今日も今日とて太陽サンサン快晴。俺にとっては毒でしか無い。外にいるだけで毎秒体力1ずつ持っていかれる。だいたい2分で俺は棺桶だろう。俺弱すぎるだろう…
なんて考えている間に学校に着き教室に着き、教室の扉を開ける。
「お!八幡。久々の登校はどうだ?」
「おう…病院に帰りたい」
そう俺はあの怪我でここ一週間俺は入院していたのだ。思いの外あの怪我が響いてて翌日になっても逆に痛みが増していく一方なので病院に行ったところ、骨等に異常は無かったものの内臓に僅かであったが損傷があったため治療と節々のケアの為の入院していたのだ。まだ週に1度の通院があるが、今日からは普通の生活に戻れる
でも久々と言う訳でもなく毎日面会に来ていたので、これと言って話すことが無い…
だから俺は寝るだけだ…
「あら…寝ちゃいました」
「でもそうはいかないっぽいぞ」
「ひっきがやくーん!」
「う"」
折角人が夢の世界へ旅立とう言うのに誰だ。
頭を叩くことは無いだろう…
ここは俺は目を濁らせて睨もう。あ、もう濁ってたわ
俺はゆっくり目をやると八重歯が特徴的な女子だった。
どこか小町の印象に近いなにかを感じる
「ねぇねぇ比企谷君もさFC部入らない?」
「入らない」
俺の即答にその場の時が一瞬止まる。
「え!?なんで!?」
「その…アレがアレだから…」
「他の部活?」
どうしよう。こういうときに限って良い訳が出て来ない普段は要らない位出て来るのに。この頭が恨めしいよ
は!そうだ!
俺はとある事を思い付き昌也に耳打ちする
「お前はFCやってるのか?」
「俺はやらん」
そうかやっぱりそうか。俺が他人を使って自衛するなんて珍しいが俺にはもうこのカードしか無いんだ!
「昌也が入ってたらいいぞ」
どうだ!これが俺の切り札!秘技[お前何にする?それ?じゃあ俺もそれ]だ。
それを聞いた瞬間八重歯少女がパァと笑顔になる
あれミスった…?
「実はね!日向君はねコーチとして夏の大会までの間はFC部なんだよ!」
ああ…もう逃げ場が無いです…
「やっぱ…」
「さあ!もう言質は取った!今日の放課後から行くよ!」
こうして俺はFC部に入った。
この俺の拒否権の無さの入部はどこか既視感を覚えるな
放課後
「おお!君はあの時のソニックブースト」
「はい…よろしくお願いします」
「お兄ちゃん比企谷君ね」
「そうか行くぞ比企谷!」
「えっと…どこへ」
「飛ぶぞ!」
そんな俺としてはありがたい程短い自己紹介だったが、この筋肉部長さんはもう飛べと言う事らしい
俺は先に飛んで行ってしまった先輩を追うため飛ぼうとすると
「お兄ちゃーん」
「ん?」
何処からとも無く飛んできたのはマイエンジェルシスター小町だ。
小町降り立つと
「はいこれ」
謎の紙袋を出してきた。
「何これ?」
「競技用のグラシュだよ。入院した時買っておいたの。」
どうやらここまで完全に仕組まれた話はだったらしい。おおかたみさきが小町に言って入部させようって事になったのだろう。
「サイズぴったりだし…」
「妹ですから。あ!今の小町的にポイント高い」
「そうかいそうかい」
「んじゃ部活頑張って」
「おう。 Fly」
グラシュが起動され羽が展開される。
「白って…」
羽のデザインは天使の様に真っ白で一切の歪みがないものだった。俺のイメージとは真逆だな。その内黒色の羽になるんじゃねえかな…
飛んで行った方向へ飛んでいくと4つのブイが定位置に立っている練習場に着いた。
「比企谷さ〜ん!」
「お?来たな」
「魔王〜!」
そこにはフラフラとおぼつかない様子で飛んでいる倉科さんと減速を知らない部長、俺を魔王と呼ぶけしからんちっこいのが居た。ほんと誰がはるのんだよ。
「フォームの練習か?」
「はい」
「魔王!セカンドブイまで競争です!よいどん!」
何それずるい…魔王を倒すには不意打ちって事か?
まぁ俺も選手になっちゃった訳だし練習がてら追うか。
力をいれ一気に加速する。
「はや!」
この前の一戦で感覚は掴んだ。悪いが勝たせて…
「でりゃああ!」
「クッ…」
追い越そうとしたら進路妨害からの反重力によるバチバチ要は同じ極同士の反発で弾かれ、体制を崩す
「やったー魔王の首取ったりー」
「ドックファイト有りとか聞いてないんだけど」
「邪神の力なのです」
てかお前邪神だったの?俺勝ち目ないよ?
