「これは、お嫁さん候補にした方が…」
小町が何か言っているが無視無視。
「そろそろご飯できる頃だから来てね」
「おう」
そう言うとみさきはそそくさと出て言ってしまった。
「お兄ちゃんみさきさんと仲いいんだ」
「ここにいた頃はずっと一緒にいたからな」
産まれたのが少し早いのを良いことに弟扱いで色々遊ばれてた、飯とかなんなら一緒の布団で寝されられた事もある。あのころは何も感じなかったが今考えれば、黒歴史だな。
「じゃあ行くか」
「だね」
心の中で俺もう明日学校何だよね…
もっと早く千葉を出れば良かったと今更後悔している自分がいた。
sideみさき
「あいつあんな人生送ってたんだね…」
離れから家に戻る道中そんな言葉を語散る。
話に出てきた総武校の奴らはちょっと苛ついた。
もしずっとハチがここに居て育ったならと考えてしまう。
「あの目じゃなかったらなぁ…」
先程本人はデフォルトと言っていた目だが絶対違う、あんな純粋無垢だった目があんなに腐るわけない。
まぁそれ以外を見たらカッコイイかもだけど。
「はぁ…明日から学校だるいにぁ〜」
自分の中で無理やり話題を変える、そこでまた違うことが思い浮かんだ
「ハチなんでこんなギリギリに引っ越したんだろう」
ギリギリもいいとこだとハチに大して呆れる、どうせ家を出るのが怠くて伸ばして伸ばして伸ばした結果だろう。
「まっ一緒に登校できるのはいいことか、おぶってくれれば私は寝れる。昌也はおぶってくれないからなぁ。」
ハチって昌也覚えてるかな…
八幡が帰ってきた事によってワクワクしてる私がいた
sideみさきout
ヒロインは今の所みさきちゃんにしようと思ってます