それから何回か勝負した。結果?何とか勝ちました。どうやらこのグラシュスピーダー寄りのオールラウンダーで設定してあるらしい。牽制したら逃げろの俺事をよく分かっている設定だ。流石小町。
「お〜ハチじゃん。本当に来たんだ」
「よっ」
勝敗についてあーだこーだ文句を言っているちっこいのは放っといて置こう、なんか関わらなくていい気がするから。
「半強制だけどな。」
「自分で墓穴掘っておいてよく言うよ」
「うっせ。」
「それよりさ〜ハチ私と勝負してくれない?」
さっきも言ったが選手になったからやった方が良いのだろう。面倒だけど
「わかった」
「よし!勝ったほうがうどん奢りね。飛ぶにぁー!」
うどん奢りって。俺の意見ガン無視で飛んで行っちゃったし。まぁ俺も行くか
「Fry」
「あれ二人共試合するでしょうか?」
「それっぽいですね。じゃあ私達は降りましょうか」
どうやら二人共降りたみたいだ。これで完全に空の上には俺とみさき二人。
取り敢えずインカムを付けてセコンドが就くのを待つと『よーし!比企谷ぁ!スピーチで振り切れ!!』
部長かよ…昌也が良かったな。耳が痛い
「行くよー。 セット!」
同時に飛び出すややみさきの方が速いか。
「と言っても最高速は俺の方が速い…はず」
「あちゃ〜スピーダー寄りか」
200m程のとこでみさきを追い抜きセカンドブイをタッチする。
「ポイント比企谷1ー0」
ファイターのみさきならここからはショートカットする必要があるその為サードブイへも簡単に行ける
「ポイント比企谷2ー0」
さてここからだ、フォースブイをスピードで狙いたいがショートカットして来たみさきに道を阻まれてる。
「さぁハチ」
なんでそんな楽しそうな顔をしてんだよ
「バチバチしようよ!」
反重力と反重力が触れ合い放電し俺は弾かれ失速する。あっさりノックバックされる辺り体が弱いのだろう
「部長ドックファイトになりそうです」
『振り切る動きをしながら前みたいに不意打ちでブイを狙ってみろ』
案外普通の指示を出してくれた部長に内心驚く、スピードで勝て!とか言われそうだったから…
「んじゃ行くよ!ハチ!」
「出来れば来ないで…」
背中を取ろうと回り込む動きをし始めるみさき、ファイターのグラシュだけあって初速が速くスピード寄りのこのグラシュだと少々きつい。それでもついていけるのは流石オールラウンダーのグラシュってとこだろう
「はいもらった!」
「チッ…」
「ポイント鳶沢2ー1」
やっぱりドックファイトだときつい、始まってものの数秒で点を取られた。
「もっとバチバチしようよ。ハチ」
「パチパチとかで良いんだけど…」
そこから数分は何とか耐えて2ー1で抑えている。
それでも防戦一方って形で俺の体力も残り少ない…
「遅くなってるよ!」
「ポイント鳶沢2ー2」
やはり体力切れがバレてるか…
ならやってみるしか
「!」
ビッタリくっついていたみさきを無視するように急上昇する
「道を開けてくれんならブイ狙っちゃうよ」
そしてみさきはフォースブイを狙う
「今だ」
放物線を描くように降下、そのまま加速していくこのスピードならみさきがブイをタッチする前に俺が背中をタッチできる。技名はたしかハイヨーヨー…もどき
もらった
「はいもらった」
タッチする直前クルンと身を翻したみさき。タッチできずに流されそのまま逆にタッチされる
「ポイント鳶沢2ー3」
「じゃんじゃん行くよー!」
「クソっ」
俺はタッチミスの時の下降の加速、プラスみさきのタッチによる下への加速でどんどん海に近づく、高度が下がり上手く動けなくなると、みさきの殴打は続いた
「ゲームセットポイント3ー7勝者鳶沢」
最後の最後で一矢報いる事ができました。本当に一矢だけど。
見学してた人達からの評価は
昌也
「ドックファイトの先読みは出来てるけど反応が遅い」部長
「スピードで振り抜けばよかったものを」
倉科さん
「比企谷さん凄いです!」
有坂
「流石みさき先輩です!」
みさき
「フィジカル弱!」
と言う感想だった。うん…突っ込むところ無いよね…
こんなんで俺大丈夫か…
次回は合宿ってことで